馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

腕節のガングリオンganglion

2015-07-30 | その他外科

1歳馬の腕節が腫れてしまった。

もう1ヶ月以上になるがひかない。

超音波検査で橈側手根伸筋の腱鞘と交通した袋状組織ができているのが確認できた。

それで、今日はその袋状組織の摘出手術。

                      -

私は「ガングリオン」ということで良いのではないかと思う。

私の右手小指の遠位指節間関節と交通したガングリオンも治ったことだし;笑。

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今日の午後は障害競技馬の第一指骨骨折の内固定手術。

高校馬術部員たちが見学。

なんとしても治してやらなければなるまい。

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それからもう1頭、腕節の腫れがひかない1歳馬の診察。

もう行き先を決めなければならない季節。

なんとかしましょう。

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今日は暑かった。

あしたの講習の準備をして、

日が暮れる前に、

海岸で水遊び。

海辺に暮らすささいな幸せ、カナ?

ブルブルッ!

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子馬の駆虫をどうするか?

2015-07-26 | 急性腹症

朝、子馬の開腹手術で呼び出される。

空腸上部の腸間膜を軸にした捻転。

                   -

そのあと、繁殖雌馬の結腸捻転。

来院したら立っていられない。

PCV55%、乳酸値10mmol/l。

腹囲はひどい膨満。

急いで開腹し、大結腸に輸液管を刺してガスを抜く。

結腸はひどいチアノーゼで、ダメかと思ったが、なんとか最後まで手術してcolopexyもする。

                  ---

馬回虫にイベルメクチンが効かなくなっているので、子馬の駆虫をどうするかは難しい。

私なら・・・・・・

生後30日齢でイベルメクチン単剤(エクイバラン、エラクエル)で駆虫する。

いままで生後45日齢で動脈に血栓ができて死んだ子馬を診たことがある。円虫は成虫になってから悪さをするわけではない。動脈に寄生する仔虫が怖いのだ。成虫になって産卵し、虫卵が検出できるようになってからでは遅い。

生後早い時期の子馬を虫卵検査することは少ないが、乳頭糞線虫が寄生していることが知られている。大きな害はないようだが、体内移行している線虫も駆虫できることを期待する。

生後60日齢でフルベンダゾール(フルモキサール)で駆虫する。

馬回虫を駆虫したい。もうイベルメクチンは馬回虫には効かないと思わなければならない。生後数ヶ月までの子馬にとって、いちばん怖いのは馬回虫が爆発的に増えることかもしれない。死んだ虫が出てくるか、便を良く見て、虫が出た子馬を記録しておく。

生後90日齢でピランテル(ソルビー)で駆虫する。

ソルビーは腸内に居る馬回虫を一気に殺すので、馬回虫がたくさん寄生しているときには死んだ回虫が腸に詰まるので危険。しかし、60日齢できちんと駆虫していれば大丈夫だろう。

60日齢と90日齢のフルモキサールとソルビーは順序を入れ替えても良いかもしれない。

120日齢でイベルメクチンとプラジクワンテルの合剤(エクイバランゴールド・エクイマックス)で駆虫する。

9月、10月頃には葉状条虫が回盲部に寄生して回盲部重積を起こすことがある。当歳馬も秋には葉状条虫の駆虫をした方が良い。

円虫に対しては体内移行中の仔虫も殺せるので、イベルメクチンの優位性は変わらない。

分娩前後に母馬の駆虫をしておく。

子馬は母馬の便を食べる。母馬を駆虫しておくことは子馬を守ることにつながる。

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寄生虫が関係した疝痛馬を手術したり、解剖すると、牧場には寄生虫の害と駆虫方法について説明するのだけれど・・・・・

無視されるのは、説明が理解されていないのか、信用されていないのか、うっかり忘れてしまうのか、何なんだろう??

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犬を飼っている人なら、「こいつが口を聞けたらいいのに」と思うことがあるだろう。

何を考えているか知りたいと思うこともある。

人の顔をじっと見つめる犬を見返していると、人の気持ちがかなりわかっているんじゃないかと思うこともある。

ひょっとするとゴールデン・レトリーヴァーは人にそう思わせることが多い犬種なのかもしれない。

ミステリーやサスペンスのたぐいは読まないことにしているのだが、USAのベストセラー作家のこの人気小説は主人公がゴールデンなので読んでみた。

とても面白かった。

もちろんハラハラドキドキもあるのだが、ゴールデンとの心の通わせ方が興味深い。

ふつうの犬ではなく、現実ではありえないスーパードッグなのだが、

その中に、ふつうのゴールデンが見せがちなしぐさや表情が含まれているのだ。

著者のディーン・R・クーンツはゴールデンのファンらしい。

 

ウォッチャーズ〈上〉 (文春文庫)
Dean R. Koontz,松本 剛史
文藝春秋

 

 

ウォッチャーズ〈下〉 (文春文庫)
Dean R. Koontz,ディーン・R. クーンツ,松本 剛史
文藝春秋

 

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蝦夷梅雨の1日

2015-07-24 | 日常

きょうは、午前中は装蹄師の卵さんたちが見学研修。

ざっと、生産地の馬の診療や、蹄の問題や、蹄管理について日頃生産地の獣医師として考えていることを話させていただいた。

午後は、club footの子馬の跛行診断。

1歳馬の腰痿のx線撮影。

1歳馬の腕節の腫脹のx線撮影と超音波診断。

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夕方、繁殖雌馬の疝痛の来院。

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入院馬は2頭とも術後イレウスで不調。

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今日は蒸し暑くて不快指数が高かった。

これじゃ、北海道じゃないな。

                        ///////////////

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桑の実が成る頃

2015-07-22 | 日常

昨夜は私は夜間当番。

術後イレウスの子馬が入院していて、PM9に様子を観て、輸液を足す。

大丈夫かな・・・と思ったが甘かった。

PM11に痛み出して呼ばれ、鎮痛剤を投与し、胃カテーテルを入れて胃液を抜く。

朝はAM5に採血して血液検査。

胃カテも入れるがほとんど逆流なし。

が、簡単な状態ではない。

                      -

その朝の診療準備中に電話相談。

乗馬が分娩徴候を見せたが産まない、とのこと。

                      -

朝、その他の症例の相談に回答する。

重種当歳馬の後肢のクラブフット、

重種当歳馬の「き甲」瘻、

その他いろいろ。

                     /////////

これ山桑の木らしい。

たくさん実がなった。

どういうわけか、小鳥たちは食べないようだ。

ブドウ色になった実はけっこう甘い。

相棒に取ってやったら、最初怪訝な顔をしていたが、食べるようになった。

ポリフェノールもたっぷり有りそうだ。

マルベリーって桑の実だったのね。

マルベリーハート病という疾患が豚にある。

桑実胚なんて呼び方をする受精卵のステージもある。

だけど桑の実を観たり食べたりしたことがある獣医科学生さんは少ないかもね・・・・・

 

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セレクションセール中

2015-07-21 | 日常

きょうは、セレクションセール

午後からはあいにくの雨だったが、好調な売れ行きのようだ。

何人か電話をかけてきた人の後でセリ会場の声が聞こえていた。

われわれはセリの間は診療は暇。

生産牧場も、育成牧場も忙しいからだ。

入院厩舎に疝痛馬が2組3頭。

午後は2歳馬の球節の関節鏡手術。

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雨は恵みの雨になるだろう。

刈り終えた放牧地も少し黄色くなり始めていた。

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散歩中、気がついた。

舗装の端に生えているこれはアルファルファ(ルーサン)だよね。

へえ、雑草としても生えるんだな。

 

                    

 

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