ことしの夏はどうやら北海道も暑いようだ。
湿度も高く、不快指数が高い日が続いている。
もう雨も3週間ほど降っていない。
先週は私は検査当番。
熱中症の血液検査が数件来ていた。
体温40℃近く・・・・
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これは馬回虫の卵。
下等生物なので1匹でも大量の卵を産む。
その産卵する成虫は、1匹1匹が、小腸を這い出て血流に乗って肺へ至り、気管支から喉頭へ出て、そして嚥下されてまた小腸へ寄生している。
大量に、だ。
これも季節ものと言えば季節もの。
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Prototheca たぶんzopfii
葉緑素を持たない藻類の1種で、まれに牛の乳房炎から分離される。
夏に限るわけではないが、暑さで免疫が落ちて誘発されたのかもしれない。
そして環境中の水や土壌の中でも暑さで増殖しやすいのだろう。
乳房炎検体からのPseudomonas の分離も増えているように思う。
これも暑くて牛舎の水回りの汚れの中で増殖しているのかもしれない。
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でも7月も終わり。
北海道のこんな暑さはあと1-2週間だろう。