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バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

RIDE 6

2007-12-07 09:27:03 | 最近思った事
お金で買えるスピードなんか関係ない。
誰もが出せるスピードなんて興味ない。
俺はコイツじゃないとダメなんだ。

高速道路であのスピードで焼きついたらたまらない。
急にロックしたリアタイヤは言う事を聞かず
右に左にお尻を振る。
それを両足で押さえ込み、振り落とされずに停まれたのは
彼に確かな腕があったからに違いない。
しかし困ったジャジャ馬オバサンだ。

YAMAHAがレーサーTZをベースに開発したRZ250
それを追うように革新的4サイクルVT250を投入したHONDA
まさにHY戦争真っ只中でSUZUKIの答えがRG250γだった。
市販車初のアルミフレーム、カッコはともかく初のフルカウル
斬新過ぎて気に入らないモデルのひとつだったが
その兄貴分がこのSUZUKI RGγ
確か2サイクル4気等の400ccと500cc。
まさに公道を走れるワークスマシーンとしてデビューした。
対抗馬にYAMAHA RZV500 があったが
400ccモデルを作らなかったYAMAHAの意地が好きだった。

ウォーターウルフ仕様のγはエースライダー水谷のカラーリングだ。

省エネだ、環境問題だっと言って2サイクルモデルが消えて久しい。
今では4サイクルでもインジェクション仕様じゃないと
認可を受けるのは難しい時代となってしまった。
もうこんな馬鹿げたモデルが出てくる事はないだろう。
まさに時代の申し子のようなマシーンだった。

あれからどれだけ時間が流れただろう。
もともと少ない500γなんて見ることなどある訳がない。
そんなバイクをあの時の輝きを取り戻す為に
壊れては修理し、壊してはまたいじるなんて

高校時代憧れのマドンナを覚えているかい?
今や子連れの×イチらしい。
ロングヘアーもばっさりショートに変わっていたけれども
あの悩ましいお尻は当時のままだ。
彼女がもう一度輝いたならば…

そんな思いがあるならば
彼はきっとγに乗り続けるだろう。
俺にしか扱えないジャジャ馬オバサンとして。