すでに一週間が経ってしまいましたが、先日足を運んだ、
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団来日公演のレビューです。
◇ ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
【日時】 11月13日(金) 19:00開演
【会場】 サントリーホール 大ホール
【曲目】 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番 ト長調 作品44
++ ピアノ曲アンコール ++
♪ シューベルト(リスト編):12の歌より 8. 糸を紡ぐグレートヒェン
♪ ユーマンス(A.テイタム編):Tea For Two
♪ モーツァルト(ヴォロドス/ファジルサイ/ユジャ・ワン編):トルコ行進曲
♪ グルック:オペラ『オルフェオとエウリディーチェ』から「メロディ」
《 休憩 》
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」作品35
++ オケ曲アンコール ++
♪ マスカーニ:オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲
♪ リゲティ:コンチェルト・ロマネスク(ルーマニア協奏曲)4楽章
*~*~*~*~*~*~*~*~*
前半は、独奏にユジャ・ワンを迎えての、チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番。
これまで聴く機会の無かった曲で、最後まで集中して聴けるのか気がかりでしたが、
隣の席で、いかにも "クラシック通" な会話をしていたお客さんたちも、
初めて聴くようなことを言っており、そんなものか~と、安堵して開演を待ちました。
で、実際に聴いてみると、予想外に面白い(?)曲でした。
第1楽章はもちろん、独奏のピアノが主役ですが、
RCOファンの私、"ピアノも素敵だけど、オケの音も、もっと楽しみたいなぁ" と、
欲求がむくむくと湧き上がってまいります。
そうして迎えた第2楽章で ・・ なんと、ピアノそっちのけ状態になり、
独奏ヴァイオリン&チェロによる二重奏が、主役に躍り出てしまいました!
ピアノ協奏曲なのに、こんな展開ありなんでしょうか?
更には、天の邪鬼な私の、"ユジャ・ワンの音もそろそろ聴きたいぞ" と感じる
タイミングを見計らったかのように、ピアノが目立つ箇所も登場したりするので、
なんだかサービスの行き届いた楽曲、という印象を個人的には抱き、
終楽章は、オケもピアノも堪能しながら終わりました。
相変わらず、ピアノ曲にはそれほど食指が動かない私なので、
ユジャ・ワンの演奏を聴くのも、今回が初めてだったのですが、
すごくドラマチックな音色を奏でるピアニストなんですね。
この日、彼女はキラキラ光るドレスを着ていたのですが、その衣装をも凌ぐほどに
ピアノの音が輝いていて、もっと彼女の音を聴いていたい、と思いました。
*~*~*~*
そして、プログラムは後半へ ―― 。これこそが、私の本日のメイン!
大好きなオーケストラが、大好きな曲 を目の前で演奏してくれる、至福の時です。
超本気モードで聴いてしまったせいか、
終演後は、"心地好さ" と "疲労感" とが、絶妙に同居しておりました。
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」は、
間違いなく、最も聴き込んだ曲の一つなのと、自分が管楽器出身なのとで、
ソロや聴かせどころが近づいてくると、妙に緊張が走るのです。
弦楽器がメインとなるパートでは、ほ~っと音楽に浸りつつ、
そろそろ管楽器が来るわ ・・ と神経を研ぎ澄ませては身構え、
気づいたら旋律にあわせて、膝に置いた手の指が勝手に動いている状態(苦笑)。
もっと肩の力を抜いて聴けるのも良かったと思うのですが、
またとなく、妙に体感型な鑑賞となりました♪
オケのアンコールは2曲のみでしたが、
演奏会を無事に終え、良い意味でリラックスした感が漂う中、
のびやかな雰囲気で奏でていく、RCOの楽団員の様子が好きです。
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団来日公演のレビューです。
◇ ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
【日時】 11月13日(金) 19:00開演
【会場】 サントリーホール 大ホール
【曲目】 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番 ト長調 作品44
++ ピアノ曲アンコール ++
♪ シューベルト(リスト編):12の歌より 8. 糸を紡ぐグレートヒェン
♪ ユーマンス(A.テイタム編):Tea For Two
♪ モーツァルト(ヴォロドス/ファジルサイ/ユジャ・ワン編):トルコ行進曲
♪ グルック:オペラ『オルフェオとエウリディーチェ』から「メロディ」
《 休憩 》
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」作品35
++ オケ曲アンコール ++
♪ マスカーニ:オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲
♪ リゲティ:コンチェルト・ロマネスク(ルーマニア協奏曲)4楽章
【演奏】 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 指揮 / グスターボ・ヒメノ 独奏 / ユジャ・ワン (ピアノ) リヴィウ・プルナル (ヴァイオリン) グレゴール・ホルシュ (チェロ) |
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前半は、独奏にユジャ・ワンを迎えての、チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番。
これまで聴く機会の無かった曲で、最後まで集中して聴けるのか気がかりでしたが、
隣の席で、いかにも "クラシック通" な会話をしていたお客さんたちも、
初めて聴くようなことを言っており、そんなものか~と、安堵して開演を待ちました。
で、実際に聴いてみると、予想外に面白い(?)曲でした。
第1楽章はもちろん、独奏のピアノが主役ですが、
RCOファンの私、"ピアノも素敵だけど、オケの音も、もっと楽しみたいなぁ" と、
欲求がむくむくと湧き上がってまいります。
そうして迎えた第2楽章で ・・ なんと、ピアノそっちのけ状態になり、
独奏ヴァイオリン&チェロによる二重奏が、主役に躍り出てしまいました!
ピアノ協奏曲なのに、こんな展開ありなんでしょうか?
更には、天の邪鬼な私の、"ユジャ・ワンの音もそろそろ聴きたいぞ" と感じる
タイミングを見計らったかのように、ピアノが目立つ箇所も登場したりするので、
なんだかサービスの行き届いた楽曲、という印象を個人的には抱き、
終楽章は、オケもピアノも堪能しながら終わりました。
相変わらず、ピアノ曲にはそれほど食指が動かない私なので、
ユジャ・ワンの演奏を聴くのも、今回が初めてだったのですが、
すごくドラマチックな音色を奏でるピアニストなんですね。
この日、彼女はキラキラ光るドレスを着ていたのですが、その衣装をも凌ぐほどに
ピアノの音が輝いていて、もっと彼女の音を聴いていたい、と思いました。
*~*~*~*
そして、プログラムは後半へ ―― 。これこそが、私の本日のメイン!
大好きなオーケストラが、大好きな曲 を目の前で演奏してくれる、至福の時です。
超本気モードで聴いてしまったせいか、
終演後は、"心地好さ" と "疲労感" とが、絶妙に同居しておりました。
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」は、
間違いなく、最も聴き込んだ曲の一つなのと、自分が管楽器出身なのとで、
ソロや聴かせどころが近づいてくると、妙に緊張が走るのです。
弦楽器がメインとなるパートでは、ほ~っと音楽に浸りつつ、
そろそろ管楽器が来るわ ・・ と神経を研ぎ澄ませては身構え、
気づいたら旋律にあわせて、膝に置いた手の指が勝手に動いている状態(苦笑)。
もっと肩の力を抜いて聴けるのも良かったと思うのですが、
またとなく、妙に体感型な鑑賞となりました♪
オケのアンコールは2曲のみでしたが、
演奏会を無事に終え、良い意味でリラックスした感が漂う中、
のびやかな雰囲気で奏でていく、RCOの楽団員の様子が好きです。