喜劇な日々

名古屋の劇作家、鹿目由紀のほんの少しだけ喜劇的な毎日を、綴ります。

雲は黙々と生きている

2007-07-17 02:53:21 | 日々のこと
日曜日。久々のオフと呼べる日。高山まで日帰りの旅。
台風一過の空は、淀みなく青々と清々しい。
醤油味のシンプルなみたらし団子。落ち着いた店で飲む抹茶。
時間を気にせず、店を一軒一軒じっくり見て回ることの幸せ。
お椀を二つ、胡蝶蘭が描かれた紫の扇子を買う。
それからお風呂に入れる『ひのき』ブロック。良い香り。
どの店においてもこれでもかと主張する、さるぼぼ軍団。これは買わない。
夕方、飛騨牛祭り。『これぞステーキ』というヤツとの久々のご対面。簡単にとろけるんです。
夜は何故かスーパー銭湯。マジでスーパーだぜ。
ミストサウナのボタンが分からず親切な小学生の女子二人に教わる。勉強になりました。
全身マッサージ機に魂を吸い取られる。あいつはテクニシャンですぜ。

帰ってから岡本喜八監督『殺人狂時代』。
天本英世はいかしたイカレ具合であります。ミスター・エキセントリック。
大学時代、なぜか新宿の公園でばったり遭遇したことを思い出した。
背がすらっと高くて、格好良いおじいさんだったなぁ。
そういえば最近、おじいさんに弱い。可愛いんだもん、おじいさん。
『阿修羅のごとく』は、ちまちま読んでようやく読み終わり。
いやぁ…これは何だかパンチを喰らう話です。
ちなみに女が喰らうのと男が喰らうのとでは、パンチの種類が全く違う。

今日(昨日)は新人公演の稽古を見る。
皆それぞれ課題あり。台詞は早く憶えてくださいね。
山内庸平・松井純子ペア(フィギュアスケートみたい)を見ていて一度純子の代わりに立つ。
あれですね、ああいう駆け引き的なのは性格出るんでしょうね。
帰り道、篠原タイヨヲに「自分の魅力を分かってるんですね」的発言を貰ったのだが。
全くそんなことはなく、もしも分かっているならば私の生活はどんなに薔薇色のことだろうか。
改めて、芝居の罪深さを認識したのでした。
何はともあれ、頑張ってね。

写真は、高山からの帰り道に広がっていた空。
雲が可笑しくて、生きていて、その奇妙な姿を黙って見せつけているようだった。

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