退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「ナメクジあるいは魅力的な昭和の雰囲気」について

2018-01-11 02:31:30 | Weblog
晴れ。夜風が冷たい。

足立則夫「ナメクジの言い分」を読む。

ナメクジの粘液の機能は七つ。
「カーペット」「保護」「断熱」「洗浄」「護身」「ナビ」そして「ぶら下がり」。

ゆっくりした移動は「最小限のエネルギーしか使わない」という戦略ゆえ。
「足るを知る」生き方になるほど。

2億年を生き延びたのだから十二分に有効な方策。
なぜ殻を脱ぎ捨てたのかはいまだ謎のまま。

画像はこちらまで。
これを「気持ち悪い」と思うか「カワイイ」と思うかは見る人次第。

かの清少納言は「いみじうきたなきもの」だと「枕草子」に書いている模様。
実際の効果は別にしてかつて各地では「薬」として使われていたこともあると。

ちなみに「ナメクジ」は「蛞蝓」と書く。
元日経記者の著者によるナメクジの紹介ぶりは軽快で楽しい。

さて。

昨夜来あがた森魚「最后のダンスステップ」が耳について離れない。

「ダンスホール」「夜会服」「メトロ」「ソフトハット」「シベリアケーキ」
「キネマ」「外地」「パーマネント」などの単語がいかにもな昭和初期。

「もうじき=もうすぐ」を「じき」と略すのもいい感じ。
「ブルースとタンゴぐらいは踊れます」という「時代」よ。

メロディーで誰もが気付くのが「どうせ今宵かぎりぢゃない」の部分が
みんなで歌おうゲゲゲのゲ」とそっくりなところ。

「ゲゲゲ」は71年で「ダンスステップ」は74年のよう。
高校の同級生が当時好んで歌っていた記憶も思い出し。

「あなたのリードで」で思い出すのは神楽坂はん子。
芸者ワルツ」もついでに。

この曲は昭和二十七年(1952)。
現在でも話題を提供している場所で起きた「朝鮮戦争」はまだ終わっていない頃のこと。

ちなみにあがた森魚は昭和二十三年(1948)生まれ。
今年で古希を迎えるはず。
コメント
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