フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月29日(月) 晴れ

2010-11-30 10:50:22 | Weblog

  9時、起床。近所の電気屋さんに注文した液晶TV3台が運ばれてきた。1階の食堂と居間にそれぞれ1台、私の書斎に1台。設置してもらってチャンネル等の設定までやってもらう。これ、サービスである。大小4台の旧式テレビを持っていってもらったが、書斎のテレビデオだけはVHFの映像資料を観るために置いておく。

  電気屋さんが帰ったところで、「ぐるぐるべーぐる」へ朝食用のパンを買いにいく。白パンを1つ購入。焼きたてのパンの暖かさは人を満ち足りた気分にさせる。ベーコン&エッグと牛乳の朝食。

  常用漢字が追加されるのに連動して人名として使ってもよい漢字が増えた。例によって新聞は「呪」や「怨」などは人名としてふさわしくないだろうと書いている。常用漢字は漢字の意味の良し悪しとは関係なく、流通の度合いを考慮したカテゴリーであるから、人名としてはふさわしくないものがあるのは当然である。たとえば「臭」も「肘」も常用漢字だが、誰も自分の子供に「臭男」とか「肘子」なんて名前を付けようとは思わないだろう。けれどごくまれに「悪魔」なんて名前を自分の息子につける父親が現われたりするので困るのである。「悪」も「魔」も常用漢字であるから、人名に使えるのである。常識を欠いた親というのは必ずいるものである。しかし、だかといって漢字レベルで「人名に使ってはいけない常用漢字」を指定するのは窮屈な話である。根本的な問題は、子供が自分の名前を自分で決めることができないということにある。生まれたばかりの子供は言葉を知らないから「君はどんな名前がいい?」と尋ねることはできない。しかし、一定の年齢に達した子供(青年)が自分の名前を改めて自分で決めることができるようにするというのは可能だろう。前近代の日本ではそういうことが実際に行われていた(幼名→成人名→隠居名)。行政上の個人の識別は固有の番号を決めてそちらを使ってすればよい。ついでに言うと、教師の立場からして困るのは、漢字そのものではなくて、その読み方である。極端な話、「春子」と書いて「あきこ」と読ませても法律上は問題ないのである。規制があるのは漢字だけで、漢字の読み方ではないからである。教えてもらわないと読めない名前の学生というのはとても多いのである。まあ、名前の読み方を聞くというのも、会話のとっかかりにはなるから、悪くはないんですけどね。

  昼食は「オレンチーノ」に食べに行く。味噌煮込みうどん。食後におやき(あんこ)。食後の珈琲は「シャノアール」で。

  午後6時半から大田区男女平等推進区民会議。次期プラン案の検討。具体的な数値目標が出されたが、目標と呼ぶには低い数値で、予測値ならこんな程度でしょうが、目標というのはもっと高く掲げるものですと意見を述べる。その他にもいくつか意見を述べる。次回は12月27日だが、そこは最終案の確認の場で、あれこれ意見を述べる(それがプランに反映される)のは今日が最後のチャンスである。
  9時前に会議が終り、そのままジムへ行く。筋トレは軽めにして、有酸素運動を35分。昨夜の焼肉分の脂肪を燃焼させておく必要がある。本来、有酸素運動は食事の前(空腹時)にするのが効果的である。食物から摂取したばかりの脂肪ではなく、体に蓄積されている脂肪が燃焼するからだ。トレーニングを終えてから(400キロカロリーを消費)、「歓迎」で餃子とライスの夕食。餃子(6個)が300円。ご飯(小椀の卵スープが付く)が180円。合計480円。安上がりでヘルシーで美味しい。ご飯の代わりに炒飯を頼む人もいるが、餃子には白いご飯の方が合うと思う。10時半、帰宅。ゆっくりと風呂につかる。


蒲田名物「羽根つき餃子」 


11月28日(日) 晴れ

2010-11-29 01:39:01 | Weblog

  9時、起床。今日も晴天。散歩日和だが、今日は家で仕事の日と決めている。教務関係の書類を作成しなければならない。朝食抜きで取り掛かる。朝食兼昼食は豚肉の生姜焼き、野菜スープ、ご飯。引き続き書類の作成。一応書き上がる。妻が買ってきた調理パンとオレンジジュース。書き上がった書類を見直して、細部を修正してから、教務のメンバーにメールで送る。

  今日は妻の誕生日。夕食は外に食べに行く。最初、釜飯の「梅Q」に行くつもりでいたら、東急線のガード下の耐震工事のためにしばらく休業中であった。それではと焼肉屋の「食道園」(蒲田西口店)へ行く。店の前はよく通るのだが、入るのは初めて。だが、いつも客の入りのよい店なので、たぶん美味しいのだろうと踏んでいた。実際、美味しかった。上カルビでなく、普通のカルビを注文したのだが、私が早稲田周辺で食べる焼肉屋であれば、間違いなく上カルビの水準であった。これで並だとすると、上カルビやさらに上の特選カルビはどれくらいすごいのであろう。もっとも値段もそれなりで、4人で行ったのだが、誰もアルコールは飲まず、もっぱら食べて、支払いは一人あたり4000円ちょっと。まあ、こんなところか。
  帰宅して、「龍馬伝」の最終回を観る。最初の頃は観ていたのだが、途中から観なくなった。よくあることだが、最後は観ておこうと。やっぱり、龍馬、殺されちゃうんだ。史実は変えられないのね。


11月27日(土) 晴れ

2010-11-28 00:30:06 | Weblog

  8時、起床。晴天だ。散歩日和である。ブログの更新を済ませてから、ハムステーキ、レタス、トースト、アイスティーの朝食。ナイナイの岡村が仕事に復帰したとのこと。よかった。代わりにというわけではないが、市川海老蔵が全治2ヶ月の怪我を負ったとのこと。復帰する人あれば休業する人あり。
  午後、散歩に出る。風は少々冷たいが、日射しが暖かいので、呑川沿いの道を池上まで歩いていく。養源寺の境内の銀杏の木が見事に黄葉している。まるで黄色い打ち上げ花火のようである。

  30分ほどで「甘味あらい」に到着。客は私だけだったので、栗あんみつを注文して、ご主人と奥さんとおしゃべりをする。以前、「出没!アド街ック天国」(2008年6月21日)が池上特集をやったときに「甘味あらい」も取材を受けた。ずいぶんと丁寧な取材で、数日かけてインタビューや撮影を行ったのだが、番組で使われたのはほんの数分で、ああいうものなんですねと感心されていた。ご主人のインタビューは使われず、黙々と作業にとりくむ姿が(ただし指先の映像中心で)使われたこと、奥さんが贅沢あんみつをテーブルに運んできて、「おまたせいたしました。贅沢あんみつです。どうぞごゆっくりめしあがってください」という場面は、番組の予告編でも繰り返し流されて、反響が大きかったのだが、あれは2テイクでOKだったこと、などなど。いい機会だったので、前から一度奥さんに尋ねてみたかったことを尋ねてみた。「私が最初にこの店に来た頃のことですが、たしか奥さんは和服を着ていたと思うのですが、最近はもう着るのはやめられたのですか。とてもお似合いだと思ったのですが」。奥さんの答えは意外なものだった。「えっ? 私はお店では一度も和服を着たことはありませんけれど・・・」。これにはびっくりした。では、私のあの記憶は何だったのだろう。家に帰ってから、過去のブログを調べたら、2007年11月25日の記事にこう書いてあるのを見つけた。

  「甘味あらい」に来たのは3ヶ月ぶり。贅沢あんみつは季節季節で入っている果実が変化する。今日は栗が入っていた。カウンターの中にはご主人と、もう一人、奥さんとおぼしき和服の女性がいて、ますます小料理屋のような雰囲気であった。

  ほら、ほら、ほらね。やっぱり和服を着ていたのですよ。さらに2008年2月10日の記事にもこんなことが書いてある。

  「甘味あらい」で贅沢あんみつを食べる。最近は、池上に来たときは必ずといっていいくらいここに立ち寄る。ここの贅沢あんみつは私がこれまでの人生で食べたどのあんみつよりも美味しい。丁寧で洗練された味である。あんみつやみつ豆にはつきものの求肥を美味しいと感じたことはこの店が初めてである。それまでは何でこんなものが入っているのだろう、まあ、決まりだからしかたないか、と思っていたのである。優男(やさおとこ)のご主人と和服姿のよく似合う奥さんは、これは私の想像(というより妄想)だが、任侠の世界から足を洗って、ここでつつましく甘味処を営んでいるのである。けれどもしも昔世話になった組の親分に万が一のことがあったときは、雪の夜、ご主人は懐に短刀を忍ばせて、店を出て行くのである。店の入り口には「お客様へ 都合により閉店させていただきます。これまでのご愛顧感謝申し上げます」と筆で書かれた紙が張られている・・・。贅沢あんみつを食べた後に、口直しに磯辺巻を食べた。贅沢あんみつ850円、磯部巻500円、〆て1350円也。店を出て、自転車に乗ろうとしているところに、店から奥さんが出てきて、「これ、お忘れではございませんか」とハンカチを差し出した。確かに私のハンカチである。「ありがとうございます」と礼を言いながら、私は心の中で、「どうぞいつまでもお幸せに」と念じた。

  しかし、もしかしたら、和服と見えてものは、実は和服ではなかったのかもしれない。「和服の似合う美人」という私の願望がそのような幻覚を生んだ可能性も否定できない。でも、一度、ぜひ着ていただきたいですね。忙しい土日は無理としても、「月曜日は和服の日」にするとか。そうなったら、私は月曜日は大学に出なくてもいい日なので、毎月曜日、足繁く通いますけどね。


池上駅前のペットショップで。10月に生まれたばかりのパピヨンのきょうだい。かわいい。

  夕方、ジムへ。筋トレ2セットと有酸素運動35分。「緑のコーヒー豆」でアイスカフェオレを注文し、佐藤泰志『海炭市叙景』(小学館文庫)を読む。冬の朝の空気のような透徹した文章だ。


11月26日(金) 曇り

2010-11-27 11:10:26 | Weblog

  8時、起床。ブログの更新を済ませてから、カレー、トースト、牛乳の朝食。11時に家を出て、大学へ。
  12時から本部キャンパスで芸術学校運営委員会。黄葉した銀杏が美しい。昼からの会議だから弁当が出るのだろうと思って行ったら、デリバリーでカレーライスと珈琲が用意されていた。朝昼連続のカレーである(同時に2日連続のカレーライスの昼食でもある)。

  委員会は1時に終る。戸山キャンパスに戻って、すでに1時から始まっている教務・事務連絡会へ少し遅れて参加する。2時50分からの教務担当教務主任会のため再び本部キャンパスへ。本部役職者の新しい体制での最初の主任会は4時過ぎに終ったので、肥田先生と大隈庭園の紅葉を楽しんでから、「D-style」という名前のケーキ屋さんで一服。

  教務室に戻って、浦野先生(文学学術院長)とこれから年度末にかけて取り組むべき案件についての相談。
  6限・7限はゼミ。4年生ゼミはゼミ論の中間報告。来週、またゼミ論個別相談をすることになった。前回は1人あたり30分の時間で押せ押せになってしまったので、今回は1人あたり45分の時間をとることにする。来週の土曜日は当番の日なので、土曜の夜の時間帯まで使えば希望者全員になんとか対応できる。3年生ゼミはインタビュー調査のケース報告を3件。対象者たちの輪郭が見えてきた。12月20日からの合宿に向けてインタビュー記録(音声)の文章化、ライフストーリーの編集の作業を頑張ってほしい。


4年生のスイーツ


3年生のスイーツ

  教務室に戻って雑用を片付けてから、スロープを下りていると、後ろから「大久保先生!」と声をかけられる。阿比留先生だった。7限の授業を終えて、図書館にちょっと寄って、いまお帰りになるところとのこと。「ひさしぶりに焼肉でもどうですか」とお誘いして「ホドリ」へ行く。阿比留先生はこの3月まで現代人間論系の助手をされていて、4月からは非常勤講師として、「現代人間論系総合講座2」(火曜3限)と「社会福祉援助技術現場実習」(金曜7限)を担当されている。3月までは論系の主任と助手ということでしょちゅう顔を合わせていたのだが、最近は私が忙しくなってしまったこともあって、廊下で遇ったときに挨拶を交わすぐらいで、立ち話をする時間もなかった。近々、金沢に行く予定があるという。仕事ですかと聞いたら、東京03というコントのグループの公演を観に行くのだという。なんでまた金沢でと聞いたら、人気のあるグループなので東京近辺での公演のチケットを取り損ねてしまったのだそうだ。で、わざわざ地方公演を観に行くならついでに観光もしてこようということで、金沢での公演のチケットを購入したのだそうだ。1泊2日で、往復とも飛行機。すごいスケジュールだ。お土産は何がいいですかと聞かれたので、迷わず、中田屋のきんつばを所望する。金沢駅構内の名店街で扱っています。


11月25日(木) 曇り 夜になって雨

2010-11-26 09:20:22 | Weblog

  9時、起床。バタートーストと牛乳のシンプルな朝食。新聞に紅白歌合戦の出場者が載っていた。美川憲一が今回は出場しないのか・・・。
  11時半に家を出て、大学へ。「フェニックス」でチキンカレーと珈琲の昼食。授業の資料に目を通す。中央の大きなテーブルが資料を広げるのに便利。ひとり客を主眼にして設計されている最近のカフェはテーブルがとても狭いのでこうした作業には不向きである。

  1時から教務室にMNC(メディアネットワークセンター)の方に来ていただいて「Xpert」というソフトの使い方の説明を受ける。これは研究室や自宅のPCを使ってオンデマンド授業のコンテンツを作成するためのソフトである。短時間のコンテンツの作成には重宝しそうである。カメラとマイクのセットを貸与してくれるとのことなので、冬休みになったら自宅で試してみようかと思う。しゃべっている私の肩や頭に雀が乗っていたら書斎で収録した映像なのだとわかっていただけるだろう。

  4限は大学院の演習。4時半から基礎演習のガイドブックの件で編集者と打合せ。6限の授業の始まる前に「maruharu」で早めの夕食。野菜サンドと白菜と大根のスープ。

  6限は講義「ライフストーリーの社会学」。パワポのスライドを送るリモコン(兼レーザーポインター)の電池が切れてしまって、マウスでの操作となる。しゃべるのは教壇の中央だが、マウスの操作のためにいちいちPCのところ(教壇の端)までいかなくてはならない。 かといってPCのある場所に留まって話をするというのもなんだかへんである。パワポはあくまでも講義の補助資料であってメインは教師の語りである。
  教務室にもどって、今夜の当番の小林先生とあれこれ相談をする。9時半に大学を出る。雨が降り始めていた。