ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

モンテンジクアオイ

2017年08月13日 | 沖縄の草木:草本

 むかし、・・・という昔はいったいどの程度のことをいうのか、ふと気になって広辞苑を開いた。昔には大きく分けて2つの意味があり、その1は「以前の時」、その2は「過去の10年を1期としていう語」とあった。その2の方は「十年一昔」とか使うやつだと思われる。「一昔前のことなんだが」というと、だいたい十年前のこととなる。
 その1の「以前の時」はさらに2つに分かれていて、1は「長い年月を隔てる過去。」で、2は「現在とは情況がまるで違う過去の時。」となっている。1の「長い年月」は具体的にどのくらい長いか不明だが、「年月」というからには少なくとも昨日や一週間前ということではなかろう。2の「過去の時」は、状況が違えば昨日でもいいということになる。昔とはつまり、昨日でもあるし、一万年前でもあるということになる。

 むかし、・・・ここでいう昔は約二十年前のこと。「ふた昔前」ということになる。那覇市役所に面した通りを歩いていたら、その花壇に色とりどりの花が咲いていた。その植物の全体の形、葉の形、花の形はほぼ一緒、花の色だけが違うので、色違いの同じ植物であると判断した。その時たまたま、花壇の管理人と思しき人が花に水をやっていたので、その植物の名前を聞いた。ゼラニウムということであった。
 そのゼラニウム、今回調べて、モンテンジクアオイという和名であることが判った。天竺と言えば、『西遊記』を思い出す。『西遊記』は今、スマップの香取慎吾が孫悟空役をしている映画が上映中であるが、孫悟空は『ドラゴンボールZ』でも有名で、そもそも物語の『西遊記』自体を、私は子供の頃から知っている。中国の僧(玄奘)がお供を連れて天竺へ旅するという話だ。昔・・・ここで言う昔は千四百年前、その頃の話である。
 
 モンテンジクアオイ(紋天竺葵):花壇・鉢物
 フウロソウ科の多年草 南アフリカ原産 方言名:なし
 葉の「表面に馬蹄状の紋や白斑などが入る」(広辞苑)ところからモン(紋)、天竺はインドのことで、南方からやってきたということ、葉の形が似ているのでアオイ(葵)となってモンテンジクアオイという名前だと推測する。
 ゼラニウムという名前の方が有名だが、ゼラニウムは広辞苑にGeraniumとあり、ラテン語とのこと。ところが、本種の学名はPelargonium zonaleとなっている。Geraniumが何を指しているラテン語なのか、参考にしている文献に記載が無く、不明。
 多くの園芸品種があり、花色に白、桃、紅、朱、赤など、花型に一重、八重がある。草丈も矮性種から小低木状まであり、高さは30センチから80センチまで様々となる。
 開花は周年。寒さ(沖縄の)や乾燥に強い丈夫な植物であるが、真夏の暑さには弱い。

 記:島乃ガジ丸 2007.6.13 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行

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