末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

ロマンティック・ロシア

2019-01-28 08:33:55 | 日々のはなし
  Bunkamura30周年記念 
    国立トレチャコフ美術館所蔵
    ロマンティック・ロシア

  ◇於:Bunkamura ザ・ミュージアム

  ◇会期:2018.11.23.(金・祝)~ 2019.1.27.(日)

  ◇鑑賞日:2019.1.26.

ROMANTIC RUSSIA
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"また お会いできますね。" のコピーとともに、
本展覧会のメインビジュアルとして、ポスター等にも登場している、
イワン・クラムスコイ「忘れえぬ女(ひと)」の実物を見たくて、足を運んで参りました。

展覧会の構成は、以下の通り。
(印象に残った作品は、作者とタイトルを記します)。

 第1章 ロマンティックな風景
 1-1. 春 Spring
  ■展示作品:7点
    ◇イサーク・レヴィタン  樫の木 (1880年)

 1-2. 夏 Summer
  ■展示作品:15点
    ◇イワン・アイヴァゾフスキー    嵐の海 (1868年)
    ◇イワン・アイヴァゾフスキー    海岸、別れ (1868年)
    ◇ニコライ・ドゥボフスコイ     静寂 (1890年)
    ◇レフ・カーメネフ         サヴィノ・ストロジェフスキー修道院 (1800年代)
    ◇コンスタンチン・クルイジツキー  月明かりの僧房 (1898年)
    ◇イワン・シーシキン        森の散歩 (1869年)
    ◇イワン・シーシキン        雨の樫林 (1891年)
    ◇イワン・シーシキン        樫の木、夕方 (1887年)
    ◇イワン・シーシキン        正午、モスクワ郊外 (1869年)
    ◇アポリナリー・ワスネツォフ    祖国 (1886年)
    ◇ワシーリー・ペローフ       植物学者 (1874年)

 1-3. 秋 Autumn
  ■展示作品:6点
    ◇エフィーム・ヴォルコフ     10月 (1883年)
    ◇グリゴーリー・ミャソエードフ  秋の朝 (1893年)

 1-4. 冬 Winter
  ■展示作品:5点
    ◇ミハイル・ゲルマーシェフ   雪が降った (1897年)
    ◇アレクセイ・サヴラーソフ   霜の降りた森 (1880年代末ー1890年代前半)
    ◇ワシーリー・バクシェーエフ  樹氷 (1900年)
    ◇ニコライ・サモーキシュ    トロイカ (1917年頃)
    ◇ヴィクトル・ワスネツォフ   雪娘 (1899年)


 第2章 ロシアの人々
 2-1. ロシアの魂
  ■展示作品:4点
    ◇イリヤ・レーピン  画家イワン・クラムスコイの肖像 (1882年)

 2-2. 女性たち
  ■展示作品:9点
    ◇イワン・クラムスコイ  忘れえぬ女 (1883年)
    ◇イワン・クラムスコイ  月明かりの夜 (1880年)


 第3章 子供の世界
  ■展示作品:11点
    ◇オリガ・ラゴダ=シーシキナ   草叢の少女 (1880年)
    ◇アントニーナ・ルジェフスカヤ  楽しいひととき (1897年)
    ◇セルゲイ・ヴィノグラードフ   家で (1913年)
    ◇アレクサンドル・キセリョフ   本に夢中 (1897年)


 第4章 都市と生活
 4-1. 都市の風景
  ■展示作品:6点
    ◇セルゲイ・スヴェトスラーフスキー  モスクワ美術学校の窓から (1878年)
    ◇アレクセイ・ボゴリューボフ     ボリシャヤ・オフタからのスモーリヌイ修道院の眺望 (1851年?)
    ◇アレクサンドル・ベーグロフ     アレクサンドリア号上での皇帝ニコライ2世と
                       フランス大統領エミール・ルーベ、1902年5月7日の会談 (1902年)

 4-2. 日常と祝祭
  ■展示作品:9点



第1章が思いがけずに良く、そんなに風景画を好きだっけ? と自問自答しながら鑑賞しました。
描かれている景色の中に、光の粒子や、空気中に含まれる水分の存在みたいなものが感じられる絵は
確かにもともと好きなのですが、今回の展覧会にはそうした作品が凄く多く、見ていて楽しかったです。
それにしても、冬の風景画たちの画面からあふれるような力強さの、素晴しいこと!

しかし、それでも本命は、クラムスコイ「忘れえぬ女」で揺らぎません♪
同画家による「月明かりの夜」とあわせて、何時間でも見ていられるし、見ていたいと思いました。
実際、他の作品よりも時間をかけてゆっくりと鑑賞し、全作品を見終わってから再度、
本作の展示位置まで引き返して、あらためて、目に焼き付けるような気持ちで見てきました。
会場を後にするのが、本当に名残惜しかったです。

そして、クラムスコイの肖像画を描いたイリヤ・レーピンですが、
2012年に、同じくBunkamura ザ・ミュージアムで 回顧展 があった際に、行きそびれていたのでした。
この画家の「休息 ― 妻ヴェーラ・レーピナの肖像」も実物を見たかったんだと、思い出しました。。



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