1冊の本ができるまで、というか、
本を買って 自分の手元にやってくるまでには、
たくさんの人が 関わっています。
そういった“本”に関する仕事をする女性達を
何人もまとめて番組に仕立てて
フジテレビの「セブンルール」で放送したのは、
もう ずうっと前の事です。
この日も夜更かしをしながら見ていました。
そして、
そんな仕事もあるのか! と思ったのでした。
本を出す前には 著者がいて、
編集者がいて、
校正をする人がいて、
それから 挿絵を描いたり
装丁をする人がいたり。
出版されてからも
店頭で目立つようにポップを書いてくれる
書店員がいたりします。
そんな人達が それぞれに 自分の「ルール」を
自分に課していたりして
仕事に取り組んでくれています。
本を出す人だけじゃなく、消費する私たちも
感激・感謝してしまう回でした。
ところで、本を読んでいて思うのは、
後書きで
「〇〇さんがいなければ この仕事はできなかった」だの、
「〇〇さんのおかげで この本が出せた」だのと
たいてい 大袈裟な感謝の言葉が綴られているなぁ、と。
そして、それらの言葉は 半ば 慣習的なもので、
必要ではないのではないか、と。
私は よほどの事がない限り、
「はじめに」から読み始めるし、
読み終わると「おわりに」を楽しみに読みます。
ところが、この「おわりに」を読むといつも、
「この感謝の言葉は 実は全く要らないのではないか?」
と思ってしまうのです。
ただ、どの本だったか、
あまりに「〇〇さんがいなければ この本は 世に出なかった」
としつこく書いてあって、
もしかしたら 本当に そうだったのかも、と思った事があります。
もしかしたら 編集者という人達は
本があるためには 本当に必要な人達なのかもしれません。