「コネクテッド」 2008年 香港 / 中国
監督 ベニー・チャン
出演 ルイス・クー
バービー・スー
ニック・チョン
リウ・イエ
エディー・チョン
フローラ・チャン
ストーリー
ロボット設計士のグレイス(ニック・チョン)は、6歳の娘を女手一つで育てているシングルマザー。
ある日、娘を学校へ送り届けた帰り道、見知らぬ男たちに拉致され、倉庫の中に監禁されてしまう。
彼女は破壊された電話機を修理して外部への連絡を試みる。
そして、苦労の末にとうとう誰かの携帯電話に繋がる。
その電話を受けたのは妻に逃げられたシングルファーザーの経理マン、アボン(ルイス・クー)。
彼は仕事も家庭も上手くいかず息子にも信頼を失いかけて崖っぷち状態。
アボンは留学でしばらく離れ離れとなってしまう息子を見送るため空港へと向かっていた。
そんな時、突然掛かってきた怪しげなSOSの電話。
最初はいたずらかと警戒するも、グレイスの必死の訴えにようやく事の重大さを認識するアボンだったが…。
寸評
香港映画健在を見せ付けた。
携帯電話が物語の中からクレジットタイトルに至るまで実に効果的に使われている。
映画の出だしから最後まで飽きさせない。
スリルとアクションにカーチェイスまで盛りだくさんで、おまけにユーモアのあるシーンまであってサービス精神満載である。
電池切れになりそうになった携帯電話の充電器を購入するシーンや、病院からグレイスの弟を助け出すシーンなど、緊迫した場面なのに笑いが漏れるシーンがギャグっぽく挿入される。
殺人現場の設定はもう少し変化をもたせても良かったかもしれない。
アボンが事件にのめりこむ動機も少し弱い気もするし、「そういうことなら犯人グループの女性が殺されたことを何故伝えなかったのだ?」の疑問も湧くが、しかしそれでもそんな不満を吹っ飛ばすだけのテンポがあった。
これじゃ尻切れトンボで今までの苦労が水の泡だと思っていたらさらに持ちこたえる脚本も手助けしていた。
グレイスはシングルマザーで一人娘を育てていて親子関係はうまくいっているのに対し、アボンもまた妻に逃げられた男で一人息子を育てているが、こちらの親子関係はうまくいっていない。
そんな設定がなかなか良かったと思う。
最後にアボンの息子が「パパだ」といって喜ぶ姿が感動的で、グレイスとアボンが出会うシーンはダイハードを思い起こさせ、こちらは男と女だけに感動した。
外部協力者としてファイ刑事がからむが、この刑事の設定も超敏腕でないところが良い。
本作品はハリウッド映画のリメイクらしいが、電話(携帯電話)の持つ機能を小ネタとしてちりばめながら、オープニングからエンディングまで引っ張り続けるエンタティンメント性は、きっとオリジナルをしのいでいるに違いないと思わせた。
監督 ベニー・チャン
出演 ルイス・クー
バービー・スー
ニック・チョン
リウ・イエ
エディー・チョン
フローラ・チャン
ストーリー
ロボット設計士のグレイス(ニック・チョン)は、6歳の娘を女手一つで育てているシングルマザー。
ある日、娘を学校へ送り届けた帰り道、見知らぬ男たちに拉致され、倉庫の中に監禁されてしまう。
彼女は破壊された電話機を修理して外部への連絡を試みる。
そして、苦労の末にとうとう誰かの携帯電話に繋がる。
その電話を受けたのは妻に逃げられたシングルファーザーの経理マン、アボン(ルイス・クー)。
彼は仕事も家庭も上手くいかず息子にも信頼を失いかけて崖っぷち状態。
アボンは留学でしばらく離れ離れとなってしまう息子を見送るため空港へと向かっていた。
そんな時、突然掛かってきた怪しげなSOSの電話。
最初はいたずらかと警戒するも、グレイスの必死の訴えにようやく事の重大さを認識するアボンだったが…。
寸評
香港映画健在を見せ付けた。
携帯電話が物語の中からクレジットタイトルに至るまで実に効果的に使われている。
映画の出だしから最後まで飽きさせない。
スリルとアクションにカーチェイスまで盛りだくさんで、おまけにユーモアのあるシーンまであってサービス精神満載である。
電池切れになりそうになった携帯電話の充電器を購入するシーンや、病院からグレイスの弟を助け出すシーンなど、緊迫した場面なのに笑いが漏れるシーンがギャグっぽく挿入される。
殺人現場の設定はもう少し変化をもたせても良かったかもしれない。
アボンが事件にのめりこむ動機も少し弱い気もするし、「そういうことなら犯人グループの女性が殺されたことを何故伝えなかったのだ?」の疑問も湧くが、しかしそれでもそんな不満を吹っ飛ばすだけのテンポがあった。
これじゃ尻切れトンボで今までの苦労が水の泡だと思っていたらさらに持ちこたえる脚本も手助けしていた。
グレイスはシングルマザーで一人娘を育てていて親子関係はうまくいっているのに対し、アボンもまた妻に逃げられた男で一人息子を育てているが、こちらの親子関係はうまくいっていない。
そんな設定がなかなか良かったと思う。
最後にアボンの息子が「パパだ」といって喜ぶ姿が感動的で、グレイスとアボンが出会うシーンはダイハードを思い起こさせ、こちらは男と女だけに感動した。
外部協力者としてファイ刑事がからむが、この刑事の設定も超敏腕でないところが良い。
本作品はハリウッド映画のリメイクらしいが、電話(携帯電話)の持つ機能を小ネタとしてちりばめながら、オープニングからエンディングまで引っ張り続けるエンタティンメント性は、きっとオリジナルをしのいでいるに違いないと思わせた。
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