午後、もう2週間疝痛が続いている1歳馬。
超音波で右腹腔を診たら、盲腸重積像が見えた。
手術室が空くのを待って開腹手術。
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その夜は、そのあと1歳馬の結腸右背側変位の開腹手術があって、
さらに、繁殖牝馬の結腸捻転の開腹手術があったそうだ。
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そして、朝出勤したら、繁殖牝馬の疝痛が来ます、とのこと。
来院したら馬運車の中で立てない。まず採血だけする。
なんとか起こして、診療室へ入れて、超音波検査だけやって開腹手術。
結腸捻転だった。
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それから2頭ほど来たのだけ・・・・何を診たのだったか・・・・
午後、予定の関節鏡手術。
そのあいだに2週間不調が続いている1歳馬の診察。
胃潰瘍の内視鏡検査のために絶食して来院しているが、超音波検査で小腸の膨満が見えた。
小腸閉塞なのだ。
胃潰瘍があっても、それは小腸閉塞が続いていることによる二次的な障害の可能性大。
これも開腹手術。
回盲部の重積だった。
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その間に、8日前にも疝痛で来院した繁殖牝馬の診察。
胃潰瘍の内視鏡検査のために来院したが、超音波で小腸の閉塞像が見えた。
1ヶ月ちょっと前に分娩している繁殖牝馬だが、もう痩せても来ている。
これも開腹手術した方が良い。
先の開腹手術が終わるのを待って、開腹手術。
もう既視感 deja-vu で何が何だか覚えていられない。
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今年、3月は31頭の開腹手術だった。
子馬の膀胱破裂は除く。
4月、17日までで14頭の開腹手術だったので、ちょっとペースは落ちたんじゃないの、と思っていたら、
これで19日間に20頭を超えてしまった。
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盲腸重積、回盲部重積は葉状条虫症。
エクイバランゴールド、エクイマックスなどプラジクワンテル含有剤で駆虫できるはずだが、
ちゃんと口に入らなかったんじゃないの?と思われる症例が続いている。
駆虫の際にはちゃんと馬が飲み込んでいるか確認を!!
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ウメが開くのはまだか
毎年 季節はめぐり 花は咲くけど 待ち遠しい
既視感はこういうものにして欲しい