鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

風薫る5月、コロナ根絶へ向けて「今だけの生活様式」のススメ…

2020-05-26 22:45:56 | 日記
風薫る5月も残りわずか。家の窓越しに望む佐助の里山の若葉があまりに美しすぎて、しばし、時を忘れてしまいます。かのコロナに対しては必要以上に怯えることなく過ごしつつも、夜はひたすら家飲みに徹してきた結果? ご承知のように昨日、安倍総理から「緊急事態 全国で解除」が宣言されました。「う~ん、まだ早いんじゃないの…?」とは思いつつも、巷では「歓迎モード」が大勢を占めているようです。とにもかくにも、第2波が来ないように、これからもしばし、派手な外出は控えてみます。常々、自他ともに認める「お気楽者」のワタシではありますが、このコロナに関しては、なぜ故か柄にもなく慎重です…。

あらためて振り返ってみると、2月半ば過ぎのいかにも唐突感満載の「学校全面休業」宣言から始まり4月7日の日本全国「緊急事態 」宣言をもって、緊張の度合いは急速に高まり、

以来、とっても窮屈な日々が続いてきました。

そして、みんなで「自粛」の効果もあってコロナ感染者減少の結果をもとに、昨日めでたく安倍総理は「緊急事態 全国で解除」と、ちょっぴりたどたどしい口調ながらもはっきり宣言に至りました。


日本全国に及ぶ「緊急事態」の宣言と解除の2度の記者会見の際、安倍総理はともに紺色のスーツと紺地に白っぽいレジメンタル・ストライプのネクタイ姿でした。「これが総理の勝負服?」などと少々無邪気に考えられるだけでも、コロナの猛威 少し去り行く…?と感じられなくもない、と思ったりもしています。

それにつけても、このコロナ禍においては、「新しい生活様式」から始まって「新しい当たり前」その他、「新しい…」が世の中を闊歩しています。「新しい生活様式」だけでも、じつに多くのフェーズがあるようです。

この「新しい生活様式」という概念を知った時、反射的に「新しい」から始まる、とても人気のある3人のスターから成るユニット、ならびにファンサイトがアタマに浮かんできました。ひょっとして「新しい生活様式」は、かの有名なファンサイトの名称をこっそり拝借していたのかも…と妙に勘ぐったりもしてみていました。ここに来て、政府側から発せられる新しい提言においては「新しい…」は影をひそめ、「新たなる…」というように微妙に変化してきています。ワタシの浅知恵では「新しい…」でも「新たなる…」でもなく、たとえば「今だけの生活様式」というような表現が良いような気がするのですが。「新しい」という言葉は「女房と畳は新しいほうがいい」ということわざにあるように、希望に満ちた未来が待っている時に使う語彙のように思います。蛇足ながら畳はともかく、新しい女房をめとる勇気も、気力も、甲斐性も、そしてそのような大胆な希望は有りや無しや。現状の日々は目に見えない「何か」から、ただただ耐えるのみです。「何か」の正体は、言うまでもありません…。

そしてもうひとつ、このところ「不要不急」という言葉が気になっています。コロナ禍を憂う新聞紙上でも、連日の特集を組むほどのキーワードと捉えられているようです。

同じ市内に住む養老先生も、そして同好の酒師である吉田類さんも寄稿の中で「不要不急は必要欠くべからざる物。とっても大切」という考えを示しているように思います。

おりしも知り合いのチャーミングな女性がSNSをとおして「不要不急はわかりますが、こんな時こそ『必要可急』なシチュエーションも大切に…」という趣のメッセージを寄せていました。これぞ「我が意を得たり」の感があります。というか、わが家においては、安倍総理の口癖ともいえる「今まさに」の如く、「必要緊急」の事態が発生していました。

勢い良く伸びた竹が家の軒を突き破りつつある状況を切り抜けるには、まさに「必要緊急」な処置を要します。要は「不要不急」を殊更に憎むでもなく、「必要緊急」の事態に慌てることなく、どのような場面でも冷静に考えて対処する姿勢が大切…、ということなのでしょうか。

ひるがえって、一年前のこの若葉の頃はどのように過ごしていたのかと振り返ってみると、ウチの工房では「風薫る5月 土曜の午後、柳家緑助 落語の集い」というイベントを催していました。

今年に限っていえばコロナ禍の影響により、ひとまず延期となっていますが、これからも真打ち目指して修業中の二ツ目落語家・柳家緑助を支える高座は必ずや開演し続けていきます。これからも引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。

そして緊急事態宣言が発令されて以来、約2ヶ月弱の間、陶芸教室は休業していましたが、今回の宣言解除を期に、態勢を整えて6月から教室再開の予定です。このようなご時世ではありますが、ワタシの工房・佐助Room114をこれまでどおりご愛顧いただければ幸いです。






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