武井咲さんが結婚したとか、妊娠したとか、違約金が10億円になるかもしれないとかがワイドショーを賑わしている。
キャリアも積んできた武井咲さんだが、僕は彼女の出演作品をたった1本しか見ていない。
今のところ、僕が見たくなる映画に彼女が出演することはないのだ。
監督:三池崇史
出演:妻夫木聡 武井咲 斎藤工 大野いと 安藤サクラ 前田健 加藤清史郎 一青窈
余貴美子 伊原剛志 市村正親
ストーリー
1972年の新宿。ブルジョア家庭の令嬢・早乙女愛は、幼い頃に雪山で助けられた“白馬の騎士”太賀誠と運命の再会を果たす。
富豪のひとり娘で天使のように純真無垢なお嬢様・早乙女愛は、復讐を誓い単身上京した、額に一文字の傷がある不良の誠の鋭い眼差しを一目見たときから恋に落ちる。
すっかり札付きの不良になっていた誠は上京早々、不良グループと乱闘を繰り広げ、少年院送りに。
そこで愛は、彼を更正させようと両親に頼んで自分が通う名門青葉台学園に編入させる。
そんな愛の献身的な努力も誠にとっては単なるお節介でしかなく、すぐに問題を起こして退学となり、不良のたまり場、花園実業へと転入する。
すると今度は、誠を追って愛も転校してしまう。
さらに愛への一方的な想いを貫くメガネ優等生・岩清水弘、誠に一目惚れのスケバン、ガムコ、誠と心を通わせていくミステリアスな女子高生・高原由紀らも加わり、愛と誠の運命はますます混沌としていくのだが・・・。
寸評
原作は梶原一騎のあまりにも時代錯誤的で大層な純愛物語。
当時でさえそうだったのだから、今ならますます違和感のある作品になるところを、原作のイメージと違った超純愛青春コメディにして、しかもかつて主演した西城秀樹の歌など、昭和のヒット歌謡曲を歌い踊るミュージカル仕立てにしたことによって、ちょっとしたエンタティンメント作品に仕上がっている。
1話完結にするために、原作にあるエピソードをいくつか割愛して話のつじつまを合わせているので、物語の深みは原作ほどにはない。
とは言え、まじめなのかギャグなのかわからない展開でとにかく笑わせてくれる。
オリジナル曲は一青窈による「曙」、「愛のために」、「愛と誠のファンタジア」の3曲のみで、あとは「激しい恋」、「空に太陽があるかぎり」、「あの素晴らしい愛をもう一度」、「夢は夜ひらく」、 「酒と泪と男と女」、「オオカミ少年ケンのテーマ」、「また逢う日まで」と昭和のヒット歌謡曲が濃いキャラによってお遊戯のようなダンスと共に歌われる。
素人っぽい歌唱で決して上手いとは言い難いが(もちろん僕よりは断然上手いけど)、かえってそれが味わいのあるナンバーへと変身していた。
もっとも、見終わって僕の耳に残ったのは武井咲の歌う「あの素晴らしい愛をもう一度」だけだったのだけれど…。
出演者はとても高校生とは思えないのだが、一番そうは見えない伊原剛志の座王権太に"老人病や"と言わせたりして、その不自然さをギャグにしている。
武井咲の早乙女愛も勘違い女と笑い飛ばしていて梶原一騎さんが生きていたら怒りそうなキャラで微笑ましい。
彼女はもっと、もっと勘違い女として描いても良かったのかも (でもカワイかった)。
それを含めてもう一段ハチャメチャにする工夫があれば良かったと思うし、パパイヤ鈴木の振り付けはむしろ本格的な方が面白かったのではないかとは僕個人の感想。
ダンスシーンは例えば、加藤泰の「真田風雲録」のダンスシーンなんかの方が面白かった(ちょっと古いか・・・)。
終盤になると僕の興味は、ナイフで刺された誠が愛のもとに行き、夕暮れの逗子海岸でふたりは初めて唇を合わせ、愛は腹部から大量の血を流す誠に気付かず "これから始まるのだわ。二人の未来が・・・" という原作のラストシーンをどう処理するのかに移った。
う~ん、なるほど。
刺された相手も違うけど、これはこれで有りかと・・・(話、省いてるもんね)。
とんでもない映画だとは思うが、青春時代を当時に送った僕には結構楽しい映画だった。
クレジットの楽曲紹介では「夢は夜ひらく」となっていたが、あの歌詞内容は「圭子の夢は夜ひらく」だと思う。
ちなみに歌われる曲と歌い手は以下のとおりである。
「激しい恋」(妻夫木聡) 、 「空に太陽があるかぎり」(斎藤工) 、 「あの素晴らしい愛をもう一度」(武井咲) 、「夢は夜ひらく」(大野いと) 、 「酒と泪と男と女」(余貴美子) 、 「オオカミ少年ケンのテーマ」(伊原剛志) 、 「また逢う日まで」(安藤サクラ) 、 「曙」(一青窈) 、 「愛のために」(市村正親) 、 「愛と誠のファンタジア」(一青窈、妻夫木聡、武井咲、斎藤工)
キャリアも積んできた武井咲さんだが、僕は彼女の出演作品をたった1本しか見ていない。
今のところ、僕が見たくなる映画に彼女が出演することはないのだ。
監督:三池崇史
出演:妻夫木聡 武井咲 斎藤工 大野いと 安藤サクラ 前田健 加藤清史郎 一青窈
余貴美子 伊原剛志 市村正親
ストーリー
1972年の新宿。ブルジョア家庭の令嬢・早乙女愛は、幼い頃に雪山で助けられた“白馬の騎士”太賀誠と運命の再会を果たす。
富豪のひとり娘で天使のように純真無垢なお嬢様・早乙女愛は、復讐を誓い単身上京した、額に一文字の傷がある不良の誠の鋭い眼差しを一目見たときから恋に落ちる。
すっかり札付きの不良になっていた誠は上京早々、不良グループと乱闘を繰り広げ、少年院送りに。
そこで愛は、彼を更正させようと両親に頼んで自分が通う名門青葉台学園に編入させる。
そんな愛の献身的な努力も誠にとっては単なるお節介でしかなく、すぐに問題を起こして退学となり、不良のたまり場、花園実業へと転入する。
すると今度は、誠を追って愛も転校してしまう。
さらに愛への一方的な想いを貫くメガネ優等生・岩清水弘、誠に一目惚れのスケバン、ガムコ、誠と心を通わせていくミステリアスな女子高生・高原由紀らも加わり、愛と誠の運命はますます混沌としていくのだが・・・。
寸評
原作は梶原一騎のあまりにも時代錯誤的で大層な純愛物語。
当時でさえそうだったのだから、今ならますます違和感のある作品になるところを、原作のイメージと違った超純愛青春コメディにして、しかもかつて主演した西城秀樹の歌など、昭和のヒット歌謡曲を歌い踊るミュージカル仕立てにしたことによって、ちょっとしたエンタティンメント作品に仕上がっている。
1話完結にするために、原作にあるエピソードをいくつか割愛して話のつじつまを合わせているので、物語の深みは原作ほどにはない。
とは言え、まじめなのかギャグなのかわからない展開でとにかく笑わせてくれる。
オリジナル曲は一青窈による「曙」、「愛のために」、「愛と誠のファンタジア」の3曲のみで、あとは「激しい恋」、「空に太陽があるかぎり」、「あの素晴らしい愛をもう一度」、「夢は夜ひらく」、 「酒と泪と男と女」、「オオカミ少年ケンのテーマ」、「また逢う日まで」と昭和のヒット歌謡曲が濃いキャラによってお遊戯のようなダンスと共に歌われる。
素人っぽい歌唱で決して上手いとは言い難いが(もちろん僕よりは断然上手いけど)、かえってそれが味わいのあるナンバーへと変身していた。
もっとも、見終わって僕の耳に残ったのは武井咲の歌う「あの素晴らしい愛をもう一度」だけだったのだけれど…。
出演者はとても高校生とは思えないのだが、一番そうは見えない伊原剛志の座王権太に"老人病や"と言わせたりして、その不自然さをギャグにしている。
武井咲の早乙女愛も勘違い女と笑い飛ばしていて梶原一騎さんが生きていたら怒りそうなキャラで微笑ましい。
彼女はもっと、もっと勘違い女として描いても良かったのかも (でもカワイかった)。
それを含めてもう一段ハチャメチャにする工夫があれば良かったと思うし、パパイヤ鈴木の振り付けはむしろ本格的な方が面白かったのではないかとは僕個人の感想。
ダンスシーンは例えば、加藤泰の「真田風雲録」のダンスシーンなんかの方が面白かった(ちょっと古いか・・・)。
終盤になると僕の興味は、ナイフで刺された誠が愛のもとに行き、夕暮れの逗子海岸でふたりは初めて唇を合わせ、愛は腹部から大量の血を流す誠に気付かず "これから始まるのだわ。二人の未来が・・・" という原作のラストシーンをどう処理するのかに移った。
う~ん、なるほど。
刺された相手も違うけど、これはこれで有りかと・・・(話、省いてるもんね)。
とんでもない映画だとは思うが、青春時代を当時に送った僕には結構楽しい映画だった。
クレジットの楽曲紹介では「夢は夜ひらく」となっていたが、あの歌詞内容は「圭子の夢は夜ひらく」だと思う。
ちなみに歌われる曲と歌い手は以下のとおりである。
「激しい恋」(妻夫木聡) 、 「空に太陽があるかぎり」(斎藤工) 、 「あの素晴らしい愛をもう一度」(武井咲) 、「夢は夜ひらく」(大野いと) 、 「酒と泪と男と女」(余貴美子) 、 「オオカミ少年ケンのテーマ」(伊原剛志) 、 「また逢う日まで」(安藤サクラ) 、 「曙」(一青窈) 、 「愛のために」(市村正親) 、 「愛と誠のファンタジア」(一青窈、妻夫木聡、武井咲、斎藤工)
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