末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

メメント[極上音響上映]at シネマシティ

2020-11-03 08:06:24 | 映画のはなし
C・ノーラン監督の長編2作目であり、同監督が一気に注目を浴びた
2000年制作の 映画「メメント」が、リバイバル上映 されていたので見て来ました。

暴漢に襲われ、妻を殺害された男が、自身も頭部に負った怪我の後遺症で
新たな記憶を10分間しか保てない障害に苦しみつつ、復讐を遂げるために、事件の犯人を探し求めます。
 ── 各種映画サイトに記載されている本作のストーリーは、こんな感じでしょうか。

生き残った主人公の '記憶が曖昧' という時点で、
これは絶対、観賞後の後味が悪い系の作品だと思い、これまで見ていなかったのですが、
せっかく映画館で見られる機会だし、しかも極上音響上映!ということで、足を運びました。

とにかく '見せ方' が抜群に面白い作品だと思いました。

時間の経過通りに、順を追って見せていくモノクロパートと、
各エピソードを、起こった順とは逆に、遡って見せていくカラーパート。
後者は特に、ほんの短い時間しか記憶を留めることができない主人公の状況を、
まるで、観客が疑似体験しているかのような作りだし、
小出しに遡ることで、先に抱いた疑問や謎が少しずつ解明されていく絶妙な匙加減は、
見ている側の好奇心を刺激して、気がつけば、スクリーンから目が離せなくなっている状態でした。

ストーリー自体は、
やはり、好きなタイプではなかったものの、
構成の妙には完全に唸らされます。
記憶も、記録も、当事者の主観抜きでは成り立たないものである以上、
'事実' と、誰かにとっての '真実' は、別物なのです。

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   映画 『メメント』

  ◇原題:Memento
  ◇関連サイト:IMDb ( 関連ページ
  ◇鑑賞日:2020.10.23. 映画館にて

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