「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

この記事一応いいんじゃね?ボタン(作ってみました!) ちょっとさ、押してくれると、うれしいんです!(笑)

blogram投票ボタン

日本人の正しい仕事人のあり方!

2015年11月05日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

秋の夜景に、東京タワーの赤が静かに光ります。

もう、コートの似合う季節ですね。


さて、その時、僕はイケメン貴島くん(29)と社長の御島さん(31)とで、夜のスペイン料理屋で、飲んだくれていました。

「わたしね。わたし、もし、子供が出来たらね、ね、ゆるちょくん、よく聞いて」

「わたし、子供が出来たら、その仕事については、絶対に「好きこそ物の上手なれ」で選べって言いたいの」

と、御島さん。マッシュルームのアヒージョを食べながら、カバを飲んでいる。

「だってさ。結局、仕事って、特に男性の場合はね、その男性の価値とイコールになるじゃない」

「例えば、イチロー選手だったら、野球選手って職業とイコールでしょ。つまり、イチロー選手って言ったら、野球選手なのよ」

「山田さんって人がラーメン屋さんの大将だったら、山田さんイコールラーメン屋さんなのと同じように、ね」

と、御島さん。

「つまり、自分を追求する事イコールその仕事を追求する事になるの。だから、素敵に自分を追求出来れば」

「素敵に仕事も追求している事になる・・・ん?逆?・・・仕事をどこまでも追求する事が自分を追求する事につながるのよ」

と、御島さん。

「だから、どんなに厳しい修行でも耐えなきゃいけないじゃない。だとしたら、本当に自分が好きな事でなかったら」

「耐えられないはずでしょ?」

と、御島さん。

「それはゆるちょくんだったら、身を持ってわかっているはずよ」

と、御島さん。

「・・・確かに。僕は自分に向いていないシステムエンジニアの仕事で、会社に行けなくなるくらいの、超鬱病にかかったからね」

「倒れもしたし、病気にもなった・・・すべては好きでない仕事を強要されたからだ」

と、僕。

「あれね。頭の悪い人は経験が無いから・・・勉強をすれば、どんな科目でも成績をあげられるってカン違いしているの」

「自分の経験が未熟だから、単に得意な科目で、勉強も捗ったから成績がよくなっただけの経験で」

「「人間は、がんばれば何でも出来る」みたいな浅い事を考えているわけ」

と、御島さん。

「若い頃、そういう浅い経験しかしていない親が、子供に「勉強しろ、勉強しろ」って言い続けるから、子供達はスポイルされて」

「その人生が無茶苦茶になったりするのよ。勉強すれば、成績は絶対にあがる・・・笑っちゃう、話よね」

と、御島さん。

「でも、事実は違うわ。人には、向き不向きがあるの。いくら勉強したって、自分に不向きな勉強なら、ストレスが溜まるだけで成績なんてあがりゃあしない」

「・・・そんな事だってあるのよ。実際、官僚なんかになるより・・・何かの仕事の職人さんになった方が国宝級の仕事もするし」

「しあわせにもなれる人間はたくさんいるわ・・・お金だって後から付いてくるし、ね・・・」

と、御島さん。

「だから、自分に不向きな勉強になんて・・・がんばる必要なんて一切無いのよ・・・」

と、御島さん。

「ま、こういう事を言うと、浅はかで、経験の少ない馬鹿な人間は」

「「それは努力を回避したい逃げてばかりのだめな人間の言い訳に過ぎない」って言い出すのよ」

「こういう事を言い出す人間こそ、経験の少ない理解力の無い馬鹿だから、相手にしちゃダメ。クズは関係性をすぐに切る。それよね」

と、御島さん。

「だから、大事なのは、子供時代に自分の向き不向きをちゃんと見つけておくこと。自分が、一番好きな事は、何か?」

「・・・その中でも大事なカテゴライズは・・・どんな大人でも物怖じせず話せるか、どうかね」

「なぜなら、この日本において、他人を魅了し、男女皆に争って話しかけられる・・・そういう資質こそが基本中の基本だから」

と、御島さん。

「子供の頃って、大人達は、争って、そういう子供たちに話しかけますね。その頃は良いんだろうな」

と、貴島くん。ハモンセラーノを食べながら、カバを飲んでいる。

「そうね。それが大人になったら・・・異性に恋される人間にならなければいけないわ」

「オトコだったら、小学生の低学年の頃から、女性にちょっかい出される男性じゃなきゃ駄目だし・・・」

「オンナなら、小学生の低学年の頃から、好きなオトコにちょっかい出す事の出来る、度胸のある女性じゃなきゃね」

「いずれにしろ、男性なら、女性に恋され、女性なら、男性に恋出来る人間でなければ・・・子供として、ダメだわ」

と、御島さん。

「御島さん・・・子供の頃から、駄目だし?厳しいんだなあ・・・」

と、僕。小エビのアヒージョにカバを合わせています。

「なにしろ、この日本で大事なのは、男性に関して言えば仕事でしょ?」

「女性で言えば・・・仕事で輝いている男性を探しだして、恋する事だし、相手も恋に落とす事でしょ?」

と、御島さん。

「人生ってそれだけなのよ。その目的の為に人は生まれてくるのよ。スマホでゲームやってる場合じゃないの」

「インスタグラムに写真アップして悦んでいる場合じゃないの!」

と、御島さん。

「だいたいさ。インスタグラムって何、あれ?要は、淋しい男女が「俺は(わたしは)こんなにしあわせだぜー」って」

「一生懸命周囲にアピールしているだけじゃない。そんなの、人生的に、何か意味がある?」

と、御島さん。酔うと当然、絡みグセがあります。

「いいんじゃないですか?人生なんて、本人が満足していれば、それでいいんだし」

と、僕。

「あーら、ゆるちょくん、いつになく、他人事じゃない」

と、御島さん。

「うちの事務所に、インスタグラムやってる人間、いないじゃないですか」

「だから、別に、特に気にする事も無いかなって思って」

と、僕。

「でも、ゆるちょくん、ブログもやってるし、FACEBOOKもやってるじゃない」

と、御島さん。

「ブログは、長年見てくれている人がいるので、その御礼です。FACEBOOKは、大学時代の先輩達が近況を教えてくれるので」

「そこにたまにコメントするくらいで・・・僕自身の投稿はすごく少なくて・・・それも自然の風景とか」

「「こんなの買っちゃった」的なアイテムを載せるくらいで・・・あまり人生的に、時間を割いていませんね」

と、僕。

「だいたい、皆、気心知れているし、メーリングリストで、「しあわせになる為の知恵」の原稿を送ってますから」

「僕にとっては人生的にそっちが主ですからね・・・自然、興味はそっちに集中しているんです・・・」

と、僕。

「なるほど・・・ゆるちょくんの主張は、「しあわせになる為の知恵」に存分に生かされているものね」

と、御島さん。

「そういう事です。僕の人生は、「しあわせになる為の知恵」を生み出す事・・・と言って過言ではありませんからね」

「皆でおしゃべりするのも、「しあわせになる為の知恵」を生み出す為の行為と言ってもいいし」

「お酒飲んでる時も頭に浮かんだキーワードをノートにメモしているし・・・家で飲んでる時は、エクセルに大事な言葉を」

「ガンガン書き込んでいて・・・後日、そのキーワードから、新たな発想につながる事がよくありますから」

と、僕。

「そっか。話には聞いていたけど、ゆるちょくんは、人生のすべてを「しあわせになる為の知恵」を作り出す事に集中している」

「・・・そういう生活にもう入っているって、そういう事なのね」

と、御島さん。

「そうですね。人生で集中すべき事が見つかったんだから、それをライフワーク化し、特化するのは、当然の事ですよ」

「それ以外に特に興味はありませんよ・・・」

と、僕。

「そうしなければ、自己の追求は出来ませんから」

と、僕。

「そうなのよね。そう。そうなのよ」

と、御島さん。相当酔っている。

「わたしね。わたし・・・ゆるちょくんに出会うまで、脱サラなんて、頭に浮かんだ事なかったのよ」

と、御島さん。彼女は元出版社のサラリーマンだ。

「だけど、あなたはわたしに出会うと、すぐにわたしに言ったわ」

「「本当に自分のやりたい事を見つけ出す事が人生において最も大事な事なんじゃないの?」」

「「そのヒントは自分が好きな事、やりたい事にある」ってね」

と、御島さん。

「「僕は会社員時代、メールを書くのが大好きだった。同僚や先輩にも、「ゆるちょはいつ見てもメールを書いている」なんて」

「「後ろ指さされてた・・・でも、それで正しかったんだ。僕は誰かに文章をプレゼンするのが飯を食うより好きだったんだから」」

「「だから、僕は物書きになったんだ。それって正しい道だろ?」・・・あの時、あなたは輝くような笑顔でわたしに告げたわ」

と、御島さん。

「「好きな事を見つけたら、後は、その世界でモノになるために・・・脱サラし転職した。後は毎日社会と格闘するだけ」」

「「自分の好きな事をライフワークにするだけ。だいたい、好きな事なら、どんなに辛い修行だって、やっていけるもの」」

「・・・わたしは、そう言われて、確かにそうだと思ったの。「そうよ。それこそ、わたしの行く道じゃない」って」

「わたし、あの時、そう思ったの・・・」

と、御島さん。

「・・・で、御島さんは、そのゆるちょさんの言葉に背中を押されて・・・会社を退社し、御島事務所を立ち上げ・・・」

「最初の設立メンバーとして、ゆるちょさんを選んだ・・・僕も少し遅れて参加しましたけど・・・そういう話だったんですよね?」

と、貴島くん。

「そうよ。あの時、わたし、ゆるちょくんに出会っていなければ・・・今でも、出版社でくすぶっていたでしょうね」

「でも、ゆるちょくんは明快だった。「やるべき仕事が見つかったんなら、職人として、その仕事を追求すべきでしょう」」

「「人生賭けて・・・その方が人生は必ず輝く。だったら、そっちにシフトすべきでは?」って言ってくれたし」

と、御島さん。

「確かに、そうなのよ。自分に向いている仕事なんて、会社に入ったって、全然わからなかった」

「ただ、わたしは、本が好きだったから、本を作る仕事に携わりたい・・・それだけの気持ちで、あの出版社に入ったけど」

「正直、それが自分の真の仕事かどうか・・・わからなかった。そんな中途半端な気持ちを吹き飛ばしてくれたのが」

「ゆるちょくんだったの」

と、御島さん。

「その時、ゆるちょさんは、どう言ったんですか?御島さんに・・・」

と、貴島くん。

「え?俺なんか、ちょっと酔っ払っていて・・・少し御島さんに甘えててさ・・・」

「「俺、御島さんに物書きとして、育てられるんだったら、全然歓迎するけどな。ほら、御島さん、そういう勘が鋭いし」」

「「なんか、お姉さんみたいで、実際、甘えやすいし・・・」みたいだったような気がする・・・ね、御島さん?」

と、うろ覚えの僕。

「そうね。だいたい合ってるわ。「そうしてくれるなら、俺、御島さんに人生捧げてもいいし」とまで、言ってたけどね」

と、苦笑気味の御島さん。

「あちゃー・・・俺、酔うと、ホント、思ったまま言っちゃうんだよね。・・・でも、その言葉が御島さんの背中を押したの?」

と、僕。

「ええ。しっかりと・・・でも、ゆるちょくんは、あの頃、わたしの事、よく見ていてくれたのよ」

「わたしが、そういう仕事に才能があって、それを、こころから楽しめる性格だって事をあなたはいち早く、誰よりも早く」

「正確に、見抜いていたんだもの・・・わたしからすれば、有り難い事だわ」

と、御島さん。

「そうやって考えると・・・ゆるちょさんと出会えた事が、御島さんや僕にとっても・・・多岐川にとっても、人生を変える事」

「いや、行くべき方向に向かわせる結果になったんですね」

と、貴島くん。

「ふ。そうね。さすがにゆるちょくん、経験も深いから、知恵も的確だわ」

と、御島さん。カバをクイッと飲む。

「すいません。イカのフリトとたこのガリシア風をください」

と、御島さん。お腹がすいたようだ。

「で、御島さん、子供が自分の仕事を見つける為に・・・自分の好きな事・・・向き不向きを見極めろって言う話までは聞きましたけど」

「その後は、どう考えます?」

と、貴島くん。

「そうね。結局、その子にどういう血が流れているか、なのよね。もしよ、もし、わたしとゆるちょくんの血がその子に流れているとしたら」

「どう考えたって、好きな事を見つけたら、ドンドンその方向へ走り出す人間が出来上がるでしょう?」

「それがわかっていたら、後は、子供のが仕事を探すまで、黙って見つめていればいいのかなって思うの」

と、御島さん。

「なるほど・・・血ですか、問題は」

と、貴島くん。

「まあ、大きなくくりで言えば・・・その子が前に出たがる人間なのか・・・前に出たがらない人間なのか・・・が問題よね」

「わたしが子供の頃から思っているのは、「人間は前に出るからこそ、価値が出る」って言う事なの。わたしの高校時代の友人に、ドンドン前に出て行く女性がいたの」

「彼女は、学級委員もやったし、生徒会のお仕事もしてたし、大学ではミスXXみたいなお仕事もしてた・・・今ではフランスのお金持ちに嫁いじゃって」

「・・・でも、専業主婦じゃなくて、フランスでお仕事を持って、バリバリ働いているみたい。子供にも恵まれているし・・・典型的なしあわせの風景」

「そういう友達がいたから・・・「人間は前に出るからこそ、価値が輝く」って思っているの」

と、御島さん。

「友達のあり方って大切ですよね。成功例も失敗例も・・・自分を後押ししてくれる」

と、貴島くん。

「そう。正にそうなの。・・・わたしくらいの年代になると・・・人生大失敗しちゃった可哀想な女性の例も・・・耳に飛び込んでくるから」

と、御島さん。

「だから、日本社会って全然甘くないの。むしろ、厳しすぎるくらいだと思うわ・・・」

「特に女性は・・・日本社会の歩き方があるから・・・そこを間違えるとすぐに皆に嫌われて・・・ふしあわせスパイラル一直線になってしまうのよね」

と、御島さん。

「とにかく、この日本社会において、価値とは、仕事が出来る事なの。仕事が出来ない人間は、一切評価されないし、むしろ、邪魔者とさえ見られて排除される」

「それがこの日本社会の厳しい掟なのよ・・・」

と、御島さん。

「わたしの知り合いの女性が技術者として、あるメーカーの会社に就職したの。彼女は頑張り屋で賢くて、大学時代から皆に愛されていて・・・将来しあわせになれる女性として」

「皆に認識されていた・・・でも、結局、彼女は5年後、会社を辞めざるを得なかった。それは、どうしてだと思う?」

と、御島さん。

「え?うーん、どうしてかな?自分が、美しい事にかまけて、仕事をしなかったとか?」

と、貴島くん。

「はずれー。だけど、あながち間違ってもいないの。彼女は自分が女性だと言う事に重きを置き過ぎて・・・女性の権利を言い立て過ぎたおかげで、結局、会社の人間から」

「忌避されて・・・会社にいられなくなったの。仕事の出来る女性だったけど、男性の上司は誰も彼女を守ろうとしなくなった。あげく彼女は職場をたらいまわしされ」

「・・・左遷に近い形になって、辞めざるを得なくなったの。まあ、仕事が出来ても、皆から嫌われたら、辞めざるを得なくなる・・・日本文化そのものよね」

と、御島さん。

「彼女はそれでも仕事は出来たの。だけど、女性だから、もっといい環境を・・・と言う要求を訴え過ぎたの。彼女は技術者だから、技術者らしく合理的に考えたんだけど」

「それが裏目に出たのね。上司からすれば、同じくらいの能力をもった男性技術者はたくさんいた・・・だったら、いちいち面倒な彼女を教育して一流の技術者に」

「育て上げる気持ちにならなかった・・・だって一流の技術者に育て上げるって、それこそ、人生賭けるくらいの勇気と時間が必要よ」

「その女性は、そういう上司側の気持ちすら、考えた事が無かったのね・・・」

と、御島さん。

「結局、日本社会は、人と人とのつながりで出来ているの。だから、もし、この女性技術者が自分の事ばかり考えないで、相手の気持ちや、上司の気持ちを考える事が」

「出来ていたら・・・結果は違ったモノになっていたかもしれないわ」

と、御島さん。

「そうですね。僕もダメだな。人間的に小さくて、精神的にも弱くて、自分の権利ばかり主張して、相手の気持ちを一切考えない女性は・・・」

と、貴島くん。

「ね、そうでしょ?・・・結局、今の貴島くんのように・・・周囲から感情的に嫌われたら・・・日本社会では一人前にもなれないわ」

「それはこの日本社会においては、死すら意味するわ。だって、日本社会においては、仕事において、一人前になる事は当然なんだもの・・・」

「仕事をする人間だからこそ、価値があるんだもの・・・」

と、御島さん。

「この日本社会は面白い事に、仕事の出来る人間の言う事は皆、聞くけど・・・まあ、そこから先は個人個人、判断する事だけど、まあ、聞く耳を持っているの」

「だけど、仕事の出来ない人間の言う事は誰も聞かないわ。そんなの愚痴だし、他人の愚痴を聞いているほど、皆、暇じゃないの」

「そういう世界だから、日本人は、仕事が出来るようになるまで、修行は大変。でも、その修業をやり遂げなければ・・・それこそ、人間として認められないわ」

と、御島さん。

「まあ、仕事は大変よ。だけど、だからこそ、職業選択は大事なの。やらされている感、満載の仕事なんてやっていたって、ストレス抱えるだけで」

「成長なんて難しいでしょう?それより、自分の好きな職業なら、トレーニングが嫌じゃないから、得意になるのも早いの」

「そういう場だからこそ、世界一、宇宙一を狙っていけるんでしょ?イチロー選手がラグビーの世界にいたってダメじゃない」

「イチロー選手は、ベースボールの世界にいるからこそ、輝くの。仕事ってそういうモノよ。そういう厳しい経験をして、仕事は選んでいくものなの」

と、御島さん。

「ゆるちょくんは、会社員時代、厳しい経験をしたのよね。でも、だからこそ、いろいろな知恵を作れたんでしょ?」

と、御島さん。

「そうですね。だいたい、仕事や勉強に向き不向きがあるとは、最初知らなかったですからね。だから、大学だって、コンピューターの学部を選んだ」

「結果、それが失敗だったとは、気づいたけど、コンピューターの勉強や研究生活は、僕に多大な知恵を与えてくれました」

「おかげで、毎日、「しあわせになる為の知恵」を追求している僕としては、その生活の基礎をそこで覚えたわけだから・・・人生に無駄な時間は、ありはしないって感じです」

と、僕。

「そうなのよね。人生に無駄な時間はない・・・とは言っても、大人になってゲームしてたり、アイドルに溺れてたら・・・それは無駄な時間だと思うわ」

「ああいうモノは、自分の人生の方向性がわからない・・・モラトリアム時期の楽しみであって・・・自分の方向性が見つかったら、自然に消滅するモノだと思うし」

と、御島さん。

「だって、ゆるちょくん・・・友人の立場だってドンドン変わるでしょう?学生時代はそれこそ、友人って戦友でもあるけど」

「社会に出たら・・・しかも、自分の仕事を見つけて、ライフワーク化したら・・・友人は自分の人生に特化した・・・別な人生を歩く人・・・って事になって」

「依存性はドンドン低くなり、最終的に依存性は無くなる・・・そういうモノでしょ?」

と、御島さん。

「そうですね。そのあたりは、前に話した通りですよ」

と、僕。

「結局、普段、おしゃべりする人間って、事務所の人間とクライアントの人間と、取材先の人間くらいで・・・ほぼ、仕事がらみの人間だけって事になりますからね」

「ま、後は、カフェのお姉ちゃんだったり、ジュンコママだったり、なじみのスーパーのレジ姉ちゃんだったり・・・そんなもんですからね」

と、僕。

「まあ、でも、そんなもんよね。結局、人生って、自分の仕事を見つけ、その仕事に特化する事が人生の目標なんだから・・・」

「そうなるのは、当たり前・・・結局、いつそういう人生の追求モードに入れるか・・・それだけが問題になるわ・・・」

と、御島さん。

「ま、だから、女性は・・・追求モードに入った男性を見つけ、恋をして、その男性の人生を支援する女性になること・・・それがしあわせになれる女性の人生って事になるわね」

と、御島さん。

「だから、男性はとにかく、ライフワークになる仕事を見つけて行くことね。若い時は焦らず、とにかく、「好きこそ物の上手なれ」で見つける事」

「そして、「この仕事なら、俺、この業界で、世界一になれる」・・・そういう確信を持ったら、独立を目指す事よ。それはラーメン屋さんの職人さんでも一緒でしょ?」

「男性はね。自分の仕事に対する自信が大切・・・これが無きゃ、独立なんて出来ないもの・・・人生の価値、追求の人生になんて入れないもの・・・」

と、御島さん。

「僕の子供の頃からの感覚で言えば・・・「俺なら、この世界でのして行ける。この業界でいずれ一番になれる。だから、俺はこの世界で生きるんだ」・・・くらいの気持ちが」

「出来上がらなかったら、その業界にいるべきではないですよ。だって、皆、一番を狙っているんだし・・・」

と、僕。

「そういえば、昔、「2番じゃ、ダメなんですか?」って言った政治家がいたわね。わたしはその言葉を聞いた瞬間、この政治家は日本での命を終了したって思ったわ」

「国民はだって、皆知っているもの。2番じゃダメだって事を・・・それを理解出来ていない段階で、政治家なんてあり得ない。政治家とは、国民の意思を代行する存在でしょ?」

「その国民の意思を理解出来ていない政治家は、この世にいらないはずじゃない?この日本にいらないもの・・・」

と、御島さん。

「だいたい、高校受験だって、大学受験だって・・・皆、一番を狙うから、合格出来るんでしょう?スポーツの大会だって、皆、一番を狙っている。結果は別としてね」

「日本人は皆、世界一を狙っている。だから、日本はノーベル賞を輩出出来るのよ。他のアジアの国と較べても、それは歴然としているでしょう?」

「まさに、福沢諭吉先生が言ったように、「脱亜入欧」よ。その精神は世界一を最初から狙う事だわ」

と、御島さん。

「だからこそ、仕事も一緒ですよ。ラーメン屋職人になるにしても、金箔職人になるにしても、螺鈿職人になるにしても、物書きになるにしても・・・」

「皆、その世界で「のして」いこう・・・その気持ちで、世界一を狙うからこそ、輝くんですよ。最初から二番を狙っていたんでは永遠に輝く事は出来ません」

と、僕。

「それを狙って生きているから、周囲から、歓迎され、多くの情報が集まり・・・皆に笑顔で愛され、支援され、実際に、その業界で、世界一になっていく」

「・・・そういうカラクリだもんね」

と、御島さん。

「この日本における人生とは・・・世界でも自分だけがやっていける仕事を見つける事・・・そして、その仕事を世界一にして、自分自身も世界一の価値を持つ事・・・」

「その価値をどこまでも追求していける強い人間であること・・・それが求められるのよ。どっち付かずの中途半端な人間はいらないの」

「世界一の価値を追求出来た人間だけが、この日本では評価されるし、素敵に輝くし、高い価値を持つ」

「・・・皆に愛される仕事人になれるんですよ。それがこの日本におけるしあわせの風景です」

と、僕。

「そして、そういう男性を愛する事が出来て、家族でお父さんを支援する事、愛する事・・・それが家族のしあわせの風景ね」

「そのために、オトコもオンナも、子供たちも・・・この世で生きている・・・それを肝に銘じなきゃね・・・」

と、御島さん。

「・・・で、どうする?わたし達・・・そのプロジェクト、いつ始めよっか?」

と、御島さん。だいぶカバを過ごしている。目が据わっている。

「はい?いや、貴島くん、御島さん、ライトニング・ドライブに入っちゃったよ・・・」

と、僕。

「いいんじゃないですか?たまには、ひとりの女性として、甘えさせてあげても・・・いつも気張っているから、御島さんは」

と、やさしい表情のイケメン貴島くん。

「ふふ。そうよ。だから、今日は、ほんのすこうし、だけ・・・」

と、御島さんはつぶやき、目をつぶると、口元に笑みが浮かんだ。


(おしまい)