畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載177「休憩代わりにゼンマイ揉み」(その3終わり)

2018-11-20 04:30:03 | 山菜

        (これは余裕の一枚。家の裏で西日に当てています)

      休憩代わりにゼンマイ揉み(その3終わり)

 しばらく畑仕事で汗をかき、水分補給を兼ねて、そして休憩を兼ねてゼンマイをもむのだ。

忙しい中で考えた窮余の一策とでも言えようがこれは中々効率的。

そうですね、妻がまだ現役で勤めていた頃も一人でこんなことをしていたなー。


 冷やかすつもりでも無かろうが、ウグイスが近くの木にとまって歌声を聞かせる。

ウグイスの奴は、日がな一日縄張りのチェックで同じ木々の枝を定期的に回りながらこうして鳴いているのです。

他にも忙しそうに「シジュウカラ」が小枝を渡り移りながら鳴きかわす。


 春の暖かな日を浴びつつ、畑仕事をし、そしてゼンマイをもむ。

ゼンマイを広げた農道の畑の反対側はカタクリがお花畑のように咲き誇る。

こんな田舎暮らしも悪くはない、なんてつくづく思いながら、腰を上げ再び鍬を握る。

帰りにはもう一度ゼンマイを採りながら山を降りようか。


                  (終わり)

   (掲載新聞の都合で2週間休みになったしまった連載です)

コメント
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