まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

ヒロシマの ことしも八月は 暑い夏

2010年08月06日 | 歴史

 広島市内の「平和公園」内にある「原爆の子の像」をご存じだろうか・・・。今年も暑いヒロシマにあの夏の日がやってきた。 


 佐々木 禎子(ささき さだこ、昭和18(1943)年1月7日 - 昭和30(1955)年10月25日)さんは、昭和20(1945)年8月6日、2歳のときに広島市に投下された原子爆弾によって、爆心地から1.7kmの自宅で黒い雨により被爆した。

 同時に被爆した母親は体の不調を訴えたが、禎子は不調を訴えることなく元気に成長した。1954年8月の検査では異常なかった。しかし、11月頃より首のまわりにシコリができはじめ、1955年1月にシコリがおたふく風邪のように顔が腫れ上がり始める。病院で調べるが原因が分からず、2月に大きい病院で調べたところ、白血病であることが判明、長くても1年の命と言われ入院した。

 私が小学校の二年生の時だったかに、このサダコさんのために折り鶴を折って送った記憶が残る・・・。折り鶴を折ることも大流行した・・・。 

佐々木禎子-広島2008


 佐々木 禎子(ささき さだこ、1943年1月7日 - 1955年10月25日)さんは、日本の広島市に住んでいた原爆の被爆者で、広島平和記念公園にある原爆の子の像のモデルともなっている。また、シアトルの平和公園にも銅像がある。2004年7月25日、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館に遺影が登録された。

 


 佐々木禎子が在籍していた広島市立幟町中学校に、1955年8月に名古屋の高校生からお見舞いとして折り鶴が送られ、折り始める。禎子だけではなく多くの入院患者が折り始めた。病院では折り紙で千羽鶴を折れば元気になると信じてツルを折りつづけた。8月の下旬に折った鶴は1000羽を超える。

 その時、同じ部屋に入院していた人は「もう1000羽折るわ」と聞いている。その後、折り鶴は小さい物になり、針を使って折るようになる。当時、折り紙は高価で、折り鶴は薬の包み紙のセロファンなどで折られた。死後、禎子が折った鶴は葬儀の時に2、3羽ずつ参列者に配られ、擱に入れて欲しいと呼びかけられ、そして遺品として配られた。

 禎子が生前、折った折り鶴の数は1300羽以上(広島平和記念資料館発表)とも、1500羽以上(「Hiroshima Starship」発表)とも言われる。実際の数については遺族も数えておらず、不明である。また、三角に折られた折りかけの鶴が12羽有った。その後創られた、多くの創話により1000羽未満の話が広められ、折った数に関して多くの説が出ている。

 

 原爆の子の像(げんばくのこのぞう)は、広島県広島市の広島平和記念公園内にある、佐々木禎子(像のモデル、原爆による白血病で死去)の同級生等による募金運動により作られた像。1958年5月5日完成。 

 昭和30(1955)年11月8日に禎子の同級生に対し「禎子さんを始め原爆で死んだ子の霊を慰める石碑を創ろう」と新聞で禎子の死を知った青年により提案され、設置のための活動を始めた。12日に全日本中学校長会場で、禎子の同級生8人によるビラ配りが行われ、全国の中学校より寄付金が寄せられた。12月に入り反響の大きさにより広島市内の小・中・高校に運動への参加を呼びかけ、「広島平和をきずく児童・生徒の会」が組織された。1956年は街中での募金活動が繰り返し行われ、年末までに540万円の寄付金を集めた。募金活動には全国の3000校以上の学校が協力し、募金は海外からも寄せられた。

 私たちもこの運動に賛同し、少ないお小遣いの中からお金を集めて協力した。それが、この、「原爆の子の像」である。

 像の真下にある石碑には、「これはぼくらの叫びです これは私たちの祈りです 世界に平和をきずくための」と刻まれている。 



  内部には鐘があり、風鈴のように、かぜがふくと中にぶら下がっている金の折り鶴がゆれ、鳴る仕掛けになっている。鐘に刻まれた文字は、湯川秀樹が揮毫した。 また原爆を体験した子ども達の証言『原爆の子〜広島の少年少女のうったえ』(文庫版で全2分冊)は、広島大学の教育学の教授、長田新により編纂され、1951年に岩波書店から刊行された。 



 やがてには映画も作られて、みんなで大声をあげて泣きながら・・・映画を見たのも胸に残る・・・。

 

 社会人になってから・・・42年間に18回、ヒロシマの暑い夏を迎え、原爆の子の像に足を運び、「サダコ」のことを思い出してきた・・。

 そんな暑い・・ヒロシマのことを・・・書き残しておきたいと思った夏である・・。

じゃぁ、また。


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