おはようございます。
僕はいつも深夜から朝にかけて仕事をしているんですが、
寒がりの僕は、当然、もう、ストーブのお世話になっています。
暖かい赤い光は、気分が休まりますね。
さて、その時、僕は、辛辣姫ユキちゃん(28)と元ヤンのユミちゃん(27)と事務所の近所のカフェでお茶していました。
「うわー、ザッハトルテ・・・食べたかったんだー」
と、ユミちゃん。
「わたし、これでも、デメルのザッハトルテをお取り寄せしたりするんですよ」
「ちょっと似合わないですけど・・・」
と、ユミちゃん。
「別に似合うも似合わないも無いじゃない」
「ユミちゃんは、相当乙女よ・・・わたし以上に・・・」
と、辛辣姫。
「ユミちゃんって、ここのところ、震災関連で、福島に行ってたんだよね。そういう仕事買って出るあたりが」
「さすがユミちゃんだよねー」
と、僕。
「そんな事言って・・・ゆるちょさんだって、震災に関してはたくさん泣いた癖に・・・」
と、ユミちゃん。
「いいんだよ。その思いをユミちゃんが理解してくれていれば・・・それでいいんだ、僕は」
と、僕。
「そうですね。そういうゆるちょさんの思いもしっかり受け止めながら、お仕事してきましたよ」
「でも、震災の記憶は、日本の人からは、風化している感じがします。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」のが」
「日本人の特性ですからね・・・」
と、ユミちゃん。
「だからこそ、ユミちゃんみたいな存在が必要なんじゃない?」
と、僕。
「そうですね。そう言われて、福島に入ったのに・・・忘れてました」
と、ユミちゃん。少し哀しそうにしている。
「わたし、福島で仕事していて、思ったんですけど・・・あそこって、すっごい離婚率なんですよ」
「知っていました?」
と、ユミちゃん。
「そうらしいわよね・・・震災の時に、旦那の情けなさ、頼りがいの無い感じが露呈したって・・・そういう話でしょう?」
と、ユキちゃん。
「そうなんです。女性は案外、腹をくくって、しっかりやっているのに」
「男性の方がへなへなになっちゃって・・・新しい仕事すら、探せなくて、お荷物同然になって」
「離婚・・・そんな話をたくさん聞きました」
と、ユミちゃん。
「どうしてなんです?男性がダメになるの・・・」
と、辛辣姫。
「そうだなあ。オトコって基本的に、怖がりなんだよな。新しい環境にすっごく弱いから・・・だから、自分の周囲の環境を」
「丁寧に作っていくって言うかさ・・・信頼出来る人間達を周囲に配置して・・・その一環として、家族づくりもあるわけさ」
と、僕。
「だから、その中に逃げ込んじゃっているだけだと・・・経験が増えないから・・・否定もされないから」
「人間的にも小さくて、ただ、弱いだけの人間が、年齢を重ねたって事になって・・・その環境を取っ払われると、弱いだけのオトコは対応しきれなくなる」
「・・・そういう話なんじゃない?」
と、僕。
「それって結局、全然成長していない・・・完成度が低いオトコがただ、そこに居たって事ですか?」
と、ユミちゃん。すでに怒っている。
「まあ、そういう事だよね。なんか、オトコとして、成長と言う義務を果たしていない感じかな」
「やっぱ家族の為にも、成長と言う義務は果たさないといけないと僕も思うな」
と、僕。
「なるほど・・・完成度の低い男性か・・・その表現、男性を評価する上で、すっごく大事なような気がしますね」
と、ユキちゃん。
「わたしが福島で見た風景は、まあ、もちろん、皆、もう仕事は始めているけど・・・」
「なんか奥さんの信頼が一気に地に落ちてて・・・東北の女性って、案外強いし、打たれ強いんだけど」
「自分より弱い男性って言うのが、許せないみたい。「自分は子供たちの為にいつでも頑張れる。だけど、弱いオトコは許せない・・・」みたいな」
「そういう意識が伝わってきたわ。今更、離婚できないって嘆いている女性もいたし、実際、離婚した女性も多く見て・・・」
「わたし、女性を不幸にする男性が許せないから・・・何か、自分に出来ないかって、ずーっと考えていたの」
と、ユミちゃん。
「そうか。ユミちゃんも御島さんと同じで、「どこまでも女性応援団」だったもんね」
と、僕。
「御島さんは洗練されたアプローチだけど、わたしは泥臭いアプローチしか出来ないから・・・現場に足を運ぶくらいしか出来ないんです」
と、ユミちゃん。
「だから、わたしはユキさんに・・・男性の具体的な完成度を表す・・・評価表みたいなモノを作って欲しいんですよね」
と、ユミちゃん。
「男性の・・・完成度表を明確にせよ・・・みたいな事?」
と、辛辣姫。
「ええ。例えば、わたし、福島で、人間性の小さい・・・けつの穴の小さいオトコをたくさん見たんです。でも、人間性が小さいか、否かだけでは、女性にはわかりづらい」
「だから、より具体的にわかりやすいように・・・話しかけたら、自分の好きな事しかしゃべれない・・・はダメで」
「相手の女性の気持ちに沿ってしゃべってくれる・・・は、いいとか得点が高いとか・・・」
「具体的な数値で表現出来たら・・・多くの女性がパートナー選びを間違えて不幸になるような事はないのかなって・・・そう思って・・・」
と、ユミちゃん。
「そういうの・・・ユキさんは得意なのかなって、思って・・・」
と、ユミちゃん。
「なるほど・・・でも、確かに、そういう男性の人間性や精神的な強さを・・・その行動で測る指標が出来たら・・・確かに女性の為には、なるわよね・・・」
と、辛辣姫。
「じゃあ、この場で、少し考えてみましょうか。ゆるちょさん・・・ノートパソコン出して・・・」
と、辛辣姫。この人、ユミちゃんに頼まれると、すっかり漢気(おとこぎ)モードに入ります。
これ、ユミちゃんが上手いんだな。さすが元ヤン。人の動かし方を知っています。
「えーと、例えば・・・完成度の低い男性の特徴をまず、並べて見ましょうか。ユミちゃん・・・ユミちゃんの嫌いな男性の特徴を挙げてみて・・・」
と、辛辣姫。
「そうね。わたしが嫌いなオトコの特徴は・・・まず、けつの穴の小さいオトコのやりようよね・・・すぐ責任逃れをするとか、人の悪口ばかり言うとか」
「自分のやってる事は棚に上げるとか・・・すぐ他人の影に隠れるとか・・・なんでも人のせいにするとか・・・あと最悪は、結婚しても、子供を育てる責任から逃れたいから」
「人生で子供を持つ選択をしないオトコ・・・かな」
と、ユミちゃん。「元ヤン姉御」って異名にしておく?
「それって、結局、人間性が小さいから、自分の事しか考えられないオトコって事ね・・・社会と格闘した経験が無いから、人間性が磨かれず、人間性が小さいままって事だわ」
と、辛辣姫。
「それと同じ事で言えば、官僚とか大学にずっといた研究者などの大学の教員なんかも、社会と格闘した経験が無いから、人間性が磨かれず」
「人間性が小さいままの男性が散見されるよ」
と、僕。
「そういう人間の共通の代表的行動って何かしら・・・」
と、辛辣姫。
「それはもう、責任逃れじゃないかな。相手にしゃべりかけると、目は泳ぐし、挙動不審だし、何より、しゃべりが言い逃ればかり・・・他人の否定から入ったりね・・・」
「自分の意見が無いオトコは・・・そもそもダメって事よね」
と、元ヤン姉御。
「じゃあ、完成度の高い側・・・80点の男性は、自分の意見をしっかり主張出来るオトコで・・・完成度の低い側・・・20点な男性は、すぐ責任逃れをして」
「他人の否定ばかりするオトコ・・・そういう感じ?」
と、辛辣姫。
「そうね。そういう感じで、まとめて行けば・・・いいと思います」
と、元ヤン姉御。
「わたしね。男性と女性が一緒にいる風景って・・・まあ、恋人同志でも、結婚した同志でも同じだと思うんだけど・・・ゆるちょさんの恋の法則で言うと」
「・・・恋とは、男性がプレゼンし、女性が落ちるモノでしょ?だから・・・もう少し具体的に言うと・・・男性がプレゼンして、女性が評価を下す場だと思っているの」
と、辛辣姫。
「そして、その女性による評価の基本は・・・男性が女性の感情をアゲる事が出来たら、プラスで・・・もし男性が女性の感情をサゲるようなことがあったら、マイナス100点」
「くらいの評価だと思うの」
と、ユキちゃん。
「なるほど・・・女性はそれくらい、感情をサゲられる事を嫌うと言う事ね」
と、僕。
「結局、男女のカップルって・・・男性が女性の感情をサゲ続ければ・・・女性の不快な感情を復活せず・・・カップルの絆は傷付けられ・・・恋の魔法も解けてしまう」
「・・・カップルの関係解消・・・って、そういう話になると思うの」
と、ユキちゃん。
「逆に、男性が女性の感情をアゲアゲにし続ければ・・・女性は常に笑顔でいられるし、目の笑う笑顔で常にいられる・・・それが女性のしあわせだと思うわ」
と、ユキちゃん。
「それはわたしも思うんです。結局、女王様の手の中で・・・ううん、女性と言う、お釈迦様の手の中で、歩きまわっているのが旦那・・・孫悟空みたいなものかなって」
「だから、女性の方も大きな存在である必要があるけど・・・旦那は、毎秒、お釈迦様に評価されているんだって事を常に意識する必要があるのかなって・・・」
と、元ヤン姉御。
「そうなのよね。女性って、プロセスを大事にするって言うか、今を大事にするのよね。旦那が手の中で歩いているなら、今、この瞬間、歩いている時が大切なのよ」
「その瞬間に妻を笑顔に出来る事・・・これが最も大切。・・・妻の旦那への信頼って結局、「この人は自分をきっとしあわせにしてくれる」って言う信頼だから」
「その信頼を損ねない事が、男性にとって、一番大事だと思う」
と、辛辣姫。
「でも、多くの夫婦が・・・いや、旦那がその信頼を裏切るカタチになって・・・奥さんは不満顔で・・・キレやすくなって・・・旦那も無口になって・・・」
「冷え冷えとした夫婦関係に落ち込む・・・そんな風に見えるんですよね・・・」
と、元ヤン姉御。
「結局、妻はお釈迦様になるんだけど、旦那からの愛情を期待しているんですよね」
「でも、旦那がそれを与えきれない・・・奥さんも言葉でそれを求めるような事は・・・はしたないと思うから、それが出来なくて、結局、うやむやになって」
「結果、不幸な夫婦になる・・・」
と、元ヤン姉御。
「旦那は、その奥さんの思い・・・愛情が欲しい事を察してやれないといけないんだと思うんです。女性ははしたない事は出来ないし、言葉にも出来ないから」
「でも、それが出来ない旦那が、まあ、多いと思うし・・・そのあたりも、女性を不幸にしていますよね」
と、元ヤン姉御。
「まあ、その場合、男性がカン違いしているのは・・・女性は性欲がまったく無いかのように感じる事なんだよな。それって全くのカン違いで、むしろ、女性は」
「男性の10倍は、エッチだから・・・それを理解して・・・結婚したら、男性の方から、積極的に愛情のカタチと言うのを見せてあげないといけない」
「それをわかっていない男性は、多いと思うな」
と、僕。
「多くの男性は、女性と言う生き物を理解していないと思う。むしろ、その男性の中にある、理想の女性像みたいなモノに恋をして・・・そのカタチを奥さんに押し付けて」
「自分じゃ、勝手に生きているようなイメージがあるのよね」
と、辛辣姫。
「そうですよね。結局、社会での修行が出来ていない男性って・・・目の前の女性が何を考えているかすら、見抜けないから・・・自分の中の女性像を奥さんに」
「勝手に、押し付ける事になるんです。だから・・・女性が男性にまず、求めるべきは・・・目の前の女性が何を考えているか、見抜ける洞察力ですよ」
「もちろん、それは会話の中から察してもいいし、むしろ、察する為に積極的におしゃべりして欲しい」
「大事な事は、今、この瞬間、奥さんが何を求め、何をして欲しいか・・・旦那が把握している事。そして、積極的に、愛情の行為を奥さんにしてくれる事」
「「日本人は恥ずかしがり屋だ」って言い訳に逃げこむ男性が多いけど、それは嘘。単に人間性が小さいから、積極的に動けないだけだもの」
「あるいは、奥さんより、自分の方がかわいい・・・精神的に弱いナルシスト・・・」
と、元ヤン姉御。
「そうなのよね・・・でも世の旦那さんって、奥さんと真面目にしゃべれないでしょう?あれはどうしてなのかしら?旦那と奥さんの会話こそ、結婚で最も大切な事なのに」
と、辛辣姫。
「そうそう。いつしか旦那って家庭で、必要以上の会話をしなくなるわよね。なんか義務的に情報だけ確認するって言うか・・・あの無味乾燥な会話って何なの!って感じ」
と、元ヤン姉御。
「そうなのよ。あれ、以前、専業主婦の女性に聞いた事があるけど・・・あれって奥さんが旦那に興味を失った頃から始まるみたいよ」
「旦那の方も、奥さんから興味を失われている事を感じているから・・・「生きた会話」が夫婦の間で無くなるの。もちろん、旦那だって、奥さんと同じように」
「奥さんに興味を失っているから・・・義務的に情報を確認するだけになるんだって」
と、辛辣姫。
「それにしても、よ・・・あの無口な旦那ってなんなの?言う事と言えば、「風呂」「めし」「寝る」。朝は朝食を食べながら新聞読んで、トイレに入って、スーツ着て」
「出て行くだけ・・・人生つまらなくしているのは、旦那そのものじゃない・・・わたし、そういう旦那だったら、即離婚だな」
と、元ヤン姉御。
「そうよね・・・結局、女性が結婚生活で、期待しているのは、毎日「生きた会話」をしてくれる、経験豊富で、人間性が大きくて、精神的に強くて」
「常に話題が豊富で、毎日、奥さんをおしゃべりで、笑顔にしてくれる旦那だもんね」
と、辛辣姫。
「そう。そうなのよ・・・女性にとっておしゃべりって、大事でしょ?毎日、自分の話も聞いて欲しいし、人間性の大きな、大人な男性は、女性に上手く質問して」
「女性の言いたい事を自然と引き出してくれるのよね・・・だから、無理がないし、言いたい事も相手にしゃべれるし、それに対して当意即妙で、切り返してくれるから」
「おしゃべりそのものが楽しいの。わたしは、そういう旦那がいいな・・・逆に言えば、それが出来ない旦那は嫌かな」
と、元ヤン姉御。
「それわかる・・・女性にとって毎日のしあわせってそれだもんね。そういうおしゃべりを毎日してくれたら・・・毎日笑顔になれるし、旦那への信頼も高くなるし」
「毎日、旦那へ恋しているようなものだから・・・子供もたくさん作っちゃう感じよね」
と、辛辣姫。
「そう思う。結局、子供を作る行為って、旦那のコピーが欲しいって事だから。「この人の子だから欲しい」・・・その気持ちだもん」
「いつもやさしくおしゃべりを聞いてくれて、それを楽しく茶化してくれて・・・わたしを毎日笑顔にしてくれるなら・・・その時、はじめて、相手に対する愛情も深くなるし」
「その子が欲しくなる。すべての始まりは・・・旦那の毎日のおしゃべりと暖かい笑顔にあるってわたしは思うな。もちろん、大事なのは、旦那のおしゃべり力」
と、元ヤン姉御。
「そうね。そういう中だったら、旦那の自分しゃべりも聞きたくなるし、なにより応援したくなる。結局、日本における結婚って・・・旦那がおしゃべりで、奥さんを毎日満足させて」
「笑顔にしておく事から、そこからしか始まらないって、そんな風に思うの」
と、辛辣姫。
「そう思いますね。だとしたら・・・笑顔で奥さんにおしゃべりしてくれる旦那さんは・・・どういう特徴を持っているんだろう?」
「しゃべれない旦那さんの方が圧倒的に多数派じゃないですか?」
と、元ヤン姉御。
「社会での修行が圧倒的に足りないから・・・まず、人間性が小さい。人間性が小さいと仕事的な経験や人との会話はあっても・・・それはすべて仕事がらみだから」
「人間的な会話が少ない・・・男性の友人だったり、友人の女性との会話が圧倒的に少ないから・・そういう男性は仕事の話しか頭に無い事になる・・・」
「そういう男性って、自然、女性とも話せないから・・・結果、仕事の愚痴を中心とした、愚痴しか言わない男性の出来上がり・・・そういう感じかしら」
と、辛辣姫。
「ダメな男性って、会話の中身が少ないですよね。仕事の話、家族・・・特に子供の話、自分の趣味の話しかない。どれも女性としては面白くないけど」
「特に自分の趣味の話を押し付けてくるダメな男性は、センス悪いし、相手の女性の事に気遣う事が出来ない・・・おしゃべり以前の男性ですから」
「わたしは、相手にしませんけどね」
と、元ヤン姉御。
「そういう男性は、わたしも嫌い。近くにすら、寄らない。視界にすら、いれないもの」
と、辛辣姫。
「うーん・・・じゃあ、男性を2つに分けるのは、どうです?社会での修行を完了出来ているオトコは・・・人間性が大きいから、アニキ肌で・・・多くの男女に慕われる」
「もちろん、そういう男性はサービス精神旺盛だから、多くの男女と楽しくおしゃべりしている。もちろん、好奇心旺盛だから、いろいろ質問したくなるんでしょうね」
「そういう中で確認したい事も出来てくるし・・・そのオトコと一緒にいると、問題も解決するから・・・皆、そのアニキとおしゃべりしたくて」
「そのオトコが、その場のムードメーカーであり、場のアニキになるんでしょうね。そういう経験を日々続けているから、おしゃべりしたいネタも自然と増えていく」
「・・・そういう事でしょうね」
と、元ヤン姉御。
「それに対して、誰にも相手にされないエキストラオトコは・・・人間性が小さいから、気が小さくて、精神的にも弱いし、経験も無いから、話していてもつまらない」
「だから、誰にも相手にされない。サービス精神も無いし、好奇心も無いから、自然、おしゃべりネタなんて、一切無い」
「おしゃべりのトレーニングも出来ていないから、話もつまらないし、女性と話した事すら、数える程しかない・・・これが無味乾燥オトコの正体ですね」
と、元ヤン姉御。
「やだー。わたし、そんなオトコ・・・絶対相手にしたくない。視界にすら、いれたくない・・・」
「結局、オトコの評価って・・・女性が笑顔でおしゃべりに行く、アニキタイプのオトコと・・・女性が一切相手にしない、視界にすら、いれない」
「・・・中身の無い、映画のエキストラタイプのオトコ・・・ただいるだけのオトコ・・・そんな分け方かしら」
と、辛辣姫。
「中身の詰まった、おしゃべりしていて女性を楽しくさせる、アニキ型のオトコと」
「・・・社会的に修行が出来ていない、中身が薄っぺらい、女性とおしゃべりすら出来ない・・・ひとりぼっちオトコ・・・そういう分け方をして」
「目の前の男性は、どっちタイプに近いかで・・・評価するのが、いいかもしれませんね」
と、元ヤン姉御。
「結局、そういうオトコ達って、子供の頃や10代の頃はあまり変わらなくても・・・社会に出て、どういう生き方をしてきたかが、如実にそのオトコの人間性や外見に出ちゃうから」
「一番大事なのは・・・社会でどういう修行をしてきたか・・・って言う事になるのよね」
「常に目標を持って、自分の生き方を追求してる男性と・・・目標も無く、毎日に流されるだけの男性じゃ、外見も中身も圧倒的に違うし、ね・・・」
と、辛辣姫。
「・・・って、そういう意味だと・・・完成度の高いオトコは、当然、社会での修行をしっかり習得してきたオトコって事になって・・・」
「結果、人間性が大きく、精神的にも強くなるし、失敗から、成功へ導けた経験も豊富な男性って事になるから、皆、その男性とおしゃべりをしたくなる」
「それは、男女別なく慕われるって事で、「大きな頼りがいのある男性」って事になる。経験知が豊富だからなにより「知略」にも長けているし」
「何を相談しても答えが返ってくるから・・・男女とのたくさんのおしゃべりで毎日溢れる・・・そういうオトコになるって事ね」
と、元ヤン姉御。
「それと・・・完成度の高いオトコって言えば、「決断力」も大事よね。いろいろな経験が豊富だから、その経験知から、決断する事が出来る」
「ま、決断する勇気もあるし・・・決断した後に引き受ける現状を笑顔で受け入れられる、大きな人間性もある・・・すべては繋がっているって感じよね」
と、辛辣姫。
「そういう意味では、結婚する女性にとって、大事な男性の特徴って・・・「大きな頼りがい」「決断力」・・・それとどうなります?」
と、元ヤン姉御。
「「大きな頼りがい」「決断力」「包容力」「失敗を成功に変えてきた、たくさんの経験と経験知」「好奇心」「サービス精神」「チャレンジング・スピリッツ」」
「「女性を笑顔に出来るおしゃべり力」「基本的な性格の良さ」「相手への思いやり」・・・くらいかしら・・・」
と、辛辣姫。
「この要素を見ると、その男性が、そもそも持っていた要素・・・「基本的な性格の良さ」などと・・・社会での修行で身についた要素・・・「頼りがい」「決断力」「経験知」」
「など・・・に分けられますね。いずれにしろ、その総合力が男性に結実していれば・・・完成度の高い男性となって・・・女性の結婚相手にすべき男性って」
「そういう事になりますね」
と、元ヤン姉御。
「結局、人生の目標って、自分を完成させる事だもの・・・目標を持って、日々、トレーニングを重ねるから、自身の成長があるんだから」
「それをしていない人は、永久に、完成しないって事じゃないかしら・・・そういう男性を女性は相手にしちゃいけないって事ね・・・」
と、辛辣姫。
「とりあえず、叩き台が出来たから・・・今後は、男性を「完成度」と言う「モノサシ」で見ていきましょう。まあ、女性をおしゃべりで笑顔に出来るオトコこそ」
「完成度、高い!って感じだけどね」
と、辛辣姫。
「ね、そうですよね?ゆるちょさん」
と、ユキちゃん。
「うん。そういう事かもしれないね。まあ、これで、不幸な結婚をする女性が少しでも減れば・・・それが一番いいよ」
と、僕。
「男女の間では、おしゃべりが大事・・・そういう事ですね」
と、ユミちゃんは言って・・・笑顔で、ザッハトルテを美味しそうに口にした。
(おしまい)
僕はいつも深夜から朝にかけて仕事をしているんですが、
寒がりの僕は、当然、もう、ストーブのお世話になっています。
暖かい赤い光は、気分が休まりますね。
さて、その時、僕は、辛辣姫ユキちゃん(28)と元ヤンのユミちゃん(27)と事務所の近所のカフェでお茶していました。
「うわー、ザッハトルテ・・・食べたかったんだー」
と、ユミちゃん。
「わたし、これでも、デメルのザッハトルテをお取り寄せしたりするんですよ」
「ちょっと似合わないですけど・・・」
と、ユミちゃん。
「別に似合うも似合わないも無いじゃない」
「ユミちゃんは、相当乙女よ・・・わたし以上に・・・」
と、辛辣姫。
「ユミちゃんって、ここのところ、震災関連で、福島に行ってたんだよね。そういう仕事買って出るあたりが」
「さすがユミちゃんだよねー」
と、僕。
「そんな事言って・・・ゆるちょさんだって、震災に関してはたくさん泣いた癖に・・・」
と、ユミちゃん。
「いいんだよ。その思いをユミちゃんが理解してくれていれば・・・それでいいんだ、僕は」
と、僕。
「そうですね。そういうゆるちょさんの思いもしっかり受け止めながら、お仕事してきましたよ」
「でも、震災の記憶は、日本の人からは、風化している感じがします。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」のが」
「日本人の特性ですからね・・・」
と、ユミちゃん。
「だからこそ、ユミちゃんみたいな存在が必要なんじゃない?」
と、僕。
「そうですね。そう言われて、福島に入ったのに・・・忘れてました」
と、ユミちゃん。少し哀しそうにしている。
「わたし、福島で仕事していて、思ったんですけど・・・あそこって、すっごい離婚率なんですよ」
「知っていました?」
と、ユミちゃん。
「そうらしいわよね・・・震災の時に、旦那の情けなさ、頼りがいの無い感じが露呈したって・・・そういう話でしょう?」
と、ユキちゃん。
「そうなんです。女性は案外、腹をくくって、しっかりやっているのに」
「男性の方がへなへなになっちゃって・・・新しい仕事すら、探せなくて、お荷物同然になって」
「離婚・・・そんな話をたくさん聞きました」
と、ユミちゃん。
「どうしてなんです?男性がダメになるの・・・」
と、辛辣姫。
「そうだなあ。オトコって基本的に、怖がりなんだよな。新しい環境にすっごく弱いから・・・だから、自分の周囲の環境を」
「丁寧に作っていくって言うかさ・・・信頼出来る人間達を周囲に配置して・・・その一環として、家族づくりもあるわけさ」
と、僕。
「だから、その中に逃げ込んじゃっているだけだと・・・経験が増えないから・・・否定もされないから」
「人間的にも小さくて、ただ、弱いだけの人間が、年齢を重ねたって事になって・・・その環境を取っ払われると、弱いだけのオトコは対応しきれなくなる」
「・・・そういう話なんじゃない?」
と、僕。
「それって結局、全然成長していない・・・完成度が低いオトコがただ、そこに居たって事ですか?」
と、ユミちゃん。すでに怒っている。
「まあ、そういう事だよね。なんか、オトコとして、成長と言う義務を果たしていない感じかな」
「やっぱ家族の為にも、成長と言う義務は果たさないといけないと僕も思うな」
と、僕。
「なるほど・・・完成度の低い男性か・・・その表現、男性を評価する上で、すっごく大事なような気がしますね」
と、ユキちゃん。
「わたしが福島で見た風景は、まあ、もちろん、皆、もう仕事は始めているけど・・・」
「なんか奥さんの信頼が一気に地に落ちてて・・・東北の女性って、案外強いし、打たれ強いんだけど」
「自分より弱い男性って言うのが、許せないみたい。「自分は子供たちの為にいつでも頑張れる。だけど、弱いオトコは許せない・・・」みたいな」
「そういう意識が伝わってきたわ。今更、離婚できないって嘆いている女性もいたし、実際、離婚した女性も多く見て・・・」
「わたし、女性を不幸にする男性が許せないから・・・何か、自分に出来ないかって、ずーっと考えていたの」
と、ユミちゃん。
「そうか。ユミちゃんも御島さんと同じで、「どこまでも女性応援団」だったもんね」
と、僕。
「御島さんは洗練されたアプローチだけど、わたしは泥臭いアプローチしか出来ないから・・・現場に足を運ぶくらいしか出来ないんです」
と、ユミちゃん。
「だから、わたしはユキさんに・・・男性の具体的な完成度を表す・・・評価表みたいなモノを作って欲しいんですよね」
と、ユミちゃん。
「男性の・・・完成度表を明確にせよ・・・みたいな事?」
と、辛辣姫。
「ええ。例えば、わたし、福島で、人間性の小さい・・・けつの穴の小さいオトコをたくさん見たんです。でも、人間性が小さいか、否かだけでは、女性にはわかりづらい」
「だから、より具体的にわかりやすいように・・・話しかけたら、自分の好きな事しかしゃべれない・・・はダメで」
「相手の女性の気持ちに沿ってしゃべってくれる・・・は、いいとか得点が高いとか・・・」
「具体的な数値で表現出来たら・・・多くの女性がパートナー選びを間違えて不幸になるような事はないのかなって・・・そう思って・・・」
と、ユミちゃん。
「そういうの・・・ユキさんは得意なのかなって、思って・・・」
と、ユミちゃん。
「なるほど・・・でも、確かに、そういう男性の人間性や精神的な強さを・・・その行動で測る指標が出来たら・・・確かに女性の為には、なるわよね・・・」
と、辛辣姫。
「じゃあ、この場で、少し考えてみましょうか。ゆるちょさん・・・ノートパソコン出して・・・」
と、辛辣姫。この人、ユミちゃんに頼まれると、すっかり漢気(おとこぎ)モードに入ります。
これ、ユミちゃんが上手いんだな。さすが元ヤン。人の動かし方を知っています。
「えーと、例えば・・・完成度の低い男性の特徴をまず、並べて見ましょうか。ユミちゃん・・・ユミちゃんの嫌いな男性の特徴を挙げてみて・・・」
と、辛辣姫。
「そうね。わたしが嫌いなオトコの特徴は・・・まず、けつの穴の小さいオトコのやりようよね・・・すぐ責任逃れをするとか、人の悪口ばかり言うとか」
「自分のやってる事は棚に上げるとか・・・すぐ他人の影に隠れるとか・・・なんでも人のせいにするとか・・・あと最悪は、結婚しても、子供を育てる責任から逃れたいから」
「人生で子供を持つ選択をしないオトコ・・・かな」
と、ユミちゃん。「元ヤン姉御」って異名にしておく?
「それって、結局、人間性が小さいから、自分の事しか考えられないオトコって事ね・・・社会と格闘した経験が無いから、人間性が磨かれず、人間性が小さいままって事だわ」
と、辛辣姫。
「それと同じ事で言えば、官僚とか大学にずっといた研究者などの大学の教員なんかも、社会と格闘した経験が無いから、人間性が磨かれず」
「人間性が小さいままの男性が散見されるよ」
と、僕。
「そういう人間の共通の代表的行動って何かしら・・・」
と、辛辣姫。
「それはもう、責任逃れじゃないかな。相手にしゃべりかけると、目は泳ぐし、挙動不審だし、何より、しゃべりが言い逃ればかり・・・他人の否定から入ったりね・・・」
「自分の意見が無いオトコは・・・そもそもダメって事よね」
と、元ヤン姉御。
「じゃあ、完成度の高い側・・・80点の男性は、自分の意見をしっかり主張出来るオトコで・・・完成度の低い側・・・20点な男性は、すぐ責任逃れをして」
「他人の否定ばかりするオトコ・・・そういう感じ?」
と、辛辣姫。
「そうね。そういう感じで、まとめて行けば・・・いいと思います」
と、元ヤン姉御。
「わたしね。男性と女性が一緒にいる風景って・・・まあ、恋人同志でも、結婚した同志でも同じだと思うんだけど・・・ゆるちょさんの恋の法則で言うと」
「・・・恋とは、男性がプレゼンし、女性が落ちるモノでしょ?だから・・・もう少し具体的に言うと・・・男性がプレゼンして、女性が評価を下す場だと思っているの」
と、辛辣姫。
「そして、その女性による評価の基本は・・・男性が女性の感情をアゲる事が出来たら、プラスで・・・もし男性が女性の感情をサゲるようなことがあったら、マイナス100点」
「くらいの評価だと思うの」
と、ユキちゃん。
「なるほど・・・女性はそれくらい、感情をサゲられる事を嫌うと言う事ね」
と、僕。
「結局、男女のカップルって・・・男性が女性の感情をサゲ続ければ・・・女性の不快な感情を復活せず・・・カップルの絆は傷付けられ・・・恋の魔法も解けてしまう」
「・・・カップルの関係解消・・・って、そういう話になると思うの」
と、ユキちゃん。
「逆に、男性が女性の感情をアゲアゲにし続ければ・・・女性は常に笑顔でいられるし、目の笑う笑顔で常にいられる・・・それが女性のしあわせだと思うわ」
と、ユキちゃん。
「それはわたしも思うんです。結局、女王様の手の中で・・・ううん、女性と言う、お釈迦様の手の中で、歩きまわっているのが旦那・・・孫悟空みたいなものかなって」
「だから、女性の方も大きな存在である必要があるけど・・・旦那は、毎秒、お釈迦様に評価されているんだって事を常に意識する必要があるのかなって・・・」
と、元ヤン姉御。
「そうなのよね。女性って、プロセスを大事にするって言うか、今を大事にするのよね。旦那が手の中で歩いているなら、今、この瞬間、歩いている時が大切なのよ」
「その瞬間に妻を笑顔に出来る事・・・これが最も大切。・・・妻の旦那への信頼って結局、「この人は自分をきっとしあわせにしてくれる」って言う信頼だから」
「その信頼を損ねない事が、男性にとって、一番大事だと思う」
と、辛辣姫。
「でも、多くの夫婦が・・・いや、旦那がその信頼を裏切るカタチになって・・・奥さんは不満顔で・・・キレやすくなって・・・旦那も無口になって・・・」
「冷え冷えとした夫婦関係に落ち込む・・・そんな風に見えるんですよね・・・」
と、元ヤン姉御。
「結局、妻はお釈迦様になるんだけど、旦那からの愛情を期待しているんですよね」
「でも、旦那がそれを与えきれない・・・奥さんも言葉でそれを求めるような事は・・・はしたないと思うから、それが出来なくて、結局、うやむやになって」
「結果、不幸な夫婦になる・・・」
と、元ヤン姉御。
「旦那は、その奥さんの思い・・・愛情が欲しい事を察してやれないといけないんだと思うんです。女性ははしたない事は出来ないし、言葉にも出来ないから」
「でも、それが出来ない旦那が、まあ、多いと思うし・・・そのあたりも、女性を不幸にしていますよね」
と、元ヤン姉御。
「まあ、その場合、男性がカン違いしているのは・・・女性は性欲がまったく無いかのように感じる事なんだよな。それって全くのカン違いで、むしろ、女性は」
「男性の10倍は、エッチだから・・・それを理解して・・・結婚したら、男性の方から、積極的に愛情のカタチと言うのを見せてあげないといけない」
「それをわかっていない男性は、多いと思うな」
と、僕。
「多くの男性は、女性と言う生き物を理解していないと思う。むしろ、その男性の中にある、理想の女性像みたいなモノに恋をして・・・そのカタチを奥さんに押し付けて」
「自分じゃ、勝手に生きているようなイメージがあるのよね」
と、辛辣姫。
「そうですよね。結局、社会での修行が出来ていない男性って・・・目の前の女性が何を考えているかすら、見抜けないから・・・自分の中の女性像を奥さんに」
「勝手に、押し付ける事になるんです。だから・・・女性が男性にまず、求めるべきは・・・目の前の女性が何を考えているか、見抜ける洞察力ですよ」
「もちろん、それは会話の中から察してもいいし、むしろ、察する為に積極的におしゃべりして欲しい」
「大事な事は、今、この瞬間、奥さんが何を求め、何をして欲しいか・・・旦那が把握している事。そして、積極的に、愛情の行為を奥さんにしてくれる事」
「「日本人は恥ずかしがり屋だ」って言い訳に逃げこむ男性が多いけど、それは嘘。単に人間性が小さいから、積極的に動けないだけだもの」
「あるいは、奥さんより、自分の方がかわいい・・・精神的に弱いナルシスト・・・」
と、元ヤン姉御。
「そうなのよね・・・でも世の旦那さんって、奥さんと真面目にしゃべれないでしょう?あれはどうしてなのかしら?旦那と奥さんの会話こそ、結婚で最も大切な事なのに」
と、辛辣姫。
「そうそう。いつしか旦那って家庭で、必要以上の会話をしなくなるわよね。なんか義務的に情報だけ確認するって言うか・・・あの無味乾燥な会話って何なの!って感じ」
と、元ヤン姉御。
「そうなのよ。あれ、以前、専業主婦の女性に聞いた事があるけど・・・あれって奥さんが旦那に興味を失った頃から始まるみたいよ」
「旦那の方も、奥さんから興味を失われている事を感じているから・・・「生きた会話」が夫婦の間で無くなるの。もちろん、旦那だって、奥さんと同じように」
「奥さんに興味を失っているから・・・義務的に情報を確認するだけになるんだって」
と、辛辣姫。
「それにしても、よ・・・あの無口な旦那ってなんなの?言う事と言えば、「風呂」「めし」「寝る」。朝は朝食を食べながら新聞読んで、トイレに入って、スーツ着て」
「出て行くだけ・・・人生つまらなくしているのは、旦那そのものじゃない・・・わたし、そういう旦那だったら、即離婚だな」
と、元ヤン姉御。
「そうよね・・・結局、女性が結婚生活で、期待しているのは、毎日「生きた会話」をしてくれる、経験豊富で、人間性が大きくて、精神的に強くて」
「常に話題が豊富で、毎日、奥さんをおしゃべりで、笑顔にしてくれる旦那だもんね」
と、辛辣姫。
「そう。そうなのよ・・・女性にとっておしゃべりって、大事でしょ?毎日、自分の話も聞いて欲しいし、人間性の大きな、大人な男性は、女性に上手く質問して」
「女性の言いたい事を自然と引き出してくれるのよね・・・だから、無理がないし、言いたい事も相手にしゃべれるし、それに対して当意即妙で、切り返してくれるから」
「おしゃべりそのものが楽しいの。わたしは、そういう旦那がいいな・・・逆に言えば、それが出来ない旦那は嫌かな」
と、元ヤン姉御。
「それわかる・・・女性にとって毎日のしあわせってそれだもんね。そういうおしゃべりを毎日してくれたら・・・毎日笑顔になれるし、旦那への信頼も高くなるし」
「毎日、旦那へ恋しているようなものだから・・・子供もたくさん作っちゃう感じよね」
と、辛辣姫。
「そう思う。結局、子供を作る行為って、旦那のコピーが欲しいって事だから。「この人の子だから欲しい」・・・その気持ちだもん」
「いつもやさしくおしゃべりを聞いてくれて、それを楽しく茶化してくれて・・・わたしを毎日笑顔にしてくれるなら・・・その時、はじめて、相手に対する愛情も深くなるし」
「その子が欲しくなる。すべての始まりは・・・旦那の毎日のおしゃべりと暖かい笑顔にあるってわたしは思うな。もちろん、大事なのは、旦那のおしゃべり力」
と、元ヤン姉御。
「そうね。そういう中だったら、旦那の自分しゃべりも聞きたくなるし、なにより応援したくなる。結局、日本における結婚って・・・旦那がおしゃべりで、奥さんを毎日満足させて」
「笑顔にしておく事から、そこからしか始まらないって、そんな風に思うの」
と、辛辣姫。
「そう思いますね。だとしたら・・・笑顔で奥さんにおしゃべりしてくれる旦那さんは・・・どういう特徴を持っているんだろう?」
「しゃべれない旦那さんの方が圧倒的に多数派じゃないですか?」
と、元ヤン姉御。
「社会での修行が圧倒的に足りないから・・・まず、人間性が小さい。人間性が小さいと仕事的な経験や人との会話はあっても・・・それはすべて仕事がらみだから」
「人間的な会話が少ない・・・男性の友人だったり、友人の女性との会話が圧倒的に少ないから・・そういう男性は仕事の話しか頭に無い事になる・・・」
「そういう男性って、自然、女性とも話せないから・・・結果、仕事の愚痴を中心とした、愚痴しか言わない男性の出来上がり・・・そういう感じかしら」
と、辛辣姫。
「ダメな男性って、会話の中身が少ないですよね。仕事の話、家族・・・特に子供の話、自分の趣味の話しかない。どれも女性としては面白くないけど」
「特に自分の趣味の話を押し付けてくるダメな男性は、センス悪いし、相手の女性の事に気遣う事が出来ない・・・おしゃべり以前の男性ですから」
「わたしは、相手にしませんけどね」
と、元ヤン姉御。
「そういう男性は、わたしも嫌い。近くにすら、寄らない。視界にすら、いれないもの」
と、辛辣姫。
「うーん・・・じゃあ、男性を2つに分けるのは、どうです?社会での修行を完了出来ているオトコは・・・人間性が大きいから、アニキ肌で・・・多くの男女に慕われる」
「もちろん、そういう男性はサービス精神旺盛だから、多くの男女と楽しくおしゃべりしている。もちろん、好奇心旺盛だから、いろいろ質問したくなるんでしょうね」
「そういう中で確認したい事も出来てくるし・・・そのオトコと一緒にいると、問題も解決するから・・・皆、そのアニキとおしゃべりしたくて」
「そのオトコが、その場のムードメーカーであり、場のアニキになるんでしょうね。そういう経験を日々続けているから、おしゃべりしたいネタも自然と増えていく」
「・・・そういう事でしょうね」
と、元ヤン姉御。
「それに対して、誰にも相手にされないエキストラオトコは・・・人間性が小さいから、気が小さくて、精神的にも弱いし、経験も無いから、話していてもつまらない」
「だから、誰にも相手にされない。サービス精神も無いし、好奇心も無いから、自然、おしゃべりネタなんて、一切無い」
「おしゃべりのトレーニングも出来ていないから、話もつまらないし、女性と話した事すら、数える程しかない・・・これが無味乾燥オトコの正体ですね」
と、元ヤン姉御。
「やだー。わたし、そんなオトコ・・・絶対相手にしたくない。視界にすら、いれたくない・・・」
「結局、オトコの評価って・・・女性が笑顔でおしゃべりに行く、アニキタイプのオトコと・・・女性が一切相手にしない、視界にすら、いれない」
「・・・中身の無い、映画のエキストラタイプのオトコ・・・ただいるだけのオトコ・・・そんな分け方かしら」
と、辛辣姫。
「中身の詰まった、おしゃべりしていて女性を楽しくさせる、アニキ型のオトコと」
「・・・社会的に修行が出来ていない、中身が薄っぺらい、女性とおしゃべりすら出来ない・・・ひとりぼっちオトコ・・・そういう分け方をして」
「目の前の男性は、どっちタイプに近いかで・・・評価するのが、いいかもしれませんね」
と、元ヤン姉御。
「結局、そういうオトコ達って、子供の頃や10代の頃はあまり変わらなくても・・・社会に出て、どういう生き方をしてきたかが、如実にそのオトコの人間性や外見に出ちゃうから」
「一番大事なのは・・・社会でどういう修行をしてきたか・・・って言う事になるのよね」
「常に目標を持って、自分の生き方を追求してる男性と・・・目標も無く、毎日に流されるだけの男性じゃ、外見も中身も圧倒的に違うし、ね・・・」
と、辛辣姫。
「・・・って、そういう意味だと・・・完成度の高いオトコは、当然、社会での修行をしっかり習得してきたオトコって事になって・・・」
「結果、人間性が大きく、精神的にも強くなるし、失敗から、成功へ導けた経験も豊富な男性って事になるから、皆、その男性とおしゃべりをしたくなる」
「それは、男女別なく慕われるって事で、「大きな頼りがいのある男性」って事になる。経験知が豊富だからなにより「知略」にも長けているし」
「何を相談しても答えが返ってくるから・・・男女とのたくさんのおしゃべりで毎日溢れる・・・そういうオトコになるって事ね」
と、元ヤン姉御。
「それと・・・完成度の高いオトコって言えば、「決断力」も大事よね。いろいろな経験が豊富だから、その経験知から、決断する事が出来る」
「ま、決断する勇気もあるし・・・決断した後に引き受ける現状を笑顔で受け入れられる、大きな人間性もある・・・すべては繋がっているって感じよね」
と、辛辣姫。
「そういう意味では、結婚する女性にとって、大事な男性の特徴って・・・「大きな頼りがい」「決断力」・・・それとどうなります?」
と、元ヤン姉御。
「「大きな頼りがい」「決断力」「包容力」「失敗を成功に変えてきた、たくさんの経験と経験知」「好奇心」「サービス精神」「チャレンジング・スピリッツ」」
「「女性を笑顔に出来るおしゃべり力」「基本的な性格の良さ」「相手への思いやり」・・・くらいかしら・・・」
と、辛辣姫。
「この要素を見ると、その男性が、そもそも持っていた要素・・・「基本的な性格の良さ」などと・・・社会での修行で身についた要素・・・「頼りがい」「決断力」「経験知」」
「など・・・に分けられますね。いずれにしろ、その総合力が男性に結実していれば・・・完成度の高い男性となって・・・女性の結婚相手にすべき男性って」
「そういう事になりますね」
と、元ヤン姉御。
「結局、人生の目標って、自分を完成させる事だもの・・・目標を持って、日々、トレーニングを重ねるから、自身の成長があるんだから」
「それをしていない人は、永久に、完成しないって事じゃないかしら・・・そういう男性を女性は相手にしちゃいけないって事ね・・・」
と、辛辣姫。
「とりあえず、叩き台が出来たから・・・今後は、男性を「完成度」と言う「モノサシ」で見ていきましょう。まあ、女性をおしゃべりで笑顔に出来るオトコこそ」
「完成度、高い!って感じだけどね」
と、辛辣姫。
「ね、そうですよね?ゆるちょさん」
と、ユキちゃん。
「うん。そういう事かもしれないね。まあ、これで、不幸な結婚をする女性が少しでも減れば・・・それが一番いいよ」
と、僕。
「男女の間では、おしゃべりが大事・・・そういう事ですね」
と、ユミちゃんは言って・・・笑顔で、ザッハトルテを美味しそうに口にした。
(おしまい)