ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

走れ~~由紀子!

2004年05月07日 | ゆきちゃんの日記
連休前の運動会の練習で走りたくないと言って
パニックを起こした由紀子です。
 
あの日からずっと、
どうすれば由紀子が「頑張ろう!」という気になるだろうかと考えて
「やっぱり、誉めることしかない・・・・」と決めました。 

そこで、まずは生活のいろいろな場面で誉めて、

『お姉さんになったねぇ』

それをキーワードに由紀子の自尊心をくすぐる事にしました。
 
(でも、由紀子のプレッシャーにならないように、
連休中はほとんど運動会の話題には触れませんでした。) 

 
そして、今朝になってからお約束を書いた紙を由紀子に見せて
 
「今日はリレーの練習があるんだって、
ゆきちゃんは走れますか?」 

と聞きました。 

「はい!」と答えた由紀子を抱きしめて 

「やっぱり、おねえちゃんはえらいねぇ!!
I西先生やM田先生もきっと
ゆきちゃんが走ったら誉めてくれるからね!」
 
と、話をして学校へ送って行きました。 

 
M田先生には昨日、 

「明日、由紀子が運動場に出る事ができたら、
オーバーに誉めてやってください。
I西先生にもお願いしてください。」

と、お話をしてあります。 

 
さて、結果はどうなったでしょうか? 


 v(*^-^*)ゞ*'゜☆イエイ☆ 
由紀子はちゃ~んと走る事ができました。
 
クラスのお友達が手をつないで一緒に走ってくれたそうです。 

バトンを落とす事も無く、
いつもよりも早く走る事ができて、
ゴールした時にはクラス中のみんなに大きな拍手をもらったそうです。 

その時の由紀子の自慢げな顔が目に浮かびます。 
 


M田先生も今西先生も練習の前にいっぱい声をかけてくださいました。
 
「ゆきちゃんがんばるぞ!!」の掛け声にも 

「おー!」とやる気満々で返事をしたといいます。
 
 
パニックを起こしたと聞いた時に、
私はとても動揺をしました。
 
回りの人から見たら、

そんな事ぐらいでどうしてそこまで心配をするのか? 

と、思われるでしょうが、
こだわりの強い由紀子は拒否し始めるととても頑固になります。
 
今でも、路面電車に全く乗れなかったり、
いけない場所がいくつもあります。 

ひとつ間違えば今回も同じようになったかもしれません。 
 
みんなにほめられる事が大好で、
自分の存在を認めてもらえた時に
大きな成長を見せてくれる由紀子です。
 
今回も回りの皆さんに助けてもらいました。 

由紀子は愛されて育つ!

そう実感しています。 
 
本番は30日です。 

でも、なんだか今日だけで大満足の母なのでした。

=END=
コメント
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