ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

冷凍食品の消費期限

2010年12月10日 | 通信-社会・生活

 今年の7月の丸一ヶ月間、白蟻の発生したアパートから一時避難のため実家で暮した。日常生活で私は料理をする。で、台所を使う。ということで、すぐに台所の掃除、整理整頓を行った。母が死んで2年半になる。台所は母仕様から姉仕様に変わっていた。
 台所の棚や引き出しにたくさんの賞味期限切れ食品があったことは、『粉の消費期限』に書いた。賞味期限切れ食品は、棚や引き出しだけで無く、他にもあった。冷蔵庫。冷蔵庫がごちゃごちゃしている。訳の分からないものが多くあり、訳の分からない物は邪魔だけど、訳が分からないので取りあえずそのままにした。冷凍庫には食べ残しのものがいくつもある。それも取りあえずそのまま。他に保冷剤(ケーキ屋さんでケーキを買うと付いてくるもの)が30個ばかりあった。「数個なら解るが、こんなたくさん、姉はいったい何に使っていたのだろう?」と不思議に思いながら、これは3個を残して処分。

 8月中頃まで、夏休みになると決まって沖縄にやってくる義兄が実家で暮していた。冷蔵庫の中身について姉から「これはあなたのために作り置きしたもの、これは貰いものだけどまだ十分食べられるもの」などといったことを聞いているに違いないと思って、冷蔵室のものも冷凍室のものも取りあえずそのままにしておいたのだ。
 義兄が帰った後、ちょくちょく実家へ行って、家の中の掃除、整理などと共に、冷蔵庫の整理も始めた。冷蔵庫は相変わらずごちゃごちゃしていた。先ずは冷蔵室から整理を始める。ここにも賞味期限切れ調味料がたくさんあった。2007年7月が賞味期限のチューブ入りわさびなんてのもあった。それらは全て処分。食い物には違いないが、賞味期限が不明なものも全て処分。期限切れでないバター、スライスチーズ、ケチャップ、マヨネーズ、トンカツソース、瓶入りマスタードなどは持ち帰った。
 次に冷蔵室の整理。たくさんあった保冷剤は既に処分していたが、他にもお茶の類、調味料の類、食べ残しの類などで冷凍庫はいっぱいであった。食べ残しの類には肉の塊のような物、カキやらエビのような物、スパゲッティーソースのような物などがタッパーや袋に入っていて、それらはひょっとしたら食えるかもしれないと思って持ち帰った。

 タッパーに入った食べ残しにはもう一つ、「何で?」と不思議に思うものがあった。鉄火巻きとにぎり寿司。大きめのタッパーに鉄火巻きが1ダースほど、エビやマグロのにぎり寿司も10コ近く入っていて、カチンカチンに凍っていた。
 姉は、食べ残した生の寿司を凍らせて、いつか食べようと思ったのであろうか。解凍すれば美味しく食べられると思ったのであろうか。私には、解凍しても、美味しいどころかお腹を壊すとしか思えなかった。これも持ち帰るが、そのままゴミとなった。
  私は家庭の冷蔵庫による冷凍に対し、絶対の信頼を置いていない。水分を含んだ食品は冷凍することによって細胞が壊れ、品質が落ちるであろうと思っている。私の冷蔵庫の冷凍室にあるのは、海苔、削り節などの乾物系と自家製のシークヮーサージュース、米、氷などとなっている。どれも解凍後、細胞が壊れるなんて心配はないもの。
 私の冷凍庫には他に、非常食用として市販の冷凍食品も入っている。それらの冷凍食品だって、長く持つとは思っていない。どの程度の温度なら長く持つか分からないが、私の冷蔵庫では2ヶ月も経つと、冷凍食品であっても変質してしまう。
          
          
          

 記:2010.12.10 島乃ガジ丸


粉の消費期限

2010年12月10日 | 通信-社会・生活

 今年の7月の丸一ヶ月間、白蟻の発生したアパートから一時避難のため実家で暮した。日常生活で私は料理をする。で、台所を使う。ということで、すぐに台所の掃除、整理整頓を行った。母が死んで2年半になる。台所は母仕様から姉仕様に変わっていた。
  棚には賞味期限切れの調味料がいくつもあった。引き出しの中には賞味期限切れの乾物系、粉系の食品が多くあった。棚に調味料、引き出しに乾物、粉を収容するのは母も同じだったが、賞味期限切れが大量にあるのは、母にはあまりなかったことだ。
 調味料は、賞味期限切れのモノ、切れてはいないが変質(固まっている)しているモノは全て処分、使えるものは塩と砂糖と胡椒だけだった。塩は私の家にも多くあるし、砂糖は使わないから胡椒だけを持ち帰った。その他、蜂蜜が大量にあった。果実酒か何かに使おうと母が買ったものであろう。どれも賞味期限が数年過ぎている。これはしかし、持ち帰った。蜂蜜は発酵すればアルコールに変わるかもしれないと思ったからだ。泡盛と混ぜて、いつか蜂蜜酒になることを期待して、今、二升分を保管している。
  乾物は、賞味期限切れのものは処分し、そうで無いものは持ち帰った。そうで無いものには板海苔、干し昆布、干しシイタケ、ライスペーパーなどがあり、賞味期限は切れていたが、封の開いていない小麦粉1袋があったので、それは持ち帰った。
          
          

 一ヶ月ほど前、久々に下痢をした。軟便はたびたびあるが、勢いよく放出する便は久しぶり。3、4ヶ月ぶりといったところ。未明に1回、朝2回トイレに駆け込んだ。
 前夜特に変なものを食った覚えはないので、「何か悪い病気か?」と、慶良間の旅以来肉体的不調が続いていたので少々不安になった。「心臓は大丈夫、肩凝りも大丈夫」などとしばらく考えて、「いや、待てよ、もしかしたら」と、あるモノに思いあたった。
 前夜何か変なものを食ったかもしれないのだ。白玉粉が怪しい。白玉粉を使って自作の団子をこさえ、酒の仕上げの肴にした。私が菓子作りに興じていたのは去年の初め頃だ。白玉粉はその頃に買ったもの、確かめると、賞味期限は1年以上も前。
  じつは、その前の週にカビ天ぷらとカビヒラヤーチーを私は大量に食っている。賞味期限が三ヶ月しか過ぎていない小麦粉を使ったのだが、先週末、その小麦粉で2度目のヒラヤーチーを作ろうとした時に、カビ臭さに気付いた。小麦粉の匂いを嗅ぐと、それは全くカビの匂いであった。小麦粉はまた、粉では無く、小さな塊の集まりだった。
 じつは、天ぷらを食った時もヒラヤーチーを食った時も多少の違和感はあった。水の中に小麦粉を入れると、粉では無く小さな塊だったし、なかなか水に溶けてくれない。しかし、粉もカビるとは思わなかったので、気のせいにしていたのだ。迂闊だった。
          

 友人に訊くと、梅雨から夏にかけての沖縄では湿気が多く、乾物でも密閉するか冷蔵庫で保管するかしないとカビが生えると言う。ということで、カビが生えているかどうかはっきりはしなかったが、実家から持ち帰った乾物の内、封が開けられ、引き出しで保管されていた物、干し昆布、干しシイタケ、ライスペーパーなども小麦粉と共に捨てた。ソーメンなども封を開けたら冷蔵庫、または冷凍庫で保存することにした。
 そういえば、ソーメンも小麦粉も乾物も、その袋に賞味期限は書かれてあるが、消費期限は書かれていない。食えるかどうかは自己判断せよ、ということなのであろう。

 記:2010.12.10 島乃ガジ丸