グッド・ジョブだよ 小野寺クン

沖縄を拠点とする米海兵隊の垂直離着陸機オスプレイがオーストラリアで
墜落し、３人が行方不明になった。この事故を受け、小野寺五典防衛相
は、「国内におけるオスプレイの飛行を自粛するよう（米側に）申し入れ
た」と記者団に明らかにした。米側は「申し出を受け止める」と回答した
という。

８月１０日〜２８日には、北海道で日米共同訓練が予定されており、普天
間飛行場（沖縄県宜野湾市）に配備されているオスプレイ６機がこれに参
加することになっているが、小野寺防衛相は「自粛を申し入れたことを踏
まえ、オスプレイの訓練参加についても米側と調整したい」と語り、オス
プレイの参加自粛を求めていく考えも示した。

このニュースを聞いて、私は「いいぞ、小野寺クン、よくやった！」と、
拍手を送りたい気持ちになった。海外での米軍機事故を受けて、防衛相
が国内での飛行自粛を要請するなんて、稲田防衛相の時代に限らず、今
までなかったのではあるまいか。

起死回生のホームランとまではいかないが、安倍内閣の支持率を上げよう
とする意図があったにせよ、なかったにせよ、これまでアメリカばかりに
向いていた「アメリカ・ファースト」の目線が、日本の国民に向けられた
のは良いことだ。日本の国民なら当然、こんな欠陥飛行機には日本の空を
飛んでほ欲しくないと思うだろうから。グッド・ジョブだよ、小野寺クン。
キミが愛人を作ろうが、キャバクラに通おうが、そんなことはどうでも良
い。「英雄色を好む」ということわざもあるくらいだ。キミは漢の中の漢
だよ。とりあえず「仕事人」として、これからも良い仕事をしてもらう、
それだけだ。

ところで小野寺防衛相は「できるだけ早い時期に沖縄を訪問したい」と述
べ、翁長雄志知事と意見交換したい考えを示したとか。これって、あれじゃ
ないよね。田原総一朗が安倍首相に提案したという「政治生命を賭けた冒
険」に関係した話じゃないよね。いやいや、あり得ないな。田原氏が安倍
首相に、「冒険」の具体例として、「辺野古移設工事の中止」を提案し、
安倍首相がその気になったのだとしたら、沖縄・北方担当相に、素人同然
の出来の悪いご老体を選ぶなんてことは、しなかっただろうからね。
「私は素人だから、（国会では、役人が書いた）答弁書を朗読させていた
だく」と公言するなんてなあ。この発言がどれだけ問題なのか、この人、
それすら解らないほど耄碌してしまっているのだろうか。