「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

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2013年後期、第一回朝ドラ通信「黄身に出会った」(「ちりとてちん」も、ね!)

2013年10月12日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!
えー、僕もストーリーを作る側の人間ですので、その創作のお勉強ということで、

今回から、朝ドラのレビューを始めて、朝ドラとは、どのように作られているのか、その創作の秘密を勉強していきたいと思います。


まあ、朝ドラというのは、基本的には、女性と子供向けに作られている作品なわけです。

なので、身の回りの出来事が中心になって描かれているわけです。

いわゆるヒロインの成長物語なわけで、日々、日常的に起こるイベントをひとつずつ乗り越えていくことで、ヒロインの成長を感じられるわけです。


まあ、知り合いの女の子の成長物語を毎日ちょっとずつ、楽しむ・・・それが朝ドラの基本的なあり方だと思うわけですよ。


まあ、今、たまたま、「ちりとてちん」と「ごちそうさま」が朝、BSで続けて放映されていますから、

大阪放送局で作られた佳作の朝ドラを並行して見られるという、非常にありがたい時間を楽しめるわけですから、

この機会を利用しないわけには、いきません。


ということで、毎週、土曜日の午前には、このような朝ドラ・レビューの記事をアップして、より、この佳作の朝ドラを楽しんでいこう・・・それが僕の狙いになりますねー。


さて、まずは、「ごちそうさま」のレビューから。

前週と今週のレビューがありますから、まあ、こちらを先に片付けておきましょう。


前週と今週とを見て、わかってきたことがありますね。


それは週のテーマ題名が、その週のストーリーを表している、ということです。

前週は、「イチゴ一会」、今週は「黄身に出会った」でした。

前週・・・イチゴという食材が、週を通じて、表現される中心の食材になりました。

今週は、黄身・・・これがわかると、今後も楽しくわかるようになると言うことになるわけですね。


つまり、週テーマで表現される食材が、その一週間の物語の中心素材になるということを教えてくれたわけです。


つまり、ストーリーを創作するのに、まず、中心となる食材を決めるところから始まるわけです。

第一週はそれがイチゴだった。


第一週で語られたこと・・・まず、め以子の性格が語られました。

食べることに滅法熱い情熱を持っていて、とにかく食いしん坊。

お供えのイチゴを盗んで食べて以来、め以子は、イチゴが大好きになり・・・その代わりに貰ったジャムを誰にもあげない・・・そういう性格。


まあ、成長物語のお約束のひとつですが、主人公は、最初何も出来ない状況だったり、やさしさのないダメな性格だったりと、

とにかく、たくさんのネガティブを設定しておく必要があるわけです。


だって、最初から何でも出来ちゃったら、成長が表現出来ませんからね。

だから、最初は何も出来ない、だめな主人公・・・そういう表現が、朝ドラのお約束なわけです。


め以子も、ジャムを他人に絶対にあげない頑固な女の子でした。

それが元で幼なじみと喧嘩してしまったり・・・いろいろなネガティブを背負い込んでしまう。

それが元で幼なじみから、お前の父親の料理はまずい・・・まあ、元々新聞にそんなコラムが載ったのが元ですけれどね。


実はこの時、父親、大五の成長物語も設定されているんですよね。

フランス料理という型にはまっただけの料理人だった大五さん・・・ここも最初だからネガティブ設定をしているわけです。


め以子ちゃんは、お父さんの料理が美味しいことを証明するために幼なじみを連れて店に来店、お父さんに彼らを笑顔にするように依頼するわけです。

そして、腕によりをかけたフランス料理を振る舞うけれども、子供たちは正直です。味がよくわからないと言って帰りそうになるわけです。


この時、め以子ちゃんが、赤なすご飯とオムレツを出すことを父親に提案・・・最初は「あんな賄い料理、客に出せるか!」反発する大五でしたが、

奥さんの説得とめ以子ちゃんの懇願に根負けして、赤なすご飯とオムレツを作り子供たちに出すわけで、

その華やかさ美味しさに、子供たちは「美味い、美味い」と目を輝かせて、美味しく食べるわけですね。


「俺、ああいう顔を見たくて、料理人になったんだった」


と、大五さんは初心を思い出し、め以子ちゃんも笑顔になれて、よかったね、ということになるわけです。

その時、め以子ちゃんは、幼なじみから、ごちそうさまと言われ、

「美味しいモノを人にあげると、笑顔が貰える」

ということに気づく・・・それをお祖母ちゃんに話そうとすると、お祖母ちゃんは、病気で倒れてしまう・・・。


そのお祖母ちゃんの為にめ以子ちゃんは、お祖母ちゃんがイチゴを食べたがっていたことを思い出し、奔走。

やっと3つのイチゴを手にいれますが、途中、そのイチゴを水路に落としてしまい万事休す。

水路に入ってずぶ濡れになってイチゴを探すものの見つからず・・・その様子を母親に見つかり、強制的に帰宅させらてしまいます。

肩を落とす、め以子・・・お祖母ちゃんにイチゴを食べさせられなかった失意に悲しそうにしていると、

お祖母ちゃんから、ご馳走さま、とは、なぜ、ご馳走さまなのか、という意味を教えられます。

昔は、馬を走らせないと、ご馳走が手に入らなかった・・・だから、馬を馳せって、走るという言葉が使われている、というミニ知識を教えてくれるお祖母ちゃん、


と、そこへ幼なじみが、イチゴを持って現れ、め以子に渡してくれます。


あの水路でずぶ濡れになって、幼なじみがイチゴを探してくれたんですね。

そのイチゴをお祖母ちゃんにあげて、満足そうにする、め以子ちゃん・・・ごちそうさま、め以子・・・という言葉がお祖母ちゃんから贈られため以子ちゃんなのでした。


ってな感じですか?

いやあ、あらすじ書くと、結構大変ね。

まあ、考えてみれば、一週間で、90分のドラマになっているわけですから、大河ドラマ2回分ですからね。


そりゃあ、大変だ。あらすじ全部書く必要あるかな?

ま、最初だから、書いてみましたけど、ちょっとやり方変えるかな。


まあ、この週で表現したかったのは、め以子ちゃんの食に関する強い気持ち、というところと、

一度走りだしたら、止まらない強い性格というところでしょうか。


もちろん、ひとに食事を食べさせると、ごちそうさまという言葉と笑顔が返ってくる、という当然の真理。

僕的に言わせると、「ハッピーエナジー」をあげるから、「ハッピーエナジー」が返ってくる、という、

「情けはひとの為ならず」

そのもののしあわせ理論が語られていたわけです。


それともうひとつ、大五さんの成長・・・料理人は、何の為に存在しているのか・・・それは客の笑顔を作るために存在している。

つまり、め以子ちゃなんと大五さんは、同じしあわせ理論を学んだことになるんですね。同時に。


大五さんとめ以子ちゃんの成長・・・それが「ごちそうさん」第一週で表現されたことだったんですね。


まあ、第一週でお祖母ちゃんは他界したことになり、以後、ぬか床の妖精になっちゃうわけですけどね。


しかし、朝ドラの法則として、第一週は、ヒロインの性格の紹介・・・何に興味を持つ人なのか、を表現する、というのは、基本中の基本みたいですね。

そして、第一週は、子役と祖父や祖母との関係が描かれ・・・第一週の最後で、子役からヒロインへのバトンタッチ、祖父や祖母はなんらかのカタチで、

退場するというのは、どうもお約束のようです。


というのも、「ちりとてちん」も、そうだったからで、2作を並行して見ていると、より朝ドラの法則が際立つことになり、勉強になりますねー。


まあ、だから、朝ドラの第一週は、ヒロインは何に興味を持つ子なのか?・・・これを中心に表現されるのが、どうも、朝ドラの法則らしいですね。


それが第一週の「ごちそうさま」でした。そんな感じで、レビューになったかな。まだ、全然フォーマットが安定していません。はい。


さて、それでは、今週やっていた「ちりとてちん」の第一週のレビューをやってみましょう。


まあ、細かく、あらすじを書くと、ちょっとあれなので、端折って、簡単に説明しましょう。


主人公、小学生の和田喜代美は小浜市に引っ越してきた。そこには父の実家があり、祖父が箸職人として仕事をしていたが、家を飛び出した父とは折り合いが悪く、

うまくいかない。喜代美が学校に行くと、そこには、美しくて何でも出来る、同じ名前の響きを持つ、和田清海がいた。


いつしか、同級生達は、清海をA子、喜代美をB子と呼ぶようになり、B子はA子とことごとく比較される自分の運命を嘆いた。

しかし、B子は、家にいる時、祖父の元で、流れるテープに興味を持つ。

それは徒然亭草若の「愛宕山」という落語で・・・その落語に笑顔になるB子と祖父は打ち解ける。

しかし、祖父と父の折り合いは悪く・・・無理をした祖父は急に倒れ、医師からは意識が戻らないかもしれないと警告を受ける。


B子が家からラジカセを持ってきて、祖父のベッドの枕元に置き、「愛宕山」を流すと祖父は一瞬意識を取り戻し、

「息子が帰ってきて嬉しかった」

と言葉にして、永遠の眠りについた。

B子はそれ以来泣き通しだったが、母とかわらけ投げをして・・・母が、

かわらけと間違って、財布を投げてしまった事に大笑いし、

「それじゃあ、落語の愛宕山と同じじゃない!」

と、B子は笑って、第一週は、終わったのでした。


うーん、かなり端折ったけど、それでも長いねー。


まあ、ここでも、朝ドラの法則なんですよね。

B子は、落語に興味を持っている女の子・・・という事が第一週で、語られたわけです。

ヒロインの子役と祖父との物語が、語られ、父と祖父との確執が提示され、祖父の死の直前にようやく確執が解ける・・・まあ、朝ドラというのは、

基本、登場人物の成長物語なので、やっぱり、最初はネガティブがたくさん設定されていないといけないわけです。


最初から、何でも出来る子だったら、成長物語を表現出来ませんからね。


つまり、B子は出来ない子でなければ、いけないんですよ。


何にも出来ないからこそ、今後の成長を表現出来る。


リアルライフの人間だって同じじゃないですか。

子供の頃は、それこそ、なんにも出来ないのが普通です。

でも、自分で成長しようとするから、成長出来る。


人生とは、自分の周囲にあるネガティブをポジティブに変更していく作業なんですよ。

その作業は自分でやるしかない。

だから、こそ、自分の周囲にどれだけのネガティブがあるのか・・・どれだけポジティブにしてきたかが問われるんです。


これが人生甘く見て、ポジティブに出来ていないと、誰も相手にしてくれない・・・そういう状況に陥るわけです。

つまり、人生ポジティブ化合戦なのが、日本の社会だ・・・そうとも言えるわけです。


それを大きな意味で毎日支援してくれるのが、朝ドラの意味でも、あるわけですね。


さて、「ちりとてちん」において、特筆すべきは、やはり超個性的なキャラが揃っている、ということでしょう。

「ごちそうさま」が今のところ、常識人で構成されているのに、比べると、「ちりとてちん」は超個性的なキャラがちらほら登場している。

喧嘩は焼き鯖で仲裁出来ると考えている、魚食堂の店主、独身で金儲けに目がない小次郎叔父さん、元芸者さんで、一本筋の入った祖母小梅ちゃん、

いや、この人、江波杏子さんですから・・・ヤクザ映画で鳴らした人ですから、そりゃあ、迫力ありますよね。

子供なのに、大人びた物言いの弟正平くんも、くすりと笑わせる天才ですから、おもしろいですよ、ほんと。

その中でも、最もおもしろいのが、母糸子さんなわけで、ちょっとけったいな、それでいて愛のある、お母さんなんですよね。

どうもこのひとが話しだすと、くすりと笑わせて・・・役回りとしては、小次郎叔父さん、正平くん、糸子さん、が基本ボケで、

父正典さんと、B子がツッコミ役なんですね。


まあ、この構図が笑いを呼ぶわけで・・・朝から笑わせられて、泣かされて・・・「ちりとてちん」は、ほんと佳作だなあって、思います。


父子の確執からの和解、というのは、散々語られてきたストーリーの基本中の基本なんですけど、怒りが大きければ大きい程、死の直前に、

父の喜びが顕になり、死んでいく・・・そういう物語にほろりとさせられます。


そのあたり、やっぱり上手いなあって思いますね。


怒る時は激しく・・・頑固に和解を受け入れない・・・子供の方から謝っても、和解を受け入れない・・・父親の怒りの頂点を見せておいて、

病気で倒れ・・・死の直前に、父の本当の気持ちを語るから・・・死と共に、その思いが伝わるから、こちらまで泣いてしまう。


勉強になりますね。

見ている側を泣かせたり、笑わせたり・・・脚本家さんの力ってほんとにすごいと思いますね。


というわけで、第一週の最後の最後に、ヒロイン貫地谷しほりさんが登場してきましたから、これも朝ドラのお約束。

いやあ、若いね、貫地谷しほりさん・・・今では、毎日のように見るようになっちゃいましたからね。


つーか、初々しい。


そういうのも、ちょっと得しているのかもしれませんね。

それが第一週の「ちりとてちん」レビュー・・・ということにしましょうね。


さてさて、今週の「ごちそうさま」ですが、「黄身に出会った」ですねー。


えー、とりあえず、今週について、脚本家さんがやらなければいけなかったことは、

「西門悠太郎とめ以子を出会わせ、土曜日の最後の瞬間に、め以子を恋でドキドキさせる状況にすること」

ということですね。それだけは決まっているわけです。


で、脚本家はおもむろに考えるわけです。

「さて、どういうストーリーにしようか。どうやって、二人を巡りあわせようか」

ん、その前にテーマ食材を考えるかな?


「今週は出会いの話だから・・・君に出会う・・・黄身と音が一緒か。よし、卵の黄身をモチーフにした話を作ろう」


こういう感じですかね。

まあ、今回のお話なんですけど、朝ドラの法則としては、①出会いは、最悪なカタチにする、②ヒロインは、最初何にも出来ない子に設定する、

というこの2つの大法則が使用されていましたね。


①出会いは最悪なカタチにする・・・というのは、朝ドラは成長物語ですから、出会った瞬間を最悪のカタチにしておかないと、

ヒロインの心変わりをしっかり描けないからなんですね。


まあ、そういう意味では、今回、朝ドラの法則どおり、王道を行くやり方だったんですね。悠太郎とめ以子ちゃんの出会いは最悪・・・通天閣なんて、

あだ名までつけちゃって・・・まあ、でも、女性から見れば、悠太郎のあり方は、まあ、不快でしょうね。

でも、悠太郎にも、悠太郎なりの考えがある・・・ちょっとこのキャラおもしろいですよね。


まあ、根が真面目というか、融通が効かないというか、いちいち立って考えないといけないわけですから、おもしろいですよね。


朝ドラの法則として、キャラに個性をつける・・・というのは、大事な事で、いわゆるキャラ立ちをさせる為に、癖というのもを、

わかりやすいカタチで視聴者に提示しているわけです。


「悠太郎は、何についても、自分でわからない時は、立って考えるようにさせる」


これがキャラ立ちの基本法則に則ったやり方なんですね。


まあ、その悠太郎と最悪なカタチで出会うわけで・・・そこからめ以子がどうして、悠太郎に恋に落ちるのか・・・そこを見せるのが、脚本家さんの、

腕の見せ所となるわけです。


②ヒロインは最初何も出来ない子に設定する・・・ですが、もちろん、こうしておかないと、ヒロインの成長が描けないからで、

とにかく食べること以外に興味のない・・・何も出来ない子に設定されているわけです。


女学校に行ってはいるものの、勉強だって出来ない・・・食事ひとつ作れない・・・恋だってされない・・・という設定がされたということは、

まずは、今後、この3方面での、め以子の成長が描かれる・・・そう見ることが出来るんですね。


つまり、

「出来ない事が設定されると、その後、その方面での成長が描かれるのが朝ドラである」

という法則につながるわけです。


まあ、今週は、悠太郎と出会い、最終的に恋に落ちる・・・を描くのが目的でしたから、勉強も出来るようになる・・・というのも目的になっていたんですね。


というわけで、じゃあ、め以子が勉強が出来るようになるには、どういうストーリーにしたら、説得力が生まれるのか?

もちろん、今のめ以子の出来ることにつなげなければ、いけません。

そして、今のめ以子に出来ること・・・それは食べることに興味があり、彼女の舌だけは信頼出来る・・・そこだけが確保されていたわけです。


だから、そこにつなげる為に、彼女が何かを食べると・・・それが勉強が出来ることにつなげなければ、ならなかった。

じゃあ、何を食べさせることで、それが勉強につながるのか・・・・で選ばれたのが、スコッチエッグだったんですね。


だって、黄身を今週のモチーフにすることは決まっていたんだから・・・卵の料理で勉強につながるとすれば・・・比熱の考えが重要になる、スコッチエッグに、

ならざるを得ないわけですねー。


まあ、料理は科学だと言うのは、男性は結構そういう捉え方をしていると思いますね。

僕も料理は科学だと思っているし、科学的に考えると、料理って案外簡単になりますからね。


しかし、よくよく考えてある脚本ですよね。め以子が、スコッチエッグに食いつくところが、非常にリアルで面白かった。

今までダメダメだった、め以子が急に料理に興味を持って、どんどん成長していくところが、ちょっと奥貫薫さんの目線に立つことが出来て、

楽しかったですね。


いやあ、奥貫薫さん・・・このひとは、ほんとにいい立ち姿をしていますよね。

「龍馬伝」での、武市半平太の奥さん役、よかったですからねー。

うーん、懐かしく思い出されますねー。


そういう意味では、め以子の同級生、桜子さんは、BS時代劇「新選組血風録」での土方歳三さんを慕う役をなさっていたし、

民子さんは、「ちりとてちん」でヒロインの友人役でしたから・・・また、同じような立場なんですね。


いやあ、そのあたりもおもしろいですねー。


で、スコッチエッグが突破口になった、め以子さんは、56点を取って、目出度く落第から逃れることが出来た、という話につながるわけですね。


そういう意味で考えると、悠太郎がめ以子に説教するシーン・・・あなたにはまったく魅力がない・・・と言ったのは、め以子の勉強をする気持ちに、

火をつけるためにわざと言ったんですね。


あの時の話、ちょっとおもしろかったですよね。

「あなたは、背が高いという言い訳に逃げ込んでいる。あなたに誰も恋をしないのは、あなたが背が高いという理由もあるかもしれないけれど」

「あなた自身がその言い訳に逃げこんでいて、勉強もしなければ、女らしい気遣いもない、・・・あなたに魅力が無いから、誰もあなたに恋しないんです」

と言い切ったところです。


まあ、僕から言わせれば、

「言い訳への「逃げ込み者」」そのものですけどね。


こういう人、巷に案外多い。

そういう人は周囲が敬遠して、誰も傍に寄りたがらなくなる・・・結果、ふしあわせスパイラル一直線ですけどねー。


め以子がそうならないように、わざと憎まれ口をきいて、め以子のやる気を奮起させ、そこで、スコッチエッグの成功例を食させる・・・悠太郎って案外策士ですよね。


それでいろいろ教えて・・・テストの範囲内の勉強も教える・・・勉強の楽しさをまず教えてから、少しつらい本当の勉強を教えたわけだから、

モノを教える順番をしっかりとわきまえている・・・素晴らしいですね。こうやって考えてみると、悠太郎は・・・。


ま、め以子さんが、ドキドキ恋に落ちてしまうのも、納得ですねー。


まあ、でも、あのスコッチエッグ、美味しそうだったなー。

ああいう美味しそうなスコッチエッグは、初めてみました。


だいたい、黄身がもそもそした、まずいスコッチエッグになっちゃうんだよな。

うん。そこに目をつけるなんて、すっごく素敵な表現でしたよねー。


食のエンターテインメントやーってな、ところでしょうか。


まあ、いずれにしろ、今週はおもしろかったですね。

スコッチエッグと比熱・・・おもしろい組み合わせです。


で、来週は「なっとう、食う」って言ってました?

納豆がテーマ食材になるようですね。


悠太郎が食べられない納豆・・・また、朝ドラの法則が出てきました。

「最初はネガティブに設定せよ・・・さすれば、ポジティブに成長する姿を描くことが出来る」

つまり、来週は悠太郎の成長物語が見れるわけだ・・・つーか、め以子が誰かに食べさせる喜びを学ぶ・・・そんなあたりになるんでしょうね。


いかに悠太郎に美味しい納豆を食べさせられるか・・・そのあたりが、め以子の成長と共に描かれるんでしょう。

ま、楽しみにしていましょう。


うーん、たくさん書いたなあ。

ま、土曜日の午前中は、朝ドラを俎上に乗せて、おしゃべりしましょう。

そんな軽いノリで、行きましょう。勉強にも、なるしねー。


というわけで、今週はここまで。


朝ドラ大好き、ゆるちょでしたー。

ではでは。

10月12日 誰が女性にしあわせを運べるのか!(建前と本音!)

2013年10月12日 | お昼間カフェ
おはようございます。

えー、今日は午前中のどこかで、朝ドラ・レビューの記事をアップしたいと思います。

ま、ストーリーを作る人間としてのお勉強という感じで、大河ドラマに続いて、朝ドラも、俎上にあげてしまおうと言うわけで、

それまでは、こんな感じのちょっとしたショート・ストーリーをお楽しみ頂けると幸いです。はい。


金曜日の夕方、僕は仕事仲間三人と、仕事場の近所にある、いつもの立ち飲みで楽しくおしゃべりしていた。


「しかし、金曜日になると、なんとなく、楽しく感じるよね」

と、僕が言うと、

「週末ですか?いやあ、僕は週末、楽しいけれども、少し疲れる時間でも、ありますねー」

と、大田さん(34)は、かわいいお子さんが3人もいる、れっきとしたお父さん。

「週末、家族と過ごせるのは、楽しいんじゃないですか?」

と、疑問を呈するのは、イケメン貴島くん(29)です。

「まあ、楽しいけれど、子供達はある意味、怪獣だし、かみさんも、わがままでね」

と、大田さんは、日本酒をくいっと飲みます。

「平日より、疲れるよ。そういう意味じゃ、ね」

と、けだるく自分の肩を叩く大田さんです。

「なんだか、大田さんのそういう姿見ていると、将来、幻滅しちゃうな」

と、一緒に飲んでる、由佳ちゃん(26)が言葉にします。

「どういうこと?」

と、僕が言うと、

「だって、結婚って、女性にとって、しあわせになる事だって、子供の頃から教えられてきたんだもの・・・」

と、由佳ちゃんは主張します。

「結婚すれば、即、しあわせになれるって、そんな話?」

と、僕が質問すると、

「女性のしあわせは、結婚から始まる・・・そういう話を子供の頃から聞かされていたし・・・」

と、由佳ちゃんは、口を尖らせながら、話します。

「うーん、いろいろ巷を見てきたけど、人生はそんなに甘いもんじゃ、ないんじゃいの?」

と、僕は言います。

「ははは。だったら、どうしたら、ひとはしあわせになりますか?特に結婚した女性は?」

と、いろいろ僕の事を知っている貴島くんが、僕に振りを入れます。

「そうだなあ。女性のしあわせねえ・・・真面目に考えるテーマかもしれないなあ・・・」

と、僕はビールを飲みながら、少し考えます。

「男性って、結婚したら、自分の奥さんに横柄になるって言うじゃないですか?あれ、なんでなんですか?」

と、由佳ちゃんは言います。

「え?僕はそういうつもりはないけどな」

と、貴島くんは、苦笑しながら、言います。

「逆に聞くけど、女性はどういう時にしあわせを感じるの?」

と、貴島くんが由佳ちゃんに質問しています。

「それは・・・気にかけてくれることかな?どういう時でも・・・本音で相手してくれること・・・それが大事じゃない?」

と、由佳ちゃんは白ワインを飲みながら、貴島くんに言っています。

「大田さんは、どう思います?今の由佳ちゃんの話」

と、僕が大田さんに振ります。

「まあ、それは理想かもしれないけれど・・・いつまでもそれだと、かみさんにうざがられるよ。子育ては重労働だし、そんなこと言ってられないからね」

と、大田さんは、シビアにしれっと指摘します。

「いつまでも、新婚気分でいられないし、子育ては戦争みたいなところがあるからね。ま、かみさんの存在は戦友・・・そんな感じになるかな」

と、大田さんは、日本酒を飲みながら、しれっと言います。

「パパとママの関係になる・・・そういう感じですか?」

と、貴島くんが大田さんに聞きます。

「まあ、そういうことだね。かみさんを女性として見るより、ある意味、仕事仲間って感じで見ているよ」

と、大田さんは疲れた表情で日本酒を飲んでいます。

「だから、いつの間にか、セックスレスさ。もっとも、仕事仲間なんだから、抱きたいなんて感情もわかないのは、当たり前かもしれないけどな」

と、大田さんは、微笑しながら、日本酒を飲んでいます。

「仕事も忙しいし、家に帰っても、あまり居場所がなくてね。なんの為に僕は生きてるんだろうって、思うこともしばしば・・・ははは」

と、大田さんは、むなしく響く笑いで、ごまかします。

「でも、人生なんて、そんなもんじゃない?サラリーマンの真実・・・そんなところじゃないかなあ」

と、大田さんは、ため息をつくと、

「だから、毎日酒を飲まないと、やってられない・・・それが普通じゃないかな。大人って、そういうもんだよ」

と、大田さんはひとりごちる。

「だから、酒場は儲かる・・・そういうシステムなんじゃないかな。この世は・・・最近つくづく、そう思うよ」

と、大田さんは、言葉にする。

「っと、そろそろ僕はお暇するよ。今日こそは、幼稚園に子供を迎えに行くって、かみさんと約束していてね」

と、大田さんは言う。

「いつも、約束はするけど、仕事でいけなくてね。今日くらいは、約束を守らないと、そろそろ家から追い出されそうだから」

と、大田さんは笑い、腕時計で時間を確認すると、

「これ、僕の分のお代だから」

と、自分の飲んだ分のお金をテーブルに置き、帰っていった。



「わたしさー。なんだか、ああいう風になるの、いや」

と、由佳ちゃんが言葉にします。

「うん?どういうこと?」

と、僕が言うと、

「なんか、ただ義務感で、働いている感じじゃない、大田さんって・・・」

と、由佳ちゃんは言います。

「毎日、ため息ばかりついている感じじゃない?大田さんって」

と、由佳ちゃんは、言います。

「でっぷり太っていて、タバコ臭くて、口臭もきついし・・・加齢臭もきつくて、いっつも汗かいていて・・・」

と、由佳ちゃんは言葉にします。

「まあ、いい人だとは思うけど・・・大田さん、女性からすれば、興味を持てない男性なのよね」

と、由佳ちゃんは厳しい言葉を吐きます。

「男性を見る目が厳しいからね。由佳ちゃんは」

と、イケメン貴島くんが言葉にします。

「何が楽しくて毎日働いているのかしら、大田さん」

と、由佳ちゃんは言う。

「ああいうタイプじゃない?人生は厳しいもんだ、とか、言ってくるの」

と、由佳ちゃんは言う。

「でも、わたしに言わせれば、人生を厳しくしているのは、自分自身じゃない?だって、あんな男性、女性は興味を持たないもの」

と、由佳ちゃんは言う。

「人生は楽しくすべきよ。自分のあり方がそれを決めるわ。そうじゃないですか?ゆるちょさん、貴島さん」

と、由佳ちゃんは僕らに同意を求める。

貴島くんは、思わず、僕を見つめる。

「うん。確かに、それはそうだと思うね」

と、僕は言う。

「自分の人生をプロデュースするのは、自分自身の責任だからね。楽しく出来るかどうかは、自分自身の責任だよ。それは本当だ」

と、僕が強く言うと、

「ですよね?わたしもそう思っていたんです。強く、強く・・・」

と、由佳ちゃんは笑顔になる。

「ゆるちょさんは、よく言ってますよね。人生やったもん勝ち・・・自分がしあわせになるように対策をたくさん打っていった人間こそが、しあわせになれる」

と、貴島くんも話す。

「人間、言い訳に逃げ込むようになったら、その瞬間から、ふしあわせスパイラルに突入してしまう。だから、絶対にそれだけは、回避しなければいけないね」

と、僕は言う。

「わたしからすると、大田さんって、それこそ、言い訳に逃げ込んでるように見えるの。太っているのも、家族を養うのが大変だから、みたいに・・・それが嫌なの」

と、由佳ちゃんは言葉にする。

「うーん、僕は独り者だから、家族を養う大変さは、実際、未体験だからね・・・そのあたりは、なんとも言えない部分かな」

と、僕は正直に言う。

「でも、なんというのかな。なんでも、生き方が大事だと思うの。安易に言い訳に逃げ込む方法をすぐに駆使する人間と、絶対にそれはやってはならないと考える人間と」

と、由佳ちゃんは何かを言おうとしている。

「普段の考え方が大事だと思うの。しあわせになる為に絶対にやっちゃいけない事を知ってる人間と知らない人間では、絶対に差が出るはずだもの」

と、由佳ちゃんは主張する。

「ゆるちょさんは、その知恵を教えてくれる。貴島さんも、その知恵に賛同している。でも、大田さんは、家族を養う経験をした人間こそ、その大変さがわかるという立場」

と、由佳ちゃんは言う。

「こういう言い方をするのは、あまり好きじゃないけど、大田さんって、ゆるちょさんや貴島さんを見下すことで、プライドを保っているようなところがあるのよ」

と、由佳ちゃんが言う。

「え?そうなの?」

と、僕が言うと、由佳ちゃんはコクリと頷く。

「貴島くん、それ、知ってた?」

と、僕が貴島くんに聞くと、

「はあ。同じ会社の人間ですからね。そういう匂いがするのは、なんとなく気づいていました」

と、貴島くんは複雑な表情で、言葉にします。

「ゆるちょさんは、フリーな立場ですから、仕事のある時だけ、大田さんと接しているじゃないですか。だから、わからないと思うんです」

と、由佳ちゃん。

「いい人だとは思うんですよ。大田さん。でも、私聞いたことがあるんです。ゆるちょさんも貴島さんもいない飲み会の場所で、独身者が何も知らない癖に的に愚痴ってるの」

と、由佳ちゃん。

「ふ。まあ、いいんじゃないの?人間って、そんなもんだよ。誰だって自分アゲがしたいもんさ。その為には、誰かを犠牲にする必要がある。皆やってることだよ」

と、僕が言葉にする。

「ショックじゃないんですか?ゆるちょさん」

と、由佳ちゃん。

「うん。だって、皆、そんなだぜ。ひとって、一皮むけば、そんな動物だよ。そういう経験はたくさんしてきたから、今更、青年のように傷つきはしないよ」

と、僕。

「でも、甘いな。大田さんも。由佳ちゃんがいるのに、そんなこと言ったら、いずれ、僕や貴島くんにその情報が入るのは、時間の問題なのに・・・」

と、僕が言う。

「貴島くんは、どう思う?」

と、僕は貴島くんに振る。

「ゆるちょさんなら、そう言うと思っていました。ゆるちょさんは、人に期待していませんからね。誰にも依存していない。ほんとに自由な存在ですから」

と、貴島くんは言う。

「人生、是々非々・・・期待はしないけど、信用出来る人間は信用する・・・そういう感じですよね?僕は一応信用されていると思っていますけど」

と、貴島くんは言う。

「よくわかっているじゃないか・・・僕は貴島くんと由佳ちゃんは、信用しているよ。ちゃんと僕に本音で対応してくれるからね。大田さんは本音を隠しているのは見えてた」

と、僕が言う。

「建前で生きているひとは・・・信用ならないってのは、僕の思いでね。建前しか言えない人は本音で生きられない弱い人間だと僕は思ってる」

と、僕が言う。

「私もそう思う。女性はいつでも、本音で生きているもの・・・だから、大田さんに興味がわかなかったんだわ。彼はどこまでも建前でしか生きてないから」

と、由佳ちゃんは、何かを見つけたように、勢いこんで言う。

「建前の言葉しか出せない男性は・・・弱い人間だもの。しあわせを女性に運んでくることが出来ない、弱い男。だから、彼は毎日、ふしあわせなんだと思う」

と、由佳ちゃん。

「人生は本音で生きなきゃ・・・本音で生きて、楽しく生きなきゃ・・・その方法が絶対にあるはずだわ。結婚しても、子育てをしていても・・・」

と、由佳ちゃんは嬉しそうに言う。

「わたしは、その方法を絶対に探してみせる。絶対に・・・」

と、由佳ちゃんは、白ワインを飲み干し、

「おじさん、白ワイン、もう一杯!」

と、いい笑顔で頼んでいる。

「あるんですかね?子育てしていても、本音で生きられる方法。しあわせに生きられる方法が」

と、貴島くんは、僕に振ります。

「ま、その時になったら、必死に探せばいいんじゃね?まずは、信用出来るパートナーを探すことさ」

と、僕はビールを飲み干しながら、そう言います。

「貴島くんは、もう探せたから、いいけど・・・僕はまだまだ、これから、だからね」

と、僕が言うと、

「楽しみですよ。ゆるちょさんが、どんな女性を選ぶのかが」

と、貴島くんは言ってくれます。

「さぞや、おもしろい女性を探すと思って」

と、貴島くんは笑顔になります。

「ゆるちょさん、飲み直しましょ!難しい話は、また、今度。なんか、おもしろい話してくださいよー」

と、由佳ちゃんが白ワインのグラスを持って、やさしい笑顔で話します。

「そうだな。女性が相手の男性をどう思っているか、なんて、相手の目を見ればわかっちゃうんだぜー」

と、僕は恋愛ネタの話を由佳ちゃんに向けて話し始めるのでした。

貴島くんは、その様子を笑顔で眺めながら、ビールを飲み続けているのでした。


おしまい。


さてさて、三連休ですからね。

存分に楽しまないと、もったいないですからね。

さあさあ、楽しんでいきましょう!


ではでは。