ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

夏に出会う生き物

2012年08月18日 | 日記

カエルを食らうタガメ

私が茨城の豊かな自然に囲まれた職場に移ってからやがて11年になる。

翻って、私が小学生だった頃に暮らしていた日野市も自然豊かで、夏になると様々な生き物に出会ったものだ。当時、関心を持っていたのは、水生昆虫。タイコウチ、ミズカマキリ、ゲンゴロウ、コオイムシ、タガメ、など。水の中は不思議で溢れていた。

茨城で、子供の頃にタイムスリップしたように、彼らに再会した。

特にタガメに出会えたのは、驚きであった。いまや、絶滅危惧種。ほとんど見ることはなかったが、こちらでは農業用水の堀などで見る。夜になると、照明の光に飛んでくる。6年ほど前、水槽で飼育していた。餌は生きたカエル。水槽に入れると、カガメを恐れ水面に浮く水草の葉の上に身を隠す。表情は恐怖で青ざめ、脂汗をたらしている(ように見える)。タガメは、鉄仮面のように無表情。機をとらえ一瞬で、鎌のような前足でカエルを押さえる。ストロー状の口で体液吸い取る様は恐ろしいほどである。朝、水槽を覗くと、干からびたカエルが沈んでいる。自然の摂理なのだ。

水性昆虫は、非常に繊細な生き物で、ちょっとした環境の変化で姿を消す。

この数年、いつもの堀で見られなくなった。・・・そのうち、水田を歩く機会も少なくなり、関心が薄れてかけてきた。

が、先日、会社正門の守衛さんが、門の照明に、大きなタガメが飛んできたのを見たという。ああ、茨城の自然は豊かでタガメも元気か!

8月6日 【岩下賢治】

 

 

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