◎アマゾンの広告に出てくるメグロの車種は?
ここしばらく(二〇一七年の八月中旬および下旬)、ヤフー・ジャパンを開くと、その右上に、「バイク」をテーマにした、アマゾンの広告動画があらわれる状態が続いている(本日も見た)。
――バイクでツーリング中の若者が、母親からのメールを見て、祖母の家に立ち寄る。祖母は一人暮らし、高齢で、やや足をひきずっている。
古びた物置に入る若者。そこに、ホコリをかぶった古いバイクが一台。フロントフェンダーの風切りに「MEGURO」とある。ガソリンタンクのエンブレムも、「メグロ」特有の大きなもの(金属製で七宝が施されていた)のようだ。太いエキゾーストパイプが、エンジン前方から右下に向かって伸びているが、この画像だけでは、このバイクが単気筒か二気筒なのかわからない。
部屋に戻った若者は、若いころの祖父母の写真に目を止める。二人はメグロの前に立っている。ツーリングに行ったときの写真だろうか。写真のバイクには、やはり、「MEGURO」という風切りが付いている。物置にあったメグロだ。
その写真を見たあと、台所に立つ祖母を見つめる若者。何かひらめいた若者は、スマホを取り出し、アマゾンに何かを注文する。
そして翌日。祖母の家に宅配業者が荷物を届けにくる。何かと思いながら、荷物を受け取る祖母。ハコを開いて、驚く祖母。
場面変わって、田舎の一本道を疾走する二人乗りのバイク。運転しているのは例の若者だが、その後部座席に座っているのは、何と、その祖母である。祖母は、大きな星のついた白いヘルメットをかぶっている(これが荷物の中味だったというワケ)。孫にしがみつき、うれしそうな表情を見せる祖母。
なかなか良い広告である。広告動画というよりは、良くできた短編映画の趣がある。
この広告が作られたキッカケを、推定してみた。どこかの田舎で、スタッフのひとりが、ひとりのおばあさんに出会い、昔のバイクの写真を見せてもらう。今や懐かし、「メグロ」である。聞けば、そのバイクは、まだ物置に眠っているという。見せてもらうと、たしかに、写真のメグロである。
スタッフは、これは広告の材料になると確信する。こうして出来たのが、この動画ではなかったのか。
ひとつ気になったのは、このメグロの車種である。ヘッドライトの左右に、楕円形のウィンカーが付いているところからみて、最も後期のメグロであろう。一九六〇年代前半に作られたものか。
このメグロの車種が、すぐにおわかりなったマニアの方も、少なくないことと思う。お教えいただければ嬉しい。また、アマゾンのスタッフの方々には、差支えのない範囲で、「情報の開示」をお願いできれば幸いである。
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