フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月2日(金) 晴れ

2012-11-03 02:01:17 | Weblog

  大学に出かける前にチュンの亡骸を埋葬する。玄関の脇のハナミズキの根元に埋めた。墓石の代わりにマツボックリを置く。3年3ヶ月の生涯の後ろ半分は飛ぶことのできない不自由な体になっていたが、いま、チュンの魂はその不自由な体から解放されて、空を自由に飛んでいることだろう。

   9時半、帰宅。書斎のドアを開けて、いつもであれば、「チュン!」と声を掛けると、籠の中でピョンピョン飛び跳ねて、籠の側面をコンコンと口ばしでつつくチュンの姿はない。空っぽの鳥籠。静まり返った書斎。チュンは死んでしまったのだと改めて思う。

  明日から2泊3日で小さな旅行に出かける。前から予定していたことだが、重篤な状態のチュンを残しての旅行は気が重いと昨日の昼間は思っていた。小さなキャリーケースに入れて連れて行こうかとも考えたが、寒い土地なので、それは無理だと思っていた。夜、チュンが死んで、妻は、「チュンはあなたに看取ってもらいたくて、今夜、死んだのではないかしら」と言った。そんなことはないとは思うが、正直、チュンを看取ってやることができてホッとした気持ちもあった。

  ブログの読者の方々からお悔やみのメールをいただきました。お一人お一人に返信のメールを書くことは失礼させていただきますが(それは少し辛いことですので)、この場を借りてお礼申し上げます。