ふと気がつくと間もなく霜月11月を迎えようとしています。北の地方からは紅葉の便りも届きはじめ、日々秋の深まりを感じます。時あたかも、収穫の時季。今年も旧知の仲でもある人生の先輩が「故郷・新潟の実家の田んぼで穫れた」という新米と柿をわざわざ届けてくれました。まさに食欲の秋にぴったりです。
美味しいお米と甘い柿がありがたいのはもちろんですが、それとともにこのコロナ禍にあってもマスクで口元をガードしてわざわざ我が家まで足を運んでくれることが嬉しいかぎりです。ふりかえると、この先輩とお会いするのはじつに2月以来。コロナの影響で飲み会もままならず、10カ月近くも会っていませんでした。年明けに一献傾ける約束をして、作陶の続きを…。
今、工房のテーブルには、東京都文京区本郷にある歴史ある金魚屋「金魚坂」さんとのコラボ企画「金魚の陶板絵付け」で、素焼きした陶板にお客さんが描いた金魚作品が4枚。
この陶板に無色透明のうわぐすりをかけ、数日のうちに本焼きに入り、きれいな金魚の陶板に仕上がる予定です。
工房での作業を終えて夕食までのしばしの時間、ふと裏庭に目をやると、子ダヌキが草を食(は)んでいます.。
通常、タヌキさんは親子で行動しているようですが、今回は珍しい単独行。これもきっと、食欲の秋だから…かな。この裏庭では、運が良ければハクビシンやアライグマも目撃できます。そういえば夏あたりまで家の周りを激しく駆け回っていたリスの姿をぱったり見かけなくなりました、秋だから…?
閑話休題。
さてさて今更ながら…という感もあるのですが、つい先日、待望のiPhone12発売に合わせてワタシもスマホに変えました。といってもiPhone12ではありません。ソニーのアンドロイドです。
今から50年以上前の小学生当時、父からソニーのトランジスターラジオを買ってもらって以来、ソニーやヤマハ、ティアック、その他、国産電機メーカー製品に惹かれ続けています。機を同じくして我が家の2階に住まう90歳を超える母もスマホ生活を始めています。これが驚くことに、スマホの画面をポチポチ押しながら「検索サイト」を結構上手い具合にこなしています。コロナ禍で外出ままならない状況の母にとって、スマホは早くも絶好のストレスフリーアイテムになりつつあるようです。
ワタシはといえばこれまではパソコンをメインにガラ携とタブレットを無理やり使い廻していましたが、スマホ導入以来、当然のことながらガラ携はほとんど手にしなくなりました。しかしながら、パソコンとタブレットは今もって手放すことができません。
たとえば、このブログのように長めの文を記す際にはパソコンを、また、屋外作業でのラジオ聴取やスマホで通話中の複雑な調べものはタブレットを、といった具合に使い分け。誰でも普通に行なっていることなのでしょうが、あらためて「スマホ、だいぶ便利かも。でも、ガラ携が今も好き…」な感じです。
作陶の最中、地元・鎌倉学園の春センバツ甲子園出場をかけた関東大会準々決勝や母校・駒澤大学野球部の東都大学リーグ戦をはじめ、ネットを通して入ってくる情報は、ほとんどスマホ経由がすっかり習い性になってしまいました。
パソコンやタブレットに比べ、手の平の上でお手軽、便利ですが、時として「あれあれ…?」
スマホが悪いワケではないのですが、思わずスマホを振り振りしている自分がいます。
気のせいかスマホに変えて以来、友人知人からのメールや業務連絡も増えてきているように感じられます。今更ながらのスマホ、そして今更ながらのスキルアップ難渋の日々につき、あらためまして
64歳の手習い 学問の秋ならぬ 学悶の秋…。