フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

7月30日(月) 晴れ

2012-07-31 01:46:59 | Weblog

   8時、起床。気づけばもう7月も今日明日だけとなった。まだ試験の採点とか終ってないのになと思う。

   焼肉、レタス、トースト、牛乳の朝食。

  9時半ごろ、自宅を出て、大学へ。

  11時から大学院の社会学コースの会議。昼食はコンビニおにぎり2個(梅、鮭)。 

  1時から教務室で基本構想関連の会合。3時ごろまで。

  「maruharu」で一服しようと思って行ったのだが、財布を自宅に忘れてきたことに気づく(コンビニおにぎりはスイカのチャージ金で購入した)。また来ますと店を出る。


教務室の私用の扇風機


39号館の玄関から見上げる空


馬場下の交差点


「maruharu」の店先

  今日はもう用事がないので、このまま帰宅することにする。とはいっても空はまだ明るいので、途中、丸の内の丸善のカフェで一服(ここはスイカが使えるのだ)。メロンソーダを注文。日誌をつける。

   蒲田には6時前に着く。夕方になって気持ちのいい風が吹いている。専門学校の庭のベンチで涼む。近所のコンビニでガリガリ君(梨)を買って頬張る。

 

  夕食は妻と外で食べる。「平壌冷麺」に行く。冷麺大盛でビビンバをつけてもらう。

  帰宅してオリンピックのテレビ観戦。ようやく金メダルがとれて、ホッとする。 


7月29日(日) 晴れ

2012-07-30 01:41:37 | Weblog

  7時、起床。バタートースト、レタス、牛乳の朝食。肉も卵もないシンプルな構成なり。昼食を「喜楽亭」でとるつもりなので。

  午前中、ブログの更新、ゼミ要項の作成など。

  午後、散歩に出る。下丸子の「喜楽亭」に行く。3週間ぶりだ。下丸子の駅舎の天井に燕が巣を作っていた。

   店内が涼しくない。ご主人が申し訳なさそうに「クーラーが壊れてしまって・・・」と言う。30年以上使い続けているものらしい。修理を依頼しているが、部品などはすでになく、電気屋さんに「物持ちがいいのも考えものですね」と言われたとのこと。ご主人が私のためにスイッチを入れてくれた扇風機も同じくらいの時代ものである。

  メンチカツ定食を注文して待っていると、中年の男性が入ってきて、「暑い、暑い」とさかんに言う。ご主人がまた申し訳なさそうにクーラーが故障していることを告げる。男性はやれやれという感じでビールを注文した。昔、クーラーというものが出始めた頃、店先に「冷房中」という貼紙を出している飲食店があった(というか、それが普通であった)ように記憶している。そうすると集客力がアップしたのである。いまはわざわざ「冷房中」なんて貼紙はしない。当たり前だからだ。むしろ、今日の「喜楽亭」のような場合、「冷房故障中」と出すべきかもしれない。元々お客が少ないのだから、売り上げの低下は微々たるものであろう。

  男性はそうとうにストレスがたまっているらしく、夕方まで3時間ほど時間を潰さなくてはならないのだが開いている飲み屋がないとか、給料が半分になって手取りで8万円しかないとか、女の子に5千円渡さないとならないとか(意味不明)、着替えのシャツを買いたいが商店街に洋服屋がないとか、あれこれ一人でぼやいている。うっかり話の相手になると面倒そうなので、男性には背を向けたまま、静かにメンチカツ定食を食べる。男性が、ご主人に教えられたスーパーの2階の衣類コーナーで、「Tシャツでも買うか」と言って店を出て行った後、ご主人が私に話してくれたところによれば、彼は千葉の方に住んでいるのだが、最近失業して、このあたりに住む知り合いを頼って、職探しをしているのだという。土地勘のない場所で、この暑さでは、ストレスが溜まるのも無理はない。

  「喜楽亭」を出て、その足で、恵比寿の東京都写真美術館に行く。下丸子ー(多摩川線)-多摩川ー(東横線=中目黒から日比谷線直通)-恵比寿というルートだ。


 今日のお目当ては「田村彰英 夢の光」展

  田村の作品はこれまでにも何点か美術館で見たことはあったが、今回のように活動の軌跡の全体を見渡すように見たのは初めてである。とても魅力的な写真家である。感想をあれこれ述べたい気持ちもあるが、睡眠時間を削るのはよろしくないので、行動の報告だけ。展示会は先週末から始まったばかりで、9月23日(日)までやっている。

  6時過ぎに帰宅。駅前のしのだ寿司で生蛸の握りをお土産に買って帰る。


7月28日(土) 晴れ

2012-07-29 04:11:38 | Weblog

   7時、起床。ハム、レタス、パン、牛乳の朝食。

  今日は大学で長谷先生の新著『敗者たちの想像力 脚本家 山田太一』(岩波書店)の刊行記念イベントがある。2時からだが、その前に「すず金」で鰻重を食べようと早めに家を出た。しかし、店内に人の列が出来ていて、とても時間がかかりそうだったので、「五郎八」で蕎麦を食べることにした。

  「五郎八」を出て、大学に向かって歩いていると、地下鉄の駅のあたりで、見知らぬ人から戸山キャンパスへ行く道を尋ねられた。「山田太一さんのシンポジウムに行かれるのですか?」と聞いたら、「そうです」とのことだった。「私もこれから行くところです」と言ったら、「では、ご一緒にお願いします」と言われた。「たしか長谷先生という方の本の刊行を記念したイベントときいています」と言うので、「この本ですね」と私が『敗者たちの想像力』を鞄から取り出したら、何を勘違いされたのか、「あなたが長谷先生ですか?」と聞かれた。「いえいえ、私は長谷先生ではありません。仲はいいですけど」と答える。でも、あのとき、「はい、そうです」と答えておくのも面白かったかもしれない。すぐにばれる嘘だから。

  36号館382教室は300人収容の教室だが、盛況だった。下の写真は始まる前に撮ったものだが、始まってからも人がどんどん人が入って来て、満席状態になった。

  何人もの方が登場したが、やはりメインは長谷先生と山田太一さんのやりとりである。

  キーワードである「敗者」という言葉が、当然ながら、何度も出てくる。長谷先生も、山田太一さんも、自分を「敗者」であると語っている。大学院の学生やシナリオライターを目指している人には、「冗談でしょ?」という感じがすると思うが、そうすると「勝者」は一体どこにいるのだろう。山田太一さんは「人間はみな敗者なんです」と言った。そうか、「勝者」はどこにもいないのか。長谷先生がこの意見に同意するのかどうかを知りたいと思ったが、話は先に進んでしまった。

  改めて考えてみると、「人間はみな敗者なんです」ということの意味は、「大きくなったら何になる?」という質問をシャワーのように浴びながら育つ近代社会の子供たち(その延長としての大人たち)にとって、人生とは可能性の喪失の過程、挫折の連続の過程であるということを含意している。陸上100メートルの世界記録(9秒58)保持者のボルトだって、8秒台で走ることを夢見ているとしたらやはり敗者なのである。才能に恵まれた人は恵まれた人のレベルで夢や目標を抱くわけだから、やはり敗者になってしまうのである。夢や目標を設定してその実現に向かって努力するという生き方が奨励され強制される社会では、たしかに、「人間はみな敗者なんです」ということになる。

  だが、「人間はみな敗者なんです」という言い方は、そうだよなと同意する一方で、どこか拍子抜けというか、肩透かしを食らった感覚を伴うものでもある。山田太一の作品は、敗者を描いたものというよりも、(すべての)人間を敗者という側面から描いたものということになるのだろうか。長谷先生の意見が聞きたいと思ったが、質問用紙には書かなかった。山田太一さんの発言に異を唱えるような感じの質問は今日の集まりにはふさわしくなく、後日、長谷先生に個人的に聞けばよいと思ったからである。

  本の帯にはこう書かれている。

  敗者を敗者であるがままに、いかに輝かすか。「勝者」への復帰という未来の希望においてではなく、「敗者」であることを受け入れることがそのまま幸福になり得るという現在の可能性が、微風のようにドラマを横切っていく・・・

  つまり、山田太一の作品はセラピー文化の系列に位置づけられるということだろうか。セラピー文化において、自己は弱いものであり、社会は抑圧的なものである。だから、そうした社会に適応しようとして頑張るのではなく(それは過剰適応という一種の病理である)、開き直ってというか、自分は弱い人間であることを自覚し、開示し、そうした自分を承認・肯定してくれる(いまのままのあなたでいい)他者との関係を作っていくことが重要であると説かれる。こうした思想は70年代くらいからあり、山田太一の作品をこうした系譜の中に組み込むことは、可能だと思うものの、あまり目新しい見方とはいえなくなってしまうのではないか。すでに言われてしまっていることを言うのは長谷先生の流儀でないから、きっと、こうした見方には、「いや、そういうことじゃなくて」という反論が予想されるのだが、具体的に反論の内容はどんなものになるだろう。 

  一つのポイントは「敗者」は「弱者」と同じ意味で使われているのかというところにあるように思う。事実、本書の中では「弱者」という言葉もよく出てくる。両者は同じものなのか? 同じであるとすれば、セラピー文化的な見方である。だが、私の言語感覚では、両者は違うものである。「敗者」というのは戦った結果である。戦わない者は「敗者」になることができない。しかし「弱者」は戦わずとも「弱者」になれる、いや、「弱者」とみなされてしまう(もちろん戦った結果、「弱者」と判定されることもある)。では、「敗者」は「弱者」の一部なのか。特定の(戦った経験のある)「弱者」が「敗者」なのか。その場合、「敗者」は戦った経験(打ちのめされた経験)があるという点においてそうでない「弱者」よりもアドヴァンテージを有している、つまり「強者」であるということになるのではないか・・・。

  あれこれ考えながら聴いていたら4時間という時間は短いものだった。どうもありがとうございました。


これからも私たちを夢中にさせるTVドラマを書いて下さい。


7月27日(金) 晴れ

2012-07-28 08:26:06 | Weblog

  7時、起床。昨夜も寝苦しかった。ハム、レタス、パン、牛乳の朝食。

  9時過ぎに自宅を出て、大学へ。

  途中、銀座のリコーのカメラサービスセンターへ寄る。CX6のオートフォーカスの調子が悪いのだ。今月の9日に修理してもらったばかりだったので、あちらの判断で、再修理ではなく新品と交換ということになる。ずいぶんと気前がいい。ついでにカメラのテクニカルなことについてあれこれレクチャーしていただく。勉強になった。

  有楽町駅の中央口前のパスタとピザの店(名前は忘れた)で昼食をとる。冷たいペペロンチーノを注文。なかなかいける。自家製のラー油をかけて食べるとさらにいける。食後のコーヒーも美味しかった。

   駅前の丸井は雑貨中心の構成で、楽しい場所だ。8Fの伊東屋の出店でノート(ジークエンス360° Lサイズ)とハーベイカステルのシャープペンシルを購入。

  1時から教務-事務連絡会。毎週金曜日のこの時間に行なわれてきた連絡会だが、今日が最後だ。今日の議案はたった一件、それも牧歌的な(?)議案であった。

  その後は教務的メールの作成。それから答案の採点。

  5時過ぎに「maruaru」に食事に行く。メインディッシュはカジキマグロのフライ。

  6限・7限はゼミ。途中でスイーツタイム(休憩)を挟みながら4年生のインタビュー調査のケース報告を5件。まだあと5件残っているが、それは来週。もう夏休み期間だが、ケース報告をすまさないことにはゼミの夏休みは始まらない。


本日のスイーツは3年生のSさんが調達してきた洋菓子

  10時に大学を出て、蒲田の「しん蕎麦」でちくわ天+コロッケうどん。私の隣でもり蕎麦を注文した年配の客が、もの珍しいものを見るような目で、私のちくわ天+コロッケうどんをしげしげと眺めていた。なお、食べる順番は、最初にちくわ天、続いてコロッケ。これは決まりである。サクサク、そしてトロトロ。逆はありえない。

  11時過ぎに帰宅。風呂を浴び、ガリガリ君を頬張る。ブログを更新しようとして、ひどく眠いことき気づく。一週間の疲れが出てきている。しかも連日の熱帯夜で寝不足気味。こういうときは、ブログの更新は明朝にして、さっさと寝るに限る。


7月26日(木) 晴れ

2012-07-27 00:29:59 | Weblog

  8時、起床。スクランブルエッグ、レタス、パン、アプリコットジャム、牛乳の朝食。

  昼から大学へ。「maruharu」で昼食。ホットドッグとコーラ。

  助手のAさんが来ていた。連れの女性はAさんの夫の妹さんで、いま、パン職人になる修業をしているとのこと。おう、パン屋さんですか。私はパン屋という職業に憧れていて、もし神様が「お前の就きたい職業を言ってみなさい」と聞いてくれたら、「パン屋です」と迷わず答えるだろう。朝早く起きて、パンを焼き、「美味しいパンですね」と客から言ってもらえる(言うまでもないことだが、腕のいいパン屋なのだ)、なんていい仕事だろう。シンプルで健康的な仕事だ。いまやっている大学教員という職業も、もちろん悪くない職業だが、いかんせんシンプルとは言い難い。とくに教務をやっているとね(笑)。しばしパン談義、いや、パン屋談義。パン屋さんが早起きなのは知っているが、実際、何時ごろ起きるのですかと聞いたら、2時頃ですとのこと。そ、そんなに早いのか。う~ん、私は朝食用のパンを焼くのはやめて、昼食用のパンを焼くパン屋さんになろうかな。それなら7時起きくらいでいいのではなかろうか。

   3限は大学院の演習。今日で前期は終わりなので、「フェニックス」でお茶を飲みながら行う。学生3人はアイスティーとアイスコーヒー、私はオレンジフロートを注文。オレンジフロートはメニューにはないが、オレンジソーダとソーダ(メロン)フロートはあるので、オレンジフロートは作れるはずである。アルバイトの店員さんに「オレンジフロートは頼めるかな?」と聞いたら、即答はできず、「いま聞いて参ります」と言って厨房のマスターに尋ねにいった。すぐに戻ってきて、「作れるとのことです」。そうでしょう、そうでしょう。やがて運ばれてきたオレンジフロートを飲む私を見て、Tさんが言った、「男の人ってクリームソーダが好きですよね」。そうなの?

  6限は講義「日常生活の社会学」の試験。受講生の9割にあたる250名ほどが試験を受けに来た。試験が終って、答案の整理をしていると、受講生が数人やってきて、「ありがとうございました」と言われる。うん、パン屋さんもいいけど、大学教師もいい。無理に早起きしなくてもいいところがいい。

  7時ごろ大学を出る。キャンパスを出てすぐそばの「ごんべえ」でカツ丼を食べる。

丸の内オアゾビル地下の「神戸屋レストラン」で、朝食用のパンを購入。40%オフなり。

  蒲田には9時半ごろ着いて、直帰はせず、「シャノアール」でアイスココアを飲みながら日誌書き。

  日誌を書いているとき、ケータイが振動して、見ると、娘からで、次回の獣の仕業の公演のシラシが添付がされていた。

   劇団獣の仕業第6回公演 「オセロ」

   9月29日(土)、30日(日)

   千歳船橋APOCシアター

   料金2000円(前売り・当日ともに)