「オーシャンズ12」 2004年 アメリカ
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演 ジョージ・クルーニー
ブラッド・ピット
ジュリア・ロバーツ
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
アンディ・ガルシア
マット・デイモン
ストーリー
超キレ者の犯罪立案者ダニー・オーシャンは、かつてラスベガスのカジノ王、テリー・ベネディクトが経営する、誰にも破れないと言われたカジノの金庫から想像を超えた策略で大金を奪い、一躍犯罪界のもっとも悪名高き首謀者となった。
強奪金はしめて1億6千万ドルで、それを仲間たちと山分けした後、ダニーは別れていた元妻テスと復縁。
静かで“合法的な”暮らしをそれなりに楽しんでいたが…。
詐欺師としてのキャリアが行き詰まっていたラスティー・ライアンは、ダニーからカジノ強奪の話を持ちかけられ、彼の右腕として才覚を発揮し、みごと、信じられないような大成功を収める。
その後、彼はオシャレなハリウッドのホテル経営者に転身。
そんなラスティーを待っていたのは、次なるビッグな強奪計画だけではなく、本物の“LOVE”の予感が…。
スリにかけては右に出る者のいない、しかし野心が先走りして失敗しがちのナイス・ガイ、ライナス・コールドウェルだが、カジノ強奪で立派に役割を果たした彼は、ダニーを真似て自分自身のチームを作ろうと、シカゴで“人材開発”に金を使っている。
来たるべき任務の到来に、彼は一人前のオトコとしてチームの要に立候補するが…。
憎きオーシャンズに復讐できるなら、手段は問わない冷酷非情な実業家テリー・ベネディクト。
特に、どさくさにまぎれて恋人まで盗んだ首謀者ダニー・オーシャンは、絶対に許せない。
彼が取る道は盗まれた金と同額(+利子)の損害賠償をダニーからせしめるか、それとも彼らを殺すか。
ヨーロッパのFBIとして誉れ高い、ユーロポールの捜査官イザベル・ラヒリは高度な窃盗事件を扱うエリートであるうえ、ミステリアスでエレガントな色香を併せ持ち、オーシャンズの前に強敵として立ちふさがる…。
寸評
第一作の後日談で、この作品を楽しむならやはり第一作を見ておいたほうが良い。
前作に比べると話は相当込み入っているし、ひねりが効きすぎている感じもする。
スター俳優の大量投入という物量作戦に舌を巻く作品となっている。
出だしは冷酷非情なベネディクト(アンディ・ガルシア)の復讐劇で、大金を強奪したのがオーシャン一味であることを突き止め、彼等に3年間の利息を加算した強奪金の返済を迫っていく様子が描かれる。
一味が、2週間以内に返済しない場合は命が保証されないという窮地に追い込まれるところから話が始まる。
そこから誰が泥棒の一番なのかというナイトフォックスとのNo1争いが展開して、話がより複雑化していく。
これに新たなヒロインとして一味の中心人物であるライアン(ブラッド・ピット)の元恋人のイザベル(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)が登場するが、何と彼女は泥棒犯罪に精通した国際刑事機構の刑事で、しかも父親は・・・という設定で、凝りに凝っている。
その為に作品としては泥棒物語なのか、詐欺物語なのか分からないような展開を見せる。
さらに若者のライナス(マット・デイモン)がオーシャン(ジョージ・クルーニー)のようなリーダーになりたがっていることも付け加えられている。
ライナスのパパとママの手助けが笑わせた。
この作品の特徴である豪華配役人は相変わらずどころか、ますます役者が増えていた。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズが魅力たっぷりな女性として登場するのは前座みたいなもの。
テスの ジュリア・ロバーツが何と本物のジュリア・ロバーツに変装するというズッコケぶりで、その友人として本物のブルース・ウィリスが登場し、ジュリア・ロバーツと漫画の様なやり取りを見せる。
サービスもサービスで、ここまで観客を楽しませるのかと感心してしまう。
ブルース・ウィリスはそれなりの登場シーンもセリフもあるのにクレジットに名前はない。
スティーヴン・ソダーバーグ監督の人脈かも知れないが、一体ギャラはどうなっているのだろうと映画とは関係ないところに興味が行ってしまった。
本作はハリウッドでときたま作られるオールスター作品で、要するに時の大スターを何人も集めてゴージャスなドラマという企画作品で、前作を踏襲しているが前作を見た者には新鮮味はない。
ストーリーは退屈だし、人物描写は希薄でスター頼りとなっていてドラマとしても薄っぺらだし、アクション的な見せ場もほとんどない。
登場する俳優に興味のない人がこの映画をみると楽しめないだろうし、最初に述べたように前作を見ていない人には退屈な映画と映るだろう。
ほとんど自己満足的な作品で、出演者は楽しめたかもしれない。
メンバー全員が集まってはしゃぐラストのシーンは、まるで映画の打ち上げ場面を撮影したかのような雰囲気だ。
それだったら、撮影中のプライベートシーンをエンド・クレジットと共に見せてもらったほうが楽しめたと思う。
ハリウッドが作るB級作品はこんな感じになるのだと知らされた思いだけが残った。
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演 ジョージ・クルーニー
ブラッド・ピット
ジュリア・ロバーツ
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
アンディ・ガルシア
マット・デイモン
ストーリー
超キレ者の犯罪立案者ダニー・オーシャンは、かつてラスベガスのカジノ王、テリー・ベネディクトが経営する、誰にも破れないと言われたカジノの金庫から想像を超えた策略で大金を奪い、一躍犯罪界のもっとも悪名高き首謀者となった。
強奪金はしめて1億6千万ドルで、それを仲間たちと山分けした後、ダニーは別れていた元妻テスと復縁。
静かで“合法的な”暮らしをそれなりに楽しんでいたが…。
詐欺師としてのキャリアが行き詰まっていたラスティー・ライアンは、ダニーからカジノ強奪の話を持ちかけられ、彼の右腕として才覚を発揮し、みごと、信じられないような大成功を収める。
その後、彼はオシャレなハリウッドのホテル経営者に転身。
そんなラスティーを待っていたのは、次なるビッグな強奪計画だけではなく、本物の“LOVE”の予感が…。
スリにかけては右に出る者のいない、しかし野心が先走りして失敗しがちのナイス・ガイ、ライナス・コールドウェルだが、カジノ強奪で立派に役割を果たした彼は、ダニーを真似て自分自身のチームを作ろうと、シカゴで“人材開発”に金を使っている。
来たるべき任務の到来に、彼は一人前のオトコとしてチームの要に立候補するが…。
憎きオーシャンズに復讐できるなら、手段は問わない冷酷非情な実業家テリー・ベネディクト。
特に、どさくさにまぎれて恋人まで盗んだ首謀者ダニー・オーシャンは、絶対に許せない。
彼が取る道は盗まれた金と同額(+利子)の損害賠償をダニーからせしめるか、それとも彼らを殺すか。
ヨーロッパのFBIとして誉れ高い、ユーロポールの捜査官イザベル・ラヒリは高度な窃盗事件を扱うエリートであるうえ、ミステリアスでエレガントな色香を併せ持ち、オーシャンズの前に強敵として立ちふさがる…。
寸評
第一作の後日談で、この作品を楽しむならやはり第一作を見ておいたほうが良い。
前作に比べると話は相当込み入っているし、ひねりが効きすぎている感じもする。
スター俳優の大量投入という物量作戦に舌を巻く作品となっている。
出だしは冷酷非情なベネディクト(アンディ・ガルシア)の復讐劇で、大金を強奪したのがオーシャン一味であることを突き止め、彼等に3年間の利息を加算した強奪金の返済を迫っていく様子が描かれる。
一味が、2週間以内に返済しない場合は命が保証されないという窮地に追い込まれるところから話が始まる。
そこから誰が泥棒の一番なのかというナイトフォックスとのNo1争いが展開して、話がより複雑化していく。
これに新たなヒロインとして一味の中心人物であるライアン(ブラッド・ピット)の元恋人のイザベル(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)が登場するが、何と彼女は泥棒犯罪に精通した国際刑事機構の刑事で、しかも父親は・・・という設定で、凝りに凝っている。
その為に作品としては泥棒物語なのか、詐欺物語なのか分からないような展開を見せる。
さらに若者のライナス(マット・デイモン)がオーシャン(ジョージ・クルーニー)のようなリーダーになりたがっていることも付け加えられている。
ライナスのパパとママの手助けが笑わせた。
この作品の特徴である豪華配役人は相変わらずどころか、ますます役者が増えていた。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズが魅力たっぷりな女性として登場するのは前座みたいなもの。
テスの ジュリア・ロバーツが何と本物のジュリア・ロバーツに変装するというズッコケぶりで、その友人として本物のブルース・ウィリスが登場し、ジュリア・ロバーツと漫画の様なやり取りを見せる。
サービスもサービスで、ここまで観客を楽しませるのかと感心してしまう。
ブルース・ウィリスはそれなりの登場シーンもセリフもあるのにクレジットに名前はない。
スティーヴン・ソダーバーグ監督の人脈かも知れないが、一体ギャラはどうなっているのだろうと映画とは関係ないところに興味が行ってしまった。
本作はハリウッドでときたま作られるオールスター作品で、要するに時の大スターを何人も集めてゴージャスなドラマという企画作品で、前作を踏襲しているが前作を見た者には新鮮味はない。
ストーリーは退屈だし、人物描写は希薄でスター頼りとなっていてドラマとしても薄っぺらだし、アクション的な見せ場もほとんどない。
登場する俳優に興味のない人がこの映画をみると楽しめないだろうし、最初に述べたように前作を見ていない人には退屈な映画と映るだろう。
ほとんど自己満足的な作品で、出演者は楽しめたかもしれない。
メンバー全員が集まってはしゃぐラストのシーンは、まるで映画の打ち上げ場面を撮影したかのような雰囲気だ。
それだったら、撮影中のプライベートシーンをエンド・クレジットと共に見せてもらったほうが楽しめたと思う。
ハリウッドが作るB級作品はこんな感じになるのだと知らされた思いだけが残った。
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