Japanese and Koreans invaded Asia. We apologize.

”Japan in denial” 誤解を煽るBBC大井記者の記事

2013年03月16日 01時16分23秒 | Weblog

Mariko Oi | 大井真理子
‏@MarikoOi

Wow, my #Japanese history education article http://bbc.in/13TUDpF got more than 1 million hits in a day! Thank you all for your feedback!


たかだか、アジアの一国の歴史教育の記事が一日で100万というのは異常であろう。産経が部数を伸ばすために、「また、中国人による犯罪!」なる趣旨の記事を書いているようなものだ。大衆の偏見が飛びつきそうな記事だったのだろう。

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Mariko Oi | 大井真理子
‏@MarikoOi

日本の歴史教育について自分の経験をもとに書いてみました。とてもナーバスな問題ですが、両サイドの意見をバランスをとって書いたつもりです。ご意見を聞かせてください。@BBCNewsMagazine http://bbc.in/13TUDpF


あれで、バランスをとったつもりなら、かなり異常だ。

まず、歴史教科書問題についての比較なら、たとえば、


Divided
Memories and
Reconciliation:
A Progress
Report

など、各国の教科書を比較した学術的な研究成果があるわけだ。

日本でも、問題のある歴史教科書が指摘されていたが、例えば、アメリカでも、

Lies My Teacher Told Me: Everything Your American History Textbook Got Wrong
by James W. Loewen

そうした指摘はあるわけで、指摘があり、論争があること自体は、自由主義の深さや奥行きを示しているにすぎない。中国や韓国でそのような論争自体あまり許される状況ではない。


では、授業数はどうか、というと、これは私はわからないが、記事も言及していない。

One of the most contentious topics there is the comfort women.

Fujioka believes they were paid prostitutes. But Japan's neighbours, such as South Korea and Taiwan, say they were forced to work as sex slaves for the Japanese army.


教科書やら、授業についての話をしているところで、突如として、藤岡氏の説がでてくる。藤岡氏が執筆した教科書はほとんどつかわれておらず、その教科書に慰安婦問題についての言及はない。

で、いわゆる慰安婦がただの売春婦であったか、性奴隷であったかについては、どこの国でも、売春婦のほとんどが実質、性奴隷なのだからあまり有意義な論争ではなかろう。

Without knowing these debates, it is extremely difficult to grasp why recent territorial disputes with China or South Korea cause such an emotional reaction among our neighbours. The sheer hostility shown towards Japan by ordinary people in street demonstrations seems bewildering and even barbaric to many Japanese television viewers.


まず、歴史教科書問題、あるいは、歴史授業問題を領土問題に絡めること自体が民族主義的な中国、韓国の幼稚な民族主義のあらわれである。




But he too is unaware of the plight of the comfort women.


あまりに滑稽。
大井記者も、朝鮮戦争やベトナム戦争での娼婦・慰安婦・性奴隷について無自覚なのであろう。

今度、アメリカやイギリスの教科書がアジアの性奴隷の記述がないとBBCで記事にしてもらえませんかね?


"Our system has been creating young people who get annoyed by all the complaints that China and South Korea make about war atrocities because they are not taught what they are complaining about," she said.

"It is very dangerous because some of them may resort to the internet to get more information and then they start believing the nationalists' views that Japan did nothing wrong."


 これ、例えば、アメリカやイギリスの生徒についても言える。
無差別爆撃や原子爆弾での市民の大量虐殺について論じる西洋の哲学者の多くは、日本のアジア侵略の罪を断じるとともに、英米の無差別爆撃を非難するのであるが、英米の学生たちは、無差別爆撃や原子爆弾での市民の大量虐殺についてあまり教わっておらず、あるいは、教わっても、正当化されると思っている学生がほとんどである。

 ところが、敗戦国のせいか、日本人はこの点について、英米の歴史教科書問題や、歴史授業問題について、とやかくいわないのである。

 因みに、南京についての日本兵士からの告白本というのは、彼女以前からあったはずだ。


I was choked with an extremely complex emotion. Sad to see Japan repeatedly described as evil and dubbed "the devil", and nervous because I wondered how people around me would react if they knew I was Japanese. But there was also the big question why - what drove these young soldiers to kill and rape?

彼女のビデオをみていないからわからないが、仮に、
see Japan repeatedly described as evil and dubbed "the devil"

というなら、それは、原爆を落として、占領地で日本の女性を強姦しまくるアメリカ兵士のドキュメンタリーを作って、鬼畜米英!叫んでいるようものではないだろうか?
かりに、観客が、
いったい、なぜ、アメリカ兵は、無辜の市民を殺し、女性を強姦したのであろうか?

とアメリカ人に特定して疑問に思ったらちょっとやばい、と危惧すべきであろう。

 なぜ、人は戦争を起こすのか、なぜ、戦時下ではとくに女性は犠牲になるのか、などなど、国民、民族、人種を超えた問いかけができるはずである。


She and Fujioka represent two opposing camps in a debate about what should be taught in Japanese schools.


これがあまりにも極端すぎる。

KKKとブラックパンサーでもって、人種問題について何をおしえるべきか、について、アメリカを代表する団体である、といっているようなものだ。

実際のアメリカ人の人種観というのは、しかし、この中間にあって、その中間が圧倒的多数なわけであろう。


But is ignorance the solution?


解決だとは思わない。大井さんもしっかり歴史を勉強すべきだ。

因みに、あの右翼の産経新聞でも、


歴史観異なる教科書で学ばせよ
2011.9.23 03:04


という記事をだしているのである。

All this has resulted in Japan's Asian neighbours - especially China and South Korea - accusing the country of glossing over its war atrocities.


馬鹿だなあ。

中国や朝鮮から、日本襲来や、日本人惨殺事件、あるいは、アメリカの無差別爆撃による市民虐殺についてーーーそれについて、彼らは対して教わっていないがーーーーいまになって、政治の中心にすえなくてはいけないとすれば、その方が異常であろう。

で、


Mariko Oi | 大井真理子
‏@MarikoOi

My #Japanese history education report on @BBCFooC @bbcworldservice 日本の歴史教育について「BBC特派員より」のラジオレポートです http://bbc.in/ZyacxA


BBC内部ではどう受け止められたか、というと。

South Sudan in the red; Japan in denial


政府が南京事件はあった、といい、慰安婦については何度謝罪しても、欧米人の固定観念のなかでは、Japan in denial の固定観念的なナラティブの中に整理されるだけなのである。

 大井氏の記事は、まず、記事として、整理がなされておらず、バランスも悪い、主題についても、勉強不足であり、世界の欧米中心主義、人種差別について無自覚すぎる。

 中国では、尖閣問題について憎しみを煽る記事が跋扈し、また、英語圏では、こうした偏見を助長する幼稚な記事で、これまた、結果的に、紛争や憎しが増強されるわけであろう。


 産経の中国人パクリシリーズや犯罪シリーズがそもそも偏見を持った人たちに人気をはくし、また、憎しみを煽りのと同様、この手の無知蒙昧記事は、解決の役にたつどころか、紛争を助長するだけである。


 この手の善意無知系の記者は要注意かもしれない。

 国家間の紛争、戦争なんてのはジャーナリストの善意の義憤から始まり、また、それによって、助長されることもまれではない。

 
 いずれにせよ、記者の売名のために、国民が迷惑するのはまっぴらごめんである。

 
更新



Mariko Oi | 大井真理子
‏@MarikoOi

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