今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

恐竜の日

2006-04-17 | 記念日
今日(4月17日)は「恐竜の日」
今日は何の日~毎日が記念日で今日(4月17日)の記念日をみると「恐竜の日」とあった。そして、”1923(大正12)年、アメリカの動物学者ローイ・チャップマン・アンドルーズが、ゴビ砂漠へ向けて北京を出発した。その後5年間に及ぶ旅行中に、恐竜の卵の化石を世界で初めて発見し、その後の本格的な恐竜研究の始りになった。”・・・とあった。しかし、4月17日が、出発をした日なのか、発見した日なのかは調べてみたがよく分らなかった。
恐竜といえば、スピルバーグ監督の映画『ジュラシック・パーク』(1993年)が思い浮かぶ。ティラノサウルスの迫力もすごかったが、主役は俊敏で獰猛な小型恐竜ヴェロキラプトル。恐竜の子育てから巨大隕石の衝突による地球環境の劇的な変化による絶滅という最新の古生物学研究が描き出す新しい恐竜像を再現していた。その後、2005(平成17)年には、
ドイツ南部のジュラ紀後期(約1億5000万年前)の地層から、ドイツ・ミュンヘン大などの研究チームが小型恐竜の全身骨格化石が発見されたり、中国・遼寧省の白亜紀前期の約一億三千年前の地層から,恐竜を食べていたとみられる哺乳類の化石2種類が発見されたなど最近、世界のあちこちで、恐竜の化石が発見された報道もなされている。「恐竜博2005(The Dinosaur Expo 2005)・サブタイトル:恐竜から鳥への進化」も開催されており、「恐竜は進化して鳥になった」という学説をもとにしたRPG風ゲームゲームまで作られるなど、今一寸した恐竜ブームが見られる。
46億年前に地球が形成され、最初の生命といわれているものが現れたのはごく単純なバクテリア細胞である。そして、5億年前頃、カンブリア紀といわれる時代に地球の環境に適応して様々な形を持った生物が爆発的に現れた。これらの生物は一定の場所に生息した「硬い殻をもった生物」であった。それは、アノマロカリス(参考のアノマロカリス・ホームページ参照)のような恐ろしい肉食動物の登場があったからだという。これら生物は生き残りを賭けた戦いを繰り広げ、その中で生き残ったうちの一つは、ピカイヤ(イカのような生物)という身を守る為の堅い殻も、トゲも持っていない弱々しい生き物で、これが、私達人間の祖先といわれている。この生物が生き残りに選んだのは、脊索だった。脊索は現在の背骨にあたる部分であるピカイヤはこの脊索を作ることによって、体をくねらせて泳いだ。この頃の海中には様々な生物が生息していたが、陸にはまだ生物は生息していなかった。その後、陸と陸の衝突が起こり、山脈が誕生し、同時に今までには無かった河が誕生した。魚達にとって生存を賭けた戦いの場でもある海は、危険な場所でもあった。それは、彼らを襲うアランダスピスなどが生息していたからだ。魚達はアランダスピスから逃げるために安住の場所を探した。そして見つけたのがこの河だった。しかし、それには問題があった。塩分濃度だ。これを克服した生物がケイロレピスである。塩分濃度を克服するため、これより前に、外側に甲羅を持った魚はいたが、体の中に固い背骨を持つ魚はいなかった。ケイロレピスは、3億9千万年前に登場した背骨を持った最初の生物だ。背骨を持った理由は「強い筋肉を支える」ということも一つの理由であるが、それ以上に直接的な理由としてカルシウムの不足を補うためだと考えられている。骨にはマグネシウム、リン、硫黄、亜鉛、さらには鉄など、生命にとって必要なミネラルが含まれている。それらは全て、海に含まれているものと同じなのだそうだ。背骨の無い生物の多くはその時に絶滅したが、ケイロレピスは、河の王者として生き残った。そして、ケイロレピスの作った4枚のヒレは、今の魚達に受け継がれた。魚達はこのヒレを活かし、水の中でいかに効率よく泳ぐかを競ってきたのである。と同時に、こうした魚達とは全く違う生き方を選んだ魚が、ケイロレピスと同じ時代に登場した。ユーステノプテロンである。 ユーステノプテロンは背骨の他にも4枚のヒレにそぞれぞ7本の指のような骨をもっていた。このユーステノプテロンが河の生物の中では人間の直接の祖先だったと考えられているようだ。実際に、人間にも生まれる前には7本の骨があるそうで、生まれた時には消えているが、親指の外側と小指の外側に、6本目と7本目の骨の跡があるのだという。
また、ユーステノプテロンは酸素が少ない場合に備え、肺呼吸ができたと考えられており、背骨・肝臓・骨・肺などが出来上がっっていた。そして、ユーステノプテロンの河の底に住むという選択が、ヒレの中に骨を作り、重力に逆らいながらも陸という新世界を目指して進化し、そして、ついに、最初に4本の足を持った動物が、ユーステノプテロンから1千万年後に現れた。その世界最古の4本の足を持った動物は体の長さは1,5メートル、姿は今のオオサンショウウオに似ており、4本の足は陸の上を歩くのではなく、水の中を歩くために必要だったようだ。このころ陸上では植物が進化し、10メートルを越えるシダ植物が森を作り、草木の作り出す影や茂った場所、そして土の中には、小さな虫も住んでいた。陸は、既に緑の大地に変わっていた。しかし、最初に4本の足を持った動物達は、陸に上がるためには最後の課題、重力という壁を乗り越えることが必要であった。そして、最後の重力という壁を乗り越えるために肋骨も徐々に形成していった。それが、1千万年後に現れた、イクチオステガだそうだ。頭蓋骨の大きさから、体長さは1メートル以上あったと考えられている。 海から河へ、そして河から陸へ、1億年という長い歳月をかけ海から自立した生命は、陸という新しい環境で生息できるようになった。これが、今の私たちにつながる動物の歴史の始まりだそうである。
シルル紀には両生類が陸への進出を進めていた。三畳紀・ジュラ紀・白亜紀は恐竜達の時代であり、大陸にはシダ植物が茂り、恐竜達は巨大化していった。巨大化の際には様々な問題があった。その一つが草食動物の歯であり、丈夫な歯を求めると頭が重くなってしまうために恐竜達は胃に石をためて、消化をしていたことが分かっているという。裸子植物も地上に現れており、風に乗せて大陸に種を広げていった。その後、被子植物が繁栄した事で大型の草食恐竜バロサウルスなどは絶滅していったと考えられている。その後、被子植物に対応したトリケラトプスが地上に現れた。恐竜の時代には既に空を制した生物も存在していた。それが翼竜だ。1億5000年前の翼竜であるプテロダクティルスは背骨を持っており、 少しでも軽くするために骨の中を空洞にするという進化を遂げた。また、翼竜は鳥とは違って、現在でいう、凧のように膜を伸ばして、グライダーのように風を受け飛行していたと考えられているそうだ。この翼竜が空を制している時に、さらなる挑戦も始まっていた。それが始祖鳥だ。始祖鳥は羽を持っていながら、長い尻尾をもっており、足の骨は爬虫類の特徴をもっている。恐竜から鳥類に進化する中間の生物と考えられていたようだが、始祖鳥は現生の鳥の直接の祖先ではなく、恐竜から鳥類に進化する段階で、袋小路にはまり込んだ生物だとも考えられているそうだ。白亜紀にもこの世界に生きる生物はさらなる挑戦を続けていたが、6500万年前、巨大な隕石が衝突した影響で雲が太陽をさえぎり、植物が育たず、恐竜は絶滅していった。翼竜も例外ではなく、羽毛が無いために体温の保温が出来ず、同様に絶滅していった。しかし、恐竜が絶滅していく中で、かなり小さい生物が木の実などを食べ、新時代が来るのを待っていた。それが、哺乳類である。哺乳類も多種多様の進化を遂げ、猿の仲間の一部が森の生活を捨て、草原に旅立っていった。次第に直立で二足歩行するようになった。また、草原には隠れる場所がないために、肉食動物達が"彼ら"を襲っていた。猿の仲間である"彼ら"はこれらの動物に対し、草原という環境において運動能力では勝てないことを悟り、知能によって彼らに対抗していった。そして、その中の猿の一種が人間の祖先だ。 海は生命を生み、生命を育んできた。海には生命が生きる上で欠かせない、大切な物質が溶けこんでいる。骨を持つことは大切な海を体の中に持つことである、このことによって、地球上のあらゆる環境で生きることができるようになった。ピカイヤはその後、魚に進化し、さらに魚からカエルや山椒魚のような両生類に進化して陸上に進出した。そして、爬虫類や哺乳類が生まれた。もし、ピカイヤが生き残る事ができずに絶滅していたら、哺乳類もそして、私達人間も生まれる事がなかっただろうといわれている。我々人を始めとする地球上の生物は、生命のたどった上陸への歴史を体験しながら誕生する。母親の子宮は、胎児を育む海(羊水)であり、宿ったばかりの胎児には、魚のエラのような形が現れる。手足の形は、最初魚に似たヒレから始まり、そのヒレは次第にくくれて、5本の指がハッキリと見えてくるという。そして、出産直後の産声は初めての空気呼吸の証であり、まさに地球という海からの上陸の瞬間でもあるという。
この「恐竜の日」に、我々人間が地球上に誕生した歴史などを見ていると、その先祖は、猿に近い生物であり、その前は、小さな恐竜でもあった。そして、更に辿ってゆくと、その前は今私達が日常食べている魚の先祖と同じ生物に辿り着くのである。人間は、文明だ、科学だのと大きなことを言っていても、母親からの誕生からして、地球に初めて生物が誕生したときと同じ営みが繰り返されていることを考えると、いかに自然をそして、人以外のあらゆる動植物等を大切にしてゆかなければならないかが分るだろう。
今日は少し、以下参考のHPをで人類誕生の歴史でも勉強してみませんか。このブログは、以下参考の中から、特に、生命の扉地球と共にある生物の進化などを参考にまとめた。お子様向きには、福井県立恐竜博物館などが分りやすいかもしれないよ。
(画像はスピルバーグの映画「ジュラッシック・パーク」のチラシ。1993年米)
参考:
FPDM: 福井県立恐竜博物館
http://www.dinosaur.pref.fukui.jp/
■古世界の住人(古生物、絶滅動物、現生動物)図鑑
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/
巨大動物図鑑
http://big_game.at.infoseek.co.jp/index.html
ジュラシック・パーク - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AF
恐竜- Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%90%E7%AB%9C
翼竜 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BF%BC%E7%AB%9C
アノマロカリス・ホームページ
http://www.museum.fm/anomalocaris/index.htm
生命の扉
http://www.wink.ac/~ogaoga/seimeiTOP.html
地球と共にある生物の進化
http://www.crc-japan.com/research/c-histry/index2.html
ヒトがサルと分かれた日
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/2989/life8.html
やまびこネット・進化館/制作:日本博物館協会
http://www.j-muse.or.jp/joyful/virtual_museum/sinkakan/sinka01.html