フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月30日(土) 晴れ

2024-03-31 11:41:01 | Weblog

8時、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

昨日も暖かかったが、今日はさらに暖かい。我が家の桜もワッと咲き出した。

メジロが来ている。

下向きに咲く桜なのだが、逆さになって、細いくちばしを突っ込んで、蜜を吸っている。花を摘むことなく、蜜だけ吸う。メジロは礼儀作法をわきまえた鳥である。

一羽、二羽、三羽、四羽・・・近所のソメイヨシノはまだ十分に開花していないので、我が家の桜に集まって来るのである。

「メジロの来る家ですね」(猫のいる家でもあるけどね)

昨日のブログをアップしてから、散歩に出る。

住宅街の中に唐突な感じで置かれた冷凍ラーメンの自販機。一人前あるいは二人前で千円だ。美味しそうではあるが、決して安くはない。どんな人が買っていくのだろう。『ドキュメント72時間』で取り上げてほしい。

池上の「花くるま」へ行く。

すいとんはまだあるが、いなりは完売か。

梅や桜の季節は混んでいるのだが、桜の開花が遅れているからだろう、先客はいなかった。

鮭、おかか、すいとんを注文する。鮭を食べてしまってから、写真を撮っていないことに気づいた。すいとんに七味を振って食べるといける。

ご無沙汰していた『ハナコーヒー』に寄っていく。前回来たのが1月末なので、2カ月ぶりである。マダムに開店4周年おめでとうございますを言う。

一人用のカウンター席に座る。

レッドベルベットケーキとアイスティーを注文する。レッドベルベットケーキは初めて食べたが、アメリカの伝統的なケーキで、ココア風味の生地にクリームチーズとバターを混ぜて塗っている。

呑川沿いを歩いて帰る。日蓮橋の付近の桜並木はまだ咲いていない。

でも、近くに寄って見ると、幹に花が咲いている木もある。フジツボのようである。

3月も残すところ今日と明日だけだ。4月1日は月曜日だから、新入社員たちはいきなりの5連勤のスタートになる。きっとクタクタになる。水曜日を休日にすれば、少なくとも半ドン(午前中だけの勤務)にすれば、日本のサラリーマンの生活の質は格段にアップするだろう。「働き方改革」というならそれくらいのことをやってほしい。

休日といえば、今年のGWは、大学の授業は暦通りにするようだ(いや、4月29日(月)は「昭和の日」だが授業をするので、暦通りでさえない)。この結果、火曜、水曜、木曜の授業は途中で一回の休みもなく14週連続で授業をすることになった。3回授業をやって、GW期間に一息入て、夏休みまで頑張るというかつてのパターンはとてもよかったのだが(できれば6月に一回休みが入ると理想的なのだがそこまでは言うまい)、14週連続(休みなし)ですか。秋学期は終盤で年末年始の休み(2週分)が入るので、ラストを頑張れるのだが、春学期はGWがその役割をしているのだということを上に立つ方たちはわかっていてほしい。

夕食は野菜(アスパラ、エリンギ、舞茸)とベーコンの炒め、シュウマイ、蕪の梅肉和え、味噌汁、ごはん。

食事をしながら『不適切にもほどがある』最終回(録画)を観る。結局、震災で主人公と娘が死ぬという運命を受け入れるのか、回避する(未来を変えてしまう)のかはあいまいにされて終わった。実際は、その部分だけでなく、主人公が室内で煙草を吸うのをやめたり、野球部の指導で「鬼の小川」が「仏の小川」に変身したことは、未来を変えていることになると思うのだけれど・・・。もっとも、このドラマはタイムパラドクスの問題が重要なのではなく、昭和の規範と令和の規範を歴史的アプローチによってそれぞれに相対化してみせることが眼目なので、「寛容」をキーワードにした終わり方はきわめてまっとうな(まっとうすぎる気もするけど)終わり方であった。

カレンダーを眺めながら、GW明けに松本旅行に行くことに決める。

風呂から出て、『福のラジオ』をタイムフリーで聴きながら、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。


3月29日(金) 雨のち晴れ

2024-03-30 13:40:05 | Weblog

8時半、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

最終回の『ブギウギ』。引退コンサートということでこれまでの主要な登場人物が集まった(登場させやすい設定だった)。しかし、全員というわけにはさすがにいかなかった。幼馴染のタイ子とその息子(靴磨きの少年)の姿はなかった。福来スズ子の楽団のメンバーの姿もなかった(楽団のお金を持ち逃げした五木はどうしているだろう)。スズ子が間借りをしていた小村夫婦は戦災で死んでしまったのだろうか。「はな湯」を継いだゴンベエ夫婦はどうしているだろう。そして「はな湯」の常連客たち(とくにアホのおっちゃん)は元気だろうか。気になる人々は多い。この点、『ひよっこ』は完璧だったな。

朝からの雨は昼には上がった。

我が家の桜も開花が進んでいる。

昨日のブログをアップしてから昼食を食べに「ホンズ・キッチン」へ。

ホンさんとお久しぶりですの挨拶。「忙しい?」と聞かれたので、入院・手術のことを話す。

ブン・チャージョーを注文。揚げ春巻ののった汁なし麺に甘酢を掛け回して食べる。

ホンさんが買物の出たので、ウェイさんとおしゃべり。今年、花粉症になってしまったそうだ。

その足で大学へ。今日は夕方から現代人間論系の教員懇親会があるのだ。

東京ステーションギャラリーで開催中の「生誕120年 安井仲治」展を覗いていく。

安井仲治は1903年に大阪に生まれ、1942年に37歳の若さで病死した。戦後、しばらくは忘れられた写真家だったが、1970年代から再評価は始まり、森山大道が「安井仲治という大きな山領」とリスペクトしたことで若い世代にも知られるようになった。

安井仲治の作品は、「芸術写真」(絵画風の写真)から始まって、「新興写真」(都市の風景や労働者たちをルポルタージュ風に撮った写真)を経て、「シュルレアリスム」と移行していったが、決して新しい層が古い層に入れ替わるわけではなく、何層にも積み重なって厚みのある作風が形成されていったと見るべきだろう。

ポスターに使われている作品の中では、私はビルの窓辺に3人の女性(モデルだと思う)を配した1939年の「作品」というタイトルの写真が好きである。安井仲治が亡くなる3年前の作品であるが、「芸術写真」とも「新興写真」とも「シュルレアリスム」とも分類できない写真である。

会場を出たロビーで撮った一枚。以下、「安井仲治風」のスナップを数枚。

ロビーの窓越しに撮った東京駅丸の内中央口前の風景。

丸の内北口前の横断歩道。

「オアゾ」ビル前の広場。

さて、大学へ。

スロープの上の桜はまだ全然咲いていない・・・と思ったら。

三輪咲いていました。

研究室のカギを忘れてしまったので、教員ロビーでカギを借りて入り、でも、教員ロビーの閉室時間が迫っていたので、パソコンでメールのチェックをしてから、カギを返却し、中庭のベンチに座る。

ベンチに座って見上げる中庭の空。雲一つない。

39号館前の桜もまだ咲いていない。

でも、八重椿はいつも通りのタイミングで咲いている。

卒業式が行われた早稲田アリーナは入学式の準備に入っている。

「単位と和解せよ」の立看が今年も目を引く。

立て看のある大学も少なくなっているのだろう。

懇親会は6時からなのだが、まだ30分以上ある。

会場は本キャン南門前の「高田牧舎」なのだが、ちかくのカフェで時間をつぶすことにしようと「ぷらんたん」へ行くと、「準備中」(営業終了)の札が出ていた。

それではと「早苗」に入る。

早苗スペシャルブレンドを注文する。

6時5分前まで滞在。

6時数分前に「高田牧舎」に入ると、ほとんで全員がすでにいらしていた。遅刻じゃないからね、もっと前から近くには来ていたんだかんね(東海林さだお風の口調で)と心の中で呟きながら空いている席に座る。

それから2時間半ほど、食事をしながら、歓談した。楽しい会だった。事前に主任の森山先生から頼まれていた通り、私が締めの挨拶をして一次会は終了。多くの先生方は二次会に向かわれたが、私はここで失礼する。

10時前に帰宅。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時、就寝。


3月28日(木) 曇り

2024-03-29 12:36:30 | Weblog

8時45分、起床。

チーズトースト(+ソーセージ)、玉子焼き、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。玉子料理は目玉焼きが一番多いが、玉子を割ってフライパンの上に落とすとき黄身が破れてしまったときは、スクランブルエッグ、オムレツ、玉子焼きのどれかに変更する。どれに変更するかはそのときの火加減によることころが大きい。

本日の『ブギウギ』。「歌手引退」をめぐる羽鳥とのわだかまりを解消しようと羽鳥の元へ出かけようとした矢先、その羽鳥がスズ子の自宅へやってきた。彼も同じ思いだったのだ。今回はスズ子の自宅の居間で二人が向かい合って話をするシーンが大部分を占めた。互いに相手への思いを言葉にする二人。テーブルをはさんで二人の空間的距離はお見合いのようだったが、心理的距離は恋人同士のようだった。

昨日のブログを書いてアップする。

2時半頃、昼食を食べに「プリミエールカフェ」に行く。前回来たのが2月中旬だから、1カ月半近くご無沙汰していたことになる。

ほうれん草を生地に練り込んだパスタとアサリのクリームスープ。私の好きなメニューだ。

食事を終えて、キンドル・スクライブで『藤井聡太が勝ちづづける理由』を読んでいると厨房から奥様がやってきて、「しばらくお見えにならないから、お体でも悪くされたのかと心配していました」と言った。実はかくかくしかじかでと入院と手術のことを話す「やっぱり・・・」と言われた。馴染みのカフェにしばらく顔を出さないと何かあったのではないかと思われるのである。恒例の春の松本旅行も、中止したままにしておいてはいけないように思う。

マスターが「人文系の先生だから申し上げるんですが、実は私、百人一首の大会で優勝したんです」と告白するように言った。えっ、最近ですか? 「いえ、小学生の頃です」。な~んだ(失礼)。百人一首の中でお好きな歌はなんですかと聞くと、「よくぞ聞いてくれました。天津風(あまつかぜ)雲の通ひ路吹き閉ぢよをとめの姿しばしとどめむ、です」とスッと答えた。誰の歌でしたっけ。「忘れました(笑)」。

作者は僧正遍照である。歌意は「天を吹く風よ、天女たちが帰っていく雲の中の通り道を吹き閉ざしてくれ。乙女たちの美しい舞姿を、もうしばらく地上に留めておきたいのだ」。「乙女の姿しばしとどめむ」というフレーズが小学生男子には心に残ったのだろう。「とどめむ」は歌では空間的な意味に使われているが、なんとなく、時間的な意味で、つまり「少女から大人の女性になっていく」過程をイメージさせる。

帰宅する前に駅ビル東館のくまざわ書店へ寄って、本日発売の『ユリイカ』4月号を手に取る。特集は「山田太一」で、大学の同僚の長谷正人さん、岡室美奈子さん、句会仲間の宮本明子さんが論稿を寄せている。購入しようと思うが、紙の本は二段組で活字が小さい。電子書籍版(同時発売ではないようだ)を待とうと思う。

私の大学生時代、倉本聰、山田太一、向田邦子がTVドラマの脚本家ベスト3であった。彼らのドラマは必ず観た。いま、それに相当する脚本家は誰だろう。坂元裕二、岡田恵和、(まだ2作しか書いていないが)生方美久だろうか。宮藤官九郎、金子茂樹も外せないか。う~ん、難しい。

夕食はガーリックバターキャベツ炒め(回鍋肉に似ているがちょっと違う)、スペイン風オムレツ。

食事をしながら『ブレバト』を追っかけ再生で観る。

3時間スペシャルで、丸太アート、黒板アート、そして俳句「春光戦」。「春光戦」は形式が替わって、Ⅿ-1ぐランプリみたいに、選ばれた10人の中からまずベスト3を決め(お題は「桜」)、そしてその3人の中から改めて(同じ「桜」をテーマにして別の句で)優勝者を決めるというもの。

ファーストステージでは、

 1位 苗代の桜や鬼の住まいする 梅沢富美男

 2位 刑務所を囲む桜の仄白き 千原ジュニア

 3位 幽谷のロッジの夜明け白き飛花 キスマイ千賀

1位と2位の句が頭抜けていた。

ところが、ファイナルステージでは、

 優勝 出郷の車窓を叩く飛花落花 キスマイ千賀

 2位 青光りせり750㏄(ナナハン)に花吹雪 千原ジュニア

 3位 風吹かば花の色なる城下町 梅沢富美男

はっきりいって(夏井先生は言わなかったが)3人ともファーストステージの句の方がよかった。Ⅿー1グランプリではしばしばあることが、ここでも起こった。その中で落差の一番小さかったキスマイ千賀が優勝したが、ファーストステージの梅沢、ジュニアの句には遠く及ばない。

「新方式は失敗でしたね」

ダラダラと3時間も観てしまった。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。


3月27日(水) 晴れ

2024-03-28 13:16:26 | Weblog

9時、起床。

私が洗面所に行こうとすると、チャイが必ず付いてくる。風呂場のドアを開けてやると、バスタブの中に入って私が髭を剃り終るのを待つ。それから私が一階の雨戸を開けに下りていくのに付いて来て、私が仏壇や神棚の水を取り替えている間、出窓から外を眺めている。チャイの朝のルーティンである。「人間とは習慣の束である」とヒュームは言ったが、たぶん、ペットもそうである。

チーズトースト(+ソーセージ)、オムレツ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

今日は久しぶりの青空。

我が家の桜も開花が始まった。

ソメイヨシノではない。本来は早咲きの桜なのだが、だんだん、ソメイヨシノ並みになってきた。

満開は週明けかな。

生垣の赤芽も新しい葉が空に向かって伸びている。

「春ですね」

昨日のブログを書いてアップする。

2時半頃、外出。ゼミ論集の代金を指定の口座に振り込む。30部で88000円(消費税込)。例年は50部なのだが、今回は新3年ゼミ生がいないので、部数が減り、その分単価が上がった(2500円→3000円)。来年は15部になる予定だが、単価はいくらになるだろう。

昼食は「ノチハレ珈琲店」で食べよう。蒲田→川崎→矢向へ。駅舎の上にパンのような雲が浮かんでいる。

駅前の商店。「えちごや靴店」は初代の店主が新潟の出身なのだろう。自分の出身地を店名にするのは古くからある慣習だが、最近開業した店ではないことがそこからわかる。「亀屋万年堂」は和菓子のチェーン店で、王貞治選手がイメージキャラクターになったお菓子の「ホームラン王」=ナボナで知られてるが、「亀」「万年」という目出度い言葉を店名に使うのも古くからある慣習である。「〇〇屋△△堂」という重ね表現(?)もそうである。

「ノチハレ珈琲店」は新しい感覚の店名である。「雨のち晴れ」から採っているのだろう。「曇りのち晴れ」ではないよね(笑)。今日はここに来るのにふさわしいお天気だ。

マヨたまトーストとアイス珈琲を注文する。

美味しい。これは自宅では再現できない(私には)。

『ノチハレ珈琲店』→『パン日和あをや』の梯子パターンも考えたが、もうしばらくキンドル・スクライブで『藤井聡太が勝ち続ける理由』を読んでいたかったので、甘夏のパウンドケーキとアイスレモンティーを追加で注文する。

甘夏のパウンドケーキはこの時期の人気メニューである。

王座獲得(=八冠達成)後の公開インタビューで(聞き手は山口恵梨子女流二段)

山口 次の質問です。「終盤に逆転を果たすうえで、心がけている精神面のコントロールなどはありますか」

藤井 局面が苦しくなってしまうと、いくら頑張っても相手にうまく指されたら勝つことはできません。まずはそのことを受け入れて、その上で少しでもチャンスを大きくするにはどうすればいいのか考えることが多いです。

山口 最後まで諦めない?

藤井 いったんは諦めるんですけど(会場笑)。

山口 勝ち筋を探るという感じですか?

藤井 そうですね。諦めた上で少しでもチャンスを作れる確率を高めるにはどうすればいいのかと考えています。

***

山口 では次に将棋AIの質問に行きます。「AIを研究している者です。AIは藤井王座にとってどういう存在ですか。研究パートナー、強い先生、将棋星人」

藤井 やはり今はAIが強くなって、棋士はそれを一つのお手本として勉強しているという面はかなり強いと思っています。ただAIが示す局面の評価であったり指し手というのは必ずしも正しいというわけではないので、参考にしながら取り入れることを意識して取り組んでいます。

山口 AIがすべて100点と思っているわけではないといことですね。

藤井 AIが示す指し手で、将棋というゲームの正解が定まるわけではないので、見ているととても勉強にはなるんですけど、信じ込んでしまわないようにというふうには思っています。

店には1時間15分ほど滞在した。雲がだいぶ出てきた。

蒲田に戻ってくる。午後5時の東の空(西の空より雲は少ない)。

夕食は甘塩鮭、肉じゃが、大根の味噌汁、ごはん。

食事をしながら年末に録画した草彅剛主演のNHKドラマ『デフ・ヴォイスー法廷の手話通訳士』(前編)を観る。『ブギウギ』の羽鳥先生が手話通訳士で出演している。

WOWOWに加入しているのだが、あまり見ていない。オンデマンドは一度も観たことがないのだが、お知らせのメールが届いたので、試しにオンデマンドで『きのう何食べた?』の第一話を観てみた。29分という時間も程よく、噂には聞いていたが面白いドラマだった。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時45分、就寝。


3月26日(火) 雨

2024-03-27 13:01:43 | Weblog

8時半、起床。

チーズトースト(+ソーセージ)、目玉焼き、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

昨日のブログを書いてアップする。卒業式の日のブログだ。学校を職場にしている人間にとって、4月から3月までの「年度」は1月から12月までの「年」よりも生活のサイクルの基盤にある。4月始まりの日記帳を使っていることがそのことを表している。卒業式は年度の最後のイベントである。2023年度は、昨日、終わったのである。一方、年度の開始のイベントは新学期最初の授業である。2024年度は4月12日(金)のゼミがそうである。今日から4月11日までの17日間は、いわば、年度と年度の間の移行期、本当の春休みである。「やれやれ」というレベルから「さてさて」というレベルに気力を徐々に上昇させていくことがこの期間の課題である。毎年、この時期に、気分転換の松本旅行に出かけるのが決まり事なのであるが、今年は急な用事が入ったため、取り止めになった。

蒲田駅のみどりの窓口で新宿⇔松本の乗車券・特急指定席券の払い戻しをする。「延期であれば無料でできますが」と窓口の方に言われたが、いまの時点では延期の予定は立っていないので(できたらGWの前後に行きたいものだ)、手数料を払ってキャンセルする。ホテルはすでにキャンセルしている。

昼食をまだとっていない。時刻は3時半を回っているので、軽めにしておこうと、東急プラザの「神戸屋キッチン」(パン屋)でイートインすることにする。

メンチカツバーガーとクリームパン、それとホット珈琲(計946円)。

カウンター席の窓の向こうはドラッグストアー。決して「インスタ映え」はしないが、日常の中の一服の時間としては悪い眺めではない。

床屋に行く。前回行ったのが2月6日なので、一カ月半ぶりである。間隔としてはよいのだが、どうせなら、なんで卒業式の前に行こうと思わなかったのだろう。店で一番年配の方にやっていただく。仕上げに「何か油をつけますか」と聞かれて、結構ですと答えると、「写真を撮ったときに多少油をつけていた方が髪が白く光りませんよ」と言われる。そうなんだ。

散髪を終えて、5時ちょっと前だったので、皮膚科クリニックに電話して、5時から5時半までの枠で予約を入れる。土曜日に出してもらった痒み止めの軟膏はどうも効き目がないようだと伝えると(この数日、明け方に体の痒みで目が覚めるのだ)、おへそ周りの防水絆創膏のかぶれ(これはすでに治った)のときに使っていたフルメタ軟膏を塗って様子を見て下さいとのこと。

駅ビルの文具店と本屋で買物をして帰宅。

春ドラマをチェックするために雑誌を購入。最近、コンビニではこの手の雑誌を置かなくなった。TVドラマを観る人が減っているか、ネットで調べる人が増えたためだろう。

日本経済新聞社編『藤井聡太が勝ち続ける理由ー王座戦 八冠の先へ』(日本経済新聞社)を店頭で手に取って、買おうと思ったが、調べたら電子書籍版が出ているので、そちらを購入。永瀬王座に挑戦して3勝1敗で王座を奪取し、八冠を達成したときの記録である。あの5番勝負は本当にすごかった。内容的に永瀬が防衛してもおかしくない内容だった。それでも勝ったのは藤井だった。そこに何があるのか、それが本書の視点だ。

夕食は卵とベーコンと小松菜の炒め、シュウマイ、タラコ、茄子の味噌汁、ごはん。

食事をしながら『春になったら』最終回(録画)を観る。予想した通り、娘の結婚式と父親の生前葬を同日(3月25日)に行った。式の後、父親の車椅子を娘が押しながら満開の桜を見上げるシーンがあったが、まさか、今年の東京の桜が3月25日になっても開花していないなんて、撮影していたときは予想していなかったのだろう。いや、テレビドラマの撮影はけっこう押せ押せでやっているから、最終回(3月25日)に桜が咲いていない、開花したとしても満開にはほど遠いことはわかっていただろう。でも、「満開の桜を見上げる父親と娘」というシーンは外せないものだったのだろう。現実と同じ時間進行のドラマでも、やはりフィクションの世界の物語であることを示したシーンだった。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。