すきむブログ

東北地方のとある町での暮らしをつづります。
四季折々の花や野山の風景など。
お菓子や田舎料理のレシピも紹介します。

7月の読書記録

2012-08-01 05:36:36 | 読書
7月も目標の30冊以上を達成。


お出かけしたり、オリンピック観戦が始まったりで
後半はややペースダウンしちゃったなあ。

小野不由美さんの十二国記シリーズにはまったわ。
図書館で借りて読んだけれど、そのうちシリーズを
全部入手したいな。


2012年7月の読書メーター
読んだ本の数:34冊
読んだページ数:11776ページ
ナイス数:1586ナイス

■黄昏の岸 暁の天(そら)〈下〉―十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
蓬莱の国に流された泰麒を探す、十二国連合チーム。「天の摂理」に違和感を抱く陽子や李斎。魔性の子の高里の周りで起きていたすさまじい出来事の由来に納得する。角を失った泰麒と片腕を失った李斎、この先の戴国に光は見えるのか?この終わり方では先が気になって気になって。壮大な世界観の十二国記、未完なんですよね?
読了日:07月31日 著者:小野 不由美
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20955812

■黄昏の岸 暁の天(そら)〈上〉―十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
魔性の子で高里の周囲で起きていた不思議な現象の謎がこの本で分る。戴の国難を憂える慶国王陽子。下巻に続く。
読了日:07月30日 著者:小野 不由美
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20929818

■図南の翼 十二国記 (講談社文庫)
恵まれたお嬢様という立場を捨て、荒廃した恭国を憂いて自ら王を目指したお転婆少女珠晶。最初は彼女の気の強さが鼻について読み辛く感じたが、真っ直ぐな正義感に惚れた!!12歳の女王、恭国の未来に栄光あれ!
読了日:07月28日 著者:小野 不由美
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20893322

■ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)
この主人公後藤君、熱くてうざくてキライなタイプ(笑)夢の国で働けることで舞い上がって色んなところに首を突っ込み口を出し。。3日間でこれだけ成長できるなどというのは、まさに夢の国ならではのおとぎ話かも?大好きな夢の国を支えるキャストの頑張りを垣間見ることが出来て楽しく読めたからOK。
読了日:07月26日 著者:松岡 圭祐
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20844201

■40 翼ふたたび (講談社文庫)
会社を辞めて40歳からの人をプロデュースする事業を始めた吉松喜一。40という年齢は人生のいい部分の半分が終わってしまったととらえるのか、これから残りの40年をどう過ごすのか。翼ふたたびの23年間引きこもりの人の立ち直りを手伝うという話が良かった。ラストはちょっと出来過ぎな気もするが、まあサラリと読むにはいいかも。
読了日:07月25日 著者:石田 衣良
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20844118

■オレたち花のバブル組
シリーズ物だったのか…!でも、面白く読めたからOK。善玉悪玉がハッキリしている物語は感情移入しやすくてサクサク読めるからいい。半沢さん、格好いい。もちろんこのまま終わりってことはないでしょうね?続編を待ちたい。秘密の地下室から現れたダンボールの中身、思わず吹き出した!
読了日:07月24日 著者:池井戸 潤
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20792749

■風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫)
うわー、本当に面白かった!!陽子・祥瓊・鈴の3人の語らいの場面は涙が出るほど素晴らしくて。陽子の景王としての初勅は、これからの慶国の未来を指し示しているようでこの先の3人をもっと見ていたくなる。
読了日:07月23日 著者:小野 不由美
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20774210

■風の万里 黎明の空(上)十二国記 (講談社文庫)
陽子・祥瓊・鈴、三人の行方は??イライラしながら読み進めたけれど、終盤この三人の交錯する未来が見えてきて、一気に面白さが増す。楽俊、大好きだーー!さあ、下巻読むわ!
読了日:07月23日 著者:小野 不由美
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20764773

■東の海神 西の滄海 十二国記 (講談社文庫)
延王尚隆と延麒六太のお話。謀反を企てられ、六太を人質にとられ、序盤は話が重くてちょっと辛かった。堤防を挟んでの攻防戦あたりから、一気に加速して面白くなる。このふざけた主従と生真面目な部下たちとのやり取りも最後にくると納得する。更夜の斡由に対する忠誠心も切なくて。民があってこその国、尚隆はいい王様になって当然。
読了日:07月22日 著者:小野 不由美
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20740509

■風の海 迷宮の岸 十二国記 (講談社文庫)
わあ、本当に面白かった!あの魔性の子とこういうつながりだったのか、泰麒、頑張れっと応援しながらの読了。天啓とは何ぞという迷いを打ち破ること、転変のシーン、これは巡り合えてよかった本。あっちの世界では異質な存在の彼が女仙たちの愛情をたっぷり受けて成長していく姿は好もしい。
読了日:07月21日 著者:小野 不由美
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20704506

■月の影 影の海(下) (講談社文庫)
上巻の重く暗い展開が、半獣楽俊との出会いで一気に動いて行く。はぁー、面白くて一気読みだった。陽子はどんな王になって行くのだろうか?これは全編読み切ろう!
読了日:07月20日 著者:小野 不由美
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20688276

■月の影 影の海(上) (講談社文庫)
生真面目な優等生、陽子。ある日学校に現れた金髪の見知らぬ男ケイキに異界に連れ去られてしまう。元の世界に戻りたいと望んでも叶えられず、人を信じることも出来ない陽子の絶望感。さあ、下巻ではどういう展開を見せてくれるのか?一気に読み進めよう。
読了日:07月20日 著者:小野 不由美
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20681010

■魔性の子 (新潮文庫)
読了日:07月19日 著者:小野 不由美
http://book.akahoshitakuya.com/b/4101240213

■サファイア
宝石に込められた7つの短編集。ラストの2編「サファイア」「ガーネット」は、明るい兆しの見えるラストにちょっと涙。女の子の友情を描いた「ムーンストーン」も好きな作品。みなさんおっしゃるように、白湊ですかね。作風の引き出しが広がって、この先も楽しみ。
読了日:07月19日 著者:湊 かなえ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20658608

■太陽は動かない
吉田さんの今までの作とは全く違ったイメージでまずは驚く。次世代エネルギーをめぐる日中米を股にかけた情報戦。胸に爆弾を埋め込まれたスパイっていうとやや漫画的な感もあるけれど、出だしは波に乗れずに読み辛かったのが、後半たたみかけるように話が展開して面白かった。これからもこういう路線のものを書かれるのかな?
読了日:07月18日 著者:吉田 修一
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20647020

■くまちゃん (新潮文庫)
ふられる側、ふる側、立つ位置によって感じ方もさまざまなんだろうなぁ。希麻子という女性にはちょっとイライラ、苑子が結果的に幸せをつかんだことには安堵かな?
読了日:07月17日 著者:角田 光代
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20609699

■刑事魂
ご当地ドラマを見ている感覚で楽しめた。福島県警本部長の娘が誘拐され、身代金を要求される。県警の裏金作りを任官以来断り続けたために、刑事の職を追われ冷や飯食いの立場にあった三島は捜査の最前線に呼び戻されるが、本部長は娘の命より犯人逮捕を優先させろという命令を下す。福島市内を中心に犯人グループに翻弄される捜査員や被害者家族。冷血な本部長にイライラしたりも。福島が舞台のサスペンスって初めて読んだ気がする。地元の人はもっと楽しめること間違いなし。
読了日:07月16日 著者:松浪 和夫
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20575043

■新月譚
分厚い本ではあるけれど、一気に読了。美貌の女流作家・咲良怜花として生きる道を選んだ平凡で容姿に自信のない後藤和子。木之内という男は、天性の女たらしなんだろうけど、こういう男性に魅かれる和子の気持ちも分るような気が。出版業界の内情も垣間見られたりで、読みごたえはあり。貫井さんの今までの作品のイメージを大きく覆したけど、こういう女性を描くとは、恐れ入りました。直木賞、取れたらいいですね!
読了日:07月15日 著者:貫井 徳郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20550658

■推定有罪
12年前の少女殺害事件の容疑者逮捕に結びつくきっかけを作ったジャーナリストと、冤罪と信じて支援する辣腕女性弁護士。自白を強要した刑事。DNA鑑定が覆され、無実の罪で12年のときを失ったのは、被害者家族・容疑者の家族。うーん…これはテレビドラマにしたら、興味深いものになりそうだけど、小説としての評価は微妙かも。。あと、気になった点、9.11の現場に居合わせたジャーナリストの目の前で土煙を上げて倒壊していく「エンパイアステートビル」って?!P25の記述。単なる校正ミス??
読了日:07月14日 著者:前川 洋一
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20528641

■ピンクとグレー
ごっちとリバちゃんのまま、ずっと一緒にいられたら、こういう結末にならなかったのかな?二人の男の子が歩む、芸能界の光と影。アイドル、加藤くんが書いたという事実は間違いないけれど、思った以上に引きこまれて読了。次作にも期待したいな。
読了日:07月13日 著者:加藤 シゲアキ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20511224

■刑事の骨
高卒ノンキャリアで44歳の警視・不破孝作は連続幼児殺人事件の犯人逮捕に失敗し出世からも見放される。犯人と直接対峙し、取り逃がしたのは、警察学校同期の田村保一。犯人が逃走して2週間後に第4の事件が起こってしまう。その後時効を過ぎ、不破、田村もともに定年を過ぎるが、真犯人を追うことになったときに明らかにされた真実とは。やりきれない結末に最後はちょっとがっかり。ストーリー自体は面白いと思ったが。
読了日:07月12日 著者:永瀬 隼介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20483369

■コラプティオ
震災後の日本を牽引し、国民の圧倒的支持を受けるカリスマ総理宮藤隼人・宮藤を支える若き内閣調査官白石望・巨大権力に食らいつく新聞記者神林祐太。震災後に大きく加筆訂正されたということだが、原子力行政への姿勢は納得できなかった。ただ、カリスマ総理宮藤が、権力を握り独裁者への道を歩もうとし、それを真っ当な正義感で止めようとした白石には共感出来た。政治への無関心は恐ろしい社会を作るということに、気づいている人は少ないんだろうな。。フィクションではあっても、実在の人物像をからめて読めたりで、物語としては面白いと思った
読了日:07月12日 著者:真山 仁
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20479331

■けむたい後輩
小樽から横浜のお嬢様大学へ進学した真実子は、あこがれていた元詩人の先輩栞子に出会い心酔して行く。ルームメイトで幼馴染の美里は、親友を栞子に取られたようで面白くない。この3人、どの子も共感出来なくて参った…。最後の大逆転はちょっと笑えたけれど。とりこになる、とりのこされる、トリコロール、鳥になる、この4つのタイトルが絶妙で素敵!
読了日:07月10日 著者:柚木 麻子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20444510

■地層捜査
15年前に起きた老女殺人事件を、時効撤廃ということで再捜査することになった、捜査1課の水戸部刑事と元四谷署の刑事加納。四谷荒木町という狭いエリアをコツコツと聞き込みを重ね、地層に埋もれた事件の謎を追う。地味な警察小説だけど、こういうの大好き。さすが佐々木さん、一気に読了。
読了日:07月10日 著者:佐々木 譲
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20426712

■あつあつを召し上がれ
食にまつわる7編の短編集。「こーちゃんのおみそ汁」が一番好き。嫁ぐ日の朝の父との会話、亡き母の娘に託したおみそ汁作り。泣けて仕方なかった。「親父のぶたばら飯」も好みの話だった。「ポルクの晩餐」だけがちょっと理解不能なお話で、好きになれなかった。
読了日:07月09日 著者:小川 糸
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20411665

■語りつづけろ、届くまで
たまたま図書室の新着本なので手に取ってみたら、シリーズだったのね。極度のお人よしのサラリーマン坂田が、ボランティア先で犯罪に巻き込まれる。『極道の犯罪に巻き込まれる素質がある』そんな素質いらないわー(笑)気弱で頼りなさそうな坂田が、ピンチにも怯まないで強気になるという展開は面白かった。大沢さんのハードボイルドな物語になれた目にはちょっと新鮮な感覚で読めた。
読了日:07月09日 著者:大沢 在昌
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20409001

■マザーズ
クスリ依存のユカ、乳児を虐待する涼子、不倫相手の子を妊娠する五月。同じ保育園に子供を預ける3人の若い母を描いているけれど、正直読むのが辛かった。読み始めたので仕方なく最後まで読んだけれども。母になることは簡単だけど、母であり続けることは大変なのですよ。私だって3人育て終えても子育てに対する反省は尽きないもの。。
読了日:07月08日 著者:金原 ひとみ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20391944

■猫を抱いて象と泳ぐ
チェスのことは全くの門外漢、でも、それすら感じさせずに一気に読了。チェスの海を猫を抱いて象と泳ぐ、リトル・アリョーヒンの姿が目に浮かぶような美しい文章だった。彼が生まれながらに背負ってしまった体の不具合は、あまりにも悲しいが、それがなかったらマスターとの出会いもチェスとの邂逅もなかったのだろうし。貴志さんのダークゾーンよりは、ゲームを知らなくても読みやすいと思った。
読了日:07月07日 著者:小川 洋子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20350627

■眼鏡屋は消えた
高校教師が記憶を失うという冒頭部分で、北村薫さんの「スキップ」を連想したけれど、中身は全く別物。ただ、この主人公藤野千絵には、共感出来ず…。学園ミステリーというジャンルに入るのだろうけど、読みやすさはまずまず。8年間の失われた記憶が明らかになったとき、ちょっと切ないものがある。『自分が間違っていることを心のどこかで気づいている。しかし、それを認めることができない。間違いを否定するため、ことさら自分が正しいと思い込む。そして正義を確信することで自分の間違いから目を背ける。』
読了日:07月06日 著者:山田 彩人
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20328183

■リアル・シンデレラ
諏訪の地で湯治旅館「たから」の長女として生まれ、病弱な妹を心配する両親のもとで理不尽な育てられ方をした倉島泉。人からみたら不幸な人生って思えるような彼女の生き方だったけど、「3つの願い」を知った時、その美しい心根に最後は涙。。シンデレラのように、王子様が現れるかと思ったけどそうではなくて。泉は、はしばみの粉を振りかけて姿を消してしまったのだと思いたい。
読了日:07月04日 著者:姫野 カオルコ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20283585

■哀しみの星
幼いころに実母に殺されそうになった少女沙織。自分をいつわり優等生の仮面をかぶっていたが、近所のさびれた公園で目の不自由な青年亮と出会い、心を引かれていく。心に負った傷の大きさで素直になれない沙織だけど、あまりに安易に悪の道に落ちて行き過ぎる。ラストはハッピーエンドだけど、安っぽいラブストーリー。ガッカリしたなぁ。。
読了日:07月03日 著者:新堂 冬樹
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20269245

■起終点駅(ターミナル)
北海道を舞台にした6つの短編集。タイトルの「起終点駅」と「潮風の家」がよかった。「海鳥の行方」と「たたかいにやぶれて咲けよ」は同じ地方新聞の駆け出しの女性記者が主人公。この主人公の里和は今一つ好きになれないタイプだった。
読了日:07月03日 著者:桜木 紫乃
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20258267

■さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
これは面白かった。あのさよならドビュッシーの香月玄太郎おじいちゃんが、病で下半身不随になり車椅子生活になりながらも次々と事件の謎を解いて行くというもの。小学校の運動会の後期高齢者と障害者の車椅子レースのシーンは最高。あと4人組の銀行強盗とのやりとりも面白かった。中山さんの作品、毎回満足させてもらえる。
読了日:07月02日 著者:中山 七里
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20244202

■死命
余命を宣告された榊信一は、自身の中に眠る女性に対する殺人願望に気づき、欲望に忠実に生きることを決意する。連続殺人が始まり、事件を追う刑事蒼井も病に倒れるが、長年の刑事としての勘をたよりに新人刑事とともに犯人を追う。榊の生い立ちには同情の余地はあるが、やはり殺人鬼には感情移入できず。物語としては面白かったが。
読了日:07月01日 著者:薬丸 岳
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20212225


▼2012年7月の読書メーターまとめ詳細
http://book.akahoshitakuya.com/u/3670/matome

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