鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

紫陽花色へ風街模様、初夏の佐助は杜の緑と思い出ランデブー…

2018-05-25 07:35:55 | 日記

今年もわが家の東側にそびえる斜面の草木が旺盛に繁殖し始めています。一昨年まではこの時期になると毎朝、斜面にニョキニョキとそびえる竹を茫然としながら眺めていたのですが、不思議なことに昨年から竹の増殖力に若干の陰りが見え始めてきました。今年はわずか20本ほど? の竹が生えただけで、一昨年までの「竹藪」状態からはだいぶ解放されてはきています。それでも、竹の駆除へ向けての「行動開始」へは少々の覚悟が要ります。

陶芸作品乾燥スペースから あらためて草木と竹が生い茂った崖を見上げつつ、いざ、竹の駆除に取り掛かります。




ここ数年をかけてようやく花が咲くようになった「枝垂れ紫陽花」?の枝を切らないように注意しながら、竹と格闘すること約2時間。

約2mほどに伸びてはいるものの、まだ柔らかい竹はあっけなく駆除できます。それでも脚立に乗って20本あまりの竹を駆る作業は痩せガラス的な身体にそれなりの負荷がかかるようで、「竹取物語」終了後2日経った今でもカラダ全体がギシギシと悲鳴をあげちゃってます…。

鎌倉の街を取り巻く里山が新しい竹に取り巻かれゆくこの時期、我が佐助の街では、ご近所のお店仲間とともにこの夏も開催予定の「鎌倉 佐助のさんぽ市」の打ち合わせがユルユルながらも佳境を迎えています。この会合はいつもながら「イージーライフ」な雰囲気に満ち溢れ、いつまで経っても物事がピシっと決まりません…。

いやはや何とも心もとない感じではありますが、この夏もわが街佐助で繰り広げられる「さんぽ市」へ向けて、佐助の街のお店仲間一同、今から約2か月後の「さんぽ市」に際しましては皆さまのお越しを心よりお待ちすべく、準備を進めています。あらためまして「鎌倉 佐助のさんぽ市」をよろしくお願いいたします。

工房では、先ごろうわぐすりを掛けて本焼きを経た陶芸教室会員さんの作品が焼き上がったところです。

アニバーサリーのメッセージを記した八画皿は、それなりに鮮やかな瑠璃色に仕上がりました。


グリ唐草の文様を施したマグカップは、惜しいかな、カップ本体とハンドルの間にわずかながら亀裂が生じた故、金継ぎをほどこしてみました。


当ブログに何回も登場してきているインド在住のオランダ人・ディルクがまたもふらりと鎌倉に「ディスカバー・ジャパン」しに来て、つい昨日は私の工房で「そばボールを作りま~す」と、自由気ままに陶芸タイムを楽しんでいきました。

この陶芸タイムのさなか、ディルクが「オー、マキロウさん。今からちょうど3年前、ワタシはカマクラでアナタに会い、ココでトウゲイしました。その時からずっとトモダチですね」と、ニクイことを言ってくれます。

ふり返れば3年前…。

鎌倉にはじめてやって来たディルクとの交流は、この時から始まりました。写真をじっくり見てみると、二人とも何となく、今よりも少し若いかも!?

そして今宵は地元・佐助に住むディア・フレンドの誕生日。わが家でささやかな夕餉の締めは、これまたとってもささやかなスイーツで「ハッピー・バースデイ!」。


スイーツを乗せたフォークの向こう側 それなりにココロを込めた カタチに見えない贈り物…
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皐月の空に陽射し輝き、佐助の杜も 海街の熱い夏の風を感じて…

2018-05-16 07:18:55 | 日記



ほんの10日ほど前のゴールデンウイークの記憶もすっかり遠い彼方に追いやられ、今週初めから季節は初夏を通り越して、頭の上には「夏本番」の青い空が広がっています。午後の江の島が映されているテレビからは「暑いですねぇ…」と早くもうんざり気味のささやきも聞こえてきます。

されど、ワタシ的には「寒い寒い」と震えながら作陶せざるを得ないあの地獄のような冬の日々のことを思えば、「暑い夏」は大歓迎。ここしばらくは「真夏並み」の暑い日々が続くとのことで、アタマの中には40年以上も前から聴き続けているギタリスト・高中正義さんが歌い奏でる「♪夏がまた~来る~」というフレーズが響いています。

佐助の街を巡り歩く鎌倉散策の方々の服装も、半袖が大勢を占めるようになってきました。わが家の周りに目を転じても、あたりはすっかり 夏色の装い。

この春、新たに生えてきた竹は「今を盛り」とばかり、青々とした葉を広げ始めています。

山野草が目立つ我が家の庭ですが、今年は珍しく派手な色合いの花が咲いて例年以上に「夏」の彩りを感じさせてくれます。


真夏ともなると家の周りの塀にびっしり絡みつくこのツル草も、この時期に限ってはなんとも言えない清々しさを感じます。


夏色の空の下、陶芸教室会員さん達が手がけた作品を焼き上げるために「うわぐすり掛け」の作業にとりかかります。

会員さん一同「すっきりとした作品に仕上がりにしてください」という希望にしたがって、コンプレッサーを使用して うわぐすりを薄く吹付けます。

うわぐすり掛けは裏庭での作業となりますが、あまりにも陽射しが強いため 日除けを急拵え。

南風にゆらゆら揺れる樹脂製のシェードが、意外にもリゾートの雰囲気を感じさせてくれます。

今回のうわぐすり掛け作業の一端…。

聴くところでは、「大切な方のアニバーサリーの記念品に…」ということで、ワタシの定番の八角皿にメッセージを書き添えてプレゼント、という手筈となります。

焼き上がった暁には、ピカピカの瑠璃色に輝く八角皿になる予定なのですが、窯から出してみなければ分かりません。過去からのデータに従って成型から窯焼きに至るまでの作業を通しても、窯開けするたびに「おぉ、こうなるか…」「あたた、こうなっっちゃうの…」という驚きが付いてまわります。あらためて考えてみると、なんともコワい世界でもあります。

このマグカップは光沢を抑えた渋い紺の色調になる予定です。

カップ側面には、真っ赤なグリ唐草の紋様が浮き出る予定です。はたしてその構想の結果は、神のみぞ知る…。

陶芸教室では会員さんが思い思いの作品作りにトライします。そのような中にあっても面白いことに、なんとなくその時のトレンドがあるようで、このところは一輪挿しのような花器が頻繁に作られていました。

この3作品を手掛けた方3名はいずれも現在はデザイン関係の仕事をされています。造形の傾向、そして制作時期もほぼ同一ということは単なる偶然なのかもしれませんが、この3名様ともに「時を楽しむデザイン性」は共通しているように見えます。

闘い済んで 日は暮れて…。早朝から延々と続けたうわぐすり掛け作業の果て、夕刻にはようやく窯入れに向けての準備が完了しました。


そして今、会員さん達の作品は完成に向けて、24時間をかけて1245℃まで焼き上げる長い旅の最中にあります。当然のことながら、ワタシもその間 ず~っとお付き合い…。

窯を見守る痩せ身には、夜が明けて真夏を思わせる陽射しのキツさ ひとしお!?…



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旧鎌「百年名家」と北鎌「緑の洞門」に想いをはせたゴールデンウイーク エンドの午後

2018-05-09 20:52:28 | 日記


ゴールデンウイークの終焉までじッと待ってくれていたかの如く、雨雲が連休明けからずっと空を覆っています。愛車メガーヌで街なかをゆっくりと駆る中、連休中にお越しいただいた陶芸のお客様や遠来からの友人知人達との楽しいひと時の記憶が、雨のベールの向こう側に刻まれていくようにも感じられます。

この雨に濡れたクルマのウインドウ越しにおぼろけに見える建物は、鎌倉三大洋館のひとつに数えられる邸宅です。

そして、それは連休最終日の5月6日 昼過ぎのこと…。わが家から徒歩約5分の場所に位置し、かねてより街の人から「古我家」と呼ばれていたこの邸宅の「現在過去未来」が、BS朝日「百年名家」にて放映されていました。


日本各地に残る古い家を紹介するこの「百年名家」は欠かさず観ていますが、番組をナビゲートする「旅人」八嶋智人さん、牧瀬里穂さんの表情からは、いつもの探訪紀以上の「ワクワク感」と「驚き」が感じられました。
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大正時代初期に三菱合資会社の幹部だった荘清次郎氏の別荘として桜井小太郎氏の設計のもとで建てられて以来、さまざまな名士が引き継ぎながら今日まで残ってきた数々のストーリーはまさに「圧巻」…。


なんの因果か、この邸宅の設計士・桜井氏の直系のご婦人をはじめ、この家に住んできた名士諸氏の子孫の方々が、知り合いを通じて我が家にふらりと立ち寄ってくれたことがあります。その方々との会話といったら、時としてまさに「異次元」の感覚。たとえば、「えっ、あの元総理大臣とご親戚ですか?」と言問うと、事も無げに「あぁ、〇〇さんは私の叔父で、とっても気さくなお人ですよ」ということになります。根本的にワタシ達のような平民とは「育ち」が違います…。

ふりかえれば今からちょうど3年前、この「古我家」がレストラン「古我邸」としてオープンする直前に、内覧させていただいたことがあります。







今思いかえしてみても、新装なった邸内には いにしえの趣きとともにいくばくかの緊張感も漂っていました。

今ではウエディングパーティーのメッカとして「一年後まで式の予定が埋まっている」超人気スポットになっています。ウチの工房での陶芸を経てのランチと鎌倉散策プランの中のひとつとして、この「古我邸」探訪はおススメ…。


この6日午後は、BS朝日「名家百年」に続いてTBS「噂の東京チャンネル」にて、JR北鎌倉駅ホーム横に残る「緑の洞門」問題のレポートが放映されていました。連休最終日は、まさに「The Day of Kamakura」…!?

ちなみにワタシは、北鎌倉史跡研究会(北鎌倉緑の洞門を守る会)に所属し、この洞門の保存にも微力ながら組みしています。

この洞門をめぐっては…

2014年8月に地元のごく一部の人の間で話し合われた協議会で、「洞門の開削・破壊案」を採決したことから、街の人の間では逆に洞門保存へ向けての意識が高まりました。そのような中、北鎌倉史跡研究会は洞門保存へ向けて署名運動をはじめ、市長・市当局や市議への各種要望要請、市民集会等さまざまな活動を続けています。

この間にも、2015年には4月28日の市による突然の「洞門通行止め」措置や、8月18日の「緑の洞門開削」市長決裁が発表され、洞門は「開削の大ピンチ」を迎えたこともありました。その後、2016年5月に文化庁が現地視察して「洞門を含む尾根筋保存」の見解を表明し、現在は保存へ向けてさまざまな工法が検討されている、とのことです。

ここで お断り…。TBS「噂の東京マガジン」取材班が洞門取材に来た時の写真や、さらなる記述をこころみたいのですが、ブログシステムが少々お疲れのようで、文字も写真も思うようにアップできない状況になっています。当ブログを始めて約7年が経ちますが、このような事態は初めてです。仔細に点検すると牧瀬里穂さんと八嶋智人さんが写る写真の横に残る妙な英文字が、ブログシステムの不調を解くカギかも…。

ともあれ、ゆえに今回のブログは心ならずもこれまでにて失礼いたします。この「緑の洞門問題」は、いずれおりをみて別の機会に…。

ブログシステムさんも少々遅ればせながら 連休モード…!?









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意外にも、ゆったりモードで連休後半スタート。ウチの黒猫ノワールは「パタパタ…!?」

2018-05-03 18:46:15 | 日記

連休の谷間の昨5月2日は「♪夏も近づく八十八夜…」ということで、季節は「初夏」へまっしぐら。そしてこの連休に入って以来、昼間は陶芸教室と錯倒…ではなくて作陶、かたや 陽が暮れると駅前あたりで「修行」と称して「酒行」の日々が続いています。「出かけたいワケではなく、お呼びがかかるから今宵も…」と言い訳して、ふと気がつくと連休後も「酒行」の予定がびっしり。人生、なかなか楽に生かせてはくれません…。

連休が始まって以来、公私ともにヒートアップしていた生活リズムをクールダウンさせてくれるかのように昨夜以来降り始めた雨は、今朝4時に目覚めた時にも降り続いていました。

新聞配達のオジサンに「いつもどうも…」とお礼を伝えながら、ゴールデンウイーク後半がスタート。

昨夜半からの雨も朝8時前にはあがり、初夏の燦々とした陽射しとさわやかな南風に吹かれて、ご近所の鯉のぼりも気持ちよさそうに泳いでいます。



今朝は、郊外へ向かう車の渋滞が最も激しくなると予想されていましたが、昨夜来の雨のために「出発は様子見…」の人が多かったのでしょか、朝6時の時点でも驚くような混雑は見られませんでした。


朝方までの雨の影響か、連休後半初日の市内は鎌倉散策の方々の数もまばらで、拍子抜けするほどのゆったりモード。

土曜日曜ともなると朝から「満車」の看板が出る市役所駐車場も閑散としています。

休日ともなると駅西口ロータリーはクルマの間を人が縫うようにかけめぐっているのですが、今日に限っては人影も無し…。


混雑する街の様子を収録するため?に取材に来ていた地元のケーブルテレビ・カメラマンさんも、まばらな人影を前にいささか拍子抜けしてしまった様子。

駅西口から東口の小町通りまで移動し混雑の時をじっと待つ態勢のようにも見受けられました。

ともあれここまでのゴールデンウイークをふり返ってみると、連休前半のハイライトはワタシが所属している「北鎌倉史跡研究会」主催の「東家一太郎 浪花節だよ洞門は」の2時間にわたる古典芸能のひと時に尽きます。


当代きっての若手浪曲師・東家一太郎・美(みつ)夫妻が繰り広げる浪曲会の詳細は
こちら
から。

そして、この連休中に我が家に来てくれた方々の間では「ノワちゃんに会いたい」という声がしきりにかかり、そのたびにウチの黒猫ノワールは2階から階段をタタッっと駆け下りてきて、皆さんに愛嬌を振りまき続けています。

そしてこのたび、連休中のノワールのある日の仕草をそっと動画で録っていただく機会に恵まれました。

こんな感じで、ノワールが手をパタパタしています。

本邦初公開、ウチの黒猫ノワールの「衝撃の9秒間…!?」

まだまだ続く連休の日々、渋滞するクルマの中で、満員の電車の中で、そして遊びにいささか疲れた時に「仕切り直し」の一助としてお役立ていただければ幸いです。


コメント (2)
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