フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月30日(木) 曇り

2010-12-31 02:46:51 | Weblog

  9時半、起床。カーテン越しの朝の光がいつもほどまぶしくない。カーテンを開けると曇天だった。焼鮭、豚汁、ご飯の朝食。高校時代の友人に二日に会おうかとメールを出す。東京に移動中の列車の中から返信があり、午後3時から5時なら時間をとれるとのこと。OK、それでいい。
  以前に購入したまま放置してあった外付けのハードディスク(640GB)をPCに接続する。とりあえずPCのハードディスクに入っているデジタル写真のデータを全部こちらに移動する。これだけの容量があれば、撮った写真の選別作業は不要だろう。
  机の上にから腕時計が床に落ちた拍子に裏蓋が外れて電池が飛び出した。どうもうまくは元通りにはまらない。電池交換をしてもらった時計屋さんにもっていってみてもらう。パッキンが消耗しているようですが、交換するほどではありませんと、無料で直してくれた。時計屋さんを出て、年の瀬の街を歩く。

  「もち月」で昼食をとる。鯛の蕪煮と鮪の山かけの定食を注文する。鮪の山かけが美味しかった。鯛の蕪煮でご飯を半分食べた後、残りのご飯に鮪の山かけをぶっかけて食べる。行儀は悪いが、こうやって食べるのが一番美味しいのだ。食後の珈琲が付いて千円也。

  郵便局で50円切手を30枚、崇山堂はし本で絵葉書を30枚購入。年賀状の返信用である。親戚や友人や仕事関係の方々へはお年玉付きの年賀状に文面を印刷したものを出しているが、こちらが出していない人から届いた年賀状には絵葉書に手書きの年賀状を返している。元旦の午後はこの作業で暮れる。

  ユザワヤ文具館で、うさぎのデザインのスタンプとスタンプ台を購入。無地の葉書を使って年賀状の返信を書く場合用である。

  ついでに売り場を歩いていて目に止ったのが各種の表示プレート。この手のプレートはいたずら心をそそられる。「ご用の方はこのボタンを押して下さい」というプレートを購入。研究室のドアに貼るのだ。ついでに洋服のボタンを1つ、プレートの余白部分に貼り付けておく。研究室を訪問した人の何人かは、いたずらとは知らず、半信半疑で、そのボタンを押すであろう。

  キシフォトをのぞいて、コンパクトラジオ(AM・FM2バンド)を購入。最近はラジオは床屋やタクシーの中でしか聴かなくなってしまったが、あれはなかなかいいものである。そこに親密な空間が生まれる。書斎でPCに向かっているときに聞こうかと思う(現にいまブログを書きながら聴いている)。思えば、これまでの人生で一番ラジオを聴いていた時期は中学生のときで、深夜放送のファンだった。今年亡くなった野沢那智さんは一番好きなパーソナリティーだった。

   このブログにも何回か登場した「南蛮カレー」が知らないうちになくなって、替わって、「銀だこ」になっていた。ショックである。もうあのカツカレーを食べることはできない。もうあの店長と従業員の軽妙なトークを聞くこともできな。ここにしかない店が消えて、どこにでもあるような店が増えていく。人の世の無常を感じる。

   買物を終えて、「テラス・ドルチェ」で一服。クリームソーダを注文したら、メロンにしますか、ストロベリーにしますかと聞かれた。クリームソーダの基本はメロンだが、今日はストロベリーにしてみた。透明な赤い液体を見ていたら、生きていこうと思った(太宰治か)。

    TAKANOでフルーツロールケーキを買って帰る。買物をしているときに妻からケータイに電話がかかってきて、「大掃除も手伝わないでどこをほっつきあるいているのか」(言い方は違ったが意味はそうなる)と言ってきたので、妻のご機嫌をとるためである。12月30日の散歩は気楽にはできないのだ。


12月29日(水) 晴れ

2010-12-30 02:04:18 | Weblog

  9時、起床。昨日からまた歯茎が腫れている。ぶり返しがあるかもしれないということで抗生剤を処方されていて、前回の残りと合わせて4日分ある。前回ほどの腫れではないので、たぶんこれでなんとかなるだろう。カレーライスの朝食。


雀には年末年始もないのだろう

  午後、今日が年内最後の営業の「甘味あらい」に行く。年内最後と言っても、正月三が日は営業する。一年で一番忙しい三日間とのこと。池上駅から「甘味あらい」に行く途中、「薫風」の前を通ると、本日のランチは「スープカレー」と表示されている。普段なら「待ってました」というところだが、朝食がカレーライスであったし、家を出る前に娘が昼食に焼きそばを作ると言っていたので、「帰ってから食べるよ」と言ってある。「薫風」のスープカレーは次の機会にしよう。
  「甘味あらい」ではお汁粉と抹茶のセットを注文した(粒餡=田舎汁粉をチョイス)。

  

  3時、帰宅。焼きそばの昼食。本当は今日は原稿を書く予定だったのだが、歯茎が痛いことを理由に、だらだらと過ごす。年末年始の基本はだらだらである。忙しくてだらだらもままないというようにはなりたくないものである。

  夜、美容院から帰った娘が金髪になっていた。正月休み限定の金髪とのこと。ヤンキー娘である。夕食は寄せ鍋。


私も金髪にしてみようか


12月28日(火) 晴れ

2010-12-29 03:20:19 | Weblog

  9時、起床。カレーライスの朝食。イチローみたいだが、たんに昨日の夕食(私は食べなかった)の残りものである。小鳥の病院に電話してみたが、応答なし。やっぱりもう休みに入っているのだ。年明けの諸会議のための議案書やメモを作成して、事務の担当者に送る。今日は大学の事務所も仕事納めだ。
  昼から母と鶯谷の菩提寺に行く。今日は寒さも和らいでいる。現地で妹と合流。墓参りを済ませて、寺の近所の蕎麦屋「川しま」で昼食。秋の彼岸のときに来て、満席で入れなかった店だが、今日はすんなり入れた。鴨南蛮を注文。非常にレベルの高い一品だった。とくに汁がいい。東京のそば汁は東京育ちの私でも辛いと感じることが多いが、ここのそば汁は関東風とも関西風とも違う、独特のものである。鴨肉の旨みの染み出した汁に熱々のそば湯を注いで最後の一滴まで飲み干した。母はおろしそば、妹は鴨つくねせいろをそれぞれ注文したが、そちらも満足すべきものだったようだ。ぜひまた食べに来たい店である。

  御徒町に買物に行く母と妹とはここで別れて、私は大学へ。諸々の雑用を片付けてから、今日が本年最後の営業の「maruharu」に顔を出す。野菜サンドと珈琲を注文。「本日のサンドウィッチ」を別にすれば、定番のメニューの中で一番のお気に入りが野菜サンドである。私はこの店の野菜サンドを食べるようになって野菜の美味しさというものを再発見した。とくにそれまで苦手だったセロリを美味しいと感じるようになったのが人生の一大事である。セロリは好き嫌いのない私が唯一苦手とする食材だったのだが、これで苦手なものが世の中からなくなってしまったのだ。もう私はトンネルズの「食わず嫌い王決定戦」からオファーが来ても(来ないとは思うが)、出場することができない。

  野菜サンドを食べていたら、常連客のお腹の大きな女性が男の子をベビーカーに乗せてやってきた。来月が出産予定で、本当にお腹が大きい。9ヶ月目あたりからずんずん大きくなりましたとのこと。今日、歯科医院を辞める武蔵村山さんは7ヶ月目で、まだお腹はポッコリ程度だが、これからなのだなと思った。
  マダムに「よいお歳を」の挨拶をして店を出ると、夕暮れになっていた。穴八幡やその隣の放生寺の灯りが映える。穴八幡は「一陽来復」で、放生寺は「一陽来福」。前者が正統であるとは思うが、「復」を「福」にした機知は庶民的である。道を隔てた戸山キャンパスは、教室に灯りがなくて、ひっそりとしている。

  あゆみブックスツで、『ユリイカ』1月臨時増刊号(総特集:村上春樹)と植村邦彦『市民社会とは何か』(平凡社新書)を購入。丸善丸の内店に寄って、能率手帳の補充ノートを購入。店内のカフェでオレンジフロートを飲む。手帳を開いて年末年始の予定を確認する。一日に一件のタスクがあるが、できるだけのんびりと過ごしたいと思う。


12月27日(月) 晴れ

2010-12-28 01:17:10 | Weblog

  9時、起床。冬らしい晴天で寒い日々が続く。玉子かけご飯の朝食。小雀に飲み水に混ぜて与えている粉薬が数日前に底をついた。伸びた爪を切ってもらいがてら小鳥の病院に小雀を連れていかなくてはならない。火曜と木曜が診察日なのだが、明日はまだやっているだろうか。


外は真冬でも部屋の中は暖かい

  昼食は近所の「ぐるぐるベーグル」で買ってきたパン2個(キーマカレー入りとクリームチーズ入り)。もちもちしていて美味しい。

  母の台所の換気扇とガス台の掃除。これは毎年、年末の私の仕事になっている。油を使った料理が減ったせいだろうか、今年はそれほど汚れていない。1時間足らずで作業終了。

  夕方から区役所にでかける。大田区男女平等推進区民会議。次期プランの最終案(のちょっと手前の案)の説明を受け、意見を述べる。区民会議の活動報告書の構成案を示し、原稿の締め切りを1月末に設定する。二期連続4年間の活動もいよいよ終点が見えてきた。会議の後は、中華料理の「歓迎」で忘年会。たくさん食べて飲んで(私はウーロン茶)、一人2670円とは安い。


蒲田の夜が更けていく


12月26日(日) 晴れ

2010-12-27 01:15:22 | Weblog

  9時、起床。朝食抜きで午前中を過ごす。昼食を「鈴文」でとるためである。久しぶりの「鈴文」である。満を持しての「鈴文」である。ダイエット中という意識があるので(ホントか?)、とんかつからは足が遠のいていたのであるが、「鈴文」のとんかつを食べずに年を越すわけにはいかない。満席だったので店の外で少々待つ(冬であっても店内で食事中の人の背後に立って待つことを私は好まない)。ほどなくして一人出てきたので店内に入る。ランチのとんかつ定食(950円)を注文。何もつけずに一切れ、塩とレモンで二切れ、醤油で一切れ、残りの三切れはとんかつソースと辛子で食べる。ああ、美味しかった。ご馳走様でした。


  いったん自宅に戻り、自転車に乗って、「甘味あらい」へ。久しぶりの「鈴文」→「甘味あらい」の蒲田最強コースである。晴れてはいるが、風は冷たい。身体が冷えているので、アイスクリームののっていない、普通のあんみつ(600円)を注文。今日は粒餡で。後から珈琲も。

  本門寺を歩く。あと一週間もすれば大変な人混みになる境内も今日はまだ閑散としている。お賽銭を投じて、「どうか親不知が動き出しませんように」と祈る。

  帰りに養源寺に立ち寄る。尼寺らしいやさしい雰囲気の境内で、好きなお寺の一つである。

  今日の写真はすべて新しいカメラ(パナソニックのDMC-LX5)で撮った。あれこれの機能をまだ十分に使いこなせていないが、構図は同じでも、カメラの性能がいいと、腕が上がったような気がする。

  夜、今年が最後の「M1-グランプリ」を観戦。決勝に残った三組、パンクブーブー、笑飯、スリムクラブはどこが優勝してもおかしくなかったが、単純に決勝のネタだけでいえば、スリムクラブが一番だったと思う。パンクブーブーは決勝のネタが準決勝のネタの姉妹編だったために二番煎じの印象がいなめなかった。笑飯は準決勝よりも決勝の方がおとなしめのネタではじけなかった。スリムクラブも準決勝のネタと同系列ではあったものの、新奇で鮮度のいいネタの魅力で観客を最後までひっぱった。しかし、審査はいろいろな思惑があったのであろう、決勝のネタ単発ではなく、これまでの戦歴が加味されて(たぶんそうだろう)笑飯の優勝となった。