すきむブログ

東北地方のとある町での暮らしをつづります。
四季折々の花や野山の風景など。
お菓子や田舎料理のレシピも紹介します。

永遠の0

2010-04-20 09:44:37 | 読書
百田 尚樹 著

講談社文庫版


つい先日、同じ作者さんの「ボックス!」という男子高校生の
ボクシングに懸ける青春ものを読んだばかり。

この「永遠の0」がこの作家さんのデビュー作ということです
が、実力に吃驚。
もっとも、放送作家としてのキャリアは長いそうなのですが。


さて、この本の内容です。

26歳の佐伯健太郎は、司法浪人のニート。
終戦後60年の夏、亡くなった祖父の生涯を調べることになる。

「宮部久蔵」という、海軍の飛行機乗り。
いわゆる「零戦」のパイロットだった祖父。
60年の年月を経て、海軍OBのつてをたどり、祖父を記憶して
いるという老人たちに話を聞く旅が始まる。

「生きて、必ず生きて帰る。妻のそばへ、娘の元へ」

お国のために死ぬ、という教育をなされたあの時代に、堂々と
家族の元へ帰ると口にした男。
海軍の同僚は「臆病者」と言い捨てた…

しかし別の同僚は「彼は臆病だったかも知れないが、操縦の腕
は抜群だった」という。

命を惜しみ、操縦の腕は誰にも負けなかった男。

その男がなぜ終戦直前に「神風特攻隊」として命を落とすことに
なったのか?

調べを続けて行くうちに、明かされた真実とは?




泣きました


こういう本こそ、若い、戦争を知らない世代の人に読んで欲しい。

戦争物は、あまり多くの冊数は読んでいませんが、そう実感しました。

そして、児玉清さんの解説がとてもよかったです!