フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月29日(水) 晴れ

2015-04-30 03:31:53 | Weblog

8時、起床。

ハムトーストと紅茶の朝食。

今日は祝日だが、大学は授業をやっている。暦通りにやっていると半期15回の授業が成立しない科目が生じるためだが(とくに月曜日の科目がそうなりやすい)、教員も学生も釈然としない気分だろう。私は水曜日は授業がそもそもないのだが、今日は演習のグループ発表の事前相談の予約が入っているので、午後から大学に出る。

昼食は「テラス・ドルチェ」で。

ハンバーグライスのセット(ブレンドコーヒー付)を注文。

街の風景も普段の水曜日とは違う。東京駅丸の内北口の横断歩道に親子連れの姿を観るのは祝日ならではだ。

キャンパスには普段の水曜日の学生たちの姿がある。みんなまじめである。

4限の時間を使って、演習「個人化の社会学」の2章を担当するグループの事前相談。どういう構想で発表をするつもりなのかを聞く。それなりのテーマであるが、面白くない。彼らが面白がっている気配がない。それではダメである。各自のテキストを見せてもらった。案の定、書き込みをしながら、つまりテキストと格闘しながら読んだ形跡がない。たぶんサラリと読んだだけなのだろう。発表を聞く側の学生ならばそれでもよい。しかし発表をする側の学生は、聴く側の学生よりも何倍も深くテキストを読まねなくてはならない。深く理解しようとしなくてはダメだ。深く理解しようとして読めば、当然、いろいろなことを考えながら読むことになる。その考えたことをテキストに書き込みながら(ノートをとりながらでもよいがテキストに書き込む方が手っ取り早い)読むことである。テキストを身銭を切って購入する意味はそこにある。

発表は、「第2章にはこういうことが書いてありました。以上」というものではいけない。他の学生もそれは知っている。それはスタート地点にすぎない。発表の本題はそこから始まるのである。「私たちはテキストをどう読んだか」が聞きたいのである。聞く側は「へえ、そんな読み方をしたのか」と感嘆したいのである。感嘆させてほしいのである。そのためには発表する側は聞く側の何倍も深くテキストを読まなくてはならい。

グループは4人ないし5人で構成される。当然、読み方に違いが出てくるだろう。着目点(面白がったり、疑問をもったり)が違ってくるだろう。それをぶつけ合って、調整しながら、発表にもっていく必要がある。しかし、話を聞くかぎり、そういう形跡が感じられない。ぶつけ合うほどの論点がないのか(読みが浅いから)、論点の違いはあるのだがぶつかり合いを避けているかのどちらかである。結果、あたりさわりのないようなテーマが選ばれる。だから面白くないのだ。「君たちはこのテーマが本当に面白いのか。私には全然そのようには思えない」と厳しい指摘をしておいて、紅茶を煎れ、コンビニで買っておいたドーナツを提供する。さて、一服しようかと。このあたりの呼吸がベテランの教員ですな(笑)。彼らが相談を始めたので、研究室の鍵を預けて、私は外に出る。

「カフェ・ゴトー」でフリーライターの秋山千佳さんと会う。昨日、「SKIPA」で会ったばかりだが、そのとき拙著『日常生活の探究』をさしあげる約束をしたので、善は急げ、彼女は近所にお住いので、「カフェ・ゴト―」で待ち合わせをして、本をお渡しする。

6時過ぎに大学を出て、帰宅する前に、病院に母を見舞う。面会時間終了の8時までいる。今日は朝食、昼食(好物のハンバーガー)ともに食べたが、夕食は時間が早くて(6時)、食欲がわかないので食べなかったそうだ。

帰宅して夕食。鶏肉とグリーンアスパラと椎茸の炒め物、アボガドとトマトとベビーリーフのサラダ、冷奴、茄子のみそ汁、ご飯。


4月28日(火) 晴れ

2015-04-29 10:28:05 | Weblog

8時、起床。

卵焼き、トースト、サラダ、紅茶、ヤクルトの朝食。ヤクルトは母がとっているもので、入院中は私がいただく。

9時半に家を出て、大学へ。

初夏のような陽射し。

2限は演習「個人化の社会学」。教室に入ると学生たちは最初から発表のグループに分かれて座っている。うん、わかっていらっしゃる(笑)。GW明けから始まるグループ発表に向けて今日は最初の(教室での)グループワークである。全員が自分のグループが担当する章を熟読してきて、感想を語り合い、発表の構想を話し合う時間である。もっともすでにそういうことを授業時間外に集まってすませているグループもあり、そこには私が加わって構想についてのアドバイスを行う。

昼休みはゆっくり食事をしている時間がないので、家からもってきた竹の子ご飯のおにぎりを食べて、最低限のエネルギー補充だけする。

3限は講義「現代人のライフスタイル」。

講義を終えてから、「SKIPA」へ昼食をとりにでかける。火曜日と木曜日は2限と(短い昼休みを挟んで)3限と授業が続くので、ちゃんとした食事は3限の授業を終えてから(2時半~)というパターンでいくことにしよう。

定食を注文して待っているところへ、「SKIPA」仲間のフリーライターの秋山千佳さんがやってきた。お会いするのは3か月ぶりである。この間、彼女は双葉新書から出す『戸籍のない日本人』(5月20日出版予定)という本の執筆に没頭されていたが、ようやく原稿の最終チェックを終えて、やれやれという気分でおられる。本の執筆の経緯や、次に取り掛かる予定の本のテーマについて話をうかがう。

私から質問するだけではなくて、秋山さんは元新聞記者だけにすぐれた質問力の持主で、私の研究テーマである「清水幾太郎」や「ライフストーリー」について、予備知識がほとんどないにもかかわらず、好奇心旺盛に的を射た質問を次々にされて、私からたくさん話を聞き出した。

彼女には拙著『日常生活の探究』をさしあげることにしよう。

研究室に戻り、5時から他大学の学生でうちの大学院の受験を考えているという学生と面談。

7時に大学を出る。

東西線の大手町駅から京浜東北線の東京駅に乗り換えで歩くときのオアゾビルの地下街に和菓子の店が開店するようである。

8時、帰宅。

夕食はジャーマンポテとピーマンの肉詰め。息子の好物である。彼は芋男の異名をもつ。

デザートは妻が今日の仕事場である池袋の西武デパートで買ってきた柏餅と蕨餅。

今日、妹が病院に母を見舞ったが、思っていたより元気だったとメールに書いてきた。腹水をちょっと抜いて(いっぺんに全部は抜けないらしい)楽になったのだろう。


4月27日(月) 晴れ

2015-04-28 09:40:32 | Weblog

8時、起床。

ハッシュドビーフ、トースト、サラダ(トマト、レタス)、牛乳の朝食。

午前中に予約している近所の歯科医院へ行く。先週、指導された通りに就寝前に時間をかけて(10分ほど)歯磨きをしているが、「ちゃんと磨けているようですね」と言われる。

昼食はカップヌードル(シーフード)とサラダ(炒り卵、トマト、レタス)。

午後、母を病院へ連れて行く。先週の金曜日の検査の結果を聞き、予想通りそのまま入院となる。

部屋は前回の入院のときと同じだった。ただし、前回は4人部屋の入口に近いベッドだったが、今回は窓際のベットになった。西向きの窓からはJR蒲田駅方面の景色が見える。

お腹に溜まった水分を注射器で抜く処置を受ける。お腹が張っていた症状が緩和されて、楽になったようで、出された夕食を半分ほど食べた。私もお腹が減っていたので、母が残したジャガイモの含煮を食べた。

6時半ごろ病院を出る。自宅と病院は徒歩で15分ほどの距離である。

 夕食は竹の子ご飯。

竹の子と若芽の煮物。 

鯵。

注文してあった本が届く。桜井厚・石川良子『ライフストーリー研究に何ができるか―対話的構築主義の批判的継承』(新曜社)。長年にわたって我が国のライフストーリー研究を牽引してきた桜井厚氏の定年退職(立教大学)を記念して編まれた論文集である。


4月26日(日) 晴れ

2015-04-27 03:22:18 | Weblog

7時半、起床。

ハムトースト、サラダ(トマト、レタス)、紅茶の朝食。

大田区長・区議会議員選挙の投票に行く。投票所は相生小学校。

区長選は現職と対抗馬(共産党系)の二者択一。区議会議員選は65名の中から1名。どちらも「この候補者」とあらかじめ決めていたから、すぐに投票所から出てくる。妻は区議会議員の方がなかなか決まらず(決めていたはずなのだが、その候補者が一覧の中から見つからないで)手間取ったようである。出口でしばらく待つ。

投票所を出て、妻は駅の方へ買物に。私は近所の花屋で仏花を買ってから、「phono kafe」に立ち寄る。

葡萄ジュースフロートを注文し、持参した日誌を書く。4月始まりのほぼ日手帳カズンはまだスリムである。昨年度のように膨張しすぎないように(具体的には貼り付けるものを小さめ、かつ少なめにするよう)心がけている。

帰宅すると自転車置き場の段ボール箱の上のクッション(母が置いてやったのである)に野良猫のなつが気持ちよさそうに寝ている。

私に気づいて玄関先にやってくる。それほど切実でない鳴き声を出してエサをくれというので(一種の社交的振る舞いである)、キャットフードを少し与える。

昼食は素麺と天ぷら(ちくわ天と海老のかき揚)。

デザートは「コージー・コーナー」の苺エクレア。

今日のうちに火曜日の講義「現代人のライフスタイル」と木曜日の講義「日常生活の社会学」の講義資料を粗方(80%くらいの完成度)作っておく。週末にこれをやっておくと、平日の夜が楽になる。毎回、講義の前夜に講義資料(パワポのスライドのPDF)をコースナビにアップしておくのだが、どうしても深夜の作業になって寝不足気味になる。

夕食はハヤシライス。母も少し食べる。

デザートはメロン。


4月25日(土) 晴れ

2015-04-26 02:07:31 | Weblog

8時、起床。

「TSUTAYA」に借りているDVDとCDを返却に行き、帰りに「テラス・ドルチェ」で朝食をとる。

モーニングセットは3種あり、厚切りトーストセットを注文する。(他の2種はチーズトーストセット、ホットケーキセット)。550円也。ブレンド単品で450円だから、+100円でこれだけ付くのはとてもお得感がある。

カウンター席にいたのだが、二つ隣の席に座った常連と思しき私より少し年長の客がマスターをおしゃべりをているのが耳に入ってくる。滑らかな口調が話術で生活している人のようである。「詐欺師みたいって言われるですよ」と彼は言った。なるほどねと思ったが、うなづくわけにはいかない。母親が88歳だそうだ。私と同じだ。母親は大井町に1人で暮らしていて、月に一度くらい、食事に誘うそうで、今日がその日だという。「いつまでも子供扱いで、今日あたりいろいろ叱られそうな気がするんですよ」と笑っている。何年か前に奥さんを亡くしたらしい。「あのときはまいりましたね。あんなふうになるとは思わなかった。自分でもびっくりしましたよ」と口調はあいかわらず軽妙だが、どこかしらしんみりしているのが感じられた。

もう少し彼の話を聞いていたい気もしたが、この辺で店を出て、自宅に戻る。

昼食は妻が買ってきたテイクアウトの寿司。

母が押入れをゴソゴソやっているので、「何をやっているんですか?」と尋ねたら、「月曜日に病院へ行ったらそのまま入院になりそうだから、その支度をしているんです」と答えた。明後日の月曜日、昨日の検査の結果を聞きに行くのだが、自分の体の変調具合から、たぶん入院になると予感しているわけだ。一週間前に診察してもらったときは、医師が入院の可能性について言及したときに、「入院?いやだ、いやだ」と言ったいたのに、今日は自分から入院のことを言っているところを見ると、やはり大分つらいのだろうと思う。

夕食は餃子。昨夜から名古屋から息子が帰ってきていて、GWの間はうちにいる。餃子は息子の大好物である。

母に「餃子、食べますか?」と尋ねると、「食べてみようかね」と言ったので、餃子2個と味噌汁を息子に持って行かせた。

NHKの土曜ドラマ『64』第二話をリアルタイムで観る。春ドラマではこれがダントツで一番。