ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

施設見学

2007年11月04日 | ゆきちゃんの日記
今日は少し遠出をして、
施設を見学に行ってきました。 

見学と言うよりは施設長さんに
会いに行って来たと言ったほうがいいかもしれません。 
 

最近、

「由紀子の義務教育がもうすぐ終わるんだなぁ~!」

という事をよく考えるようになりました。 

以前は当たり前のように高等部への進学を考えていたのですが、
いざ進学を目の前にすると、 

高等部とは何なのか? 

何を求めて進学するのか? 

と言う疑問が私の中に生まれてきました。 
 

上の2人の娘たちとって高校は
大学へ行く為のステップでした。 

でも、大学へ行かない由紀子にとって高等部は・・・・? 
 

3年後、卒業した後は
施設で働く事になると思うけれど、 

の職業訓練の為に高等部に行くのだろうか・・・。 
 

他には・・・? 
 

学校生活の中で同年齢のこども達と
いろんな経験をさせるとか、 

まだ社会に出るのは早すぎるから、
18歳まで学校の中でのびのびさせるとか・・・。 
 

それだけ・・・? 
 

3年間をどのような視線で見て行けばいいのか・・・ 


15歳から18歳って一番多感で成長の時なのに、
それでいいのだろうか・・・。 
 

ちょっと深く考えたら、
なんだかますます解からなくなってしまいました。(笑) 
 

そして、考えて行く内に 

3年後に施設で働く為の職業訓練ならば、
その施設ってどんなところなんだろう? 

という疑問にまで進んでしまったわけです。(笑) 
 

考えすぎだと言われそうですが、
由紀子は高等部にいくとか、
施設に行くとか、
自分の進路を決める事ができません。 


つまりは私たち親が勝手に決めるわけで・・・

責任は重大です。 
 

それで、ある方に紹介をしていただいて、
今日の施設見学になったわけです。 
 

今日お会いした施設長さんは
2人の障害児を育てられたお母さんでもありました。 
 

子どもさんが中学部を卒業する時に、

一番大切な3年間は
社会に出す為の教育をすると決めて、

高等部には進学させずに
家業を手伝わせながら
自立の訓練をされたのだそうです。 

 
そして、成人になられた2人の息子さんは、
療育手帳ではAランクの知的障害と判定されながら、
一般の企業でアルバイトをされています。 


仕事に楽しみを感じながら、
毎日を生きていると言われていました。 
 

自分の子育ては正しかったと思う! 


そう、言い切られるその方の自信が
とてもうらやましく思いました。 
 

私にそれだけの事ができるだろうか? 

たぶん無理です。 

自分の子育ての甘さを再確認ですねぇ~。 

 
でも、私も由紀子が施設で働くようになった時に
仕事に喜びを感じるようになって欲しいと思います。 

 
その為には、
今のように私に依存させていてはいけない。 

守りに徹してきた自分の子育てを
変えるときなのだと思いました。 

以前から解かっている事だけど、
本気で由紀子の「ドラえもん」でいることを
やめなければいけない。 
 

愛する事と抱え込んでしまう事はちがう。 

 
 
高等部の3年間って・・・? 
 

学校での事はまだよく解からないけれど、

この3年間は
私が子育ての軌道修正をする為の時間だと言う事はわかりました。 

きっと、ラストチャンスです。


=END=
 
コメント
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