こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

主の降誕(日中)(ヨハネ1:1-18)御子の受肉はすべてを意味あるものとしてくださった

2022-12-25 | Weblog
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こうじ神父
「今週の説教」
2022/12/25(No.1214)
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主の降誕(日中)(ヨハネ1:1-18)
御子の受肉はすべてを意味あるものとしてくださった
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「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。」(1・14)先日、この箇所を黙想する機会を得ました。神様はなぜ、人となって、わたしたちの間に宿られたのでしょうか。全能の神様が、何か計画を果たすのに、人とならなければその無限の力を発揮できない場面があるのでしょうか。常識的に考えればそんな必要はどこにもありません。

しかし御父は、御自分の御子が人となってこの世界にお生まれになることを望まれました。神はあえて、生まれる体験と死ぬ体験をするために、人となられました。なぜでしょうか。それはひとえに、人間のためでした。すべての生きとし生けるものを救うため、すべての死にゆくものを救うため、マリアを通して人となってくださったのです。

神が人となってくださったので、私たち人間は神と関わりを持つものとなりました。神が人となって生まれてくださったので、生まれてきたすべての人が関わりを持ったのです。神は「全知全能永遠で限りなく尊く、また慈愛深いお方」です。もし神が人となってくださらなかったら、私たちの弱く不完全な特徴と、すべてに完全な神と、どこに共通点があったでしょうか。

神が、か弱さを身に受けてくださったことで、すべての生まれてきた人が繋がりを持つことになりました。寒さにこごえている幼子イエスのおかげで、全世界で寒さにこごえている人が繋がりを持つことになりました。家畜小屋の飼い葉桶に寝かされていることで、家を追われ、肌を覆う物も満足に持たない人が繋がりを持つことになりました。

神がか弱さを身に受けてくださったことがどんなに意味深いことか、数え上げればきりがありません。生まれたことすらほとんど気づかれなかったおかげで、誰にも気にかけてもらえない人、生きる意味を見失っている人が繋がりを持つことになりました。

神の独り子が私たちと繋がっているのは誕生だけにとどまりません。与えられた朗読には「言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった」(1・11)とあります。誠実に生きても受け入れてもらえない人が、この世界にいるかも知れない。神が人となられたことで、このような人とも繋がりを持ってくださったのです。

私たちはどうでしょうか。馬小屋に足を運び、考える必要があります。私たちと、人となってくださった神の独り子とは、どのような共通点・繋がりがあるのでしょうか。「私は今、豊かである。満腹している。笑っている。すべての人からほめられている。だから馬小屋のイエス・キリストと共通点がない。」もしそうであれば、それは最大の不幸と言うべきでしょう。

か弱い姿でお生まれになったイエス。この方を受け入れましょう。受け入れるなら、私たちが弱さや限界を感じるとき、同じ姿を身に受けてくださったあなたを思い出すことができます。イエスのおかげで、私たちのどんな過酷な環境も、生きる価値がある場所となりました。ミサの終わりには、ぜひ馬小屋でしばらく祈り、感謝して帰ってください。またささやかですが、クリスマスプレゼントももらっていってください。

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‥次の説教は‥‥
神の母聖マリア(ルカ2:16-21)
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ちょっとひとやすみ
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▼まれにしかない「日曜日に守るべき祭日」がやって来た。ちなみに一週間後の「神の母聖マリア」も日曜日。司祭にとっては「ありがたい巡り合わせ」なのだが、ただ一年後のことを考えるとそう単純に喜べない。
▼2023年12月25日は月曜日である。すると、12月24日の「主日のミサ」をして、夜に「主の降誕(夜半)」が来て、翌日に「主の降誕(日中)」が来る。三種類の違った説教が必要になる。同じように2024年1月1日は月曜日だから、23年12月31日の「主日のミサ説教」と、翌日の「神の母聖マリアの説教」が必要になる。これは頭が痛い。

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今週の1枚
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第821回目。お生まれになった「ユダヤ人の王」にご挨拶するため、早速出発!

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† 神に感謝 †
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