鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

春の気配漂う葉山の街に佇む週末、あらためて思う「ネコと過ごすエトセトラ」…

2019-02-25 21:42:53 | 日記



弥生3月を目前に控え、このところだいぶ春めいた陽気が続いています。瀟洒な和風建築の隣家の庭先に植えられた梅の木も日に日に白い梅の花が咲き始めています。


ワタシが心待ちするサクラの開花に目を向けると「東京、南関東は3月23日…」との予想が報じられています。大の苦手だった冬の寒さから解放されるまであとわずかとあって、年甲斐もなく「気分はすっかりルンルンルン」と少しばかりはしゃいでいたところ、先の週末に市内・鎌倉から「ニャンニャンニャン」と嬉しいメッセージがfacebookを通じて届きました。


投稿の主はウチの二人の友人で「スパイス番長」とも評されている若き実業家・バラッツ青年。このラベルのデザインはウチの初代黒猫チー坊の写真を元にしています。

それにつけても、毎年2月22日を迎えるたびに「えっ、今日は 猫の日 なんだ。猫の日なんてものがあるんだ…!?」という驚きに包まれます。そしてこれまた毎年、ウチの同居人さんに「キミは猫の日を知ってる?」と聞くと、「アナタの誕生日と結婚記念日は覚えていないけど、猫の日は覚えてる」との答えが判を押したように返ってきます。

ワタシ自身は特段のネコ好きというワケではないのですが、結婚して以来20余年の間にソマリの雄ネコ・オルカ、初代黒ネコ・チー坊との暮らしを経て現在は縁あってノワールという7歳の雌の黒ネコと時を共にしています。ということで?、いろいろな場面で無意識のうちにネコに関するモノに関心を寄せる傾向もあるみたい…。

例えばこの2月に佐助町内にオープンした古書とアンティークのお店「くんぷう堂」さんに立ち寄った時


ふと気がつくと、この書籍を買い求めていました。

この書籍を通して平面具象絵画を中心とするおびただしい「猫」たちの姿を観賞していると、必ずノワールが目の前に割って入ってきます。クルマやオーディオの本を読んでいる時にはほとんど無反応なのですが、まったくもってネコというヤツは理解不能なことばかりです…。

バラッツ青年の「ニャンニャンニャン」から始まり陶芸教室とカフェ チー坊ノワールの営業時間の最中、24日の日曜午後には寸部の空き時間をついて葉山御用邸でも行なわれている「天皇陛下ご在位30年記念」記帳に向かいました。


ワタシのもとに届いていた情報では「葉山御用邸が広く開放される…」という感じだったのですが、実際は通用門から記帳所まで10数メートルほど入ることができる程度の「広く解放」でした。

とはいうものの、葉山御用邸に歩を進められたことは貴重な体験として、ワタシにとって平成最後の年のメモリーであることには違いありません。

この日、東京・国立劇場では「天皇陛下ご在位30年記念式典」が厳かに行なわれました。

式典では陛下の「お言葉」とともに沖縄出身の歌手・三浦大知さんが、陛下が詠まれた沖縄独自の詠歌「琉歌」に皇后美智子さまが曲を付けられた「歌声の響」を歌ったとか。

時あたかも同日、沖縄では「米軍辺野古埋め立て」を巡る県民投票が行なわれました。その結果は、あらためて言うまでもありません…。

とかく「安倍総理に批判的」と見られている本日の朝日新聞…。

「天皇陛下在位30年」とともに明確に「辺野古 反対」のスタンスを示しています。


かたや「安倍総理寄り」と評される読売新聞の一面の大きな見出しは「適量ですか 高齢者の薬」!?

ワタシ自身、政治信条的には「不偏不党」のスタンスを取っているつもりではありますが、この読売さんの「適量ですか…」のトップ見出しには「?」が満載です。

朝日新聞に週一のペースで掲載されている「池上彰の新聞ななめ読み」的に評すれば、今回の沖縄県民投票の結果を受けて「朝日紙上からは『してやったり』のウキウキ気分全開。その一方、読売紙上からは『できる限り、見て見ぬふりしよう…』という感じがみなぎり、両紙のスタンスが如実に反影…」という感じになるのでしょうか。

ともあれ、23日の皇太子誕生日の新聞紙面には「新年号」にまつわる記事が掲載されていました。

ワタシの周りでは、人気の元号トップ10はいずれも「イマイチかなぁ…」という感じではあります。

以前にも当ブログに記したことがあるのですが、ワタシ的にはこの5月に冠される新たなる元号は「永光」ならばいいなぁ…、と思っています。

「平ら成る…」から「平成」に、そして「永らく光リ輝く…」時を願って「永光」ということで、納まりも良いと思う今日この頃…。

間もなく桜の季節を迎え、その先には新たなる御代が控えています…。
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淡雪の日々の間に間、「ドレスコードは着物」に目覚めた63回目の記念日辺り・・・

2019-02-12 21:04:18 | エンタメ

先週末の土日そして月曜日は3連休でしたが、ウチの工房とカフェを訪れてくれた方々に訊ねてみても月曜日がはたして何の祝日であるか正確に把握している人はいませんでした!? 。ただ一つはっきりしているのは、3連休ともなるとお会いする方々の表情がいつもの週末以上にうきうき感に包まれているということでしょうか。というわけでかの週末、ワタシにとってもちょっぴり「嬉し恥ずかし」の日々をプレイバック…。

まずは連休初日となった9日の土曜日。気象予報士の皆さんが「関東は平野部も大雪かも…」と脅かした挙句に結局は「降る降る詐欺!?」に終わったこの日は、ワタシの63回目の誕生日。


例年ならばウチの同居人さんは「無関心」「無表情」なのですが、なんと今年に限っては誕生日の少し前に黒いブルゾンを買ってきてくれました。バースデープレゼントという行為とともに、その超激安価格にびっくり。「なんたる買い物上手!?」というこの驚きこそが、格別のプレゼントのような気もします…。

そしてご近所のお店仲間からのプレゼントも。

いつもいつも気にかけてくれてただただ「感謝、感謝」。いただいた特製プレミアム・モルツで「乾杯」…。このところ控えていたビールもこの日はつかの間の「解禁!」です。

その前夜、かの「鎌倉バーグ」で人気店になった「六弥太」さんで「サプライズ」のバースデーケーキを前に記念の一枚。

「鎌倉バーグ」と「サンルイ島」のケーキの相性も抜群です!! 「六弥太」ヒデさん、呉服「京都伊と彦 鎌倉」好江さん、ありがとうございます、ウルウル…。あっ、この日もビール飲んでました…。

3連休真ん中となる10日の日曜日。「伊と彦」さん主催の「着物で集う休日の午後」!?的な集いにいそいそとお出かけです。会場は北鎌倉駅から徒歩5分ほどに位置するフレンチ&イタリアンのお店「航(こう)」。古い民家をリノベーションした店内は落ち着いたテイストで統一されています。

古くからの友人でパンの情報誌「ブランスリー」社長・小平さんとともに、しばし店内のしつらえやお庭を愛でながら、開宴の時を待ちます。

このたびの集いにむけて「伊と彦」さんで大急ぎであつらえてもらった着物を纏っての一枚。

着物に袖を通すのは約30年ぶりということで、自分でも少々ぎこちない感じがします…。

今回の集いの主催者「伊と彦」好江さんが発する開会の言葉に続いて、先越ながらワタシが「乾杯」へ向けてプチスピーチという流れに。

「伊と彦」の好江さんから「たぶんマキロウさんが最年長!?ですから、乾杯の発声をお願いします」と頼まれて安請け合いしてしまったのですが、幸いにも立ち往生することなく、3分ほどのスピーチと「乾杯!」の大役を果たしてほっと安堵。

「航」スタッフの方のお料理の説明を経て、約30人の和服美女、そして10人ほどの着物男が「ドレスコードは着物」とのキーワードのもと、ちょっぴり無邪気に、そしてしっとり大人チックに語り親しむ時間がスタート

数でもパワーにおいても圧倒的な勢いの和服美女を前に少々遠慮がちな着物男…という構図とともに、あっという間に2時間が過ぎ、お楽しみの「くじ引きタイム」…。

婦人向けの懐中時計から始まって、ン万円相当の引換券まで豪華景品目白押しのエンターテインメント企画を前に、思わず「伊と彦さん、太っ腹!」との声もそこかしこから。

集いは「伊と彦」の若社長・達也さんと好江さん夫妻の掛け合い漫才のような軽妙な笑い溢れる締めのメッセージで幕を閉じました。


着物をメインにした集いということで、和服をまとった女性陣が主役となります。

ワタシを含め、男性陣の影の薄いことといったら…。

帰り際、「伊と彦」の好江さんとお店のお客様、そしてワタシの旧友「ブランスリー」誌・小平さんのスリーショット。

小平さんのちょっぴり目立つお腹がなんとも 着物映え しています。

そしてワタシは「伊と彦」の達也さん、好江さんとともに。


会場を後に北鎌倉駅まで向かう折、ふと振り返ると「伊と彦」ご夫妻がずっと見送っていてくれていました。

ん~ん、なんともイイ感じのお二人…。

これからのドレスコードは着物、です!? …。そして そうだ京都いこう…。

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平成最後の立春、慌ただしさと退屈の間に間に頃も陽気も春本番…

2019-02-04 22:02:24 | 日記


昨日の節分の宵、ウチの同居人さんは夕餉の時間と時を合わせるが如く鎌倉駅前あたりの何処ぞかへ向けて姿を消してしまっていました。

というワケで、ひとりポツリポツリと大豆をついばみつつ厳かなる雰囲気のうちに節分の夜は更けてゆくのでした。

そして一夜明け、本日の立春は朝6時前に朝刊を郵便受けからピックアップするべく庭先に歩を進めた瞬間から暖かい陽気に包まれてまさにまさに「春がいっぱい!」。


わが家の二階に住まう母からの「ワタシの常備薬、小田原の ういらう を買って来て…」との命を受けて愛車メガーヌを駆って海沿いの国道を西に進む頃には外気温は早や20℃にならんとするほどの暖かさ。

七里ガ浜の磯に向かって瀬立てる白波にも荒涼感はなく、どこか春の息吹が感じられます。

メガーヌとともに久しぶりの西湘バイパスのクルーズを経て40分ほどでいとも簡単に小田原の街へ。おりしも昼食時ということで、まずは小田原城と並んでこの街のランドマークでもある だるま料理店 へ。

今から120年以上も前の明治26年創業の建物はいつ見てもしばし隅から隅までじっくりと見入ってしまいます。

ともに小田原入りしたウチの同居人さんは海鮮チラシを、そしてワタシは天丼とお刺身の定食をしっかりと。かつて同居人さんは「いつもお酒ばかり飲んでないで、食事はちゃんと摂りましょうね」と教育的指導していましたが、この頃は「今まで60年近く少食だったのに、今頃から俄然食べ始めるなんて。エンゲル係数上がっちゃてる気がします。これって、なんなのでしょ!?」と、ちょっぴりタメ息の連続です。

それでもワタシの体形に変化ないことに対しては「なんともお見事!」と、軽く息まいてくれています。

ココロもオナカも満タンにした後、母親の常備薬ういらうを買い求めるべく ういらう本舗へ。

かの箱根駅伝のコースにもなっている国道1号線に面したお城のような建物はえもいわれぬ存在感があります。

この ういらう は万病に効くということで、今年90歳を迎える母にとっては生命維持に向けての必須アイテムのようです。

帰宅して薬の包みを見せた折、母は安心したのか ほんの少しばかり若返ったようにも見えました!?

ういらうを買い求める重責をはたした後、つかの間のプチ観光…。瀟洒な家並みと桜並木の通りの風情を味わいながら


ワタシが毎週日曜日に要チェックしているBS朝日「百年名家」にてこのところ立て続けに紹介された小田原に残る2軒の古民家探訪へ…。

まずはこの趣のある南門を構える小田原文学館。同館には江戸時代末期に土佐、長州両藩と深いかかわりのあった田中光顕が住んでいた建物をはじめ数軒の古民家が残っています。


門をくぐって小さな池を巡りつつ、まず迎えてくれる建物は明治から昭和に活躍した詩人・北原白秋のさまざまな資料を収蔵する北原童謡館。

白秋が遺した「この道はいつか来た道…」という歌が浮かんだかといえば決してそんなことはなく、庭の向こうの他所のお宅の早咲きの白梅が妙にココロに残り、ひとり勝手に「時まさに白秋にあらず 白春と詣でる…」なんて軽口のひとつも…。

さらに奥に進むと、かつて市内・曽我谷津にあった小説家・尾﨑一雄の書斎が移築されています。

撮影禁止ながら、居間に残る旧いラジオや食卓が、ワタシの子供時代の記憶と一致して懐かしさが呼び起こされます。

そして文学館の最も北に位置するこの建物は、元宮内大臣だった田中光顕が別邸として住んでいたものだとか。

2階展示場には、かつて小田原に住んで執筆活動をつづけた尾﨑一雄、谷崎潤一郎、三好達治をはじめとする作家の資料が揃っている! そうです…。

小田原文学館を後に、愛車メガーヌとともに旧東海道に進路を取り、ほどなく昨日の「百年名家」でさりげなく紹介されていた下田豆腐店の暖簾をそっとくぐって つみれ揚げをはじめとりどりの揚げ物と厚揚げをお土産代わりにお買い上げ…。

お店を切り盛りする女将さんの「この人たちは地元の人ではないみたい…」という感じのなんとも感じのよい軽い笑顔がステキなひと時でもありました。

ほぼ斜め向かいには、やはり昨日の「百年名家」で紹介されていた内野邸が静かに佇んでいます。

醤油製造を営んでいた内部の閲覧はかないませんでしたが、醤油工場、居宅、蔵から成る邸宅は往時の繁栄の様子を今に伝えているようでもあります。

帰り道に着く前に、相模湾を見下ろすカフェまで足を延ばしてティーブレイク。

ふり返ればこの年明け以来、この立春の日が「今年はじめての休日」のような感じです。常日頃、けっしてバタバタはしていないのですが、つねに慌て急ぎつつ時間が過ぎて行く感があります。まこと、遊び下手です…。

小田原から二宮、大磯、平塚、茅ケ崎を経て夕陽の手前にシルエットで浮かぶ江ノ島を望む頃、メガーヌの車内には偶然にもMALTAが奏でる「♪EVENING CALM」のアルトサックスのメロディーが流れてきました。これ、ホントです…。


かつて、愛車メガーヌを生んだフランスの自動車メーカー・ルノーは「退屈へのレジスタンス」を標榜していました。本日、小田原往復の道すがら、ウチの同居人さんは「こういう感じの久しぶりの遠出は、さしずめ 退屈へのレジスタンス かな…」などと言っていました。

本日の製果品を前に「やっぱり、餡パンは こし に限る…」などと言いながら頬張る姿を見るにつけ

ちっとも退屈そうには見えないのですが…。

そんなことより今回の長いブログこそ、ワタシにとっての「退屈へのレジスタンス」?










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