今月、DVDにて鑑賞した旧作映画の覚書きです。
ややネタバレがあります。
*~*~*~*~*~*~*~*~*
★アナザー・カントリー
( 原題 : Another Country )
しばらく前に「 ケンブリッジ・ファイブの二律背反 」という
記事を読んで、そういえば、「アナザー・カントリー」って
見たことなかったなぁと思い、レンタルしてきました。
イギリスの特権階級に生まれ育ちながら、なぜ、ソ連のスパイになったかを
問われた時の言葉が、「 Tinker Tailor Soldier Spy(裏切りのサーカス) 」での
"もぐら" の台詞を思い起こさせました。歴史に名を残す云々とか。
(クリケットのことも、両者とも口にしていましたね)
でも、この作品の醍醐味は、1930年代の英国パブリックスクールの内側を
垣間見られる、という点なのだろうな、やはり。
★ゴスフォード・パーク
( 原題 : Gosford Park )
舞台は1932年、イギリス。
貴族の邸宅であるカントリー・ハウス、"ゴスフォード・パーク" で繰り広げられる、
上流階級の人々と、その使用人たちの、人間ドラマを描く群像劇です。
見始めてしばらくは、あまりに多い登場人物の区別と相関を把握できず、
混乱しながら画面を追っていたのですが、彼らの会話を聞いているうちに、
その辺りも徐々に整理され、気がつけば、本編137分があっという間でした。
途中、殺人事件も起きますが、作品要素として、事件の謎解きはあまり重要でなく、
当時の時代背景 ―― 第1次世界大戦により加速する大英帝国衰退の兆しや、
厳然たる階級制度がありながらも、互いに、依存したり影響しあう階級間のバランス等を、
各登場人物の言動から感じ取っていく点に、面白さのメインがあったように思います。
この作品は、レンタル版DVDにも特典映像がたっぷり付いていたので、
時間の許す限り、コメンタリー等も見てみたのですが、
製作側の意図が、如何にさりげなく、細部に込められていたかが窺い知れて、
何度も本編を見返したくなり(実際、見返しました)、楽しめました。
ややネタバレがあります。
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★アナザー・カントリー
( 原題 : Another Country )
しばらく前に「 ケンブリッジ・ファイブの二律背反 」という
記事を読んで、そういえば、「アナザー・カントリー」って
見たことなかったなぁと思い、レンタルしてきました。
イギリスの特権階級に生まれ育ちながら、なぜ、ソ連のスパイになったかを
問われた時の言葉が、「 Tinker Tailor Soldier Spy(裏切りのサーカス) 」での
"もぐら" の台詞を思い起こさせました。歴史に名を残す云々とか。
(クリケットのことも、両者とも口にしていましたね)
でも、この作品の醍醐味は、1930年代の英国パブリックスクールの内側を
垣間見られる、という点なのだろうな、やはり。
★ゴスフォード・パーク
( 原題 : Gosford Park )
舞台は1932年、イギリス。
貴族の邸宅であるカントリー・ハウス、"ゴスフォード・パーク" で繰り広げられる、
上流階級の人々と、その使用人たちの、人間ドラマを描く群像劇です。
見始めてしばらくは、あまりに多い登場人物の区別と相関を把握できず、
混乱しながら画面を追っていたのですが、彼らの会話を聞いているうちに、
その辺りも徐々に整理され、気がつけば、本編137分があっという間でした。
途中、殺人事件も起きますが、作品要素として、事件の謎解きはあまり重要でなく、
当時の時代背景 ―― 第1次世界大戦により加速する大英帝国衰退の兆しや、
厳然たる階級制度がありながらも、互いに、依存したり影響しあう階級間のバランス等を、
各登場人物の言動から感じ取っていく点に、面白さのメインがあったように思います。
この作品は、レンタル版DVDにも特典映像がたっぷり付いていたので、
時間の許す限り、コメンタリー等も見てみたのですが、
製作側の意図が、如何にさりげなく、細部に込められていたかが窺い知れて、
何度も本編を見返したくなり(実際、見返しました)、楽しめました。