きょうの早朝、北朝鮮がミサイルをぶっ放した。日本海に落下したようだ
が、それがどのような種類のミサイルなのか、といった情報は、まだ得ら
れていない。
韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は26日朝、南東部の江原道旗対嶺
(カンウォンドキッテリョン)付近から日本海に向けて短距離の飛翔体を
数発発射した。詳細は確認中というが、弾道ミサイルの可能性がある。韓
国の聯合ニュースは約250キロ飛行したと報じている。
(産経ニュース)
北朝鮮のミサイル関連情報については、これまで本ブログも注目し、主要
な情報は押さえてきたつもりである。先日入手したほかほかの最新情報を
参照しながら、きょうの北朝鮮の動きをどう読んだらいいか、思考をめぐ
らせてみよう。
北朝鮮は最近、アメリカとのチキンレースから「一抜け」をし、挑発を自
制するなど、軟化の兆しを見せ始めている。北朝鮮のこの態度変更は、以
下のような中国政府の見解が影響をあたえた結果だと見ることができる。
「もしも北朝鮮が米国本土を脅かすミサイルを先に発射して米国が報復し
た場合、中国は中立を保つだろう。もしも米国と韓国が攻撃して、北朝鮮
の体制を転覆し、朝鮮半島の政治的版図(the political pattern of
the Korean Peninsula)を変えるようなら、中国はそうした行動を阻止
することも明確にすべきである。」
こうした見解を伝えられ、北朝鮮の金正恩は、「中国に裏切られた」と
思ったのだろう。そして、跳ね上がった行動をしたらヤバい、と感じのだ
ろう。小心者のこの指導者は、「今後はアメリカに反撃の口実を与えるよ
うな、そういうふるまいは控えなければ」ーーそう考えたに違いないので
ある。
したがってきょうのミサイル発射も、米韓合同軍事演習への抗議の意思を
示しながらも、「レッドライン」を越えないぎりぎりのところで、微妙な
「寸止め」を行ったものと見ることができる。だからきょうのミサイル発
射は、成功だったのか、失敗だったのか、見きわめがきわめて難しい。以
下のような情報も出てくることになる。
米国防総省は、北朝鮮が短距離弾道ミサイル3発を発射し、いずれも失敗
したとの分析を明らかにした。
国防総省によると、ミサイルは午前6時49分から同7時19分の間に連
続して発射。1発目と3発目は予定通り飛行せず、2発目は発射直後に爆
発したとみられる。
(JIJI.COM)
かくのごとく情報は錯綜している。正体不明の飛翔体を打ち上げ、「ム
ムッ、何だこれは?」と米韓の軍事筋を驚かせ戸惑わせることが北朝鮮の
狙いだとしたら、今回の寸止め発射はまんまと成功したことになる。
が、それがどのような種類のミサイルなのか、といった情報は、まだ得ら
れていない。
韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は26日朝、南東部の江原道旗対嶺
(カンウォンドキッテリョン)付近から日本海に向けて短距離の飛翔体を
数発発射した。詳細は確認中というが、弾道ミサイルの可能性がある。韓
国の聯合ニュースは約250キロ飛行したと報じている。
(産経ニュース)
北朝鮮のミサイル関連情報については、これまで本ブログも注目し、主要
な情報は押さえてきたつもりである。先日入手したほかほかの最新情報を
参照しながら、きょうの北朝鮮の動きをどう読んだらいいか、思考をめぐ
らせてみよう。
北朝鮮は最近、アメリカとのチキンレースから「一抜け」をし、挑発を自
制するなど、軟化の兆しを見せ始めている。北朝鮮のこの態度変更は、以
下のような中国政府の見解が影響をあたえた結果だと見ることができる。
「もしも北朝鮮が米国本土を脅かすミサイルを先に発射して米国が報復し
た場合、中国は中立を保つだろう。もしも米国と韓国が攻撃して、北朝鮮
の体制を転覆し、朝鮮半島の政治的版図(the political pattern of
the Korean Peninsula)を変えるようなら、中国はそうした行動を阻止
することも明確にすべきである。」
こうした見解を伝えられ、北朝鮮の金正恩は、「中国に裏切られた」と
思ったのだろう。そして、跳ね上がった行動をしたらヤバい、と感じのだ
ろう。小心者のこの指導者は、「今後はアメリカに反撃の口実を与えるよ
うな、そういうふるまいは控えなければ」ーーそう考えたに違いないので
ある。
したがってきょうのミサイル発射も、米韓合同軍事演習への抗議の意思を
示しながらも、「レッドライン」を越えないぎりぎりのところで、微妙な
「寸止め」を行ったものと見ることができる。だからきょうのミサイル発
射は、成功だったのか、失敗だったのか、見きわめがきわめて難しい。以
下のような情報も出てくることになる。
米国防総省は、北朝鮮が短距離弾道ミサイル3発を発射し、いずれも失敗
したとの分析を明らかにした。
国防総省によると、ミサイルは午前6時49分から同7時19分の間に連
続して発射。1発目と3発目は予定通り飛行せず、2発目は発射直後に爆
発したとみられる。
(JIJI.COM)
かくのごとく情報は錯綜している。正体不明の飛翔体を打ち上げ、「ム
ムッ、何だこれは?」と米韓の軍事筋を驚かせ戸惑わせることが北朝鮮の
狙いだとしたら、今回の寸止め発射はまんまと成功したことになる。