卒業生のFさんの結婚披露宴(於.フォーシーズンホテル椿山荘東京)に出席。Fさんとは2年生の演習や3年生の調査実習で一緒だったSさんとMさんも招待されていて、同じテーブルの、私の右隣の席がSさん、左隣の席がMさんであった。Sさんは昨年の11月に結婚したばかりで、私はその小笠原伯爵邸での結婚式に出席したのだが、半年の間にずいぶんと背が伸びていた(ヒールの高い靴を履いていたのだ)。Mさんとは、本当ならSさんの結婚式で顔を合わせるはずだったのだが、体調を崩して欠席されたため、会うのは2年半ぶりである。卒業生の結婚披露宴に呼ばれる場合、「新婦(新郎)の上司・恩師」のテーブルに座る場合と、「新婦(新郎)の大学時代の恩師・友人」のテーブルに座る場合とがあるのだが、前者は気が張り(ずっと社交的会話を心がけていなければならない)、後者はくつろぐ(友人たちがくつろぐかどうかは別として)。以前、会場を見渡して、知り合いが一人もいない結婚式というものに出たことがあるが、あれは手持ち無沙汰であった。新婦のウェディングドレス姿を眺めつつ、卒業生たちと話ができる今日のような座席が一番である。
Fさんのウェディングドレス姿には凛とした美しさがあった。それは小顔でスリムな体型のせいばかりではなく、これまでの人生を自分の意志でしっかりと歩いてきたFさんの生き方の反映であるように思われた。新郎のS君は、今日初めてお会いしたのだが、職場(NHK)や大学(東工大)時代の友人だけでなく、高校(暁星高)時代のサッカー部の友人たちが多数祝福のために駆けつけていたことからもわかるように、誠実で愛すべき人柄の持ち主であることは間違いない。サッカーの中田(英)選手に似ていると本人は思っているようですとFさんから聞いていたが、確かに特定の角度(それは非常に限定された角度なのだが)から見ると、そのように見えないことはなかった。Fさんがご両親への挨拶として朗読した手紙は実に素晴らしい内容のものであった。私と同じテーブルの女性にはもらい泣きをしている方もいたが、Fさん自身は「泣いてはいけない」と自分に言い聞かせながら朗読していたのであろう、途中で何度か立ち止まりそうな気配があったものの、最後まで気丈に読み上げた。これに比べて、S君の挨拶は「かみかみ」で、これはこれで彼の人柄がにじみ出ていたが、今後、新婚家庭がどのような勢力関係の下で運営されるかは誰の目にも明らかであった。
披露宴がお開きになったのは午後3時ごろ。Sさんはご主人のお母様が上京されてきているということで直帰しなくてはならないが、Mさんは6時から恵比寿のレストランで予定されている二次会に出席するということなので、それまでの時間が空いている。というわけで、二次会から参加の予定の卒業生のN君をケータイで呼び出して、恵比寿駅の改札を出たところのエクセルシオール・カフェでお茶をする。
夜、今日からスタートのNHKのドラマ『新マチベン』を観る。夏のドラマはどれもこれも主人公の年齢が低くてあまり食指が動かないのだが、その中で、このドラマはいずれも60代の3人の新米弁護士(渡哲也、石坂浩二、地井武男)が主人公で、なんというか、応援したくなるところがある(番組も主人公も)。
Fさんのウェディングドレス姿には凛とした美しさがあった。それは小顔でスリムな体型のせいばかりではなく、これまでの人生を自分の意志でしっかりと歩いてきたFさんの生き方の反映であるように思われた。新郎のS君は、今日初めてお会いしたのだが、職場(NHK)や大学(東工大)時代の友人だけでなく、高校(暁星高)時代のサッカー部の友人たちが多数祝福のために駆けつけていたことからもわかるように、誠実で愛すべき人柄の持ち主であることは間違いない。サッカーの中田(英)選手に似ていると本人は思っているようですとFさんから聞いていたが、確かに特定の角度(それは非常に限定された角度なのだが)から見ると、そのように見えないことはなかった。Fさんがご両親への挨拶として朗読した手紙は実に素晴らしい内容のものであった。私と同じテーブルの女性にはもらい泣きをしている方もいたが、Fさん自身は「泣いてはいけない」と自分に言い聞かせながら朗読していたのであろう、途中で何度か立ち止まりそうな気配があったものの、最後まで気丈に読み上げた。これに比べて、S君の挨拶は「かみかみ」で、これはこれで彼の人柄がにじみ出ていたが、今後、新婚家庭がどのような勢力関係の下で運営されるかは誰の目にも明らかであった。
披露宴がお開きになったのは午後3時ごろ。Sさんはご主人のお母様が上京されてきているということで直帰しなくてはならないが、Mさんは6時から恵比寿のレストランで予定されている二次会に出席するということなので、それまでの時間が空いている。というわけで、二次会から参加の予定の卒業生のN君をケータイで呼び出して、恵比寿駅の改札を出たところのエクセルシオール・カフェでお茶をする。
夜、今日からスタートのNHKのドラマ『新マチベン』を観る。夏のドラマはどれもこれも主人公の年齢が低くてあまり食指が動かないのだが、その中で、このドラマはいずれも60代の3人の新米弁護士(渡哲也、石坂浩二、地井武男)が主人公で、なんというか、応援したくなるところがある(番組も主人公も)。