フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月27日(水) 小雨のち曇り

2019-11-30 23:26:23 | Weblog

9時半、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昼前に家を出る。今日も雨降り。

「蒲田 工学院通り商店会」のゲートが解体されている。

これは晴れていた日に撮った写真。

解体は遅きに失した感がある。かつてこの通りは商店街だった。しかし工学院が地上げをして、新校舎がいくつも建ち、商店街は消滅した。「工学院通り商店会」はただの「工学院通り」になった。 

 ただし、駅に近いあたりには飲食店が残っている。

通常、ゲートは商店街の両端にあるものだが、このまま一方だけが残るのだろうか。そうだとすれば「蒲田七不思議」の1つになるだろう(ちなみに解体されたゲートの向こう側は「西蒲田女塚通り会」である。 

大学に着いたときは雨は上がっていた。

昼休の時間を使って、M君のゼミ論指導。来週もう一度やろう。 

昼食はおにぎり2個(鮭と昆布)とミニカップ麺。寒くなると汁物が欲しくなる。 

 2時からもう一人のM君のゼミ論指導。鯛焼きを差し入れていただく。「先生はニット(セーター)がお似合いですね。僕もそういう男になりたいです」と言われる。そ、そうか(たんに寒がりなだけだけど)。

3時からT君のゼミ論指導。お菓子を差し入れていただく。来週もう一度やろう。

 5時過ぎに大学を出る。 

夕食の主菜は鮭缶と小松菜の炒め物。(写真は二人前)。

副菜は味噌コンニャク、豆腐にオクラ。味噌汁は白菜と玉子。

食後に昨日サオリさんからいただいたお菓子を食べる。 

カップ、小皿、豆皿もフクロウ尽くし。 

深夜、ウォーキング&ジョギング。

2時半、就寝。 


11月26日(火) 小雨

2019-11-29 23:20:20 | Weblog

9時、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

今日は卒業生のサオリさん(論系ゼミ1期生)と「HITONAMI」でランチをする約束をしている。私が一足先に着いた。 

ほどなくして彼女が6月に生まれたユヅキちゃんを抱いてやってきた。前回、会ったのは出産の2か月前だった(そのときのブログは→こちら)。当時と比べてスリムになった(戻った)のはもちろん、髪もショートになった。 

 

料理を注文する。私はメインに霧島鶏のむね肉を使った鶏チリ、彼女は国産豚鶏を使った和風煮込みハンバーグを選んだ。

副菜は、私は大根と人参とキノコと桜エビの煮物、あんかけ五目卵焼き、ジャガイモと鶏ハムのジェノベーゼ、彼女はカボチャのコロッケ、白菜と人参とキノコの和風炒め、ジャガイモと鶏ハムのジェノベーゼをチョイス。 

「こういうちゃんとした昼食は久しぶりに食べます」と彼女は言った。そうでしょう、赤ちゃんの世話をしながら、自分一人のためにちゃんとした昼食を作るというのは難しい。

食後に二人とも豆乳カフェオレを注文。

母子の写真を撮る。 

カメラ目線ではなく、赤ちゃんをいつくしむまなざしのポートレイトがいい。

他の客がいなくなったので、テーブル席の方へ行ってみる。

アングルを変えてのポートレイト。

普段はしていないお気に入りのイヤリング。素敵です。  

今日も寒いので、スイーツもここで食べることにした。私はカボチャのプリン。

彼女はバナナとイチジクのケーキ。

クドウさんに写真を撮っていただく。 

クドウさんと一緒に。 

 滞在時間は3時間ほどにも及んだ。

近々、ゼミ同期のナホさん、リョウさん一家と3家族で熱海に行くそうである。総勢何名になるのかしら。誰も風邪を引かないようにしないとね。 

池上駅のこの構内踏み切りもまもなく姿を消します。貴重な写真になるでしょう。 

彼女は私とは反対のホームへ。今日は寒い中、ありがとう。 

蒲田に戻ってくる。 

 「プリミエール・カフェ」に寄っていく。 

夜間用に入り口に取り付ける照明をご主人が準備していた。  

スナックみたいですが、営業時間は22時までで、ここは商店街ではありませんからね、灯りは必要ですね。 

ココアを注文。いい塩梅の甘さです。

今回もマスターご夫妻の写真を撮らせていただく。今度はランチを食べに来ますね。 

曇り空の冬木立ほど冬の訪れを感じさせるものはない。

夕食は豚しゃぶ。常夜鍋という呼び名もある。ほうれん草を入れることもあるようだが、うちは白菜だ。 

豚バラ肉安くて美味しい。今日のは100グラム268円だ。 

ポン酢で食べる。 

デザートは蜜柑。 

2時半、就寝。 


11月25日(月) 晴れ(カフェ「昔日の客」再訪)

2019-11-29 01:01:42 | Weblog

9時半、起床。

サラダと牛乳と紅茶の朝食。月末の目標体重というものがあり、今朝の朝食にトーストがないのは、そのための微調整である。

11時に予約している近所の接骨院へ行く。接骨院の隣の空き地は和菓子の「蒲田屋」が入っていたビルの跡地。更地になって、草が茂り、いまに至る。 

昼食は「吉岡家」に食べに行く。 

冬の定番、鍋焼きうどんを注文。もっとも今日はそれほど寒くはない。 

 うんど屋の冬の初めの薄明かり たかじ

 *久保田万太郎の「湯豆腐やいのちのはてのうすあかり」へのオマージュです。

店を出て、そのまま散歩に出かける。カフェ「昔日の客」に顔を出そうと思う。先日、「大田文化の森」でのイベントから自宅まで歩いて(速足)20分で帰られたので、散歩にはちょうどよい距離である。 

途中、二つの商店街を通る。まず、錦栄会通り。 

ここはかなりシャッター通り化している。 

続いて観音通り商店街。 

こちらの方がまだやっている店が多い。 

観音通りであるが、お地蔵様の方が目立つ場所にある。 

人通りもそれなりにある。 

観音通りから池上通りに出て、右折して少し行くと「大田文化の森」である。 

その向かいの道沿いに(「弥生軒」の向こう側)にカフェ「昔日の森」がある。 

今回が二度目の訪問である。(最初の訪問のときのブログは→こちら

古本屋「山王書房」の主人だった関口良雄さんの随筆集『昔日の客』(三茶書房、1973年)。私が所有しているのは夏葉社から出た復刻版(2010年)である。 

元本は1978年の出版である。関口良雄こと銀杏子の句集を私は先日、神保町にある「三茶書房」で購入したのだが、どちらも「三茶書房」の初代の店主、岩森亀一氏が発行人である。(現在の「三茶書房」の店主さんは三代目) 

「三茶書房」で『銀杏子句集』を購入した旨をカフェ「昔日の客」の奥様にツイッターのメッセージでお伝えすると、「銀杏句集には特製本が御座います。今度お寄り頂いた際にでもご覧になって下さい」とお返事をいただいたので、さっそく今日伺ったしだいである。

ご主人が奥からもってきていただいた『銀杏子句集』特製本がこちら。私が購入した上製本は500部だが、特製本は50部である。ご主人の手元にも特製本は2部しかないそうである。残りの48部のうちの1冊にどこかでめぐり会える日があるだろうか(ありそうな気がする)。

『銀杏子句集』には俳句の師匠にあたる加藤楸邨の句評と「二つの心残り」という弔意のよし文章が収められている。

「句評」によれば、「関口良雄氏の傾向は全投句家の中で常に目をひく独自のものを出している。荒っぽい社会描写や人事的探求ではなく、事実が誘い出す、詠嘆を基調にしているところが特異である。久保田万太郎を少し現代調にしたような甘さと辛さの調和したゆき方で、おそらく人柄自体そんな風なのではないかと思う」(166頁)とのことである。

「二つの心のこり」というのは、銀杏子の死の知らせを受けて、「若し同君が生きていたら知りたかつたことが二つある」といい、「一つは君の作風とは対蹠的といつてよいくらゐ違つていたのに、何故私の選を受けようとしたのか、そしてそれがながく継続したのは何故だつたのかいふことだ・・・(中略)・・・私は君の句を見てゐると風の吹きぬけてゆくやうな、どこか洒脱で、どこかうらがなしくて、吐き出しやうのない私どもの鬱屈を融かしてくれるやうなところを感じさせられるのが常だつた。私にないものを多分に持ち合わせてゐることでは『寒雷』でも異色の一人だった。それを裏返してみると、君の方も私に対して自分にないものを見ようといふ気になつてゐたのかもしれない。しかし、これももう訊ねてみる機会がなくなつてしまつた」と述べている。(もう1つの「知りたかったこと」については割愛します。気になる方は『銀杏子句集』を手に取ってみて下さい)。

ご主人(良雄氏のご子息)の直人氏は先日の大田文化の森でのトークイベントでトークだけでなく歌も披露された。良雄氏の十八番だった「中野小唄」である。私がその歌い振りの見事なことをほめると、「では、二番も歌いましょう」と言って、手拍子を打ち始めた。 

私も直人氏の歌に合わせて手拍子を打った。私ひとりの為にありがとうございました。

 『銀杏子句集』特製本と一緒に、野呂邦暢『海辺の広い庭』という本を持って来ていただいた。

野呂邦暢から関口良雄への献本である。「昔日の客より感謝をもって」と書かれている。「昔日の客」という随筆集のタイトル(カフェの店名でもある)はここに由来する。 二人の間柄については『昔日の客』の中の「昔日の客」を読めばわかる。実にいい文章で、私がここであらすじを紹介してしまうのはもったいない。

ちなみに自身が「山王書房」の客の一人でもあった沢木耕太郎が、彼のエッセー集『バーボン・ストリート』の中で、野呂邦暢と関口良雄の間柄について書いている(「ぼくも散歩と雑学が好き」)。こちらもとてもいい文章だ。 

直人氏はこの後、用事があるのでといって店を出て行かれた。何かの集まりのようである。ジーパンにスタジャンという団塊の世代の大学生時代のファッションであった。直人氏は早稲田の先輩であるだけでなく、小山台高校の先輩でもある。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。 

私はその後も奥様とおしゃべりをあれこれ続けた。文学(日本の近代小説)については一家言お持ちの方である。ところで奥様は直人氏よりもずいぶんお若いように見えるので、そのことを尋ねると、「十六離れています」と言われた。そんなに年の離れた男女がどのように知り合ったのか、踏み込んで(笑)聞いたところ、話していただけた。へぇ、そうなんですか。もちろんここには書きません。カフェ「昔日の客」を訪問して、直接奥様から聞いて下さい。 

本を2冊購入。1冊は青木正美『古本屋奇人伝』(東京堂出版、1993)。

「山王書房」のことが出てくる。

山本善行・清水裕也『漱石全集を買った日』(夏葉社、2019)。

著者の一人、山本善行氏は京都の古本屋「善行堂」の主人だが、『昔日の客』という幻の名著があることを夏葉社の島田潤一郎氏に紹介した人物。島田氏は一読して復刊を決めたのである。

外はすっかり外は暗くなっていた。来た時は夕日の客だったのが、帰る時は宵闇の客となっていた。 

夕食は8時。 

主菜は椎茸の肉詰めだった。副菜は茄子とベーコンに煮物、サラダ。 

深夜、近所の専門学校のキャンパスの周りをウォーキング&ジョギングで8周(約3キロ)。

2時半、就寝。 


11月24日(日) 曇り

2019-11-27 14:01:01 | Weblog

9時、起床。

朝食はとらず、紅茶だけ。お昼にベトナム料理を食べることになっているので。

 11時40分に蒲田駅で卒業生のエミさん(論系ゼミ2期生)と待ち合わせ「ティティ」に行く。すでにお店のところには開店を待つ人たちがいたが、大丈夫、問題なく入れるはず。 

 「ティティ」は彼女の希望。ブログで見て行ってみたいと思っていたそうだ。

最初に注文する二品は決まっている。

生春巻き(エビ)。 

そして揚げ春巻き。もしどちらか一品ということになったら、揚げ春巻きを選ぶだろう。一緒の皿に載っている野菜はサラダではなく、春巻きを包んで食べるのである。 

そのことをエミさんに説明するのをうっかりしていて、彼女は最初に一個をそのまま口に運んだ。もちろんそれでも美味しいのだけれど。 

三品目に何を注文するかは相談である。今日は汁のない、五目焼きフーティウにした。 

実は彼女、二人目のお子さんがお腹にいる。現在、6カ月である。そのことを告げられたのが、駅の下りのエスカレーターに乗っているときだったか、「ティティ」に向かって歩いているときだったか、「ティティ」の前で並んでいるときだったか、はたまた「ティティ」で食事をしているときだったか、よく覚えていない。ただ、それを告げられたとき、一瞬、ドギマギしてしたことは覚えている(笑)。 

「スリック」に電話して3時に予約をしてから、「HITONAMI」に行く。彼女は「HITONAMI」も初めて。蒲田から歩いてもいけない距離ではないが、妊娠中ということで、池上線で池上まで行き、駅前からバスに乗って2つ目の堤方橋で下車。停留所から「HITONAMI」までは歩いて1、2分である。 

今日は何か集まりがあるらしく、テーブル席は予約がされていたので、畳席の方に座る。 

二人とも黒豆甘酒ぜんざいと豆乳カフェオレを注文。 

洋風のスイーツもあったが、この後、「スリック」でシフォンケーキを食べるので、ここでは和のスイーツにした。 

テーブル席の方では「子ども店長」という来週池上エリアのいくつかの店で行われる企画の打ち合わせみたいなことをしていて、店長候補の小学生とそのお母さんが何組か来ていた。地元のケーブルテレビが取材に訪れていた。 

 彼女の上のお子さんは2歳7ヵ月だから、同じ母子でも「子ども店長」の母子たちとは人生のステージが違う。でも、そのステージに立つのもあっという間でしょうね。お子さんがいると、人生の時間が本人の時間(加齢)と子どもの時間(成長)の二本立てで進んでいく。

二人目のお子さんの出産は3月末の予定だが、6月頃にはいまお住まいの社宅から近所の一戸建て(設計中)に引っ越されるそうだ。家庭という舞台の劇場も新しくなるのですね。

「HITONAMI」から「スリック」へは歩いた。30分ほどの散歩だが、今日は気温が高い。

途中に「屋根裏」という名前のもう営業していないカフェがある。

しかし元店主さんはお住まいのようで、店先はクリスマスの飾りつけがされている。

 JRの踏切を渡る。下手をすると「開かずの踏切」体験をする場所だが、幸い電車が2本通過したところでバーが上がった。 

 エミさんは何度目かの来店でマダムも彼女のことを認識している。2人目のお子さんを妊娠中であることを私からお伝えする。エミさんが普通の紅茶(キームン)を注文すると、「よろしいんですか?」と聞かれた。エミさんはカフェインについては一応気を使ってはいるが、あまり神経質には考えていないようである。

 私は定番の紅茶のシフォン。 

 彼女は季節限定の洋梨とカモミールティーのコラボのシフォン。

 名前通りエミ(笑み)を浮かべてシフォンケーキの写真を撮る。

閉店(17時)が近づいて、もうお客さんは来ないので、マダムと常連客のマユミさん、そしてエミさんも交えて、女子会的トークが始まった。話題は月5000円(だったかな?)で借り放題のレンタル着物のことだった。

 

  店を出たのは5時半ごろ。閉店時間を30分オーバーしてのおしゃべりだった。

この写真を撮った(マダムにとっていただいた)場所は「スリック」が入っているマンションの玄関通路。ガラス越しに店内が見える。「この場所での写真は初めてですよね」とエミさんが言った。さすがにブログの愛読者だけのことはある(笑)。今後、定番のスポットになるかもしれないね。

 出産前にもう一度、カフェをしましょうと約束する。

 夕食は中華風肉豆腐。

 

 デザートは洋梨。

 エミさんからお土産にいただいたばかりのお菓子を開ける。

 スイーツダイエット中にもかかわらず、妻が半分食べた(笑)。

深夜、近所の専門学校のキャンパスの周りをウォーキング&ジョギング(7周)。

2時半、就寝。


11月23日(土) 雨

2019-11-26 18:10:16 | Weblog

9時、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

10時過ぎに家を出る。昨日からの冷たい雨で近所の専門学校のキャンパスの桜の落葉が一挙に増えた。 

地下鉄神保町の改札で卒業生のメグミさん(論系ゼミ9期生)と待ち合わせ「さぼうる2」へ行く。今日は彼女の案内で神保町界隈のカフェ巡りをする。神保町カフェ巡りは3月にサワチさん(論系ゼミ7期生)の案内でしている(そのときののブログは→こちら)。二人ともカフェ好きで人神保町はお気に入りのエリアなのだが、そのときのスタートは「さぼうる」だった。「さぼうる」と「さぼうる2」は隣接しているのだが、タイプの違うカフェで、「さぼうる」はドリンク中心、「さぼうる2」はフード中心だ。同じカフェ好き、神保町好きといっても、二人はタイプが違うのだ。 

 私はホットドックとコーヒーを注文。ランチとしては軽めであるのは、これからのカフェめぐり(ドリンクだけということにはなるまい)のことを考えてのことでる。

一方、メグミさんはナポリタンとクリームソーダを注文した。ナポリタンの山が豪快である。彼女とは6月に早稲田で会ったとき「たかはし」でランチをしたのだが、そのときも牡蠣フライ定食をごはん大盛りで注文した(そのときのブログは→こちら)。私はそとのき「たかはし」のご飯を大盛りで注文する女性を初めて見たのだった。 

そんな大食いの彼女だが、案外引っ込み思案のところがあって、店員の女性の一人を見て「あの方、ここに来る地下鉄の中で一緒だった気がします。お洒落な方だなあと印象に残っているんです」と言ったので、私が「本人に聞いてみたら?」と言ったら、「いやいや・・・できませんよ」と言うので、私がその方が注文を取りにきたときに、その話をしたら、「あら、嬉しい」と喜んでおられた。ほらね、お店の方に話しかけるというのは、道で他人に話しかけるのとは違います。ここは社交的な会話が成立しやすい場所なんですよ。

われわれが店を出るとき、外には傘を差した人の長い列ができていた。 

2軒目のカフェに行く前に、腹ごなしに古本屋街を歩く。ここは私が案内役を務める。誠心堂(神保町で一番格式の高い古書店)の前で。 

シャッターの降りている店が多いのは今日が祝日(勤労感謝の日)だからである。週末は普段より客が多いはずだが、祝日休みを優先しているのだ。

「三省堂」の隣にある「三茶書房」。 

ここでは買いたい本があった。関口良雄『昔日の客』は夏葉社から復刊されているが、元は三茶書房から出版されたのである。実は、三茶書房から出版された関口良雄の本はもう一冊ある。それが彼の句集『銀杏子句集』(1981年)である。カフェ「昔日の客」(良雄の息子さんの直人氏が今年の9月に開店した)に伺った時にその句集の存在を知ったが、「三茶書房」にいけばまだ在庫があるはずと教えられた。はたして『銀杏子句集』は平積みにされていた。出版当時の価格(1800円)で購入。

 さて、お目当ての本が買えたので、2軒目のカフェに行くことにする。

「伯剌西爾」。読める人はどのくらいいるかしら。

「ぶらじる」である。彼女は学生時代はコーヒー研究会というサークルに入っていたほどのコーヒー好きで、ここは大のお気に入りの店とのこと。地下にあるが、「私は地下にあるカフェが好きなんです」とのこと。日常から遮断というか、隔離されたカフェが好きということかしら。 

メニューの文字(フォント)がいいですね。 

私は神田フレンドとレアチーズケーキ、彼女は仏蘭西ブレンドとベイクドチーズケーキを注文した。 

仏蘭西ブレンドは深煎りで苦味の強いコーヒーである。さすがにコーヒー研究会だ。 

彼女の自撮りでツーショット。

この後、「三省堂」本店にしばらく滞在。ゼミで取り上げた岡崎京子関連の本を中心に6冊ほど購入した。

 岡崎京子『TAKE IT EASY』(幻冬舎)

 岡崎京子『ヘルタースケルター』(祥伝社)

 『岡崎京子 戦場のガールズ・ライフ』(平凡社)

 椹木野衣『新版 平凡な戦場でぼくらが生き延びること 岡崎京子論』(イースト・プレス)

 バーナード・マラマッド『レンブラントの帽子』(夏葉社)

 沢木耕太郎『バーボン・ストリート』(新潮文庫)

『レンブラントの帽子』とは『昔日の客』を復刊した夏葉社の最初の出版物。

『バーボン・ストリート』は単行本で所有しているはずだが、先日探して見つからなかったので文庫本を購入した。ここには「山王書房」のことが書かているエッセー「僕も散歩と古本が好き」が収められている。沢木耕太郎の生家は「山王書房」の近所で、学生時代、しばしばここで本を購入していたのだ。

3軒目のカフェは「古瀬戸珈琲店」。ここはサワチさんと来たことがある。 

 二階にあるカフェである。階段の途中にあるオブジェ。「きもかわいい」(私の感覚です)オブジェが店内にもある。

たとえばこんなオブジェとか。

私はホットサンドとミルクティーを注文(私はスイーツ好きと思われているが、カフェめぐりをするときはスイーツの連続というのはそんなにしない)。

 テーブルの上に「三省堂」で購入したばかりの本を並べる。

本屋とカフェは相性が抜群である。買ったばかりの本を、一人であれば、ここで読み耽るところだ。

 

 彼女はシュークリームと古瀬戸ブレンド(やはり苦味の強いタイプだ)。シュークリームはこのお皿目当てで注文する客が多い気がする。私もサワチさんと来た時はこれを注文したが、動物にはリスや象もいる。お皿の上に置かれているのではなくて、お皿と一体化しているのだ(特注品だそうです)。 

 ちなみに彼女が一番好きなコーヒー豆はマンデリンとのこと。

 彼女がシュークリームを食べ終わったお皿に、私のミルクティーのミルクを垂らしてみた。

時刻は5時半になろうとしていた。雨の日ということもあって、外はもうすっかり暗い。今日のカフェめぐりはここまでとしましょう。次回のカフェ巡りは私が案内することになるであろうが、はたしてコーヒー通の彼女を満足させることができるかしら(私はカフェ好きであるが、コーヒー好きというわけではなく、カフェという空間が好きなのである)。

彼女とは神保町の駅で別れた。よいお年を。

6時半、帰宅。

夕食はポトフ。 

 2時半、就寝。