ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

由紀子の居場所

2022年06月04日 | ゆきちゃんの日記
昨日は由紀子の担当者会議でした。

みなさん集まってくださって
由紀子の支援について
話し合いをしました。

各事業所さんからの
現在の様子の報告は

落ち着いていて
成長がみられて
楽しそうに過ごしている
と、言うことでした。

本当にみなさんのおかげで
由紀子は数年前とは
見違えるように落ち着きました。

感謝しかありません。



でも・・・
今回の会議で
この先、由紀子には
大きな試練が待っていることも
確認できました。

今利用している
デイサービスとショートステイは
同じ法人の中にあるのですが・・・

その法人には
由紀子が将来入居できる
グループホームがないのです。

当てにしていた
ショートステイの施設は
入居者は男性のみと決まったそうです。

女性が利用できるのは
ショートステイだけです。

そして、第二候補にしていた
グループホーム2つは
高齢になった利用者さんを
受け入れる施設に変わるそうです。

由紀子たちのように
夜中の支援も必要な
重度の女性の入れる施設は
なくなりました。


その理由の一つは
夜勤や宿直をしてくれる
女性職員が集まらないことだそうです。




それならば
別の法人やNPOの
グループホームを探せばいいと
思うでしょうが

もともと重度の障害のある女性用の
グループホームが少ないうえに

そのグループホームに
入居できたとしても
同じ法人内にある
日中事業所を利用しなければなりません。

と、言うことは・・・


現在利用中の
由紀子が大好きな
デイサービスも変わらなければ
ならないということです。


このことは
少し前から
分かっていたことなのですが

あまりにつらくて
文章にすることができませんでした。

でも、昨日
再確認しても
現状は変わらないということなので

気持ちに区切りをつけて
一歩踏み出そうと思います。


まずは新しいグループホームを探して
ショートステイから始めようと思います。

そこに慣れたら
お泊りをした日だけ
その法人の日中事業所の生活介護に
通わせて・・・



一気に進めると
由紀子が壊れてしまうので
少しずつ、少しずつ
移行していこうと思います。

何年もかけて・・・・


でも・・・
由紀子に何と言って
説明をすればいいのか?!

考えると胸が苦しくて
涙が出そうになります。


由紀子は網膜剥離を起こすまで
今とは違う法人の生活介護の施設に
通っていました。

特別支援学校の高等部を中退して
16歳から通い始めた施設でした。

その施設も由紀子にとっては
何年もかけて作り上げた
自分の居場所でした。

でも、手術の後
復帰をしたいと申し入れたら

再剥離をする可能性があるのに
安全を確保することができないので
受け入れはできないと
断られてしまいました。

あの時も
由紀子の意思には関係なく
居場所が消えました。

私にはどうしてなのか
説明をしてやることもできませんでした。

どこにも行く場所が無くて
途方に暮れていた時に
救ってくれたのが
今の施設です。

そして、10年かけて
由紀子はまた
自分の居場所を作り上げました。

それがまた・・・

数年先とはいえ
また由紀子の意思には
関係なく消えそうです。

担当者会議に出席してくださった
みなさんは
その現実に同情してくださいましたが
法人の決定事項なので
職員さんたちには
どうにもならないことです。

分かっています。


昨日の会議後に

私がまだ動けるうちに
新しい場所を探して
きっと変化に戸惑うであろう
由紀子を支えてやろう!!

そう決心したので
ここに今の状況を書いて
自分を追い込むことにしました。

コロナのせいで
施設の見学に行きづらいのですが

まずはどこか一か所でも
見学させてくれる施設を探して
動こうと思います。


由紀子を手放すことを
考えただけでもつらいのに・・・

世の中は
また私に強くなることを
要求してる!!

でも・・・
頑張ろう!!

=END=
コメント (6)
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