鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

まもなく梅雨明け、先行きの見えない対コロナのカギは「自粛にあらず…」

2020-07-26 14:44:57 | 日記
先日の木曜日の「海の日」、記録的な長梅雨の中、何が何だかよくわからない「GO TO トラベル」を無理やりジョイントさせた? 4連休が始まり、我が街・佐助も朝から銭洗弁財天や佐助稲荷神社に向かう人で賑わいをみせていました。そして23日、今となっては幻となってしまった2020東京オリンピック開幕の晴れの日を記念して制定された「スポーツの日」という祝日は前日の「海の日」以上の行楽移動が展開されました。連休においてはすっかり習い性になった感のある交通状況チェックをしてみると、首都圏の各高速道はいずれも渋滞の赤いライン…。

「これほどの混雑は、いったい何時以来?」と妙な感慨も覚えながら、しばし渋滞を示す赤いラインを見つめてしまいます…。

わが家の近くの海岸沿いの国道も藤沢市街や江ノ島から海沿いに東へ鎌倉まで、クルマでぎっしり。


陶芸教室での会員さん達との会話の始まりは、まるで示し合わせたように「今日は電車も鎌倉の街も混んでます」に続いて、「これでは、またまたコロナが増えますね…」というような感じです。たしかに首都圏の1都3県の各知事や東海、近畿圏の各府県知事が「連休中の外出は控えて」と要請する一方、国の方からは「GO TO トラベル」を掲げて遠方への旅行を勧めるという矛盾に満ちた状況は少なからず「GO TO トラブル」の感もあります。

この「GO TO 」をめぐるトラベルとトラブルに関しては今から35年くらい前の1986年にメジャーリーグの取材でアメリカに行った時の出来事が思い出されます。ボストンのホテルに宿泊した日の深夜、廊下で発砲事件に遭遇してしまいました。ピストルの発砲音にビビりまくりながらもなんとか騒ぎが収まり、ホテルマンと話をした際に彼が「驚いたかい? でもね、トラベルにトラブルはつき物さ。だからね、トラベルとトラブルは同義語なのさ。知ってたかい?」と、ウインクしていたことを、ふと思い出しました…。

なにはともあれ昨年の今頃は激烈な暑さで、「来年のオリンピックの最大の敵は猛暑…」などと危惧していたことが、遠い昔のことのよう。今年は今のところ、長雨でジメジメ涼しく、猛暑は何処へ。そして、コロナという誰も予期せぬ敵の前に、2020オリンピックは弾けてしまいました…。

かねてより「五輪よりも東北の復興…」が重要と考えていたこともあり、落胆することはなく、ひとまずは冷静に「対コロナ…」の心あらたに…の今日この頃でもあります。

閑話休題。

今、再び猛威をふるい始めたコロナ禍ですが、その一方で、「アフター・コロナ」も語りはじめられています。ウチの陶芸教室でも各会員さんや来廊するお客様があらためて「コロナ後」を語りあう機会を目にします。たとえば「そう遠くないうちに東京を離れて故郷に帰ろう…」「素敵な人と出会って落ち着きたい…」「テレワークが定着するから、鎌倉に住み替えることを考えてみたい…」「もう、無駄な買い物はやめます…」その他、皆さんそれぞれにコロナを期にあらためてライフスタイルを見つめ直す機運が高まっているようです。

陶芸においても、会員さんはこの4月、5月の空白期間を経てあらためて作陶に臨むこともあってか、コロナ前と同様におおいに楽しみながらも より難度の高い作品作りに挑む傾向が見えます。これ、ワタシ的には「なんとなく嬉しい気分…」でもあります。より細やかな作陶の一例がこちら。

「家で心を落ち着けたいと思い、香炉を…」との要望から、蓋つきの香炉の制作に。お香の火が消えないように、そして繊細な仕上がりを求めて、蓋には三角形の孔を多数空けることにし、彫り開ける作業に集中…、の図。最後までミスなく作業を終えて、会員さんともども「ヤッターっ!」と、ハイタッチ!?。こんな感じで梅雨の最中でも、気分は晴れ晴れ。

そして連休最終日の本日は、朝から抜けるような夏空が広がっています。藤沢での打ち合わせを済ませ、帰りはちょっと海をまわってプチお休み気分…。

クルマの交通量は多いものの、流れはとてもスムーズで絶好のドライブ日和。沿道のカフェやレストランはいずれも盛況のようです。

コロナの影響で海岸はクローズとなっていますが、思いのほか多くの若者クループや家族連れが浜辺に降りて海水浴? しています。

夏の浜辺の風物詩のひとつともいえる海の家が無いのは少々物足りませんが、すっきりクリーンで南欧の雰囲気も感じられます。

かの長く続いた梅雨も間もなく明けて、夏本番。ワタシにとってはコロナもさることながら、昨夏3度も発症した熱中症も要注意。たぶんワタシだけではないと思うのですが、コロナが蔓延し始めた3月以来 マスクと消毒を心掛け、さらに初夏からは熱中症対策としてこまめな水分補給にも努め、お酒も少しだけ控えながらのとっても品行方正な「新たなる日常」は、ちょっぴり息苦しい感もあります。

そして今、だからこそあらためてソーシアル・ディスタンスを保ち、3密を避けながら、「きちんと集う会」いたしましょう。

こんな時こそくれぐれも、自粛は自縮にあらず・・・。


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七夕の夜に思う、「コロナの先か、コロナの今か?」。

2020-07-07 21:30:40 | 日記
かのコロナにすっかり気をとられている間うちにアッという間に6月が過ぎ、本日は七夕を迎えていました。七夕を数日後に控えたある日、今年も梅雨の晴れ間をぬってワタシがかよっていた東京・下町の高校時代からの女友達が、勤務している職場にやって来る子供たちのために我が家に七夕の竹ならぬ「竹取物語」しに来ました。

いつもは「では、記念写真を…」とカメラを向けるとニッコリ笑顔で応えてくれるのですが、今年に限ってはコロナ禍にあって自慢の笑顔も自粛の気配?…。ともあれ、今年もわが家の庭の竹の木が少なからずお役に立って、心おきなく夏を迎えられます。

それにつけても、コロナの影響は至るところに及んでいます。たとえば例年ならば6月も中旬を迎えると市内の小町通りには七夕飾りがしつらえられて、南風にそよそよとたなびきながら夏を心待ちしている風情に溢れていました。

この写真は2年前の6月の早朝のワンカットなのですが、ほとんど人影が無い中、居合わせた人とともに「まもなく夏本番…」と語り合ったことが昨日のことのように思い出されます。あの頃、こんなコロナが来るとは想像だにしませんでした。今年はこの七夕飾りも自粛…。

そして、毎年6月30日に鶴岡八幡宮で執り行われる大祓式もいわゆる「3密」を避けるために中止となり、大祓式の後に直接授与される「 おはらひさん」も後日郵送という極めて異例の流れとなってしまいました。

はたして、6月30日から3日後に我が家に届いた「おはらひさん」。

送り先ラベルや「こわれもの」シールがべたべた貼られて、「いやはや何とも、有難みが少々減じるような」との思いも…。

それでも、陶芸教室の会員さんに見守られながら、赤い御幣の冬仕様から水色の夏仕様に模様替え。


7月から大晦日までの半年間、家内安全と招福を願いつつ、玄関先からそっとお守りいただくこととなります。


それにつけてもこのコロナ禍の中にあって、ワタシに限らず多くの人達がこれまで歩んできた道をふり返り、そして新しい生き方の「解」を求めて彷徨している側面もあるように思います。コロナの影響もあってか、国内の政治経済も行く先がはっきりせず、世界に目を向けるとヨレヨレのアメリカ、そして香港の状況も大いに気になります。

おりしも九州をはじめ西日本、そして東海地方まで広く豪雨と水害の被害が出ています。昨朝、当地もかの豪雨の影響か、激しい雨に見舞われて愛車メガーヌのルーフにも大粒の雨が降り注いで白波のように弾け跳んでいました。

テレビやラジオを通しての情報からも、彼の地に住む友人知人の状況が気になります。

ああ、さまざまな思いをいだきながら、七夕の夜は更けて…。
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