末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

LION/ライオン ~25年目のただいま

2017-05-17 08:15:32 | PJ版:役者のはなし
インドのとある地方で、母と、兄、妹とともに暮らす、5歳の少年サルー。

貧しい家計を助けるために夜通しの仕事をしに行く兄に、
無理を言って、一緒について来たサル―は、
途中、長距離列車の回送列車に乗り込むと、そのまま誤って寝入ってしまい、
気がつけば、一人、兄とははぐれ、大都市コルカタへとたどり着きます。

ヒンディー語しか喋れないサルーは、
ベンガル語が州公用語のコルカタで、家に帰る手段を見つけることもできず、
迷子として施設に送られた後、オーストラリアで暮らす夫婦に養子へ出されました。

そして、25年後。

友人宅でインドの揚げ菓子を目にしたことがきっかけで、
幼い頃に兄と交わした会話の記憶がよみがえり、途方もない故郷探しをはじめた
大人になったサルーは、ついに、懐かしい生家の前に立つことになるのです。


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5歳の頃の記憶を頼りに、Google Earthを駆使し、
迷子になってから25年を経て、ようやく家に帰りついたという
実話ベースの本作は、もちろん、鑑賞前から結末はわかっています。

しかし、実際に本編を見てみると、映画の最後で明かされる、
サルーが兄とはぐれた夜に起こった、その後の出来事と、
原題 "Lion" の意味とに、驚かされました。

産みの母も、育ての母も、信念と愛情を貫きとおす、すごい女性ですね。

あと、予告編などからは、まったく想像ができませんでしたが、
本作では、養子縁組の成功した側面だけではなく、
うまくいかなかった面も描かれていたことに、意表を突かれました。

それにしても、サルーの子ども時代を演じたサニー・パワールくんと、
兄グドゥ役のアビシェーク・バラトくんの、二人の共演シーンが、
スクリーンの中でキラキラと輝きを放ち、とても良かったです。
二人とも、今作が映画デビュー作ということですが、
素晴らしくイメージ通りの "弟" と "兄" が、そこには存在していました。

そして、この映画を見よう!と思った、個人的な一番の理由である、
養父役のDWさんも、しっかり目に焼きつけてきましたv
良質な作品に出演してくれて感謝です。ありがとう~。

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   映画 『LION/ライオン ~25年目のただいま』

  ◇原題:Lion
  ◇関連サイト:公式サイト ( 日本版 )、IMDb ( 関連ページ
  ◇鑑賞日:2017.5.3. 映画館にて
       ♪David Wenham / John Brierley



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