末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

ヴィヴィアン・マイヤーを探して

2015-11-10 08:22:10 | 映画のはなし
とにかく、彼女の撮った写真がステキでした。

被写体の人物が皆、今にも動き回ったり、喋り出したりしても、
まったく不思議ではないほどに、活き活きと、抜群な構図で写っているのです。
まさに、彼らの生きている "瞬間" が切り取られ、そこに凝縮された感じ。

撮影者は、ヴィヴィアン・マイヤーという、無名の女性写真家で、
生前には一切作品を公表せず、ナニー(乳母)の仕事で生計を立てていたようです。

彼女は、一体どんな人物なのか。

作品に魅せられ、そこからアーティストに関心を抱くことは、普通にあることで、
この映画でも、そうした方向に展開していく訳ですが、興味深くあると同時に、
正直、遺族のいない故人をドキュメンタリーで扱う難しさも垣間見えて、
複雑な気持ちにもなりました。果たして、生前の彼女は、自身の "人物像" への
こうしたアプローチを、望んだのだろうか、と。

彼女の撮った写真は、もっと時間をかけてたっぷり見たい、と素直に思えたのですが。。

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   映画 『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』

  ◇原題:Finding ViVian Maier
  ◇関連サイト:公式サイト ( 日本版 )、IMDb ( 関連ページ
  ◇鑑賞日:2015.10.29. 映画館にて


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