鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

「お礼」の言葉 、重ねつつ「深紅」の秋のメモリアル…

2014-10-31 20:18:09 | 日記

ふと気がつけば、明日から霜月 11月…。間もなく当地でも街は紅葉の彩りで染まります。工房においては、個展でうけたまわった注文作品の制作、ならびに陶芸教室の日々が過ぎていきます。秋も深まり、工房の奥まで差し込むようになった陽ざしを背中に浴びながらの陶芸の心地よさはこの季節なればこそ。



この10月半ば以降、陶芸教室の中で、そして街で友人知人と会った時に「どうもありがとうございました!」と言われ、思わず「えっ、なんでしたっけ?」とワタシがドギマギすることが何度もありました。皆さんから、「個展のお礼ハガキ、ですよ」と微笑まれ、「いえいえ、こちらのお礼の気持ちをお伝えしただけです」と、少々照れながらアタマをポリポリ…。

毎年欠かさず、個展にお越しいただいた方々にお礼状をお出ししていますが、不思議なことに今年はそのお礼状に対してとても多くの「お礼」のお言葉をかけられました。お言葉だけでなく、

        自作の版画を刷ったポストカード       直接、「配達」してくれたポストカード

というカタチでのお礼もいただきました。作品への評価とともに、いろいろな場面、方法で皆さまとつながり合えることに対し、あらためて感謝の意を強くいたします。重ねがさね、ありがとうございます。

工房内の棚には陶芸教室会員の皆さんの作品が「所狭し」、そして「整然と」並んでいます。手びねりで成形したばかりのまだやわらかな器から完成品までさまざま作品群の中で、会員さんたちが「アレはどのように仕上がるのだろう?」と、ひそかに注目されていた作品が焼き上がりました。その作品はウチの陶芸教室にかよって来てくれるチビッ子陶芸家さんの手になるものなのですが、これがこれが、見事な出来栄えとなりました。

以下、微力ながらワタシも手伝わせていただいた 渾身の作 制作の一端を…。 

チビッ子陶芸家さんは「蓋付きのラーメンどんぶりを作ろう♪」と言いながら、手慣れた手つきで手びねり成形、削り加工をチャチャっとこなしました。その後、どんぶりの側面にあの特有の「赤いラーメン紋様」を悪戦苦闘しながら描き込みます。白いうわぐすりを掛けて焼けば出来上がりなのですが、このままでは「赤いラーメン紋様」も白いうわぐすり越しで「ピンクのラーメン紋様」になってしまいます。チビッ子陶芸家さんは「ピンクかぁ、まあ、いいか…」と言っていましたが、「ここはひとつ、お手伝いいたしましょう!」ということで、「深紅の紋様大作戦」の始まりです。

大作戦 1)チビッ子が描いた細く赤い紋様にうわぐすりがかからないようにマスキングしてうわぐすりを掛けた後、マスキングを剥がします。
大作戦 2)マスキングを剥がした赤い紋様に無色透明のうわぐすりを掛ける。この工程により、紋様がくっきりと赤く焼き上がる。

                     大作戦 1)                       大作戦 2)


秋の日の午後、計4時間ほどの細かい細工とうわぐすり掛けを終え、焼き上がった作品は…。

麺とスープを全て平らげた時、どんぶりの底には「完食」の文字が浮かび上がります。そして、高台裏には「誕生日」と「記念」の文字も。楕円の紋様は、なんとチビッ子の「母印」!。この発想が「素晴らしい!」。

ちなみに、「完食」「誕生日」「記念」そして「母印」は、白いうわぐすりのベールに包まれてピンク色に仕上がります。

そして、こちらがチビッ子陶芸家さんが約2か月かけて制作した ラーメンどんぶり の全容。

観る者をして [えっ、これが小学生の作品!?」と驚愕の極致に誘い、同時にウチの陶芸教室にとっても「エポック・メイキング」な記念すべき作品と言っても過言ではないでしょう。

それにつけても、この作品制作にあたってはワタシも大いに頑張ってしましました。ウチの同居人さんは「自分の作品作りもそのくらい頑張れればいいのにね…」と言われてしまいましたが、その言葉はどことなく「いい仕事、したよ」とも聞こえたようにも。

秋萌えの紋様の赤 とりどり映える 紅葉に競う 
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秋風とともに海岸通りを駆け抜けた旧車の祭典「ラ・フェスタ」

2014-10-23 12:15:06 | 日記
秋の個展を終え、工房もようやく通常の陶芸工房モードに再構築して、つかの間の「穏やかな日々」…。と行きたいところなのですが、お買い上げいただいた作品のお引き渡し、お礼状の用意、関係各位へのご挨拶まわり その他 諸々ありまして、ちっとも楽になりません。まったくもって、要領が悪い…。

とはいうものの、ひと区切りついたこともあり、「楽しみはそれなりに享受しましょう」といささか自己弁護しながら、10月20日の昼過ぎ 愛車メガーヌを駆って由比ガ浜の交差点へ。

信号待ちする間にも、フロントガラスの向こうには色とりどりのクラシックカーが次々と通り過ぎて行きます。


海沿いの国道134号線は普段からいろいろと珍しいクルマが走行している路線ではありますが、こと クラシックカーが走行することはめったにありません。この日、「ラ・フェスタ ミッレ・ミリア」というクルマのイベントの一環として、海岸沿いの国道134号線を数十台のクラシックカーが闊歩したのでした。

9月半ばからご近所のお店仲間「ブンブン紅茶店」にはイタリア全土を1000マイル走行する公道レース「ミッレミリア」の日本版として企画されたこの「ラ・フェスタ ミッレ・ミリア」のポスターが貼られていました。

10月17日に東京・原宿をスタートし、軽井沢、河口湖、箱根や鎌倉を経て20日に再び原宿へ戻る計4日間に及ぶクラシックカーの祭典です。

ふり返れば昨年、このイベントは七里ヶ浜の行合橋交差点で観ていました。この交差点は「世界一美味しい朝食」としてつとに有名な「bills」さんに来る人達をはじめ、いつでも普段から多くの人々で賑わっています。昨年の「ラ・フェスタ…」、行合橋交差点付近はクラシックカーを観る人達で鈴なりの感じでした。

ひるがえって、今年の観賞スポットと決めていた由比ガ浜の交差点では、こんな感じでクラシックカーを待つ人は数えるほど。肌寒い秋の平日の昼下がり、駅から少々離れた場所にある交差点という条件を考えれば、ワタシを含めて5人という数字は上出来かも…。


由比ガ浜海岸をバックに、MG、ジャガー、シトロエン、ベントレー…。色とりどりのクラシックカーが次々に通り過ぎていきます。この交差点で出迎えていた約20分の間に数十台ものクラシックカーが通過していきました。



通りすがりの人達から「あのクルマたちは?」などとと問われて、イベントについてあれこれと解説することになります。そんな中でも、「タレントの境正章さんも出場していますよ」と説明すると、皆さん一様に「お~っ!」っという反応を示してくれます。

「境さんは赤いマセラティをドライブしています」と言っている間に、アララ。颯爽とやって来た境さんのクルマはアッという間に交差点を通り過ぎてしまいました。

かろうじて、赤いマセラティの後部をカメラに…。

ふと海岸に目を向けると、海、そして空にも 晩秋 の気配がひたひたと忍び寄ってきているようにも思います。


ひるがえって本日23日は二十四節気 第十八の「霜降」。一段と秋が深まり、朝霜が見られる頃…、という時季になりました。あと2週間もすれば、当地でも街の木々が紅葉に染まり始めます。

旧車の祭典「ラ・フェスタ」に続いては「紅葉狩り」を心待ち…。

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今年も皆さまに支えられ、個展 盛況のうちに終了しました

2014-10-14 12:06:04 | 陶芸

今月4日の土曜日から10日 金曜日まで自宅工房 佐助Room114にて開催した個展「水玉と窯萌えの景色が彩る食卓のカタチ」に際しましては、多くの方々のお越しをいただき心より御礼申しあげます。

会期中、「入り口を入った時のこの光景が、いつもどおりでホッとする。1年経つのは早いね…」との言葉を、友人知人から何度も聞くことがありました。

この地で5回目の展観を数えて、秋という時期の開催と会場内のレイアウトその他、さまざまな面で「作品展は皆さんに定着してきたかな…」とかすかなる手応えも感じています。

昨年の個展にてはじめて御披露目した「水玉」は、今年の「主役」となりました。

おかげさまで好評を博し、ここ当分は「メイン」の作品となりそうな気配がいっぱいです。

個展開催中、当然のことながら陶芸教室はお休み…なのですが、エスペシャリーなお申し出にはついついお応えしてしまいます。「息子の手形と足形を陶板に残したいのですが…」とのリクエストとあれば、個展の最中とあっても喜んで引き受けてしまいます。

ちなみに、奥でお母さんに抱っこされているお嬢ちゃんも以前、同じように手形と足形を粘土にペタンと押し記して、ワタシがピンク色の陶板に仕上げました。この坊やの陶板は水色に焼き上げる予定です。

個展に足を運んでくれるのはおもにご近所の方々や案内状を送っている友人知人で、それ以外にも庭先の案内掲示版を見た鎌倉散策の方々がふらりと観にきてくれるという「構図」が出来上がっています。
そして時として、「えっ!」っという人の訪問を受けることも。昨年は個展初日 ワタシが勝手に「ココロの友」と認識している文化放送アナウンサー・野村邦丸さんが娘さんとお孫さんを連れてやって来てくれましたっけ。
今年の「えっ!」という出会いは、髪の毛の長いこの男性。鎌倉在住のコンテンポラリー・ダンスの鬼才 秀島 実さんです。

わが家と秀島さんとの間には、なんとも不思議なつながりがあります。その詳細はこちらに譲るとして、秀島さんには個展の案内状を郵送してありましたがまさか来場してくれるとは思っていなかった故に「秀島です」と名乗られた時にはビックリ。ステージでの優美で気迫もいっぱいの姿とはまたひと味違った気さくな雰囲気と語り口調にワタシのココロは「すっかり釘付け」です。

国内や海外での公演にまつわる数々の裏話や鎌倉市の文化芸術関連の話題までたっぷりとお聞きし、そして意見を交わしつつ、とても有意義な時間をご一緒させていただきました。秀島さんは11月28日(金)に市内にて 舞踏公演「アネモネ綺譚」を開催します。もちろんワタシも駆けつけます、今から楽しみ…。

今年もさまざまな出会い、そして数多くの励ましのお言葉に包まれながら、個展は幕を閉じまして…。

ワタシの個展と同時開催した写真展「夜風に消えたカーニバル」の作品を撮影した写真家・高岡雅之さんとともに、まずは駅近くのおなじみのお店「六弥太」さんで「おつかれさま」の一杯。毎年、個展最終日になると東京から駆けつけて来てくれる パンの業界誌・ブランスリー報道社代表の小平さんともども、大いに語り合いながらふと気がつけば、小町通り沿いの2階のお店でピザとビールで「また、乾杯!」。そして、ココロの友たちに「感謝!」。


ビールに厚揚げ、鎌倉バーグ、ピザで仕舞いの千秋楽…、といった感じの夜長なり。

夜の小町通りを吹く風は、早くも晩秋を思わせるほどの冷気が漂っていました。

最後になりますが、あらためまして お越しいただいた皆さま方に心より御礼申しあげます。

そして、初日、2日目の飲食提供をお願いした料理研究家・藤本洋子さん、「ブンブン紅茶店」さん、「甘味処 こまめ」さん、ならびに数々のご協力をいただいた方々に感謝の意をお伝えさせていただきます。





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今年も皆さまに支えられ、盛況のうちに個展がスタートしました

2014-10-05 17:00:57 | 陶芸
昨日10月4日から自宅工房「佐助Roon114」にてワタシにとって年に一度の個展がスタートしました。2日目となった本日5日は台風の影響を受けて朝から強い雨が降っています。


絶え間なく降り続く雨の中、本日もオープンと同時にお客様がお越しいただき、まさに恐縮至極。落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと作品を観ていただき、そして雨の鎌倉の風情も味わいつつ秋の一日を…、などと思っています。

それにつけても、昨日の個展初日は朝から夜遅くまで、多くの方々とお会いしながらとても楽しく濃密な時間を過ごすことができましたこと、あらためて御礼申しあげます。


オープン前、つかの間の静寂の時間。ちょっと早めにお越しの方々がゆったりと…。


昨年に続いて今回もリビングでの展観を行なってみました。

ご覧いただいた方々からは「テーブルセッティングのヒントになります…」と、おおむね好評を博しているようにも思います。

同時開催「高岡雅之写真展 夜風に消えたカーニバル Streaming version」では、ワタシの心の友・高岡さんが、アメリカの大地に突如あらわれる移動遊園地の様子を身振り手振りで熱く解説していました。

可能な限りクリアな映像に、そして、よりスムーズなストリーミングを求めて数々の工夫をこらしてくれた高岡さんの姿に学ぶべき点が多くあり、ワタシ自身にとってもとても有意義な展観です。

さてさて、初日は「ささやかながら軽飲食をご提供」ということで、ウチの同居人さんの友人でもある料理研究家・藤本洋子さんの協力のもと、せっせせっせと!?「陶芸窯で焼いたフォカッチャ」作りにも手を染めてみました。220℃にセットした陶芸窯で焼成すること約10分。ふっくらとしたフォカッチャが焚きあがります。

それを洋子さんがチャチャッと切り分けて、お越しの方々に提供してくれます。

庭先での熱々フォカッチャとワイン、そしてご近所のお店仲間「ブンブン紅茶店」さん特製キーマカレーがジョイントすると、個展の「Artな雰囲気」とともに「Eatな気分」がグ~ンと盛り上がってきます。


個展オープンの午前11時から午後6時の終了まで、陶芸とフォカッチャ焼きという二つの役目をこなしつつまさに「あっという間の7時間」。個展初日、最後までおつき合いいただいたご近所の方々との「夜の部」は、市役所駐車場を舞台におりしも開催されていたビールの祭典「オータムフェスタ」へ。会場は落ち着くテーブルを探すのが難しいくらいの大盛況で、この街であれほどたくさんの酔っ払いさんに出くわしたのははじめて!!という感じでした。

ちょうどほろ酔い気分の頃、フェスタ会場の一角でご近所のお店仲間「甘味処 こまめ」のかえさんとバッタリ。

一同、「一緒に飲もうよ!」と誘ってみましたが、かえさんは「明日の仕込みがあるぅ…。残念だけど…」ということで、惜しくもお別れ。そういえば、個展2日目の日曜日 本日5日にウチの個展でお出しする甘味はかえさんの手になる「黒かん」と「白玉」でした。かえさん、ありがとうございます…。

というわけで、本日5日の日曜日 朝10時、かえさんの「おはようございま~す」の声とともに、可愛く、そして美味しそうな「黒かん」と「白玉」がやって来ました。

雨の中を展観にお越しいただいた方々からの「美味しいね」との言葉に、こちらの頬もついつい緩んできます。

今年もさまざまな人たちの助けを借り、そして多くの方々に支えられて個展が成り立っていることをあらためて感じる秋の雨の午後。今回の展観は10日 金曜日までとなっています。お時間がありましたら、秋の鎌倉散策かたがたお立ち寄りくださいませ。皆さまのお越しを心よりお待ちしています。
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