喜劇な日々

名古屋の劇作家、鹿目由紀のほんの少しだけ喜劇的な毎日を、綴ります。

ジレンマ

2009-11-03 09:35:28 | 芝居のこと
誰にもジレンマという奴があり、人はそのジレンマを解消するべく生き長らえているような気がする。ジレンマを解消出来ないまま一生を終えるのもまた人の宿命だとも言える。だから人が好きなのだと改めて思ったりする。欲とか業とか、そんな類のものに左右されつつ生きるのはくだらなくも愛しい。愛しいと感じられるうちは、なにかを創るのを続けていけそうな気がする。歳を重ねて世間とか人とか男性とかに対する許容範囲が広がっていく自分に、不安とある種の期待を抱いている。許容範囲という化け物が広がれば広がるほど、どんどん価値観を変えている事になる。それもまた良し。流れに身を任せてみよう。でも任せすぎて大変な事にならないようにしよう。この『大変な事』というのがなんなのかも年々変わってきている気がするけれど。去年大変だと思っていた事が今年は大変じゃなかったり…。それでいいのか。それでいいのだ。ちょっと前、久々に気のおけない友人と飲んで話した。ありがたかった。戸惑う事、自分では整理出来ない事が沢山あるなかで、このような語らいは貴重だ。ほんの少しだけ自分の在り方が分かるから。ほんの少し、なので、またやらかしたりする可能性はあるのですが、その時はその時ですわな。それはそうと、昨日からいきなり寒いのは何故か。でも寒いのは嫌いじゃない。